ここから本文です

書庫ま、や、ら、わ〜

記事検索
検索
イメージ 1
 
【ランド・オブ・アドベンチャー】 CARLSTON ZA OGNJENKU セルビア 2008 (未)
監督・脚本:ウロシュ・ストヤノヴィッチ  出演:カタリーナ・ラディポイヴィッチ / ソーニャ・コラカリッチ / オリヴェイラ・カタリーナ 他
 
 
 
 
 
リュック・ベッソンが設立した映画スタジオ "ヨーロッパ・コープ社" の製作ゆえに、現在この映画の邦題は 『リュック・ベッソン PRESENTS ランド・オブ・アドベンチャー』 となっています。
 
邦題も考えてつけて欲しいのは当たり前なんですが、この作品の原題と映画の内容を鑑みれば、この邦題は単に受けを狙ったものですね。 ファンタジー的要素はある作品なんですが、その "アドベンチャー" って、どう考えても付けたらアカンでしょ。 作品の趣旨とはかけ離れてるし。
 
映画の舞台は第一次大戦時、1920年代のセルビアのとある小さな村。
男たちは戦地へ駆り出され、村には少数の男しか残っておらず、女たちは危機感を抱いております。
 
葬儀の場が仕事の、代々続く "泣き女" を生業とする姉妹・オニエンカと妹のボギーニャもすっかり客をなくし仕事もない状態。
 
そんな村の女たちの危機感を一身に背負い、姉妹は3日間の男探しの旅に出るんですけどね・・・。
 
 
 
 
第一次大戦当時のセルビアは人口に占める男性の割合が激減して、残された男は老人ばかりと言う状態だったそうな。 その史実を背景にしたブラックコメディ・ファンタジー的な作品なのです。
 
多分この映画は好みがハッキリ分かれる作品だと思います。
 
系統で言えば、エミール・クストリッツァ監督 (「アンダー・グラウンド」等) の作品群を、ちと洗練させた感覚。
映像的にもCGを多用してエンタメ性を持たせた作品ですが、毒のある笑いは、さすがバルカン半島産。(笑)
 
女の欲望の凄さと、背景にある史実を融合させて、当時の女性の哀しみを謳ったエンタメ映画ですねぇ。
 
男の亡者と酒場でダンス、霊柩車でのセックス、地雷が埋まったブドウ畑での優雅なダンスシーンなどなど。
ブラックファンタジーな描写と毒っぽさには事欠きません。
 
一応ラブロマンスもありますが、めでたしめでたし・・・とは一筋縄では行かない。
 
前半と後半ではトーンを変えてくるので少し唐突な感覚もしますが、結構面白く観れると思いますよ。
でも邦題にあるような冒険劇じゃないので、そこは間違えない方がよろしかと。
 
 

マンク 〜破戒僧〜

イメージ 1
 
【マンク 〜破戒僧〜】 LE MOINE フランス・スペイン 2011
監督・脚本:ドミニク・モル 出演:ヴァンサン・カッセル / デボラ・フランソワ / ジョセフィーヌ・ジャピ / ジェラルディン・チャップリン
 
 
 
 
 
映画の原作は18世紀に発表されたマシュー・G・ルイスによる "暗黒文学の問題作" と言われた小説ですね。
まぁ、その内容によって160年間に渡って発禁書として封印されてたとの事ですよ。
 
その問題作を、『ハリー、見知らぬ友人』 ('00) のドミニク・モル監督が映画化した一作。
 
神に仕える修道士の身でありながら、悪魔の誘惑によって堕ちて行くアンブロシオ修道士をヴァンサン・カッセルが演じております。
 
 
 
 
 
 
中世の時代のスペイン、ある夜カトリック修道院の門前に置き去りにされた乳児。
そこの修道院長に拾われた男の子はアンブロシオと名づけられます。
 
後に立派な修道士として名声を広めたアンブロシオ。
すべての欲を絶ち、規律を重んじて粛々と日々を送るアンブロシオでしたが、ひとりの謎の人物の出現で思わぬ方向へと堕ちて行くことになるんですね〜。
 
その謎の人物と言うのが、洋風スケキヨマスクを被った見習い修道士バレリオと言う人物なんですが。
 
事故で顔にひどい傷を負ったがゆえにマスクを装着してるバレリオなんですが、実はアンブロシオに接近する為に身を偽った○○○なんですよ。
 
早い話、アンブロシオ修道士を堕落させる悪魔の化身と言うコトになんですが。
 
このバレリオ、アンブロシオ修道士の持病である頭痛を癒してみたりして、彼に接近を図ります。
やがてアンブロシオは抵抗する事を放棄するが如く、転落への道をまっしぐらです。
 
映画は一応スリラーと言うコトですが、・・・もちろんゴシックな雰囲気も堪能できます。
ですが、ヒューマンなドラマとして観ても面白い作品でした。
 
中世時代のカトリック修道士の物語だもんで、やたら "悪魔 vs. 神" の構図がスキャンダラスと背徳を強調させる事となりますが、ストレートにヒューマン・ドラマとして観ても面白いかと。
 
最後もアンブロシオ修道士自身の出生の秘密が絡み、物語的にも悲劇ドラマな結末です。
これも巡り合わせの悲劇、と言うコトなんですが。
 
人間くさい "弱み" を曝け出した修道士の転落人生としても面白いですね。
個人的には、スリラーとしてはちょっと弱いかな?と思いましたが、ヴァンサン・カッセルの演技も良い点でした。
 
 
 

マドモアゼル

イメージ 1



【マドモアゼル】 MADEMOISELLE イギリス・フランス 1966

監督:トニー・リチャードソン 脚本:ジャン・ジュネ / マルグリット・デュラス 撮影:デヴィッド・ワトキン
出演:ジャンヌ・モロー / エットレ・マンニ / ウンベルト・オルシーニ / ジェラール・ダリュー 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57278877_6?1347129657


終身刑を大統領恩赦で出所したフランスの異端作家ジャン・ジュネが脚本を書きおろし、『トム・ジョーンズの華麗な冒険』 ('63) のオスカー監督トニー・リチャードソンがメガホンを取った一作ですね。

こちらの作品は再公開も無く、またビデオ発売も無く (たぶん)、そのタイトルだけは知っていましたが、今回めでたくDVDリリースがなされたので早速鑑賞してみました。 いやいや、恐れ入る内容でございましたねぇ。


フランス中部の片田舎で女教師をする "マドモアゼル" と呼ばれる女性 (ジャンヌ・モロー)。

マドモアゼルはある夜の散歩の途中、つい煙草の火で他人の家を燃やしてしまったことから、その言い知れぬ快感から、たびたび放火や水門を開けて村を水浸しにしたりして騒ぎを起こしているトンデモない女性なんですね。

ある日、マドモアゼルは森で木こりをしているイタリア男のマヌー (エレット・マンヌ) の屈強な身体に魅了され、言いようのない肉体の疼きを感じます・・・。

ジャンヌ・モロー演じるマドモアゼルは独身のオールドミスと言っていいでしょう。
何の目的でこの田舎に移ったかは分りませんが、ここの村ではそんな女性でも特別扱いなんですよ。
でも生活は禁欲的と言っていいほど。 笑い顔ひとつ見せない女性なんですよね。

乳首を白いテープで十字に貼り付け隠すシーンなどは象徴的なシーンでした。

そしてこの村が閉鎖的なのは言うまでもなし。
イタリアからやって来たマヌーと息子のブルーノ (キース・スキナー) は、いつまで経ってもよそ者扱い。
果ては、マドモアゼルが犯した放火や悪事の真犯人に決め付けられる始末なんですよね。

よそ者は信用しない、村の閉鎖性が前面に出ております。
そんな人間の "悪意" の部分を大いに見せつける本作ですが、これもジャン・ジュネ脚本の成せる業でしょう。

イタリア男マヌーの逞しい肉体を覗き見しつつ、舌なめずりをするマドモアゼル。
悪意に満ちた態度でマヌーの息子ブルーノに嫌がらせをするマドモアゼル。
この息子のブルーノは最初授業に誘ってくれたマドモアゼルにほのかな恋心を抱いてたんですけどね。

そしてマドモアゼルの悪事を見抜いていたのも、唯一このブルーノ。

木こりのマヌーと森で出会い、会話をするシーンなどはもう特異ですよ。
蛇をお互いの手に絡ませ合って、何とも言えない禁断の雰囲気を醸し出してます。

それは映画の後半の森の中と湖のほとりでの愛欲シーンでも顕著です。

マヌーの足元にひざまずいてブーツを舐めるマドモアゼル。
顔にツバを吐きかけられ恍惚とするプレイ的な要素も大いにあり。

その愛欲の後、マヌーに待っているのはマドモアゼルの悪意な仕打ち。

全編モノクロで撮影されながら、このロケーションを引き立てる画は見事でした。
それより何よりジャンヌ・モローの演技あってこその一作。

不条理でアブないキケンな映画でしょうねぇ。
どことなく、ホントに少しだけど、あのハネケ映画に通じるニオイもチラッと感じた次第です。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57278877_5?1347129657

開くトラックバック(1)

イメージ 1



【レア・エクスポーツ 〜囚われのサンタクロース〜】 RARE EXPORTS フィンランド 2010

監督・原案・脚本:ヤルマリ・ヘランダー 原案:ユーソ・ヘランダー 撮影:ミカ・オラスマー
出演:オンニ・トンミラ / ヨルマ・トンミラ / イルマリ・ヤルヴェンパー / ペートル・ヤコビ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_62650023_26?1346644847


レンタルリリースした頃から観ようと思ってたんですが、ちょっと遅れて鑑賞になりました。

サンタクロースの国フィンランド製作の映画で、ブラックユーモア・ファンタジーアドベンチャー、・・・ってコトになるんかな?(笑) なんでも世界各地で絶賛されたと言うから、これまた興味津々なんですが。


舞台はクリスマス直前の北フィンランドのとある村(?)。
ここの山では考古学上の発掘作業が行われているんだけど、住人たちには何も知らされてないんですよね。

発掘作業の目的は、本物の "サンタクロース" を掘り出すことなんですよねぃ。
この地方の言い伝えによると、世間で知られてるサンタとは違い村人を襲って恐れられた存在だったそうで。

でも掘り出されちゃってもう大騒ぎ・・・ってコトで、ある一家の住民を巻き込んで話は進みます。


ちょっと言っちゃうと、掘り出されたサンタらしき人物はガリガリに痩せたマッパの老人なんですね。(アソコは隠してます)
まぁ冷凍保存されてた状態だから、痩せっぽちなのも頷けますが、これが凶暴でして。(笑)

その上、このサンタらしき者の正体は言い伝えのサンタじゃなく、ホントのサンタの "○○" たちだった。(←ネタバレだから)

ともかく壮観でしたよ。
なんつーたって、全裸の老人たちがウヨウヨ出てくるんだからw

その凶暴なマッパ老人たちを向こうに回して、ひとりの少年がアドベンチャー風に活躍を見せるワケです。

・・・これねぇ〜、個人的にはヒジョーに微妙なんですよね。
「面白い?」と聞かれれば、「う、う〜ん・・・」と言わざる得ない感じで。

でも本作を「面白かった〜!」 と言う方も居ると思います。
同時に、「ちょっと退屈かも」 と言う方も居るハズ。

映画としては80分と言う尺のわりにはシッカリ作ってたし、見せどろことオチも心得てるんですよ。
だから悪く言えない気もするんですよね。

フィンランド映画特有と言えそうなシニカルさも持ち合わせてますからね。
どっちかと言えば好みの作品だと思ってたんですが。
あの子役がアカンかったかもなぁ〜? あんまし可愛げもなかったし。(笑)

と言うコトで、個人的にはちょっと迷いが生じる珍しい作品となりました。

・・・まぁしかし、面白いっちゃ〜面白いんかな。(どっちやっ)


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_62650023_25?1346644847

開くトラックバック(1)

イメージ 1
【レイク・マンゴー 〜アリス・パーマー最期の3日間〜】 Lake Mungo オーストラリア 2008 (未)
監督・脚本:ジョエル・アンダーソン 出演:タリア・ザッカー / ロージー・トレイナー / デヴィッド・プレッジャー 他
 
 
 
 
 
16歳の女子学生アリス・パーマーが行方不明の後、溺死体となって発見。
 
そのアリスの父親、母親、弟ら家族へのインタビューを中心に、アリスの死後に撮られたビデオ映像や携帯動画などに記録された "不可解な映像" で構成されたフェイク・ドキュメンタリー・ホラーなんですよね。
 
その不可解な映像とは、死んだ筈のアリスの姿なんですよ。
いわゆる心霊現象 (幽霊) と言うコトなんですが、その記録された映像から、生前のアリスの隠された秘密をも明らかにして行く物語です。
 
んん〜、これね、面白く観れたのは確かなんですよ。
 
一応ホラーと言うジャンルになってますが、あくまでもインタビューが中心になった物語構成で、しかも主人公のアリスの死後を描いてるので、当然残された家族の露出がメインになる訳ですよ。(アリスは生前のビデオ映像)
 
じわじわと来る恐怖演出も悪くないと思います。
ハリウッド製ホラーのようにビックリさせる演出は皆無でなので、そこは好感持てるところですね。
 
アリスの "隠された秘密" を明かす後半、そこに行くまで、「これはホラー?」、 「それとも謎解きヒューマン・ミステリー?」 と、2転3転させる構成も面白いと思いましたよ。
 
でも、最後に消化不良を起こしてしまうんですね〜。(明らかに意図的に)
 
面白く観れたのは間違いないけど、これをホラーと言っていいのかな?
家族のヒューマン・ドラマ的な要素も強いし、そこにホラーな心霊要素を織り込んでみました、って感覚かな。
 
まぁ作り手の意図がこういう方向性だったんだろうから、それはそれでイイんですけどね。
霊として現れるアリスの心霊描写も悪くないですよ、ド派手にならず、地味に演出する方がリアルっぽくてイイ。
 
 
 
この写真、アリスが写ってます。
 
 
でもやっぱり、この手は苦手意識の出る人のほうが多いんやろうなぁ〜。
 
個人的には好きですよ。 低予算で如何に面白いものを撮るかという野心が伝わってくるから。
オーストラリアの静かな町を舞台にした背景も雰囲気が出て良かったと思うし。
 
出来ることなら、アリスの "死の真相" を明らかにしてくれた方がスッキリして良かったんですけどね。
まぁ、観る側の想像性に任せるよ、って感覚なんでしょうかね。
 
どっちにせよ、個人的には惹きこまれた方ですがね。(笑)
 
っていうか、邦題のサブタイトル、 "最期の3日間" って言うのが謎です。
これじゃ最期の3日間の出来事を描いてるみたく感じるでしょ〜に。
 
 
★ ちょっとだけ怖いトレーラーは、こちら。(YouTube)

開くトラックバック(1)

Kaz.Log
Kaz.Log
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事