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犯罪現場の特殊清掃人  『ザ・クリーナー 消された殺人』 2007

サンシャイン・クリーニング』 でも取り上げられた職種ですが、ナニゲにこの仕事がブレイク気味?(笑)

製作と主演にサミュエル・L・ジャクソン、共演にはエド・ハリスエヴァ・メンデスといった顔合わせが興味深くて観ちゃいました。 クライム・サスペンス的な内容も好きですし。

それに加え、監督がレニー・ハーリンなんですよね〜。
ここずっと ハリウッドでは干され気味なレニー・ハーリン監督ですが、『ディープ・ブルー』 ('99) で一緒に仕事をしたサミュエル・L・ジャクソンと再び組んでの一作ですね〜。

元刑事のトム (サミュエル・L・ジャクソン) は妻を強盗に殺されて以来、刑事の仕事を辞め 犯罪現場を清掃する会社をやり始めます。

その仕事も順調に続けてたある日、一件の仕事が舞い込むんですね〜。 もち殺人現場の清掃です。
大邸宅での仕事を終えた次の日、その家の鍵を返してない事に気がついて また現場に戻るわけなんですが…。

ささ、そこからある汚職事件に関わる陰謀に巻き込まれていく訳なんですが〜〜。

エド・ハリスはトムの元同僚。 エヴァ・メンデスは事件のあった邸宅の有力者である男の妻。
キャストはこの顔ぶれですから、その分 それだけで観れる・・・って感じなんですがね。

いや〜、しかしこの作品のキャッチコピーが、これまた大げさ過ぎ。
ラストの6分40秒、この罠は見抜けない!』 ・・・んん〜〜、悪いけど簡単に見抜けました。(/∇\)

もうアリアリなんですよね、如何にもって感じで。

それと・・・ちとネタバレ気味に書きますが、観ようと思ってる方はご注意ください。


■ 巨悪を眠らせたままの結末はどうなのか?

■ スネに傷を持つサミュエルさん演じるトム、結局 保身に走っただけですやん。

■ 14歳の娘ローズに再度トラウマを背負わせる結末はどうなん?


と、まぁ映画の話としてはスッキリした終わり方では無いので、もう少し練っても良かったのではないか?
そう思う次第であります。 ・・・でもキャストの演技で見応えはそこそこありますよ〜。

レニー・ハーリン監督、もう少し頑張ってください〜、あなた才能は有るんだから〜!



原題 CLEANER アメリカ 2007
監督 レニー・ハーリン
脚本 マシュー・オルドリッチ
出演 サミュエル・L・ジャクソン / エド・ハリス / エヴァ・メンデス / ルイス・ガスマン 他

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キャラメル

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あぁ、ベイルート慕情  『キャラメル』 2007

【キャラメル】 SUKKAR BANAT レバノン・フランス 2007

監督・脚本 ナディーン・ラバキー    製作 アンヌ=ドミニク・トゥーサン
出演 ナディーン・ラバキー / ヤスミン・アル=マスリー / ジョアンナ・ムカルゼル / ジゼル・アウワード

2007 カンヌ国際映画祭 監督週間出品作
2008 アカデミー賞外国語映画賞レバノン代表作品


かつては "中東のパリ" とまで言われるぐらい、レバノンの首都ベイルートは活況しておりました。
しかし混迷を極める中東情勢によって内戦・他国による侵略を繰り返し、もう昔の面影は無きに等しいでしょう。

えっ、レバノン映画!? ・・・聞いた時にはちょっと信じられないぐらい、自分の中ではレバノンという国は荒んだイメージしかなかったんですよね〜。

監督は、主演も努めるナディーン・ラバキー
このナディーンさんが、これまた魅力的な方なんですよね〜。 
ちょっとガタイは大きいんですけど、もう 『惚れてしまうやろー!』 ってな感じで観てしまいました。

・・・あっ、そういう事は関係ないですか? とりあえずこれが長編映画監督デビュー作になるという事です。




物語は、ベイルートのあるエステサロンを舞台に、そこで働く女性と集う客たちの恋愛や日常を描いた作品。

ナディーン・ラバキー (↑ 左から2番目) 演じる、30歳の独身女性ラヤールが経営するエステサロン。
この独身女性ラヤールは目下 妻子ある男性と恋愛中。
店の外で車のクラクションが鳴ると、いそいそと愛する男に逢うため 仕事中にもかかわらず出かけだしてしまう女性なんですよね〜。

そして、そこで働くヘア担当のニスリン (ヤスミン・アル=マスリー) は婚約者の彼と結婚間近。
彼女の唯一の悩みで、彼に対しての隠し事が "処女じゃない" という事。
その解決法に彼女はある決断をすることになる訳なんですが・・・。

こういう点も興味深いですね。
今の時代 (あくまで先進国の現状を考えれば)、花嫁に処女を求める社会が存在する事が珍しい。
原理主義的なイスラム教、カトリック、プロテスタント、正教 等々、混在した宗教と民族社会である事を映画は教えてくれます。

言語も元はフランス領だった事の名残りを残し 幾つかの言語が飛び交います。

自分的には、エステサロンの女性たちのエピソードも印象的なんですが、切なくなるような感慨を残してくれるのが、そのエステサロンの近所で仕立て屋を営む老女のエピソード。

年老いた手のかかる姉を抱えた 老姉妹の妹。
スーツの仕立てにやってくる老紳士とのロマンスの行く末には、なんとも切なくさせられる現実を描きます。

こういうエピソードのひとつひとつも、監督の育った街ベイルートでの日常だったんでしょうか。
ベイルートの現状を全て描ききってると言う作品ではありませんが、洗練されたタッチで綴られてゆく物語には監督のベイルートに対する想いが凝縮されてるように感じます。

タイトルの "キャラメル" は、砂糖を煮詰めて作る "脱毛ワックス" から来てるようですね〜。
レバノンで使用されてる脱毛法なんですね、これまた。


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宮廷画家ゴヤは見た

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演技も演出もサスガです  『宮廷画家ゴヤは見た』 2006

【宮廷画家ゴヤは見た】 GOYA'S GHOSTS 2006 アメリカ・スペイン

監督・脚本 ミロス・フォアマン    製作総指揮 ポール・ゼインツ   製作 ソウル・ゼインツ
脚本 ジャン=クロード・カリエール 音楽 ヴァルハン・バウアー
出演 ハビエル・バルデム / ナタリー・ポートマン / ステラン・スカルスガルド / ランディ・クエイド 他


カッコーの巣の上で』、『アマデウス』 でもお馴染みの大物コンビ、ソウル・ゼインツミロス・フォアマン監督がタッグを組んだ歴史ドラマですね〜。

スペインの天才画家フランシスコ・デ・ゴヤを狂言回し的な役どころで捉え、18世紀末の異端審問がもたらした悲劇を フランス革命前後の時代を背景に描いた作品。




そのゴヤを演じるのはステラン・スカルスガルド
映画では冷静な立ち位置で、神父ロレンソ (ハビエル・バルデム) と裕福な商人の娘イネス (ナタリー・ポートマン) の悲劇を、スケッチをするが如く 見つめ描いて行きます。

いや〜、中身がぎっしり詰った物語でしたね〜。

時のスペイン国王カルロス4世 (ランディ・クエイド) に仕える宮廷画家ゴヤという事なので、その時代のゴヤが描いた絵画なども出てくるので興味深いものがありました。 特に当時の版画製作の過程を見せるシーンは素晴らしいものでありました。

とは言いましても、この映画はロレンソ神父とイネスに起こった悲劇がメイン。
もちろん、その時代背景も大きな要素なんですが・・・。

異端を厳しく取り締まる教会の先頭に立ちながら、その疑いをかけられ牢に繋がれた娘イネスとの秘め事。
ロレンソ神父を演じるハビエル・バルデムの "人間くさい" 生き様が圧巻であります。

そしてイネスを演じるナタリー・ポートマンの芸達者ぶりも凄い。
天使のような素顔、精神のバランスを狂わした姿、奔放な娼婦の姿・・・一作の映画でこれほどスタイルの違う役どころを見せる女優もそうザラに居るもんじゃないでしょう。

ゴヤはアーティストらしく、聴覚を失ってからも その生き様は一貫して個性を貫いてます。
対するロレンソ神父は体制の間を泳ぐが如く、あまりにも人間くさい生き様を見せます。
その相対する個性が鮮やかなので観ていても面白いですね〜。
その背景には血なまぐさいヨーロッパの歴史。
宗教が支配する時代、権力拡大に明け暮れる新しい支配者。

これらを2時間という枠に見事に収めたミロス・フォアマン監督の手腕には衰えを感じません。
英語劇なんだけど、この監督の場合はなぜか許せちゃうんですよね〜〜。(´▽`*)アハハ


風が吹くとき

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冷戦は終わったけれど・・・  『風が吹くとき』 1986

今から思えば、このアニメが製作された1986年と言うのは冷戦終結へのカウントダウンが始まりかけた時期でもありました。 

'85年、ソビエト共産党書記長に就任したミハイル・ゴルバチョフが、ペレストロイカ (改革) と グラスノスチ (情報公開) を提唱して、時のアメリカ大統領ロナルド・レーガン急接近を始めた時期なんですよね。
その間を取り持ったのが このアニメの製作国、時の英国首相マーガレット・サッチャー

アイスランドのレイキャヴィクにおいて米ソ首脳会談が行なわれ、翌年の'87年に締結される「中距離核戦力全廃条約 (INF全廃条約)」に繋がって行ったのも、この1986年。 大きく歴史が動き出し始めた時期です。

このアニメも公開当時に話題になってたんですよね。
昨夜、某BS放送で放映されたので 久しぶりに再見してみました。
原作者は 『スノーマン』 で有名なレイモンド・ブリッグスさん、この絵を見れば頷けますね。

イギリスの郊外の田舎に暮らす老夫婦を襲う核戦争の恐怖を、夫婦2人だけで乗り切ろうとする姿を静かに描いたアニメーション映画なんですが・・・。

第二次世界大戦も経験している老夫婦なんですが、特に妻の方は危機感が皆無に近い状態。
ソビエトからの先制攻撃で核ミサイルが飛んでくるというのに、あくまで日常の生活を送ろうとしています。

夫のほうは戦争の噂を聞き、政府発行の核戦争時のマニュアルを読みながら手作り核シェルター製作に没頭しますが、核の脅威の知識はゼロなんですねェ、これまた。 それゆえに哀しい結末を迎える訳なんですが。

こいいう絵のタッチ (ほのぼの系) で、核戦争の恐怖を訴えるというのも これまたミスマッチな効果があるもんですね。 直接的な凄い描写は無いのですが、やはり核ミサイル爆発シーンになると戦慄させられます。

広島の人たちはこんな被害を受けた・・・、白いシャツを着てるほうが放射能の被害を軽減させる・・・。
被爆国の国民としては 胸が痛くなる話ではありますが、真摯に製作された話としては観る価値があるでしょう。

アメリカのオバマ大統領の登場によって、流れは核廃絶の方向へ進む道を模索しています。
しかし、冷戦当時より "核の恐怖" は増大してる昨今。

そういう意味でも、時代を超えても通用するアニメ映画ですなぁ〜。



原題 WHEN THE WIND BLOWS イギリス 1986
監督 ジミー・T・ムラカミ
原作 レイモンド・ブリッグス
脚本 レイモンド・ブリッグス
主題歌 デヴィッド・ボウイ
声の出演 ペギー・アシュクロフト / ジョン・ミルズ

日本語版監修 : 大島渚

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"Casa Esperanza" = 希望の家 『カーサ・エスペランサ』 2003

【カーサ・エスペランサ 〜 赤ちゃんたちの家】 Casa de los babys アメリカ・メキシコ 2003

監督・脚本・編集 ジョン・セイルズ  製作 ハント・ロウリー / アレハンドロ・スプリンガル 他
出演 ダリル・ハンナ / マーシャ・ゲイ・ハーデン / マギー・ギレンホール / リリ・テイラー
    メアリー・スティーンバージェン / リタ・モレノ / スーザン・リンチ ほか

この映画の監督は、『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』、『パッション・フィッシュ』、『フィオナの海』 のジョン・セイルズ。 結構この人の作品は好きな方なんですよ〜。 で、出演の女優陣がこれまた粒の揃った役者ばかりなので、そこそこ興味を持って見れたんですが。

メキシコのとある街、"赤ちゃんの家" と呼ばれる孤児院 「聖マルタ園」 にやってきたアメリカ人女性6人。
その目的は、ここの孤児院から養子を貰うことなんですが・・・。




6人の女性のバックボーンや、その個性などを織り交ぜつつ 話は比較的に淡々と進んで行きます。

子供を3人も亡くした女性スキッパー (ダリル・ハンナ)、お金に余裕は無いけど子供は欲しいアイリーン (スーザン・リンチ)、メキシコ人弁護士にお金を握らせ早く養子を授かろうとするナンシー (マーシャ・ゲイ・ハーデン) などなどの面々。

それだけではなく、メキシコ (南米) の国が抱える社会問題なども分からせる 登場人物のエピソードなんかもあるんですよ。 ストリート・チルドレンや、職探しでアメリカに渡ろうと 偽造パスポートを作ろうとする男なんかの話も織り交ぜて、そこそこ物語的には面白そうなのかな〜〜、っと思ってたんですが・・・。

これはね〜、女性が観るのと男性が観るのでは大きく差が出てくるかもしれないですね。
共感できるか出来ないか・・・。

養子を貰うこと (売買) は、アメリカじゃ昔から浸透してますよね。
子供は欲しいけど、何らかの理由で子供が出来ない夫婦、またシングルマザーとして育てて行こうと思ってる女性なんかも居てるし。 その養子を貰いに はるばるメキシコまでツアーじみたのを組むこと自体、まず日本じゃ考えられないですもんね。

映画の仕上がりも、その女性たちの行動を切り取った感覚で描いてるんですよ。
いわゆる、何の解決もなされていない作風なんですね。
それはそれで良いと思いますが、観る側にとっちゃ中途半端な感じが否めないかもしれないですな〜。

アメリカ人が見るメキシコ人、メキシコ人から見たアメリカ人。
この比較も皮肉な感じで興味深い部分もあるんですが、まぁこれは観る側の好みの一作ですな〜。
しかし、訴えるところの "問題点" はよく現せていると思います。

『ウエスト・サイド物語』 でアカデミー助演女優賞受賞のリタ・モレノが観れたのも、ちょっと嬉しかった。

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