ここから本文です

書庫さ〜

記事検索
検索

シティ・オブ・マッド

イメージ 1



【シティ・オブ・マッド】 ULTIMA PARADA 174 ブラジル 2008 (未)

監督 ブルーノ・バレット  脚本 ブラウリオ・マントヴァーニ  撮影 アントワーヌ・エベルレ
出演 ミシェル・ゴメス / クリス・ビアナ / マルセロ・メロ・ジュニオール / ガブリエラ・ルイス

2000年にブラジルのリオデジャネイロで発生したバスジャック事件を基に、その犯人サンドロの子供時代から犯行に至るまでを描いた作品。 こちら監督がブルーノ・バレット、個人的に大好きな映画 『クアトロ・ディアス』 を撮った監督さんなんですね〜。

脚本は 『シティ・オブ・ゴッド』 を手掛けたブラウリオ・マントヴァーニ
ブラジル映画の一作です。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_59280818_35?1271616818


こちらのバスジャック事件、TVの生中継でブラジル全土に放送され、国民がその様子に釘ずけになったと言う事件なんですね。 このドキュメンタリーを扱った作品に 『バス174』 と言う作品もリリースされています。

この作品はもちろんドラマ仕立てで、事実からは映画向けに脚色されてるかと思います。
しかし、この少年サンドロがなぜ犯行に至ったかを知るには充分すぎる程にブラジル社会の厳しさを知る事ができました。

ストリート・チルドレンとして育ったサンドロ。
貧困が悪を生むという構図だけではなく、警察や住民が抱く 彼らへの差別意識も大きな要因なんですよね。

幼い時から路上でシンナーを買う、刑務所からの脱獄、また日々の糧を得るために犯罪に手を染める。

「こうなったのも全部社会が悪い」 と口にするのは負け犬の遠吠え、・・・でもそう言ってられないぐらい、ブラジルのストリート・チルドレンを取り巻く環境は、自分の力だけではどうしようもない程に厳しいものがあるんだと思わされましたよ。

経済発展を遂げているブラジルですが、まだまだ問題が山積ですねぇ。

サンドロと同じ愛称 "アレ" と言う名を持つ少年との出会いや、彼を昔手放した我が子と勘違いする女性とのエピソードも含めて、ブラジル社会の現状を鋭く描写した一作でした。

さすがバレット監督の演出は重厚さがありますね。


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_59280818_36?1271616818

イメージ 1



【殺人に関する短いフィルム】 KROTKI FILM O ZABIJANIU ポーランド 1987
                   英題 A Short Film About Killing

監督・脚本 クシシュトフ・キェシロフスキ   脚本 クシシュトフ・ピエシェヴィッチ
撮影  スワヴォミール・イジャック         音楽 ズビグニエフ・プレイスネル
出演 ミロスワフ・バカ / クシシュトフ・グロビシュ / ヤン・テサシュ ほか

1988年 カンヌ国際映画祭 審査員賞、FIPRESCI (国際映画批評家連盟) 賞受賞

       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_59280818_13?1269842746


『トリコロール』 三部作、『デカローグ』 ('88)、『ふたりのベロニカ』 ('91) などの傑作を残し、1996年に54歳で急逝したポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の初期の作品6本がDVDリリースになっているので鑑賞してみました。

本作もそうですが、キェシロフスキ監督の初期の作品は昔からタイトルは聞いてたのですが、本編を見る機会が無くて残念に思っていました。 しかしこのDVDリリースを機に6作品を制覇しようと思っております。 今回はその一発目。


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_59280818_15?1269842746


この作品は、キェシロフスキ監督のTVシリーズ 『デカローグ』 の中の第五話 『ある殺人に関する物語 - あなたはなにものをも殺してはならない』 のロングヴァージョンとして撮られた一作。

青年ヤツェック (ミロスワフ・バカ) は乗車したタクシー運転手の衝動殺人に至り、極刑を宣告され執行に至るまでをドキュメンタリータッチで描いた作品。 最後まで冷めた目線で撮りきったタッチに衝撃を感じます。


まぁ、その "冷めた目線" って言うのも、この主人公ヤツェックの後を追って行くようなカメラ目線でそう感じさせてくれる訳なんですよねぇ。 この物語には主要3人の人物が登場します。

衝動殺人を犯す青年、そして犠牲者のタクシー運転手、法廷で青年を弁護する弁護士。
3人の人物を交互に、淡々と映し出しながら話しが絡み合い進行して行きます。

冒頭のタイトルクレジット (↑) 猫を吊るしたショットで、もう穏やかならぬ雰囲気が漂い始めます。

寒々とした風景、カメラにフィルターをかけた独特の映像。
淡々と事実だけを追った映像で、衝動殺人に至った理由など説明する手間はかけていません。
(ラスト近くに、青年の「過去」が語られますが)
そういう映像を逆に見方を変えれば、観る側に考えて欲しいと言う監督の気持ちが伝わって来ますね。

この作品はタクシー運転手を殺す少年と、その少年を殺す法律についての物語である。
監督はそう言ったと聞きます。

淡々とした映像の中、じっくりと冷酷に描き出される2つの殺人シーン。
タクシー運転手を殺害する青年と、その青年の刑を執行するシーン。
どちらもリアリティーを感じる場面であり、余計に作り手の深い真意が感じられるところです。

個人的にはまだ真意を理解するには至ってませんが、宗教性と現代社会に根付く "心の闇" 、そして死刑制度の是非を掛け合わせた問題であると感じているところであります。 

この監督の初期の作品はこれからもチェックさせてもらいます。(・ω・)bグッ


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_59280818_14?1269842746

最高の人生

イメージ 1

サンダンス映画祭正式出品作  『最高の人生』 2003 (未)

たぶん、この日本未公開映画がDVDリリースされたのは最近ですよね。
原題の "LEVITY" の意味からは大きくそれた邦題ですもん。(笑)
まぁ モーガン・フリーマンが出演してるから "最高〜" という邦題で収めてしまったんでしょうね。

こういう安易なタイトルを付ける日本の配給会社には、もう腹立たしささえ覚えます。

こちら、『メン・イン・ブラック』 など多くのコメディ映画の脚本を手掛けたエド・ソロモンの初監督作品。
打って変って、監督として挑んだテーマは "救い・贖罪" をテーマとした人間ドラマです。

ビリボブ演じる主人公マニュアルは、21年間の服役をから釈放された男。
若い時にコンビニ強盗で店員の17歳の少年を射殺してしまった罪なんですよねぇ。

刑を終えたマニュアルが向かった先は、過去に事件を起こした町。
そこでひとりの女性アデル (ホリー・ハンター) の姿を探して町を彷徨う歩きます。

ひょんな事で知り合ったマイルズ・エヴァンズ牧師 (モーガン・フリーマン) の元で働き始め、寝床も確保したマニュアルはアデルに急接近。 ・・・このアデルは、自分が射殺した少年の姉だったんですねぇ。

ビリボブが演じるマニュアルは白髪で長髪の元殺人犯。
刑期を終身刑として覚悟を決めてたところ、ポンッと釈放されて当て所も無く彷徨う中年男です。
何かを悟ったかのような 淡々とした個性を持ってる男なんですが、その胸のうちには "贖罪" の意識が強い。
"償いには5段階ある" という持論でもって、その罪から赦しを得られない諦めがある男なんですね。

その彼が知り合う教会の牧師を演じるモーガン・フリーマンひと癖ある男です。
スラム街でワル共の世話を見てるのはイイんですが、その振る舞いや態度も どこか通常の神父には思えない。

教会の横のクラブで遊びまくる金持ちの娘ソフィアを演じるのはキルステン・ダンスト
マニュアルと知り合った彼女は、この元殺人犯のどこかしらに好意を感じ始めます。

ちょっとポッチャリしちゃった? ホリー・ハンター演じるアデルは、ギャングの息子の事で頭を悩ますシングルマザーを演じます。 自分の弟を殺した殺人犯が出所してる事も知らず。

淡々としたビリボブの演技と個性なんですが、一見 "らしからぬ" 感じで、罪の意識を持って人に関わって行く姿が どこかシリアスさを緩和させた感じです。 マニュアルが見る幻影として、所々に出てくる少年の姿には、その罪に対しての意識と赦しを表現させた演出があるように思います。

キャストの演技がみんな良かった。(・ω・)bグッ



原題 LEVITY アメリカ・フランス 2003 (未)
監督 エド・ソロモン
製作 エド・ソロモン / リチャード・N・グラッドスタイン ほか
脚本 エド・ソロモン
出演 ビリー・ボブ・ソーントン / モーガン・フリーマン / ホリー・ハンター / キルステン・ダンスト ほか

懺悔

イメージ 1

いろんな意味で観れて良かった一作。  『懺悔』 1984

【懺悔 (ざんげ)】 MONANIEBA グルジア (旧ソ連) 1984

監督・脚本 テンギズ・アブラゼ  脚本  ナナ・ジャネリゼ / レゾ・クヴェセラワ
出演 アフタンディル・マハラゼ/ゼイナブ・ボツヴァゼ/エディシェル・ギオルゴビアニ/ケテヴァン・アブラゼ

1987年カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ・国際批評家連盟賞受賞
1988年NIKA賞 (ソ連のアカデミー賞) 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・美術賞受賞

こちらの映画、日本ではちょうど1年前に劇場公開が実現した ソ連時代のグルジア映画の一作です。

ミニシアター系での上映だったので、自分の地域では今年の初夏あたりに上映があったでしょうか。
かなり気になってましたが 時間の都合で上映は見逃していたところ、DVD化されたのを機に早速鑑賞です。

"辺境の映像詩人" と呼ばれる このテンギズ・アブラゼ監督の作品はこの映画で初見となりました。
『祈り』 ('67)、『希望の樹』 ('77) に続く、"懺悔3部作" を締めくくるのが本作でありまして…。

ソ連時代、時の書記長ミハイル・ゴルバチョフが推進するペレストロイカ (改革)、グラスノスチ (情報公開) 政策で 本国でも公開上映が実現し、現象を起こすほどの大反響を起こした「伝説の一作」という事なんですよね。


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_61663030_16?1261940657


とりあえず感想だけ書くので、ストーリーは こちらで確認 してくださいね。

この映画が製作されたのが1984年。

この一年後の1985年、チェルネンコ書記長の死去に伴い 新しくソ連指導者の座に着いたミハイル・ゴルバチョフの推進する改革路線によって ようやく日の目を見ることになった映画なんですが、まさに時代のうねりを伴う映画としては最適な時期に製作されたとも言えるんでしょうね。

寓話的であり、ブラックなユーモアを味付けした社会風刺。
演劇的な言い回しに聞こえるセリフや演出、どれをとっても異彩を放っています。
個人的には 『ブリキの太鼓』 を観た時に受けた衝撃に近い感覚だったかな。

スターリン時代を彷彿させる物語設定。 (まさにその時代を否定してるのですが)
あからさまな地名や年代も出していませんが、観ればまさに一目瞭然の物語であります。

ソ連時代の映画制作は、検閲また検閲と言う具合に 体制に背く自由表現はご法度。
その検閲から逃れんが為に、ワザと寓話的でぼやかした物語にならざる得なかったのでは? と容易に想像がつくところでもあります。 そのあたりは痛快ですね。

グルジアと言えばすぐ思いつくのがヨシフ・スターリン
そしてスターリン時代、秘密警察長官であり内相も努めたラブレンティ・ベリヤの生れ故郷でもあります。
大粛清を行なった張本人2人。 このグルジアでも大多数が犠牲になっています。

その独裁者を この映画ではヴァルラム市長 (アフタンディル・マハラゼ) という姿を借りて斬ってます。

キリスト教であるグルジア正教への熱い信仰心を訴え、それを弾圧する体制 (市長) を "悪魔" と断罪。
ヴァルラム市長の息子は自分の愚かさに気がつき、父親であるヴァルラム市長の亡骸を崖から投げ落とします。

このシーンの他にも、「よく製作までこぎつけたな」と思わせるシーンが何度も目に付いたのですが、寓話で収めた事が幸いしたのかなと言う感じですねェ。 "ペレストロイカの象徴" と言われるのも納得です。

でも日本では何故この映画が製作から20年以上も経ってから公開されたんでしょう?
アメリカやヨーロッパではとっくの昔に知られた作品なのに・・・そこが納得できないところでありますが。

ともかく、そういう話題性だけの作品でもなかったところが伝説たる所以だと思います。
サスペンス的な導入部、寓話・ブラック・ユーモア、強烈な風刺と、どれをとっても映像詩人の才能が観て取れる作家性のある作品であるのは間違いなしだと感じます。

153分という少し長めの作品でしたが 時間を感じさせず魅了された一作でありました。


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_61663030_17?1261940657

絶対の愛

イメージ 1

足湯で合コン ・・・ う〜ん、エェかも。  『絶対の愛』 2006

【絶対の愛】 TIME 韓国 2006

監督・製作・脚本 キム・ギドク   撮影 ソン・ジョンム
出演 ソン・ヒョナ / ハ・ジョンウ / パク・チヨン 他


韓国映画は、面白い作品だと噂に聞いていてもスルーする事が多々あるんですが、こちらのキム・ギドク監督作品は その内容や世界観が自分好みな感じがしたもんだから、ここに来てようやく鑑賞することにしました〜。

こちらの作品、韓国社会で市民権さえ手に入れた如く 当たり前のように行なわれていると云う整形手術を題材に持ってきた一作ですね。 

まず、強烈な気性を持った主人公の女性セヒの設定からして、『あぁ、理屈で観たらアカン映画やな』 と思わせる導入部でした。 恋人の男性ジウに飽きられまいとして その姿をくらまし、6ヵ月後 整形によって別人となった姿で登場。

スェヒと名乗ってかつての恋人ジウに接近する彼女。
ジウはセヒへの愛情を残しつつ、スェヒに惹かれて行くんですが・・・。


まっとりあえず、自分だったら どんなに顔を整形して変えても、身体で判ります。(笑)
2年も付き合った仲なら、もう "身体が覚えてる" と言うモンじゃないでしょうか!(´▽`*)アハハ

いやいや それは置いといて、この物語ですが・・・。
う〜ん、めっちゃ男性の作った映画ですよね。

その主観と言いましょうか ・・・ 女性の扱いやら、劇中に登場する男女の絡みなどを観てても、女性の監督なら 絶対こんな話には持って行かないでしょうし。 でも、そこが鬼才と呼ばれるだけのストーリーテラーでもあるところだと思います。

突っ走るスェヒの "責め" が、後半からは立場逆転して彼女の観念が狂いを生じ始めるのです。
観る側にすれば、音楽で云うところの転調 (?) とでも言うが如くの変わり方が大きなアクセントとなって攻めて来ました。 サイコホラーぎりぎりですよね、このあたりは。

やってくれるやん! と思わせるラストにしても、こういう事情 (整形問題) を、巧く男女の果ての無い情念のスパイラルとして描き尽くしてる感覚を受けてしまいました。 

男と女の間には、"時間" が解決してくれる問題もあるけど、またそうも行かない場合もある。
それだけ男女の情念と云うのは強烈なもんなんですよね。 ひとことで言えば "面白い!" です。

個人的な感覚で言えば、韓国映画特有の "クサさ" を克服すれば、もっとこの監督の作品は楽しめそうだと感じましたよ〜〜。(笑)  またいずれ 別の作品も観てみようかと思います。(・ω・)bグッ



Kaz.Log
Kaz.Log
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事