|
【トゥルー・グリット】 TRUE GRIT 2010
監督・製作・脚本・編集:ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン 製作:スコット・ルーディン 原作:チャールズ・ポーティス 撮影:ロジャー・ディーキンス 音楽:カーター・バーウェル 出演:ジェフ・ブリッジス / マット・デイモン / ジョシュ・ブローリン / ヘイリー・スタインフェルド バリー・ペッパー 他 ジョン・ウェインがオスカーを獲得した1969年製作の西部劇『勇気ある追跡』 を、S・スピルバーグが製作総指揮に名を連ね、コーエン兄弟が監督&脚本で仕上げたリメイク作。 先に発表された83回アカデミー賞では主要5部門を含め計10部門のノミネートでしたが、残念ながら受賞は無しという結果に終わってしまいました。 でも観ればその決定に異議を付けたくなるような傑作ですよ、これは。 アイパッチの連邦保安官ルースターを演じるジェフ・ブリッジスをはじめ、テキサス・レンジャーのラビーフ役のマット・デイモン、敵役のチェイニー役のジョシュ・ブローリン、お尋ね者役のバリー・ペッパーと、もうキャストは申し分なしです。 その中の紅一点 14歳にして映画初出演、オスカー俳優を向こうに回して貫禄の演技を見せるのがヘイリー・スタインフェルド。 この子無くて この映画は無し、ってぐらいの熱演でございました。 14歳のマティ・ロス (ヘイリー・スタインフェルド) は、父を殺した雇い人のチェイニーへの復讐を誓う。 くせ者だけど凄腕の保安官ルースターを雇い一緒に旅をし インディオの住む地へと逃亡した敵を追います。 これに絡んでくるのが、別件でチェイニーを追うテキサス・レンジャーのラビーフ。 3者がそれぞれの思惑でチェイニーと言う男を追う訳なんですが、舞台となる その西部の風景も主役のひとつですね〜。 厳しい荒々しい風景に負けない14歳のマティの執念が、見事なコラボとして描かれております。 コーエン兄弟監督らしいシュールでユニークなタッチも健在でして、西部劇とマッチしたらこんな娯楽活劇になるのか〜っと感心もいたしました。 ハードな暴力もあり、だけど荘厳な感覚もあり、それでいて笑わせどころも忘れないと言う、かなり絶妙なタッチで、観る側も幅広い層に受け入れられる仕上がりの作品だと思います。 何よりミスター・アメリカと呼ばれた偉大なる俳優へのオマージュとして、それだけでも映画関係者ならず、一般にも好意的に向かい受け入れられるリメイクでもありますね。 ヘンリー・ハサウェイ監督作の 『勇気ある追跡』 はジョン・ウェインが念願のオスカー主演男優賞を獲得して、また復活を遂げた記念すべき一作でもあります。 それだけにリメイクするのも容易じゃなかったと思いますが、コーエン兄弟の演出 (才能) の冴えは、まさに万人に納得させるだけの力があるところだと思い知らされました。 |

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー



