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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 デンマーク

デンマークまで来ました〜。今回はあの、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドックヴィル』等で、暗く、重い、そして不条理なまでに厳しい世界観を描き、賛否両論を巻き起こした、デンマークの監督、ラース・ファン・トリアー監督の作品から選んでみました。

まぁ、あのですね〜、やっぱりキツいわー、この監督の作品は。でも・・・う〜ん。

奇跡の海 / BREAKING THE WAVES (1996)

製作国 : デンマーク 

監督:ラース・フォン・トリアー 主演:エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスガルド、ウド・キアほか

簡単ストーリー:70年代、プロテスタント信仰が強いスコットランドの村。ベスの愛する夫ヤンが事故で全身不随になる。ヤンは妻を愛する気持ちから他の男と寝るよう勧める。そしてベスも夫を愛するがゆえに男たちを誘惑してゆくのだが・・・。

           http://www.geocities.jp/jkz203/blog7/breaking.jpg

この監督らしく、全編通して手持ちカメラでの撮影。時間も2時間38分で、全8章から成る物語です。
長い物語を締めるかのように、各章の始まりにポップス音楽と自然の綺麗な映像を入れています。
しかし話は、やっぱり悲惨。 どうして主人公にここまで厳しい試練を与えるのか? 
それがこの監督らしさ、と言うかトリアー手法なんでしょう。

戒律の厳しい村、ややすれば中世の宗教的観念が残るこの村に暮らすベス(エミリー・ワトソン)。
愛するヤン(ステラン・スカルスガルド)と結婚をしますが、油田事故でヤンは全身不随に。
そしてヤンの言った言葉は、「他の男と寝ろ」です。ベスはこの言葉に従い次々と男を誘惑して、その様子をヤンに聞かせます。

そんなベスを、周りの人たちは好奇の目で見ます。そして激しく非難する村の長老たち。 やがては村を追放されんが如く非難されます。それでも夫の言葉に従うベス・・・。

ラストは悲惨です。不条理極まりない結末ですが、この監督が "神" とするなら、ラストシーンで出てくる "空の鐘" は、ある意味この純愛物語への簡潔な答えなんでしょう。

キリスト教的 "精神的な愛""肉体的な愛" の双方を繋ぎ合わせた試みのようにも感じます。
ベスの最後の言葉、「全部私が間違っていた」には、ある種の衝撃ですね。おいおい、それはないやろー!ってなもんです。(/ω\)

めちゃ重い映画です。でも『ダンサー・イン・ザ・ダーク』よりはこちらがいいかな。


次はドイツ行くかー!?

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 スウェーデン
北欧シリーズ第2弾です。 スウェーデン映画も選択に結構悩みました。

スウェーデンといえば、この国出身の大女優、イングリッド・バーグマン。スウェーデン時代の初期の映画、『ワルプルギスの夜』『女の顔』 など取り上げてみたい映画はあったのですが、ここは自分の大好きなスウェーデン出身の監督、ラッセ・ハルストレム作品からひとつ・・・。

やかまし村の子どもたち / Alla vi barn I Bullerbyn (1986)

製作国 : スウェーデン 

監督:ラッセ・ハルストレム 主演:リンダ・ベリーストレム、アンナ・サリーンほか

簡単ストーリー:スウェーデンの豊かな自然に囲まれた、わずか3軒の家しかない“やかまし村”に住む6人の子供たちの夏休みを描いた、心温まる作品。

           http://www.geocities.jp/jkz203/blog7/kodomo.jpg

1986年に製作されたこの映画、前年の85年に撮られた 『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』 でアカデミー監督賞候補になり、やがてハリウッドに招かれ、93年の 『ギルバート・グレイプ』 で一躍世界のトップ監督に躍り出た、ラッセ・ハルストレム

この映画では、独特の優しいタッチで描く彼の特徴が大いに発揮された一作です。
原作は、『長くつしたのピッピ』シリーズのアストリッド・リンドグレーン
この映画では脚本も兼ねています。

わずか3軒の家しかない“やかまし村”に住む6人の子供たちの夏休みの日常を描いた作品なのですが、これと言ったストーリーもなく、子どもたちのちょっとしたエピソードを綴っています。しかし、その描く視線は温かく優しさにあふれています。

ノビノビとした子どもたちの日常の背景となる景色も素晴らしく、それのみを観てても十分にOKなんじゃないかと思わせるぐらい美しい自然です。
裸足で遊び、川で泳ぎ、森で冒険。忘れていた子ども時代を思い浮かべる感じで、ノスタルジック効果は抜群。
しかし、なによりこの監督の子供たちを "見つめる" 目に、観る側も優しい気持ちになれる、そんな映画です。

ちなみに同年、続編として『やかまし村の春・夏・秋・冬』が製作されています。

北欧シリーズは終わり、次はデンマーク!・・・デンマークも北欧だった? 
 

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 フィンランド
北欧に来ました〜。今回は、『浮き雲』('96)、『過去のない男』('02) などの監督、アキ・カウリスマキの名を一躍世界的に有名にした作品です。

トンガリ頭で先の尖ったブーツという奇抜なファッションでも有名な、実際のR&Rバンド、"ザ・レニングラード・カウボーイズ" が出演したユニークな映画。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ / LENINGRAD COWBOYS GO AMERICA (1989)

製作国 : フィンランド / スウェーデン 

監督:アキ・カウリスマキ  主演:ザ・レニングラード・カウボーイズ マッティ・ペロンパー、ほか

簡単ストーリー:ツンドラ地方の民俗音楽バンドがスターを夢見てアメリカを目指す珍道中コメディ。




ツンドラ地帯のバンドがマネージャーにそそのかされアメリカに渡り、そこで本物のロックに出会い、やがては超ユニークなロックンロールバンドに変わってゆく、という話なんですが、その作風(及び、彼らの個性)が、とってもシュールなんです。うっかりしてると笑うのを忘れるほど、と言ってもいいですよね。

ボケをかましてるんですが、そのボケもあくまでシュール
観てるこっちがツッコミを忘れるぐらいです。

しかし、セリフ少なく、ひたすらボケまくる彼等に、どこか馴染み深い親しみを感じるのです。
本を買って、キャディラックを買って本物のR&Rを勉強し、ついにはメキシコの地で彼らの歌が認められるのですが、ちょっとシンミリくるエンディングも良いです。

アキ・カウリスマキといえば、日本の小津安二郎を敬愛しているといわれますが、この映画ではそれを微塵も見せず、ひたすら愉快。
この感覚がダメだという方も居ると思いますが、個人的には、このトホホ感が案外に快感だったりします。


★ ちなみにこの後、'94年には続編として「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」が作られています。

お次の国は、お隣のスウェーデン!

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 ロシア(旧ソ連)
前回のイスラエルに続いて、中東諸国、トルコ、ならびに南アフリカ映画を探しましたが、これという映画に出会えず、仕方なく今回は一気にロシアまで飛んじゃいました。

今回のこの映画は、今や偉大なる古典となった、セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督のサイレント映画の名作、『戦艦ポチョムキン』

この作品のほかに、黒澤明が当時のソビエトに招かれて撮った『デルス・ウザーラ』('75)、ジョージ・クルーニー主演でリメイクされた、オリジナル『惑星ソラリス』('72)などを取り上げようと思いましたが、ここはやはりこの代表的な古典映画で。・・・今回は蔵出しビデオからの鑑賞です。

戦艦ポチョムキン / BRONENOSETS POTYOMKIN (1925) 製作国:旧ソビエト連邦 

監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン  主演:アレクサンドル・アントノーフ、グリゴリー・アレクサンドロフ
簡単ストーリー:1905年、黒海艦隊の巡洋艦の水兵らによる暴動、市民の受難を描いたサイレントの傑作。

                 http://www3.tcn.ne.jp/~kz344/blog/po1.jpg

↑の画像でお分かりかと思いますが、この映画、あのブライアン・デ・パルマ監督『アンタッチャブル』('87)の、駅構内で乳母車が階段を落ちてゆくシーンの元になった作品です。この場面は "オデッサの階段の虐殺" として古くから有名な場面。

何故、今回このような古いサイレント映画を取り上げたのか?ですが・・・。 それは、映画好きな方ならこのシーンだけでも、一度は観ておいても良いかと思ったからなんですねぇ〜。 それに、セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督という、映画史の中でも3本の指に入る有名な監督の作品ということもあるんですが・・・。

              http://www3.tcn.ne.jp/~kz344/blog/po2.jpg

とは言っても、よほど興味のある方でないとサイレント映画など観ないでしょう。(まぁ、退屈だろうし…)
映画のストーリーは当時のソ連ですから、マルクス・レーニン主義の政治色が強い内容です。
まぁ、現在において観れば、それも「ご愛嬌」といった感じを受けますが。

が、この "オデッサの階段の虐殺" などは、ちょっとしたスペクタクル。緊迫感のある群集シーンなどは圧巻。
そして本物の戦艦を使っての撮影。 また、この監督が映画の中で実践した、"モンタージュ(編集)理論" など、十分に映画の歴史を感じ取れる、価値ある1作です。
'77年に「完全版」が公開され、時間も70分弱の映画です。

そういうことで、一度は観ておきたいと思う映画を紹介してみました。
・・・まだ書きたいと思う、こういう映画はいっぱいあるんですが。サイレントに限らず。(^3^)

次回は、とうとうヨーロッパ! まずは北欧!

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 イスラエル
イスラエル映画といえば、まず頭に浮かんだのがこの映画。 公開当時、日本でも大ヒットを飛ばし、後のH系青春映画にも影響を与えた快作です。

グローイング・アップ / Lemon Popsicle (1978) 製作国:イスラエル / アメリカ 

監督:ボアズ・デヴィッドソン 主演:イフタク・カツール、ジョナサン・シーガル、ツァッチ・ノイ

簡単ストーリー:1958年のイスラエルを舞台に、高校生3人組の友情、セックス、恋愛を大ヒットオールディーズナンバーをバックに、ちょっとHに、ちょっとほろ苦く描いた青春映画。


オールディーズナンバーを使った青春映画といえば、「アメリカン・グラフィティー」 が有名ですが、等身大の青春を描いたという点では、こちらがリアル。 この年頃はノゾキもすれば、○○ニーもする。アレの長さを友人同士で測ったりもする。そんなバカ騒ぎの世代を、ちょっとHに描いた作品です。
後の「ポーキーズ」('81) などの映画に見られるように、H系青春映画の火付け役ともいえる映画。

主人公はベンジー(↑画像真ん中、左端)という高校生。親友である、ヤリ手のボビー太っちょのヒュ−イと共に、いつもディスコでガールハントをする毎日。そんな時、同じ学校に通う少女ニキにベンジーは一目惚れ。
順調に行くかと思われた恋だったが、ダンスパーティーの晩、じつはニキはボビーと付き合ってて、妊娠までしている事を打ち明けられます。

ボビー・ヴィントンの名曲「ミスター・ロンリー」が流れるエンディングで、ホロ苦い恋愛の結末、寂しそうに歩くベンジーの姿は、曲と共に印象的。 ・・・自分も最初にこの映画を観たのは、中学生あたりの多感な時期。
主人公のベンジーのような男にはなりたくないなぁ〜、なんて思いながらも、共感できた1作です。

本編に流れる50年代〜60年代ヒットナンバー

■のっぽのサリー(リトル・リチャード
■グリーン・フィールズ(ブラザース・フォア
■ロック・アラウンド・ザ・クロック(ビル・ヘイリー
■涙の口づけ(ブライアン・ハイランド
■君はわが運命(ポール・アンカ
■ミスター・ロンリー(ボビー・ヴィントン
■あなたの肩に頬うめて(ポール・アンカ
■ヘイ・ポーラ(ポールとポーラ
■つのる想い(ジョー・モス)  
■悲しき街角(デル・シャノン) ほか全25曲。

★この映画はシリーズ化され、なんと調子に乗って8作目まで作られました。


お次は、えぇ〜〜っと、トルコか南アフリカ! どっちだ!

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