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デザート・フラワー

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【デザート・フラワー】 DESERT FLOWER ドイツ・オーストリア・フランス 2009

監督・脚本:シェリー・ホーマン  原作:ワリス・ディリー 『砂漠の女ディリー』
出演:リヤ・ケベデ / サリー・ホーキンス / ティモシー・スポール / ジュリエット・スティーヴンソン 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141184_10?1327302928


一年ぐらい前に単館上映されてた時に気になってた作品だったのですよね、これは。
世界的トップモデルであるワリス・ディリーの自伝本 『砂漠の女ディリー』 の映画化作品ですね。

ソマリアの貧しい遊牧民一家に生まれた少女ディリーがロンドンで成功を収め、見事モデルとして成り立つまでの過程を描いた作品なんです。・・・が、この話の核心はいまだアフリカなどの一部地域に深く根付いてる儀式 "女性性器切除" を訴えた一作でした。

【FGM】 と呼ばれ、"女性 (子供) への虐待" として世界的に問題視されてる割礼儀式。

自分も何度かTVや雑誌の報道で知ってたのですが、それもこれもこの問題を広く世間に知らしめたのが、この原作者ワリス・ディリーだったんですね。

映画の最後で、トップモデルとして名を知らしめたワリス・ディリーが国連演説に臨むシーンがありますが、それこそが始めて公の場でこの問題を訴えた始まりであるそうです。

幼い子供の陰核を切り取り、小陰唇と大陰唇の一部も切り取り、そこを縫い付けると言うとんでもない儀式。
伝統と言うにはあまりにも残酷な儀式です。

映画の中盤、ロンドンへ渡ったワリスが意を決して病院で診察を受けるシーンがあります。
その場に居合わせた同郷ソマリアの青年医師から罵倒され非難されるシーンがあるんですが、このエピソードひとつを見ても分るように、この儀式は男性優位主義の産物なんですよね。

要は、「感じることが罪悪」と言う男の身勝手な考え。

それに逆らいも出来ず、ただ従うしかない女性たちの悲哀が強烈に伝わってきます。

ワリスがロンドンで知り合った友達マリリン (サリー・ホーキンス) に、初めて過去を打ち明け、自分の性器を見せるシーンはマリリン本人にすれば衝撃でしょう。

ワリスを取材する女性ジャーナリストは、ただ涙にくれる。
単なるカルチャーショックどころの騒ぎじゃないのは男である自分でも容易に理解できます。

ソマリアの遊牧民族の少女がトップモデルとして有名になるという、単なるシンデレラストーリーでは済まされない話であります。

この映画を観終わった後に、それぞれが何らかのアクションを起こさなければならない、と言う期待も込めて製作された一作であると言う気もします。

ワリス・ディリーを演じる女優のリヤ・ケベデは、自身もトップモデルとして活躍中の方だそうです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141184_11?1327302928

地球を守れ!

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【地球を守れ!】 SAVE THE GREEN PLANET! 韓国 2003 (未)

監督・脚本:チャン・ジュヌァン  撮影:ホン・クンピョ  音楽:ミヒャエル・スタウダッハー
出演:シン・ハギュン / ペク・ユンシク / ファン・ジョンミン 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56043346_2?1324404330


ある意味、「恐るべし韓流映画」って感じの一本なんですけどね。

ポスターを一見したらもうオバカ系コメディ (オバカには間違いないけど) なんですが、これまた結構ジャンルを詰め込んだ作品でして・・・。 ひとことで言うと、SFサスペンスコメディになるかと思います。

主人公の青年ビョング (シン・ハギュン) は、恋人でサーカスの綱渡りをやってる (太めなのに) スニ (ファン・ジョンミン) を従え、独自の研究で突き止めた "アンドロメダからやってきてるエイリアン" を特定。

そのエイリアンは地球滅亡を引き起こす可能性が大きく、ビョングはそれを阻止すべく人間に姿を変えたエイリアンの拉致計画を実行します。 標的は製薬会社の社長カニ (ペク・ユンシク)。

拉致を成功させたビョングはカニ社長に、アンドロメダの王子に会わせろと要求。
何のことかさっぱり分らないカニ社長は、ただ困惑するばかりですが・・・。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56043346_1?1324404330


ストーリーを読んだだけでもオバカ満開だろうと思いますが、これがまた一筋縄では行かない作品でして。

主人公のビョングは、ただのSFオタクなイカレ野郎と思わせておいて・・・
だってこのカッコはどう見てもオタクやし、映画の導入部分はコメディです、しかも笑えない。(笑)

テコンドーの使い手みたいなところもあれば、妄想狂のヒーローみたいなところもある。
しかも、恋人のスニは太っちょでぶちゃいく。
その彼女がサーカスの曲芸師なんて、かなりシュールすぎる部分もあり。

でもやっぱり韓国映画。
拉致してきたカニ社長をいたぶるあたりから怪しい方向に。

ビョングのサイコな描写で、ダークなサスペンス性を持った映画に走っちゃいます
事件を捜査する刑事たちの登場で、その傾向は一気に加速。

ビョングの過去の真相が描かれていくと同時に、社会派なテーマも加味されて行ってるし。
シリアス展開と同時に、カニ社長への拷問 (?) には韓国映画お得意の描写がチラリ。

最後はこれまたコメディへと立ち返り、ラストには脱力モノのB級SFもの。
そしてエンドクレジットではしんみりとさせる念の入れようです。

でも最後まで見せる力があるんですよね、やっぱり。
脚本にも力が入ってるんでしょう。

「どないやっちゅ〜ねんっ!」 って言いたくなりますよ、見終ったら。(笑)

監督のチャン・ジュヌァンは本作がデビュー作になるそうです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56043346_3?1324441888

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チャイナ・ムーン

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【チャイナ・ムーン】 CHINA MOON 1994 (未)

監督:ジョン・ベイリー   製作:バリー・M・オズボーン   脚本:ロイ・カールソン
出演:エド・ハリス / マデリーン・ストゥ / ベニチオ・デル・トロ / チャールズ・ダンス 他


殺人課の刑事カイル (エド・ハリス) は、ある夜バーで出会った女レイチェル (マデリーン・ストゥ) に強く心を惹かれ、やがて結ばれます。

レイチェルには銀行家の夫ルパート (チャールズ・ダンス) が居るんですが、夫婦仲は悪い。
ルパートは浮気三昧、その上口論となったレイチェルに暴力を振るう始末。

カイルはそんなレイチェルに離婚を勧めるんですが、ある日の事レイチェルは夫ルパートを銃で撃ってしまい、カイルに事件の揉み消しを懇願してしまうのです。


美女の代名詞だったマデリーン・ストゥが、これもいわゆる "ファム・ファタール" となった未公開の作品。
惑わされる男にエド・ハリスと言うシブいところを配役してますね〜。

アメリカ南部が舞台になってると思うんですが、あの 『白いドレスの女』 ('81) を思い起こさせるような、一種気怠るい雰囲気が魅力のサスペンスものでした。 とは言いましても、『白いドレスの女』 ほどのエロチシズムは感じませんが。

マデリーン・ストゥも全裸シーンを披露するんですが、やはり彼女の持ってる冷たい魅力がエロチシズムに結びつかなかったのかな? ま、個人的にはそう感じましたが。

二人の出会いのシーンからして、「何か裏があるな」と感じさせるところ。

自然なように見せかけて、なにか思わせぶりなレイチェルの行動が後半での解明に結びつき、ノワールものとしても満足の行く結末でもあります。 幾つかの謎に翻弄されながらも、毅然と「嘘」を貫き通すカイル役のエド・ハリスは打ってつけの配役だったかもねぇ。

でも、この映画で一番くせ者ぶりを発揮したのがベニチオ・デル・トロ
カイルの相棒刑事ディッキーを演じてるんですが、どうしても良い人に見えないデル・トロが最高です。(笑)

面白く最後まで観れたサスペンス映画でした。

ちなみにタイトルの "チャイナ・ムーン" は、"皿の月" と意味するようです。



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【ディーモン / 悪魔の受精卵】 GOD TOLD ME TO 1976 (未)

監督・製作・脚本:ラリー・コーエン  撮影:ポール・グリックマン  音楽:フランコ・コーデル
出演:トニー・ロー・ビアンコ / デボラ・ラフィン / サンディ・デニス / シルヴィア・シドニー 他

1977年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭 審査員特別賞

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_48530176_43?1302149400


『悪魔の赤ちゃん』 ('73) でおなじみのB級ホラーの巨匠ラリー・コーエンの日本未公開作品。

こちらの作品、なんでも当時のアメリカ本国ではその内容から公開がホンの数日で打ち切られたとか。
キリスト教関係者が激怒したと言う内容は、もう観て納得します。

映画の冒頭、「神のお告げ」として、NYの大都会の給水塔からのライフル銃による無差別殺人。
その後も一般市民、果ては警察官によっての無差別殺人が頻発するんですね〜。

その捜査に当たるのが刑事のピーター (トニー・ロー・ビアンコ)。
やがてピーターはその謎を突き止めることになるんですが・・・。

まぁ、そりゃここまで "神" の存在を異に表現すれば関係者ならずともご立腹のところでしょうが。

中盤まではオカルト系のサイコスリラーっぽく展開していくんですが、中盤からの展開はもうSF。
そのSF感覚に 絶妙にオカルトとサイコスリラーを取り入れ、またB級ならではの見せ所を忘れてないし。(笑)

放題のサブタイトルには 「悪魔の受精卵」 と付いてますが、このタイトルで想像するより作品の出来はしっかりしてます。 要は、B級なんだけど期待を裏切らない面白さがあるって感じですね。

処女懐妊で生まれた "ある人物" がキーとなる訳なんですが、1941年と1951年に生を受けた "2人の、ある人物" に辿り着くところなんかは憎い展開ですね〜。 ラストもシニカルチックでB級ホラーにしては硬派な感じを受けましたよ。

トニー・ロー・ビアンコと、その彼女を演じるデボラ・ラフィンの名前も懐かしいものでした。

・・・でも、あの "受精口(?)" には参った。(笑)



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ツバル

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【ツバル】 TUVALU ドイツ 1999

監督・製作・脚本:ファイト・ヘルマー  脚本:ミヒャエラ・ベック  撮影:エミール・クリストフ
出演:ドニ・ラヴァン / チュルパン・ハマートヴァ / テレンス・ギレスピー / フィリップ・クレ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54086007_26?1298267794


タイトルの 『ツバル』 と聞いて、まず思い浮かべるのが、あの南太平洋上の島。

英国連邦加盟国に属しながら、人口1万人にも満たない小国。
最近では、海抜が最高でも5mと低いため海面上昇でその存亡が脅かされてると言うニュースで話題になった島国でもありますね。  でもロマンチックなイメージを持たせてる国でもあります。

この作品はその国が舞台になってると言うわけじゃありませんが、なかなかどうして 夢あるファンタジーな内容でありました。

時代設定も舞台も曖昧。
荒れた地の一角にポツンと立つ 室内公衆プールをめぐる話。

プールの管理人として働く、父親とその息子アントン。
アントンは生まれてから まだ一度の外の世界へ出たことがない。

ある日、プールにやって来た常連客の娘エヴァに恋をしたアントン。
エヴァもそんな不思議な青年アントンに興味を抱きます。

そんな時、このプールの利権を巡って裏では何者かが暗躍し始めていました。


この作品、全編モノクロでセリフらしいセリフが一切無い。 早く言えばほとんどサイレントですね。
そしてモノクロ映像は、時にブルー・トーンになったり セピアトーンになったり。
シーンごとに目まぐるしく変わるモノクロのトーン。

サイレントと言えども、俳優が演じるそのアクションでストーリー進行は理解できるところが秀逸。
遠い昔に観た無声映画を彷彿させる動きも楽しいところです。

なにより娘エヴァを演じるチュルパン・ハマートヴァの魅力が満開。

ルナ・パパ』、『グッバイ、レーニン!』 の演技も良かったんですが、魅力と言う点ではこれが作品が一番かな。
室内プールを全裸で泳ぐシーンがありますが、その魅力が "まさにファンタジー表現" にピッタリでした。

そしてアントンを演じるのが 『ポンヌフの恋人』 のドニ・ラヴァン
最近では、そっくりさん役でチャップリンを演じた 『ミスター・ロンリー』 がありますが、年齢に似合わずファンタジー・ドラマである本作の役どころが意外とハマっております。


監督は、短編映画で賞賛を受けたファイト・ヘルマーの長編デビュー。

ラスト、船の船長を夢見ていたアントンが大海へと旅立つ (目的地はツバルか?) シーンで幕を閉じます。
全編、懐かしさを伴うファンタジックな作りです。

無国籍な登場人物と場所、セリフを必要としない 巧い演出と演技が魅力の一作でした。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54086007_25?1298267794
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