ここから本文です

書庫ま、や、ら、わ〜

記事検索
検索

マシンガン・パニック

イメージ 1



【マシンガン・パニック】 THE LAUGHING POLICEMAN 1973

監督・製作:スチュアート・ローゼンバーグ   原作:マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー
脚本:トーマス・リックマン   音楽:チャールズ・フォックス
出演:ウォルター・マッソー / ブルース・ダーン / ルイス・ゴセット・Jr / アルバート・ポールセン 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_10?1340896851


こちら、現在リリースされてるソフト題は 【マシンガン・パニック / 笑う警官】 となってます。
これは原題が 【笑う警官】 なんですよ。 『マシンガン・パニック』 と言う邦題は公開当時にパニック映画がブームだったもんで、まぁ安易なタイトルを付けたもんですね。

マシンガン乱射は最初のシーンだけで、作品全体の雰囲気はパニックと言う派手なものじゃありません。

原作はスウェーデンのマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーの 【マルティン・ベック】 シリーズの 『笑う警官』。 『刑事マルティン・ベック』 と共に映画化作品です。 しかし舞台はストックホルムからサンフランシスコに変えての映画化。


ある夜、サンフランシスコのチャイナタウンで起きたバス内での銃乱射による大量殺人事件。
殺人課のマーティン刑事 (ウォルター・マッソー) は、殺害された乗客に相棒の刑事が含まれてることにショックを受けます。

新しい相棒刑事のラーセン (ブルース・ダーン) と共に捜査に当たるうち、迷宮入りとなったある殺人事件が浮上してきますが・・・。


本作は公開当時に鑑賞していたんですが、同時期の刑事モノである 『ダーティーハリー』 のハリー・キャラハンや 『フレンチ・コネクション』 のポパイ刑事などと比べると地味であるため、やや隠れた位置に収まってたんですが、ウォルター・マッソー演じるジェイク・マーティン刑事のキャラクターは特筆されても良いでしょうねぇ。

本国スウェーデン製作の 『刑事マルティン・ベック』 もそうなんですが、職人監督スチュアート・ローゼンバーグが撮りあげた本作も、負けず劣らずリアルな感覚で仕上げております。

特に、70年代サンフランシスコの風俗やダウンタウンの描写などはディープな感覚です。
そして殺人課の部長刑事の憎たらしいところや同僚たちの立ち振る舞いなどは、刑事モノが好きな方なら外せないところではないでしょうかね。

マーティン刑事の家庭を描いてる描写がありますが、映画のテンポを考えるとこの部分が好き嫌いが分かれるところかな? 少しもたつき感が見えたりもします。

ブルース・ダーン演じるラーセン刑事は無難に事を収めようとするタイプ。
マーティンは過去の担当事件が迷宮入りになったこともあり、今回のバス乱射事件が迷宮入りの事件と関わって事にこだわり、実直なまでに捜査に没頭するタイプなんですよね。 この2人のコンビも対照的で面白いものがありました。

今回再見してみて、これも70年代を代表する刑事映画の一作だと確信した次第であります。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_9?1340896851

ラスト・エクソシズム

イメージ 1



【ラスト・エクソシズム】 THE LAST EXORCISM 2010
     
監督:ダニエル・スタム 製作:イーライ・ロス 他 脚本:アンドリュー・ガーランド / ハック・ボトコ
出演:パトリック・ファビアン / アシュリー・ベル / ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ / アイリス・バー 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_6?1340621996


悪魔祓いの儀式を告発する目的でドキュメンタリー映画のクルーと共にアメリカ深南部の街へ向かったコットン・マーカス牧師 (パトリック・ファビアン) が遭遇する、予想だにしなかった事態をフェイク・ドキュメントの形で仕上げたホラーの一作。

『ブレアウィッチ・プロジェクト』 の登場以来、もう当たり前に製作されるようになった、POV&モキュメンタリー映画と呼ばれる作品ですが。 本作はドキュメンタリー制作目的で撮ったビデオを映画として見せてる形になるんですがね。

このマーカス牧師自体が聖職者でありながら、悪魔祓いの儀式エクソシズムは嘘っぱちだと言う観点が面白かったのですが・・・。エクソシズムにはあらゆる小道具を用い、憑依されたと訴える相手に対して形だけの儀式を行い、精神的な救いを施すワケなんですよね。

牧師自体が悪魔を信じてないのだから、そりゃそうなります。
と言うコトは、神をも信じてないことに繋がる訳ですが・・・。

そんなエクソシズムは詐欺だ!と言うコトで、その裏側をクルーに撮らせて告発するワケ。

憑依されてると言う少女ネル (アシュリー・ベル) の父親ルーカスから依頼を受け、ディープ・サウスの街で形だけのエクソシズムが行われますが・・・、ところがどっこい、モノホンの悪魔憑き現象がネルの身に起こり始めます。

悪魔憑き現象が起こり始めても、それは過去のトラウマからくる精神的な病ではないのか? という感じに、どっちとも言えないストーリー進行で見せていくんですね。 それはそれで面白い観点かもしれない。

でも映画の中盤でまずガックリさせられたのが "BGM" なんですよ。

ホラー映画特有のBGMなんですが、でもそれはダメでしょう?
あくまでモキュメンタリー映画なんだら、編集してる感を出せばNGでしょう、それって。

ラストの結末から考えたら、"誰かがビデオを見つけて編集したんだ" と思えばいいんでしょうが、それはやっちゃダメですよ。 このBGMで早くも映画の雰囲気はぶち壊し気味。

リアリティーもへったくれも無いわ、ってなっちゃった。(個人的に)
で、呆れた感覚に近いのがラストの顛末。

「えぇ〜、そんな展開にするんかいなぁ〜!」 ですね。

もう説得力も辻褄あわせもあったモンじゃない。(笑)
そりゃ、そのための伏線を張ってあったのは分りますよ。 でもこのラスト展開はやり過ぎやなぁ。

ま、結局は神も悪魔も居るんだと言うコトですが、でもここで 『ローズマリーの赤ちゃん』 を出してこなくても。(笑)

BGMとラストの展開を除けば、わりかしジワジワ来る雰囲気は出てて良かったんですがねぇ。

悪魔憑きのネルを演じるアシュリー・ベルちゃんの演技は良かったですよ。
若いだけに、体の柔らかさを見せてくれたイナバウアーも凄かったしね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_5?1340621996

レッド・バロン

イメージ 1



【レッド・バロン】 VON RICHTHOFEN AND BROWN / THE RED BARON 1971


監督:ロジャー・コーマン 製作:ジーン・コーマン 脚本:ジョイス・H・コリントン/ジョン・ウィリアム・コリントン
出演:ジョン・フィリップ・ロー / ドン・ストラウド / バリー・プリマス / コリン・レッドグレーヴ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_1?1340390013


本作が製作された1971年、これ以降ロジャー・コーマンは監督業をストップして製作業一本に専念することになりましたね。 20年後の1990年、『フランケンシュタイン / 禁断の時空』 に監督としてカムバックしていますが、それ以降は無し。

本作は第一次世界大戦における帝政ドイツ陸軍の騎兵将校 (航空士官) であった、撃墜王フォン・リヒトホーフェンを描いた一作。

複葉機の時代、第一次大戦参加国の中で最高の撃墜記録を持ち (約80機撃墜)、複葉機を紅色に塗装してたことから "レッド・バロン"、"赤い悪魔" の異名を持っていた人物。 男爵の爵位をも持っていたことから "バロン" と呼ばれてたそうです。

映画はリヒトホーフェンと、フランスソンム川コルビエ近くで彼を撃墜した英空軍のカナダ人パイロット・ロイ・ブラウン (ドン・ストラウド) を比較するが如くに、対照的なその人物像を描いてます。 とは言っても、そのドラマ性よりスカイアクションに比重を置いた作品だと思いますね。

まぁもちろん、これはアメリカ映画なので全編英語劇です。

興味深かったのは、戦争の様相がひとつの終わりを告げた時代の話だと言うことでしたね。
第一次大戦といえば約100年前。 複葉機と言えど兵器として飛行機が使われ始めた時代ですよ。

ドイツ軍のリヒトホーフェンのみならず、英国軍さえも戦争と言えど騎士道精神を貫くべきという風潮だったのが興味深い。 敵にも敬意を払い、殺すことにこだわらない戦いですよ。

でも英国軍のパイロットのロイ・ブラウン (ドン・ストラウド) は違います。
戦争に騎士道精神なんか要らない、ただ敵をぶっ潰すだけと主張。

結局このロイにリヒトホーフェンは撃墜される事になるんですが。

リヒトホーフェンを演じるのが、『バーバレラ』 のジョン・フィリップ・ロー
80年頃からはB級映画専門の俳優になってしまいましたが、なかなかの美形でしたね。

ロジャー・コーマンはリアリズムを出すために、本物の複葉機に役者を乗せて撮ったそうです。
スカイアクションでは空気圧のために役者の顔が歪む様子などは、現在主流のCG撮影には出せない味ですよ。

そんな意味でも、B級戦争映画と言えど一見の価値ある作品だと思いますね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56076059_0?1340390013

開くトラックバック(1)

ヤバい経済学

イメージ 1
【ヤバい経済学】 FREAKONOMICS 2010
 
原作・出演:スティーヴン・D・レヴィット / スティーヴン・J・ダブナー
監督・脚本:モーガン・スパーロック / アレックス・ギブニー / ユージーン・ジャレッキー / ハイディ・ユーイング
        レイチェル・グレイディ / セス・ゴードン
 
 
昨夜の文字化けレビューはこの映画でした。
 
経済学者のスティーヴン・D・レヴィットとジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナー共著のベストセラー・ノンフィクションを、5名のドキュメンタリー作家がそれぞれのエピソードを監督して仕上げた一作。
 
1・「イントロダクション&エピソード間シークエンス」 セス・ゴードン
2・「ロシャンダが別名なら」 モーガン・スパーロック
3.「純粋さの崩壊」 アレックス・ギブニー
4・「『素晴らしき哉、人生!』 とは限らない」 ユージーン・ジャレッキー
5・「高校1年生を買収して成功に導けるか」 ハイディ・ユーイング&レイチェル・グレイディ  
 
『スーパーサイズ・ミー』 のモーガン・スパーロックや、『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』、『「闇」へ』、『GONZO〜ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて〜』 のアレックス・ギブニーなどの日本でも馴染みのドキュメンタリー作家が監督したこれらのエピソード。
 
そのトピックを取り上げ、実際に実践し検証をしていく形でテンポ良く見せる異色ドキュメンタリーなんですが、エンタメ性も加味してるので比較的に「経済」が苦手と言う方でも見やすい作品だと思いますよ。
 
テーマを書き出すと、 「名前で人生は決まるのか?」、「大相撲に八百長はあるか?」、「90年代に米国の犯罪発生率が減少した理由とは?」、「成功報酬で現金を渡せば高校生の成績は上がるか?」 、の4つ。
 
どのテーマも統計データを基にその因果関係に迫っていくんですが、"インセンティブ (成功報酬)" を基礎とする論理が面白くもありました。・・・が、考えてみればその基礎的思考はデール・カーネギーの名著 『人を動かす』 で既に表された事ではないかな。
 
 
 
 
これらのエピの中でも、日本の国技・大相撲の八百長を取りあげたテーマでは、その過去のデータから「八百長は存在する」と結論付けてます。それに付随して明らかにされた、某部屋のシゴキ (かわいがり) で弟子が死亡した事件。 これはまだ記憶に新しいですよね。
 
ここでは警察の隠蔽疑惑をスッパ抜いてます。 これは衝撃でしたね。
大相撲という、一種アンタッチャブルな世界ですから、他国の人の方の目が物事の疑惑を見抜け易いのかも。
この「純粋さの崩壊」のエピだけは他のエピと違って、如何にもドキュメンタリーなエピです。
 
そして、「90年代に米国の犯罪発生率が減少した理由とは?」 のテーマでは、なんと1970年代に妊娠中絶合法の法案が制定された事に起因してると結論付けてます。
 
要は、"望まれない子が生まれなくなった" のが、犯罪発生率減少の大きな要素だと言うから、この目の付けどころには感心しましたね〜。 このエピは非常に興味深いので、ここではあえて詳しくは書かないでおきます。
 
そのほかのエピは、実際に原作を読んだ方が面白いかもね、ってな具合ですね。
挑発的とも言えるテーマと理論は一見の価値がありました。
 
 

召使

イメージ 1



【召使】 THE SERVANT イギリス 1963

監督・製作:ジョセフ・ロージー  原作:ロビン・モーム  脚本:ハロルド・ピンター
出演:ジェームズ・フォックス / ダーク・ボガード / サラ・マイルズ / ウェンディ・クレイグ

1963年英国アカデミー賞 男優賞、撮影賞、新人賞受賞
1964年NY批評家協会賞 脚本賞受賞

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56276135_18?1335120965


本作の監督はジョセフ・ロージー。 50年代の赤狩りでアメリカを去り、イギリスに亡命した人なんですよね。
後にヨーロッパにおいて巨匠となる監督さんです。
知られたところでは 『暗殺者のメロディ』 や 『唇からナイフ』、『夕なぎ』 などの作品があります。

映画人としてのそういう経緯もあってか、イギリスに渡ってからの作風にはちょっとしたアナーキーな部分が魅力の内容を撮る方ですかね。

本作はイギリスの階級社会を皮肉った内容。

南米帰りの貴族トニー (ジェームズ・フォックス) がロンドンに居を構えるため、召使としてバレット (ダーク・ボガード) を雇い入れます。 完璧に仕事をこなすバレットは、妹をメイドとして雇って欲しいとトニーに申し出ます。

バレットに全てを任すトニーはその申し出を快諾。
メイドとして雇ったヴェラ (サラ・マイルズ) は、ある夜のこと主人のトニーと関係を持ってしまいます。

ダーク・ボガード演じる召使バレットは狡猾でサディスティックな男なんですよね。
忠実な召使としての顔を持ってますが、実は主人の屋敷を乗っ取ろうと言う魂胆。

その "道具" として妹 = 女を使う訳です。
この妹と称するヴェラも実のところ・・・、って感じなんですが。

映画は精神的なSM (男同士の) を曝け出す後半になって、作り手の思惑が饒舌に成り始めます。

貴族と言えど、実のところは何も持たない人間。
要は中身が無いんですよね、このトニーには。

叩き上げの庶民であるバレットはそこを突いてくる。
立場逆転になった後半は、まさにサディズムを楽しんでるワケです。

現代でも残る階級社会へのこの皮肉りぶりが面白い。

脆くも崩れていくトニーを演じるのがジェームズ・フォックス
ジャッカルの日』 でお馴染みのエドワード・フォックスの実弟ですね。
青年貴族の弱さを曝け出した演技が良いです。

妹と称する女ヴェラを演じるサラ・マイルズのちょっとしたビッチぶりも好きです。(笑)

ともあれ、このジェセフ・ロージー監督の映画は面白いです。
ハロルド・ピンターの脚本もエェよ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56276135_19?1335120965
Kaz.Log
Kaz.Log
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事