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今年9月に開催されたトロント国際映画祭の正式上映で拍手喝采だったというので気になってたんですよ。 この映画 上映は94分間ですが、全編その舞台となるのは土に埋められた木の棺の中。 究極的な閉鎖状態で進行する、まさに "ワン・シチュエーション" ムービーでございました。 アメリカ人男性のポール・コンロイ (ライアン・レイノルズ) は、イラクで働くトラック運転手。 ある日のこと、何者かの襲撃を受け意識を失い、気がつけば地中に埋められた狭い棺の中。 ポールの手元にあるのはジッポーライターと懐中電灯。 そして自分の物では無い携帯電話のみ。 その携帯電話もイラク言語仕様。 訳も分からず、不安障害を抱えたポールは必至で救出を求めようとするのですが。 この状態で94分間 どう見せてくれるのかって不安はあったんですが、なかなかのスリラーとして仕上ておりました。 出ずっぱりのライアン・レイノルズの鬼気迫る演技もなかなかのモノだったし。 ホントにジッポーの灯りだけで撮影したと言うフィルムも真に迫った状況を盛り上げております。 長距離電話でアメリカ国務省やFBI、そして別居してる妻の自宅なんかに救いを求めるんですが、どれも空振り。 雇われてる会社の対応などは、もう "非情" のひと言。 電話で受ける犯人からの指示は、「自分で動画を撮って声明を出せ」 と言うもの。 もちろん身代金の要求なんですが、言語の分からない携帯電話に悪戦苦闘する様は悲痛です。 そして、撮った動画はすぐさまYouTubeにアップロード。 こういうツールを出してくるあたりも "今" と言うリアリティを感じさせてくれます。 なにより、その犯人がテロリストじゃなく 貧困にあえぐイラクの市民だって事が大きいですね。 棺の中の酸素も刻一刻と減りつつ、土地が棺の中へ入ってきて我が身を埋めて行きつつあります。 救助部隊は来てくれるのか? という不安と戦いながら、何故自分がこんな目に・・・と言う理不尽さに絶望する姿がマジで "悲痛" のひと言でした。 認知症の母親との会話は泣きそうになったわぁ。 最初から低予算で製作しようと言う試みだったみたいですが、この監督に任して正解でしたね〜。 木の棺も撮影パターンを変えるに合わせて7個ぐらい用意したらしいですよ。 ラスト、救助部隊に "発見" なるか・・・って言うオチも好みでした。 暗澹たる気分になると思うけど、こりゃ究極のスリラーでしたねぇ。 でも閉所恐怖症の方は絶対見れんだろな〜、この映画。 |

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