ここから本文です

書庫ま、や、ら、わ〜

記事検索
検索

ワイルド・エンジェル

イメージ 1
【ワイルド・エンジェル】 THE WILD ANGELS アメリカ 1966
製作・監督:ロジャー・コーマン 出演:ピーター・フォンダ / ナンシー・シナトラ / ブルース・ダーン ほか
 
 
 
 
 
もうずいぶん前にビデオで観たのか? TV放送で観たのか?
その記憶がハッキリしませんが、今回はきっちり拝見させて頂きました。
 
低予算B級映画としてはロジャー・コーマン作品の中でも最も成功した一作になるそうな。
 
実在した暴走バイカー集団 "ヘルズ・エンジェルス" を取りあげた一作ですが、この当時はよく映画になってましたよ。 『続・地獄の天使』 ('67) 等々、ヘルズ・エンジェルスは時代の象徴でもあったんでしょうね。 と言うか、バイカー映画花盛りの時代でもあったんですよね。
 
ピーター・フォンダがエンジェルスのリーダー的存在ブルース役を演じて、その恋人役でナンシー・シナトラ
もちろん、あのフランク・シナトラの娘さんね。
そしてエンジェルスのメンバー役で警官に撃たれて死んじまう男ルーザーをブルース・ダーンが演じてます。
 
この作品には実際のヘルズ・エンジェルスのメンバーも出演してますよ。
 
 
 
 
この作品の3年後、アメリカン・ニューシネマの代表作 『イージー・ライダー』 ('69) が生まれるワケなんですが、その原点がこれと言っても良いんじゃないかなぁ。
 
本作でリーダーを演じたピーター・フォンダが、『続・地獄の天使』 ('67) で主役を張ったデニス・ホッパーと共にロジャー・コーマンに 『イージー・ライダー』 の製作を持ちかけたそうな。 その時は映画会社との意見の相違でロジャー・コーマン製作総指揮の話は流れたそうですが、本作が 『イージー・ライダー』 の原型なのは間違いないし。
 
しかし、そこはB級娯楽映画の本作。
反体制で自由を叫ぶ、・・・と言うよりは、やっぱり当時の若者にアピールした内容です。
 
 

レッド・ステイト

イメージ 1
【レッド・ステイト】 RED STATE アメリカ 2011 (未)
監督・脚本:ケヴィン・スミス 出演:マイケル・パークス / メリッサ・レオ / ジョン・グッドマン / マイケル・アンガラノ 他
(シッチェス映画祭グランプリ作品)



 

 
最近少しずつ撮る映画のジャンルの幅が広がってるようなケヴィン・スミス監督の最新作ですね。

クラークス』 で一躍有名になり、コメディのジャンルでは知れ渡った監督作品ですが、今回はおちゃらけ無し (実はある?) のスリラーアクション。 自分はスリラーと書いたけど、これはホラー映画の範囲であるようです。

ニューオーリンズの片田舎で住む高校生3人組が、ネットのアダルト出会い系サイトで知り合った女性をモノにしようと、彼女の元へ出かけます。 でもそれは罠。

乱れた性を一掃しようとするキリスト教狂信者集団に拉致され、処刑にかけられようとするんですねぇ。

この狂信者集団はゲイも標的にしており、高校生たちの処刑前にゲイの男性は惨殺されます。
なんともホラーなカルト集団なんですよ。

しかし捜査を進めていたATF (アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局) に教会を包囲され、同行していた地元保安官のミスで銃撃戦の幕が切って落とされます。


原題の "レッド・ステイト = 赤い州" とは、共和党を支持するキリスト教保守派やライフル愛好家などの州と言う意味を含んでるんですね。

この映画で登場するキリスト教狂信者はかなり誇張されてはいると思いますが、なんとも背筋が寒くなるようなカルト集団です。 ネオナチ集団からも恐れられているリーダーの司祭(マイケル・パークス) の狂信ぶりと信徒たちの姿はただ事ではないもの。

前半は監禁された高校生3人組をと司祭の狂信ぶりを中心に描いてますが、後半はATFとの銃撃戦。

ジョン・グッドマン演じるATFのリーダーの "大人の事情" も描きつつ、いわゆる "タブー" をふんだんに盛り込んだ一作となってました。

銃、同性愛者、神、と言えば、もうアメリカでは物議を醸す三大要素ですよね。
本作はそれを全部ぶち込んで仕上げたホラー・アクションじゃないかな。

ラストのくだりも含め、相当に皮肉を込めて描いてるのが見て取れますから、ひょっとしたら監督自身はコメディとして作ったのかもね。 メリッサ・レオにも容赦なしやったし。


開くトラックバック(1)

ミラル

イメージ 1
【ミラル】 MIRAL フランス・イスラエル・イタリア・インド 2010
監督:ジュリアン・シュナーベル 原作・脚本:ルーラ・ジブリール 出演:ヒアム・アッバス / フリーダ・ピント 他
 
 
 
 
 
 『バスキア』、『潜水服は蝶の夢をみる』 のジュリアン・シュナーベル監督が、イスラエル出身の女性ジャーナリストであるルーラ・ジブリールの自伝的小説を映画化したヒューマン・ドラマ。
 
メインの主人公であるミラルを演じるのが 『スラムドッグ$ミリオネア』 のフリーダ・ピント
ハリウッドに進出もして、今は売り出し中ですよね、彼女。
 
そのミラルと同じく物語上の主人公とも言える女性ヒンドゥを演じるのがヒアム・アッバス
チョイ役でウィレム・デフォーと大御所ヴァネッサ・レッドグレーヴも出演しておりました。
 
 
 
 
1948年のイスラエル建国一ヶ月前から話は始まり、建国したその日に始まったアラブ国家との独立戦争
イスラエルがヨルダン川西岸地区・ガザ地区を奪い取った六日戦争などを経て、ほぼ現在に至るまでを背景に描いた物語でした。
 
こちらは、そのユダヤ人国家イスラエルと対立するパレスチナ側の女性2人の視点から見た一作です。
 
まずヒアム・アッバス演じる女性ヒンドゥ。
彼女はユダヤ人民兵組織に親を殺された孤児50数名を引き取り、ダール・エッティフル (子供の家) と名づけた学校創設に尽力します。
 
そして、フリーダ・ピント演じるミラル。
ミラルの母親ナディアのエピソードから始まり、やがてダール・エッティフルに通うようになるミラルの話がメイン。
 
17歳になったミラルは難民キャンプで見たイスラエル兵の残酷な仕打ちにショックを受け、やがて反イスラエルの政治闘争に傾いて行くワケです。
 
ここで描かれているパレスチナ人の反イスラエル活動、いわゆるインティファーダ (蜂起) と言うのは、1980年代後半ぐらいからTVニュースなどでもよく目にしましたよ。 イスラエル武装兵に対して、なんと投石で挑む訳です。
 
個人的な感心事も相まって、映画は興味深く観れました。
でも映画的に言うと、この作品はちょっと中途半端・・・、と言うか、焦点が定まってない感じもします。
 
パレスチナ人女性ジャーナリスト半生の映画化と言うのは、それはそれで意義のある事、感銘も受けました。
 
上手く言えないけど、2人の女性ミラルとヒンドゥのバランスが相殺気味になってるような・・・。
どっち付かずで、言いたい事がよく伝わらないような気もします。
 
現在も混迷を極め出口の見えないパレスチナ問題を訴えてるのは分ります。
それをユダヤ系アメリカ人監督ジュリアン・シュナーベルがパレスチナ側の視点で描いた。
これはこれで興味深い。
 
あくまで "映画" としては、まだまだ見応えある作品になる気もするんですけどね。
 
 

開くトラックバック(1)

ルート・アイリッシュ

イメージ 1
【ルート・アイリッシュ】 ROUTE IRISH イギリス・フランス・ベルギー 他 2010
監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァーティ 出演:マーク・ウォーマック / アンドレア・ロウ / ジョン・ビショップ 他
 
 
 
 
 
"世界で最も危険な道路 (ルート)" と呼ばれるイラクの地で、兄弟同然の親友フランキーを亡くした男ファーガスが、その真相を暴こうと苦闘するドラマ。
 
監督はイギリス映画社会派の名匠ケン・ローチですね。
この作品でテーマに取り上げてるのが、イラク戦争におけるコントラクター (民間兵) の存在と、軍事ビジネスの暗部なんですよねぇ。
 
"アイリッシュ・ルート" と呼ばれるそのルートとは、イラクのバグダッド空港と市内の米軍管轄区域 〈グリーンゾーン〉 を結ぶ12キロに及ぶ道路の事なんですが、米軍によるイラク侵攻後、テロ攻撃の第一目的とされる 「世界一危険な道路」 として知られていたようなんです。
 
 
 
 
傭兵を集めて戦地へ送る、戦争請負会社とも呼べる民間軍事会社に所属し、イラクへと赴任する事になったファーガスは元軍人。 軍の汚い任務に嫌気がさした彼は傭兵として戦地に留まります。
 
後に親友フランキーを誘い、共にイラクで傭兵稼業を行なっていたんですが、ファーガスの留守の間にフランキーがルート・アイリッシュにおいて戦闘に巻き込まれ死亡。 その親友の死に不信感を持ったファーガスの必死の謎解きが始まります。
 
これね〜、観ていて感じるのは "溢れんばかりの怒り" なんですよね。
それは親友を失ったファーガスを媒体として現した、ケン・ローチ監督の思いが伝わってきましたよ。
 
イラク戦争中には、約16万人居たとされる民間兵の存在も想像以上で驚き。
そしてもっと驚くのが、民間兵と言えどイラクでの戦闘では何をやってもお咎め無し、と言う法まで成立していた事ですよ。
 
最近では民間の武装ガードを認める国が多い事実なのは充分承知です。
 
でも、もうじゅぶん分りきった事ですが、その裏に暗躍する戦争ビジネスの利権が付きまとう事も事実。
ケン・ローチはイラク戦争と言う舞台を使って、その非人道性に "怒り" を持って痛烈に批判しておりました。
またアメリカ軍への批判も同様に。
 
イラク戦争における本当の犠牲者は、イラクで暮らす国民。
米軍の情け容赦ない態度によって、それまで中立だった人たちがアルカイダのシンパになって行く。
この事実ひとつとっても、イラク戦争に正義などないでしょうよ。
 
映画のラスト、親友フランキーの死の真相を知ったファーガスの行動に、怒りを通りこした悲しみの訴えが痛いほど伝わってきました。 この結末も、このテーマとして訴えるには致し方ない締めくくりですね。
 
 

ミラノ、愛に生きる

イメージ 1
【ミラノ、愛に生きる】 IO SONO L'AMORE イタリア 2009
監督:ルカ・グァダニーノ 出演:ティルダ・スウィントン / フラヴィオ・パレンティ / エドアルド・ガブリエリーニ / マリア・パイアーロ 他
 
 
 
 
 
 
2010年度のアカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされ、CG賞やその他の映画賞でも結構評価の高かった作品と聞きました。  個人的には主演のティルダ・スウィントンの官能シーンが目当てで観たんですけど。
 
そのティルダが演じるのは、ミラノの富豪一家に嫁いできたロシア人女性エンマ。
一家に尽くし、子供も成人し、ふと感じる心の孤独・・・、こう書けばもう、まんまメロドラマですよね。
 
その心の隙間を埋めてくれる相手は、なんとエンマの長男エド (フラヴィオ・パレンティ) の友人でシェフのアントニオ (エドアルド・ガブリエリーニ)。
 
年下の男が相手です。 ティルダさん一糸まとわぬ姿での激情を見せてくれましたよ。
 
 
 
 
 
 
評価も高いと聞いたので結構期待していたんですけど。
イタリアの上流階級のマダムの不貞となれば、後はそれをどう見せて行くかが大事やったんですが。
 
個人的は、ティルダ・スウィントンだからこそ見れた、・・・って感じでしょうか。
 
湿っぽさを感じさせない、また年齢を感じさせないヌードを披露してくれて (でも描写に不満あり)、それはそれで満足とまでは行かないけど、作品的には大きな魅力です。
 
上流階級一家の人間模様もさりげなく描いてるし、不倫相手のシェフが創造する料理の数々も素晴らしい。
 
でもでも、多分にルキノ・ヴィスコンティ風を意識した描写に最後まで不満が残りましたね。
そして大げさな音楽の使い方。 早く言えば、酔い過ぎ。
 
エンマが恋に落ちる瞬間が、なんと "料理" だったと思わせる不可解で唐突な展開。
これはヨーロッパ映画特有と言えばそうかもしれませんが。
 
でもいきなり、なんでそうなるの? と思うでしょ、コレ。(笑)
それは登場人物の行動 (アントニオ) にもそう感じましたが。
ともあれ雰囲気を楽しむ映画だと思えば、それはそれで納得なんでしょう。
 
そういことで自分はもうひとつでしたが、ティルダ・スウィントンだから救われた、って作品でした。
 
後半の "悲劇" のあと、それまでの上流階級のマダムの顔から一転、ドン底の精神状態のあの顔はある意味怖かった〜、スッピンやったんかな?(笑)
 
 
 

開くトラックバック(1)

Kaz.Log
Kaz.Log
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事