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【殺人者はライフルを持っている!】 TARGETS アメリカ 1968 (未)
監督・製作・脚本・出演:ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:ボリス・カーロフ / ティム・オケリー / アーサー・ピーターソン 他
『ラスト・ショー』、『ペーパームーン』 のピーター・ボグダノヴィッチの監督デビュー作品。
今までビデオ発売すら無かった作品なので (現在はDVDリリースされてます)、自分としてもこれが初見でありました。 過去のTV放映は惜しくも見逃していたので、今回はちょっと嬉しいやらナンやら。
妻と母親を殺害して逃走したライフル魔の男ボビー (ティム・オケリー) は、ハイウェイにおいて無差別銃乱射の凶行に出ます。 時を同じくして、引退を決めたB級ホラー映画の老役者バイロン (ボリス・カーロフ) が、最後の舞台挨拶として選んだドライブ・イン・シアターにおいて、逃走を図ったライフル魔のボビーがやって来ることに。
本作を鑑賞する前にちょっと下調べをしてみたんですが、製作の裏側が分れば分るほどボグダノヴィッチ監督の手腕に感心した次第でございます。
ロジャー・コーマン門下生でもあったボグダノヴィッチは、この作品を手がけるにあたって3つの条件をコーマンから示されたんですよね。
1つ、契約が残っているボリス・カーロフを起用して、彼を2日間で撮る事。
2つ、『古城の亡霊 (1963)』 を20分以上劇中で使用する事。
3つ、作品の上映時間は90分にする事。
劇中で老怪奇役者バイロンを演じるボリス・カーロフは、『フランケンシュタイン (1931)』 で名を馳せた怪奇役者。
本作でも彼の代表作である、『古城の亡霊』 と 『光に叛く者』 が使用されてるんですよね。
ま、そんな無理難題な3つの条件を見事クリアしたボグダノヴィッチ監督の演出が凄いワケなんですが。
淡々と無差別乱射を行なう男ボビーの暗黒面の描写はサラッと流し (悪く言えば不十分)、それだけに不気味さがアップしているところでございます。 何故に妻と母親をも殺害しなければならなかったのか? 等々の疑問も残りますが、現代でも似たような事件が繰り返される中、このクールさは奇抜です。
ボリス・カーロフの好演もあり、現実と虚構の入り混じるラストの結末もお見事でした。 |

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