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メッセンジャー

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【メッセンジャー】 THE MESSENGER アメリカ 2009
監督・脚本:オーレン・ムーヴァーマン 出演:ベン・フォスター / ウディ・ハレルソン / サマンサ・モートン 
ジェナ・マローン / スティーブ・ブシェミ 他 (第59回ベルリン国際映画祭・平和賞・脚本賞受賞)
 
 
 
 
 
 
2010年のアカデミー賞でも助演男優賞 (ウディ・ハレルソン) と脚本賞でノミネートされ高評価された一作。この年のインディペンデント・スピリット賞ではウディ・ハレルソンが助演男優賞を獲得しておりました。
 
戦死の訃報の第一報を、その遺族に伝える "メッセンジャー" を主人公にしたヒューマン・ドラマなんですが、色んな映画を観ていると、このメッセンジャーはよく登場しますよね。
その実は、訃報を伝えた遺族の悲しみや怒りを一身に受ける過酷な任務だと言うことです
 
仲間をかばい負傷してイラク戦争から帰還したウィル軍曹(ベン・フォスター)は、退役までの半年をメッセンジャーとして任務にあたるよう命ぜられます。
 
相棒は先輩メッセンジャーの上官トニー大尉(ウディ・ハレルソン)
 
遺族から牙をむかれ罵声を浴びせられる日々を、任務として葛藤を抱きながら過ごす毎日だったウィル軍曹でしたが、ある日、夫の戦死を告げた先の未亡人オリヴィア(サマンサ・モートン)に惹かれ、任務外で接触を持つ事になりますが・・・。
 
 
 
息子の戦死の報を受ける、父親役のスティーブ・ブシェミ
 
 
この作品では、イラク戦争に "志願兵" として戦地に赴いた兵士の訃報を届けるメッセンジャーに焦点を当てています。そのメッセンジャーの私生活での苦悩や背景をも描き、戦争と言うものを俯瞰した作品でもあるんでしょうね。
 
仲間を救い怪我をしたウィル軍曹はイラク戦争のヒーローとして帰還しますが、実際は・・・。
メッセンジャーとしての役目やノウハウを教えるトニー大尉は実戦経験が無く、軍人としての人生に惰性的な考えを持ちつつある日々。
 
そんなバックボーンを描き出しながら、メッセンジャーの厳しさを見せる一作でしたね。
 
どうしてウィル軍曹が未亡人オリヴィアに惹かれて行ったのか、そこのとろこが唯一ピンっと来なかったのですが、・・・未亡人を演じるサマンサ・モートンの恰幅のよさに目を奪われたせいでしょうか。(笑)
 
トニー大尉演じるウディ・ハレルソンは、まさに彼らしい役どころで演技として申し分ないところだったでしょうか。主人公ウィル軍曹演じるベン・フォスターもこれからも期待できます。
 
個人的には、もっとブシェミ先生を出して欲しかったところですが、ピンポイントでニクい役どころを演じていましたよ。
 
ヒューマン・ドラマとして、いろんな意味で面白い一作でした。
 
 

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【ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星】 THE LONELIEST PLANET アメリカ・ドイツ 2011 (未)
監督・脚本:ジュリア・ロクテフ 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル / ハニー・フルステンベルグ / ビジナ・グジャビゼ
 
 
 

2012年インディペンデント・スピリット賞の監督賞にノミネートされていた一作ですね。
 
婚約中のアレックス (ガエル・ガルシア・ベルナル) とニカ (ハニー・フルステンベルグ) は休暇を利用して、グルジアのコーカサス山脈にトレッキングに出かけます。
 
現地では山岳ガイドのニト (ビジナ・グジャビゼ) を雇い、景観を満喫する楽しい旅になるはずだったんですがねぇ。
 
そのトレッキング最中の "ある出来事" から、ニカは恋人アレックスの知られざる一面を知ってしまうんですね。それはアレックスにとっても自分の一面を知る出来事だったんです。
 
そしてガイドのニトをも巻き込んで、男女3人の間は微妙な影に覆われてしまう事になります。
 
 
本作、ジャンル分けでは「サスペンス&ドラマ」になってたようなんですよ。
全編、美しいコーカサス山脈を背景に、登場人物はほとんど3人だけ。
 
冒頭からいきなり恋人ニカを演じるハニー・フルステンベルグのオールヌード (お胸が少し残念な大きさ)が出てくるので、「なんか期待できる(笑)」ってな感じだったんですが。
 
しかし話はこれと言って起伏もなく、肝心のテーマ部分に辿り着くまで延々と「2人+1人」のトレッキングを見せて行きます。これは人によっては退屈感を持つかもしれない。
 
そのテーマ部分の出来事から、「お、これはサスペンスに突き進むのでは?」と思われましたが、・・・なんと観る側を置いてけぼりするかのようなエンディング。
 
エンディングの後からがサスペンスになりえると言うコトで、そんな3人の行く先を考えたら、これは結構面白い作りかもしれない・・・、などと思わせてもくれました。
 
出来事のあとの "気まずさ" を演じる恋人2人の演技は上手いですね。
 
特に、「俺、どうしていいか分んないっ」っていう感じの (どんな感じやねん) ガエル君のショボさが面白いですね。上手い演技でした。
 
女性監督のジュリア・ロクテフは本作が第2作目になるようなんですが、これはクセのある映画作りをする人が出てきたかな〜って印象かな。
 
 
 

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【ライク・サムワン・イン・ラブ】 Like someone in love 日本・フランス 2012
監督・脚本:アッバス・キアロスタミ 出演:奥野匡 / 高梨臨 / 加瀬亮 / でんでん 他
 
 
 
 
 
 
『そして人生はつづく』、『白い風船』、『桜桃の味』 などの代表作で知られるイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督が、日本を舞台にして日本人のキャストとスタッフで撮りあげた一作でございます。
 
本作はカンヌ映画祭コンペティション部門への出品もされた作品でしたが、この年はミヒャエル・ハネケ監督の 『愛 アムール』 が最高賞のパルムドールに輝きましたね。
 
ドラマとしては "異色" と呼んだ方がいいのかな、これは。
 
元大学教授のタカシ (奥野匡) は妻を亡くして今は独り身。
ある夜、元教え子の男 (でんでん) が運営するデートクラブから明子 (高梨臨) という若い女性を部屋に呼ぶんですねぇ。
 
明子はタカシが用意した食事にも手をつけず、早々とベッドで眠りこけてしまいます。
あくる日、タカシは車で明子を大学まで送る事になりますが、そこで明子の彼氏で婚約者と名乗るノリアキ (加瀬亮) と遭遇してしまうんですよ。
 
でもノリアキはタカシの事を明子の祖父だと勘違いした事から、ちょっと事情が怪しくなって行きます。 
 
 
 
 
 
 
元大学教授のタカシを演じるのが、脇役一筋にやってきた俳優の奥野匡。
80歳を過ぎるタカシを味のある演技で、この主役と言う大役をこなしてましたよ。
 
なんでも、監督は映画を撮るにあたって奥野匡さんには "主役" であると言うコトを告げなかったそうですが。
初の主役を張ると言うコトで、過度の緊張を避けたかったせいもあった上でのコトだとか。
 
舞台は東京と横浜。
 
冒頭、あるバーで明子がワケありな会話をするシーンから始まります。
電話の相手は彼氏のノリアキなんですが、この会話からノリアキの恋人明子への "縛りつけ" が尋常じゃない事を窺わせるんですよね。
 
そして明子はタクシーの乗せられ "嫌々" デートクラブの仕事を押し付けられることに。
この夜は明子の祖母が東京に出てきており、明子はその連絡を留守電で知ったばかり。
祖母が待つ駅前の横をタクシーの中から見つめ、横浜のタカシの部屋を目指します。
 
この作品、言わばこういうシチュエーションが積み重なった話だとも言えそう。
ドラマとしては、さしてストーリー性があるというコトではないので、人によっては好き嫌いが分かれるでしょう。
と言うか、アッバス・キアロスタミ監督の撮る映画は大体そういう作品が多いので。
 
でも、シーンごとに細部まで計算された構成であるコトは間違いなし。
よぉ〜っく、そのシーン (心の機微など) を観てもらえば、憎いくらい熟練の演出があるコトが分ります。
 
タカシや明子が受ける電話のシーン (スクリーンには映らない相手を使った演出)、タカシの住むマンションの向かい隣人のシーン、車の中でのシーン等々、これは演出と撮影スタッフの巧さもあることなんですが。
 
話は市井の人びとのナンでもない日常を切り取った一作で、ちょっと色ボケしてるジイサンが若い女の子と擬似恋愛を夢見て、だけど修羅場に巻き込まれそうになった話。
 
最後には彼氏ノリアキの狂気で戦慄の予感・・・、ラストはアッバス・キアロスタミ監督らしさを見せつけ終わる。
この "急に終わる" ラストは賛否両論あるところだと思いますが。
 
じっくりと、作り手の技を観たい方にはお勧めの作品ですね。
自分は好きですよ、この作品。
 
 
 

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ミヒャエル

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【ミヒャエル】 MICHAEL オーストリア 2011 (未)
監督・脚本:マルクス・シュラインツァー 出演:ミヒャエル・フイト / ダヴィド・ラウヘンベルガー 他
 
 
 
 
 
 
この作品の監督はマルクス・シュラインツァーと言って、今まで数々の映画でキャスティング・ディレクターとして活躍をしてたそうな。 『白いリボン』 を始め、あのミヒャエル・ハネケ監督の作品にも多く携わってきた方ですね。
 
そのマルクス・シュラインツァーが初監督作品として製作したのがこちら。
 
保険会社に勤める35歳の独身男ミヒャエル (ミヒャエル・フイト) と言う男の "ある犯罪" を淡々と描いた一作なんですが・・・、その犯罪と言うのが、"誘拐・監禁・児童性愛" と言うタブー。
 
ミヒャエルの家の地下室に監禁されてるのは10歳の少年ウォルフガング (ダヴィド・ラウヘンベルガー)。
少年は夕食時を除いて、ほぼこの地下室の部屋で過ごしてます。
 
 
映画的に露骨な表現は少ない方ですが、その題材から来る拒否反応で観る側の評価も様々かと思います。
作品のタッチとしては、やっぱりミヒャエル・ハネケ監督作に似た雰囲気も見えますね。
 
なんでも監督の母国オーストリアでは少年少女の失踪事件や誘拐の発生率が高いそうで。
社会問題化として、こういうテーマを選んだのも頷けるところでありますが、先に書いたように映画としての賛否は分かれるところだと思います。 個人的には非常に興味深く観れた一作でしたが。
 
ただこの映画の主人公ミヒャエルのような男が世間に放し飼いされてると思ったら、もうそれほどのスリラーは無いと言った感じですよ。 世の人々に警鐘を鳴らす意味でも充分に意義はあると思いますが。
 
このマルクス・シュラインツァー監督はまだ40そこそこの年齢なので、これからが期待を持てる映画人ではないやろか。
 
 

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ラビッド

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【ラビッド】 RABID カナダ 1977
監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:マリリン・チェンバース / フランク・ムーアー 他
 
 
いつの間にかDVD化されてたんですね、これ。
『シーバーズ』 ('75) に続く、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督の長編第2作目にあたる一作ですよ。
 
クローネンバーグ監督はこの後、'81年製作の 『スキャナーズ』 で世間に名を知らしめるワケなんですけど、本作もその才能の片鱗を見せた作品でしたねぇ。
 
主演には 『グリーンドア』 の、あの本番女優マリリン・チェンバースを起用してるもんだから、ちょっとエロッちいB級ホラーじゃないん? と思われがちだけど、なかなか、ところがどっこいな一作。
 
 
 
 
 
ま、でも話は荒唐無稽もイイところなんですが、扱ってる内容が "感染パニック映画" の先駆け的なお話。
 
バイク事故で重傷を負ったヒロインのローズ (マリリン・チェンバース) は、肩から腋にかけて人口皮膚移植を受けるワケです。 でも手術を受けたローズの体は突然変異を起こすんですよっ。
 
腋の部分からなにやら怪しい器官が現れ、それが人を襲い血を吸い取っていくワケですね。
血を吸われた人は感染し、発狂してまた次々と人を襲うワケです。
 
やがてその感染はカナダ・モントリオール全体に拡大して、軍が出動して感染者を始末していく話。
"血を吸う" と言うところは異色ヴァンパイアものですが、これはほとんどゾンビですね。
 
でもでも、やはりクローネンバーグ作品たる所以の描写もアリでして。
 
その "突然変異を起こした腋の器官" というのが、これまた・・・。
腋の間にヴァ○ナみたいな亀裂が生じ、その中からオチ○チンみたいな突起物が飛び出してきて血を吸うワケなんですよね。
 
腋の器官からグニュ〜っと出てくる突起物なんかは、もうアンタ・・・。
さすがクローネンバーグ監督ですね。 もう拍手したくなりましたよ。(笑)
 
結末の非情さも含め、「感染パニック = 終末的」 な、その先駆け的な着想は流石。
マリリン・チェンバースもチラホラ脱いでるので、それも流石。(?)
 
音楽と製作総指揮に、あのアイヴァン・ライトマンがクレジットされていました。
 
 
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