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85分ワンカット撮影 『PVC-1 余命85分』 2007【PVC-1 余命85分】 P.V.C-1 コロンビア 2007 (DVDタイトル・85ミニッツ [PVC-1 余命85分])
監督・製作・脚本・撮影 スピロス・スタソロプロス 脚本 ドワイト・イスタンブリアン 出演 メリダ・ウルキーア / ダニエル・パエス / アルベルト・ソルノーサ / ウーゴ・ペレイラ 他 2007 カンヌ国際映画祭 監督週間上映 ローマ市賞受賞 2007 テッサロニキ国際映画祭 審査員特別賞・観客賞・最優秀男優賞・国際映画批評連盟賞 2008 バンコク国際映画祭 最優秀作品賞 2000年、南米コロンビアにおいて実際に起きた事件を基に製作された一作になるそうですね、これ。 この作品が長編監督デビューとなる、コロンビア在住でテッサロニキ生まれの新鋭スピロス・スタソロプロス。 監督自らが手持ちカメラで撮影した意欲作です。 ある家庭に浸入した5人の武装集団。 銃を手に 法外な金を要求します。 "そんな金は無い" と、要求を拒む母親の首に巻かれたドーナツ型のチューブ製時限爆弾装置。 犯人たちは家から退去しますが、リモコン装置の存在を盾に金の工面を要求し続けます。 ワンカット撮影と言うと近年では アレクサンドル・ソクーロフ監督による 『エルミタージュ 幻想』 ('02) や、この間 感想を書いた 『ホテル・ワルツ』 などでボチボチ観られるようになってますが、どの映画にも言えることは、役者も含め 製作陣の技術が相当以上に必要とされる事だと思います。 そういう技術面で言えば、こちらの映画 かなり面白いものを見せてくれました。 ステディカム撮影と言うのに 特有の手ブレが少ないんですよね。 時には役者さんたちの先を走り、また後戻りもするし、時には視線感覚で役者の演技に肉薄なんですね〜。 そのカメラワークが緊迫感を高め、また言い知れぬ不安さを醸し出してるように思います。 コロンビアといえば1990年代は犯罪事件が発生する国としては世界一として知られ、現在でも誘拐事件などの犯罪は後を絶たないとも聞いてます。 そのコロンビアで起こった凶悪な事件を基にしているだけに、これは凄い理不尽な凶悪犯罪なんですよね〜。 首に時限爆弾を仕掛けられた母親は夫と娘に連れ添われ、爆弾処理者が待つポイントへとひた走ります。 よく考えれば、この犯人たちも何を考えてるんだか? とも思います。 爆弾を作る これだけの技術が有るのに、見張りも付けず リモコン装置を持ち逃走。 後になって携帯電話で金を要求するだけ。 そのあたりが雑と言えば雑なんだけど、その凶悪さが恐い。 そして爆発物処理にやって来た 国家警察の中尉。 この中尉、処理にやってきたのに防護スーツも着てなければ、道具も持ってきてない。 おまけに車の中で居るのは自分の妻と子供。 こういう描写もナニゲにコロンビアという国の恐さを感じさせてくれます。 夫婦・娘は中尉と合流するために、山の中をひた走るシーンがあるんですが、そこで登場するのが線路の上を走らせる手押しトロッコの青年たち。 この青年のひとりは片腕がありません。 コロンビアの郊外ではそんな現状もあるのか? そんな社会背景も見せてくれましたねぇ。 そして、いざ爆発処理 ・・・ 錯乱する母親、ナイフでパイプを切り裂こうとする中尉。 原始的な爆弾処理に唖然。 けど このリアルな緊張感は見どころになるでしょうなァ〜。 結末も含め、この理不尽な物語に戦慄を覚えます。 まさに手作りによる一作とも言えるかな〜、これは。 ノンストップで観れました。 |

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監視カメラとは言っても、映画用に撮ってる映像なので もちろん演出や演技が入っています。 その映像とその角度はどう観ても映画用カメラだろ〜、という箇所もチラホラ見受けられますが、まずアイデアが面白いですね〜。 あくまでも "監視カメラを模した映像" ではありますが。 登場人物のストーリーも 群像劇的に綴られてゆくワケなんですよ、これまた。 赤裸々と言って良いぐらいプライベートを捉えたショットが満載なんですが、その取り上げてる題材が これまた人間クサいですね〜、いかにも。 セクハラ、淫行、シリアル・キラー、社内イジメ、誘拐 ・・・ そのどれもが有り得る話なのであります〜。 なんでも防犯の為に 全米には3000万台もの監視カメラが備え付けられてるらしく、毎週40億時間の映像が記録され続けてるとか。 ここまで来ればプライバシーもヘッタクレもありませんよね。 しかし71%の人が監視カメラの設置に賛同してる現実があり、トイレや試着室までに設置されてる所もあるそうです。 この映画の冒頭でもそのシーンは出てきますが、そのカメラの存在に気が付いてないというところが恐い事ですよね〜。 この作品の監督のアイデアは充分買えると思います。 それと言うのもやはり、9・11以後 防犯とテロの危険という強迫観念に駆られた人たちの増加なんでしょう。 プライバシーを犠牲にしても身の危険は回避したいという訳なんでしょうね〜。 ともかく、これは映画なのでセリフも鮮明です。 望遠から撮ってる監視カメラに そこまで言葉がハッキリ記録されるわけ無いしね〜。 でもここまでプライベートが記録される (ある意味、これは盗撮) 現代社会というのは、もうそれだけで異常ですよねぇ、まったく。 その点を暴き出したと言う意味では、この映画の意義も大いに有り。 4〜5組の登場人物の、綴られてゆく実態と衝撃的なストーリーはサスペンスフルであり、またユニーク。 原題 LOOK アメリカ 2007
監督 アダム・リフキン 脚本 アダム・リフキン 撮影 ロン・フォーサイス 出演 ジェイミー・マクシェーン / スペンサー・レッドフォード / ヘイズ・マッカーサー ほか |

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