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【ダークホース 〜リア獣エイブの恋〜】DARK HORSE アメリカ 2011
監督・脚本:トッド・ソロンズ 出演:ジョーダン・ゲルバー / セルマ・ブレア / ミア・ファロー
クリストファー・ウォーケン / ジャスティン・バーサ / ドナ・マーフィ 他
父親(クリストファー・ウォーケン)が経営する不動産会社に勤める30代半ばのエイブ(ジョーダン・ゲルバー)は独身で、"いつかは成功する" と周囲に甘やかされて育ったマザコンのオタク男。
「まだ本気を出してないだけ」、と自らも公言している自己中心的なイタい中年なんですよ。
そのエイブが、あるパーティでミランダ(セルマ・ブレア)に一目惚れ。
エイブの執拗なアタックにミランダも疎ましく思いかけてた頃、失恋をキッカケにやけっぱちでエイブと付き合う事を了承してしまうんですが・・・。
結婚の用意まで進めるエイブに、ミランダは隠していた重大な事実を告げます。
それを境に、エイブの人生は悪夢のスパイラルに陥っていく事になっちまうんです。
母親役のミア・ファロー まだまだ若いねぃ
父親役のクリストファー・ウォーケン ちょっとした老けっぷりがお見事。
監督はインディペンデントの鬼才トッド・ソロンズ。
『ウェルカム・ドールハウス』、『ハピネス』、『ストーリーテリング』などでお馴染みのように、辛辣で徹底したシニカルな語り口のブラックコメディー作品で知られた監督ですよね。
本作では邦題のサブタイトルで 『おやっ?』と思ってたんですよね。
ちょっとこの監督の作品らしからぬ、ノリの軽いコメディー風で。
もちろん、これもコメディーなんですけどね。
主人公エイブのダメダメぶりを軽い調子で描き出し、毒気も薄い描き出しで見せています。
が、それも終盤になって本領発揮。
毎度のように「悲惨」という言葉が当てはまる結末となっております。
どっちかと言うと終盤の悲劇まで、その毒気を内に秘めていた・・・とでも申しましょうか。
セルマ・ブレア演じるミランダの不吉な個性が、そう感じさせてもくれてたんでしょうねぇ。
いわゆる、今回は前ふりが長かったとでも言いましょうか。
終盤を迎えるまではオフビートなコメディの形態でしたが、最後にたっぷり毒気を曝した一作の、ちょっと変わった監督作となってました。
過去作では、どこかしら主人公に共感あるいは好意を持つ人物を描いてましたが、今回の "中年オタク・マザコン自己チュー男" には共感する向きは少ないだろな。それだけに、徹底した辛辣さも健在ってコトでもあるんでしょうね。
この監督作が好きな方は観ておいたほうが宜しいかと思われます。
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