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戦場からの脱出

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久しぶりのヴェルナー・ヘルツォーク監督作  『戦場からの脱出』 2006

【戦場からの脱出】 RESCUE DAWN 2006 (未)

監督・脚本 ヴェルナー・ヘルツォーク 撮影 ペーター・ツァイトリンガー 音楽 クラウス・バデルト
出演 クリスチャン・ベイル / スティーヴ・ザーン / ジェレミー・デイヴィス / GQ / ザック・グルニエ 他


こちら日本では劇場未公開でして、DVDリリースされたときから ずっと気になってた作品なんです。

主演はクリスチャン・ベイル、そして監督がドイツ映画界の巨匠にして奇才ヴェルナー・ヘルツォーク
こう来れば、巷に溢れるヴェトナム戦争もの映画とは一線を画する仕上がりなんだろうと云う期待感が。


1965年 ヴェトナム戦争が本格的に開戦する前、米軍パイロットのディーター・デングラー中尉 (演じるのはクリスチャン・ベイル) が体験した実話を基に描いた物語。

このディーター中尉、初めての極秘作戦において ラオス上空を飛行中に撃墜され、ベトコンの捕虜となる訳なんですが、その脱出劇をリアルに描いたサヴァイバル戦争映画になっておりました。

ディーターは、ベトコンが運営するラオス国内に建てられた捕虜収容所に監禁されます。
そこは周りがジャングルで 粗末な建物でも立派に自然の要塞と化してる地帯。
ディーターの他に、もう何年も収監されてる米軍兵士も数名居ます。

全編ほとんどジャングルの中の収容所のシーンで話が進んでいく訳なんですが、実にリアルに そして綿密にその生活〜脱出劇を描いております。

まぁ、その過酷な拷問や生活ぶりも衝撃なんですが、やっぱり一番の衝撃はクリスチャン・ベイルの役者魂
食事で出されたウジ虫を美味そうに喰らうシーン、収容所生活でやつれ果てたゲッソリ顔 ete...

この作品は 『バットマン ビギンズ』 の後に公開されてることを考えたら、またまたダイエットやっちゃったんですよね〜。 2004年の 『マシニスト』 での激痩せぶりを思い起こさせてくれます。

派手な戦闘シーンや、これと言ったアクションがある訳でもないのですが、ディーター・デングラー中尉の体験したヴェトナムを知る上では、これは興味深い作品でしょう。 カメラワークやシーンの所々でヴェルナー・ヘルツォークらしさも垣間見れます。

唯一、ラストが "決まり事" のような感じで締めてるのが気に入らないんですが、まぁ あれもアメリカの国民性を考えたら許容範囲でしょうか。 ・・・じっくり観れた戦争映画でした。



★ 【RESCUE DAWN】 Trailer (YouTube)

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また、萌えた ♡   『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』 1970

【スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー】 EN KARLEKSHISTORIA スウェーデン 1970

監督・脚本 ロイ・アンダーソン  撮影 ヨルゲン・ペルソン  音楽 ビョルン・イシュファルト
出演 アン=ソフィ・シーリン / ロルフ・ソールマン / ビョルン・アンドレセン ほか

 ★ 1970年ベルリン国際映画祭 批評家特別賞、他3冠受賞


『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』 のロイ・アンダーソン監督26歳の時に撮りあげた監督デビュー作。
母国のスウェーデンでは大ヒットを記録した名作なんですが、当時日本では 『小さな恋のメロディ』 の同時上映で公開されていたんですね〜。 その時の邦題は 『純愛日記』 だと言う事です。

しかし40年前の映画だというのに、この色褪せない感覚はなんでしょう?

15歳の少年ペールが、ストックホルム郊外の療養所で出会った少女はアニカという14歳の少女。
カフェで再会した2人は急速にその仲を近づけます。

まぁ、"男女の愛" という言葉の意味も知らない 幼い2人の行方を描いた映画なんですが・・・。
まずビックリしたのが、このアニカ演じるアン=ソフィ・シーリンの素ん晴らしい魅力。

撮影当時は15歳だったという事なんですが、このスリムなプロポーションに大きな瞳。
ミニスカートから伸びた長い脚の誘惑に おっちゃんクラクラ来ました。(* ̄∀ ̄*)

このアン=ソフィ・シーリンの起用も魅力の一作ですね〜、絶対。

そして、あの 『ベニスに死す』 の美少年ビョルン・アンドレセンも出てるやないですか!
事もあろうに、そのビョルン・アンドレセンを差し置いて主役を張るのが、お世辞にも男前とは言いがたい ロルフ・ソールマンという男の子。 いや〜、なんちゅ〜こっちゃ。

映画は、ペールとアニカ2人の恋物語を思春期らしいエピソ−ドを交えながら綴っていくのですが、後半になってトーンがガラッと変わります。

ペールの家に招かれたアニカと両親たちの交流が描かれるのですが、最後の方になるとアニカの父親の精神面の葛藤が爆発寸前。 このトーンの変化には 一種のコメディ要素が観て取れて、それも面白いところですね〜。
まぁ、そうなる前ふりは充分に描かれていたんですがね〜。 こんな展開になるとは、恐るべし。(笑)

ともあれ ロイ監督のユーモラスさも堪能できる作品ではないでしょうか。(・ω・)bグッ


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よ〜わからん邦題やな〜、これも。 『セクシー・ボディ・スナッチャーズ』

日本劇場未公開でDVDスルーされた作品の邦題って、少しズレてるタイトルを付けたがるようですね〜。
この作品なんかタイトルだけ見れば、どこかのアダルトSF映画みたいな感じを受けませんか?
っていうか、最近 未公開映画鑑賞ブログになりつつあります〜〜!(´▽`*)アハハ

話は、男2人組がさえない毎日から抜け出すため マフィアの仕事を (煙草の密輸) 引き受けるところから始まるんですよ。 メキシコまで深夜にトラックを走らせば それで事は終わる仕事だったんですが、途中アクシデントでトラックが爆発炎上。

このままだと命さえ危ないと思った2人は、なんとか金の工面を付けようと考えをめぐらせます。
そして思いついたのが、つい先日葬儀を終えた 街の有力者の妻の遺体。
男のひとり、墓掘り人の相棒の証言では、かなり高価なアクセサリーを付けたまま墓地に埋められたそうな。

で、遺体を掘り返したのはいいが、どこにもアクセサリーなんか無い。
さ〜、困った、ドーする! ってな感じで、コミカルさを交えたサスペンス劇となっております。

男2人組のひとり、墓掘り人を演じるのがクリスピン・グローヴァー
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 で、マイケル・J・フォックスの父親を演じた人ですね〜。
彼の個性は、どこか奇妙な感じを持ち合わせた人柄を感じさせます、そこが面白いんですよね。(・ω・)bグッ
この作品でも、優しいけど どこか頼りない男を演じてます。
結局はいいヤツなんですが、強面のマフィアの兄ちゃんにまで ヘンな感情を抱かせる個性を持っております。

もうひとりの男を演じるのはジェイソン・リー
どこかニコラス・ケイジを思わせる風貌ですが たぶん初めて見た・・・かな?

話はクライム・コメディ。 B級っぽく感じる一作ですが、ネタ的には面白いですね、こういうのは。
もう少しアクの強さを出し頑張ったら、もっと面白くなってたかも。 でも結構楽しんで見れる一作です〜。
キャストの個性も楽しみどころですな。



原題 DROP DEAD SEXY 2005 (未)
監督 マイケル・フィリップ
脚本 マイケル・フィリップ / ジョン・ベンジャミン・マーティン
出演 ジェイソン・リー / クリスピン・グローヴァー / プルイット・テイラー・ヴィンス / メリッサ・ケラー

ジェリーフィッシュ

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過去の記憶が 現在で漂う、そして未来へ  『ジェリーフィッシュ』

【ジェリーフィッシュ】 MEDUZOT イスラエル / フランス 2007

監督 エトガー・ケレット / シーラ・ゲフェン   脚本 シーラ・ゲフェン
出演 サラ・アドラー / ニコール・レイドマン / ゲラ・サンドラー / ノア・クノラー
    マネニータ・デ・ラトーレ / ザハリラ・ハリファイ

 2007年 カンヌ国際映画祭・新人監督賞 (カメラドール) 受賞

イスラエルの映画は製作される本数が少ないのが実情ですが、その中でもこういう秀作が多いですよね。

監督のエトガー・ケレットシーラ・ゲフェンはプライベートでもパートナー関係だそうですが、その2人の価値観を思う存分に作品につぎ込んだ一本って感じで観れました。 長編作ではこの作品がデビューとなります。

ストーリーは、3組の独立した物語が微妙に交じり合って進んで行きます。

でも基本的にこの3つの物語は、どれも独立した話。
メインになる主人公はバティアという結婚式場で働くウェイトレスさんの物語ですが、他のそれぞれの物語も この映画では重要なテーマでしょう。

イスラエルのテルアビブ。
自分の気持ちを思うように伝えられず、恋人と別れたバティアは式場での仕事にも身が入りません。

ある日バディアは海岸で浮き輪をつけた少女と出会います。 どこからともなく海から現れた少女。
バディアは警察に少女の保護を申し出ますが、成り行きで少女を預かるハメになりますが・・・。




そのバディアが勤める結婚式場で式を挙げたケレンとマイケル
しかし、式の最中に新婦のケレンが足を骨折。 
ハネムーンは中止になりますが、海辺のホテルに宿泊する事になります。

そのホテルでスイートルームに宿泊する ある女性と知り合うマイケル。
彼女は自分が宿泊するスイートルームと、マイケルたちの部屋を交換してあげると申し出ます・・・。

そして、フィリピンから出稼ぎに来ている介護ヘルパーのジョイ
気難しい老女の世話を頼まれたジョイですが、老女は何かにつけてジョイに辛く当たります・・・。




語り口は どこかとりとめが無いような、それでいて不思議な緊張感を感じさせる物語の進行。
この3組のストーリーは どこで関わりを持ってくるんだろうか?
中盤まで不思議な、そして静寂さも感じさせる描きなんですが、後半からズッと胸に来ます。

メインのバディアの物語に 重要な要素を持たせる "浮き輪をつけた少女"。
タイトルの "クラゲ" を思わせるスタイルなんですが、この物語自体が "ジェリーフィッシュ" のように漂う "想い" を描き出してるんですよねぇ。

それは もの凄く孤独で切ないけど優しい。 

両親から愛される事を望んでいたバディアの少女時代。
その過去の記憶が "浮き輪をつけた少女" と成り、現在に蘇ります。

ホテルに宿泊したケレンとマイケルが知り合う、ある女性。
この2人が体験する思いもかけない結末は、切なすぎるゆえに深い余韻を残します。

出稼ぎのフィリピン女性ジョイ。
国に残してきた子供への愛、その想いに触れる老女。
このエピソードも切ないけど、優しい。

テルアビブの街並みなど、普段お目にかかれない風景も見どころでしょうなァ〜。
ナニゲにイスラエルを舞台にしてるだけあって、他愛のない会話などにも そのお国柄が見て取れます。

中盤にちょこッと出てくるアイスキャンディー売りのおじちゃん
ラストにも登場しますが、自分としては このラストシーンが大好きになりました。
好きなラストシーンのベストを挙げろと言われたら、ぜひこの映画は取り上げたい。

想いのある 良い映画を観た、と言う感じになれる作品でした。


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兵役期間 延長可能な制度 『ストップ・ロス / 戦火の逃亡者』

【ストップ・ロス / 戦火の逃亡者】 STOP-LOSS 2008 (劇場未公開)

監督・脚本・製作 キンバリー・ピアース 製作 マーク・ロイバル / スコット・ルーディン 他
脚本 マーク・リチャード           撮影 クリス・メンゲス
出演 ライアン・フィリップ / ジョセフ・ゴードン=レヴィット / アビー・コーニッシュ
    チャニング・テイタム / キアラン・ハインズ 他

ボーイズ・ドント・クライ』 のキンバリー・ピアース監督が手がけた、日本未公開作。
特に話題になることなく、知らぬ間にDVD化になった一作ですが、この作品もまた そうなる事が不思議なぐらいの出来であると思いました〜。

タイトルの "STOP-LOSS" とは、戦場の兵士不足解消のため アメリカ政府が強制的に兵士の兵役期間を延長可能とした制度のこと。 軍の規定に盛り込まれたれっきとした制度であります。

9・11後のイラク戦争。
愛国心を持って戦場へ向かった青年ブランドン (ライアン・フィリップス) が直面する真の戦場。
軍曹として従事、しかし部下や仲間を失い、罪の無いイラク人を殺さなければならなかった戦争。

やがて兵役期間を終え帰国、軍を除隊する気でいたブランドンに告げられたのはストップ・ロス。
理不尽すぎる勝手な制度に反抗したブランドンは逃亡兵となり、追われる身になってしまいます。



エンドクレジットでも出てきますが、9・11以後 2007年までイラクとアフガンに派兵されたアメリカ兵士の数は65万人に達し、そのうちの8万1千人ストップ・ロス制度を適用されたそうです。

これは拒むことも出来ない強制的な制度。 拒めば軍に捕らえられ軍事裁判で裁かれるのでしょう。 
反愛国者と言うレッテルを張られ、国を裏切った扱いを受ける訳ですが、この映画の主人公ブランドンにしてみれば、国に裏切られた思いです。

映画の冒頭は 機銃掃射や手榴弾、ロケットランチャーの弾が飛び交う市街戦です。
『戦場は砂漠じゃない、あちこちの街の中で起こるんだ』
ブランドンの言葉を表わすように、ちょっと迫力ある戦闘シーンで幕をあけます。

部隊は休暇となり、一時アメリカに帰国します。
テキサスのとある町。 故郷に帰ってきたブランドンらの部隊は英雄扱いで歓迎を受けるんですが、心に受けた戦争の傷跡が彼らを蝕んで行きます。

ベトナム戦争や湾岸戦争、アメリカが行なってきた戦争に必ず付きまとうのが 帰還兵の後遺症
映画はこのあたりの問題もメインに描いておりますね〜。

その後遺症で、なんともやるせない役どころを演じるのがトミー役のジョセフ・ゴードン=レヴィット
このゴードン=レヴィットの個性と言うのでしょうか、こういう捉えどころの無い演技が巧いですね。(・ω・)bグッ


まぁ、なんとも理不尽な軍の規定ですが、いつの時代でも戦争で命を落とすのは若者
ブランドンの部下で、戦場で傷を負い 片手と片足と視力を失ったヒスパニック系の若者が言います。

『俺が戦場で死んだら、家族は永住権をもらえる』

純粋な愛国心、貧困、移民 ・・・ それぞれの事情を背負って戦場に赴く若者たちが居ます。
座り心地の良い椅子に座って戦争を始めるリーダーたち。
この現実はアメリカと言う国の、ひとつの本質を突いてますよね。

ラストのブランドンの取った行動には少しビックリさせられましたが、それぞれが観て考えるラストでもあるでしょうね、これは。 なかなかの秀作だと思います。(・ω・)bグッ


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