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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 イラン
イラン映画も最近は多く見受けられるようになりました。今回はアカデミー外国語映画賞にもノミネートされたことで話題になった「イラン映画の秀作」と言われた、この映画を観てみました。

運動靴と赤い金魚 / BACHEHA-YA ASEMAN (1997) 製作国:イラン 

監督:マジッド・マジディ 主演:ミル=ファロク・ハシェミアン、バハレ・セッデキ

簡単ストーリー:うっかり失くしてしまった妹の靴のため、健気に頑張る兄。一生懸命な兄妹愛を描いた感動のドラマ。

          http://www.geocities.jp/jkz203/blog7/heven.jpg

子供を主人公にしたイランお得意の映画だけど、素直に「観て良かった」と言える映画でした。

修理に持っていった帰り、うっかりして失くしてしまった妹ザーラの靴。靴一足さえ買う余裕のない貧しい家庭だから親にも言えず、兄のアリは自分の靴を妹と交互に履いて学校に行くよう提案します。
当然、妹のザーラは嫌がりますが、シブシブ承知して兄の靴を履いて登校します。下校途中で待ちあわせて、今度はアリが履いて登校するという忙しい具合。当然、アリは遅刻で先生に怒れます。
こんな日々を送っていた時、小学生のマラソン大会で3等の賞品として運動靴があることを知り、兄のアリは3等を目指し大会に出場する事になるんですが・・・。

貧富の差の激しいイランの一面をも見ることができます。こういう家庭も昔の日本にも存在してたと思います。
しかし、この兄と妹のお互いを思いやる気持ちは、今の日本の子供にもぜひ鑑賞してもらって見習って欲しいと思いました。

小学3年生と1年生の兄妹の設定ですが、"物" への憧れはどの国の、どの子供も同じ。
しかし、豊かな暮らしに慣れて、ただ単に "物欲" に走る子供とは、根本的に違う感性を持ち合わせた2人の兄妹の物語です。

意外と泣き虫なお兄ちゃんのアリと、小学校1年生にしてはしっかり者の妹ザーラ・・・ラストシーンの「金魚の図」も印象的な、イラン映画の秀作でしたねぇ。

次はちょっとだけ飛んで、イスラエル!

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 ネパール
前回のインドから駆け足で、今回はお隣のネパールです。さすがにネパール映画を探すのは苦労しましたが、この映画は以前に観た映画でした。それが今回またまたBSで放映していたのを機にもう一度鑑賞です。

キャラバン / Himaiaya (2000) 製作国:ネパール / フランス / スイス / イギリス 

監督:エリック・ヴァリ 主演:ツェリン・ロンドゥップ、カルマ・ワンギャルほか

簡単ストーリー:キャラバンで塩を運び通商するネパール高原民族の隊長の座をめぐり対立する、長老ティンレと若者カルマの物語。


この映画、監督、スタッフは、ほとんどフランス人。出演者は全てネパール現地の高地人(素人)だそうです。
監督のエリック・ヴァリは写真家でもあるだけに映像は凄く良い。ヒマラヤの大自然の雄大さ、湖と空の青さ。一転、風雪吹きすさぶ山々の風景など、絵画的ともいえる映像美で撮っています。

撮影地はネパールの北の果ての山奥、南には5'000メートル級の峠が連なる大ヒマラヤ山脈、北はチベットの国境近くという秘境。監督自身が長年に渡って交流を重ねてきた現地の人たちを主人公に撮った映画です。

映画のテーマは "伝統、そして革新" という感じで見てとれます。
ヤク(牛の仲間)の背に荷を乗せ、塩を運搬して麦と交換。隊列を組んで行くキャラバンの先には幾つもの峠。
厳しい冬が来る前に出発しますが、気まぐれな山の天候で、まさに命がけのキャラバン。
あくまでも古いしきたりを守ろうとする長老ティンレ。次の長老候補として、しきたりに囚われない生き方を望む若者カルマ。この二人の確執を軸に話は進みます。

印象に残るのは、その大自然に生きるネパールの人々の哲学。「我々は生かされている」、何によって生かされてるか? ・・・大自然の中で生きてきた長老の言葉は意味深いものがあります。
それと、運搬用のヤク。牛なんですが、全身の毛が長く、頭にツノがある動物。日本でも動物園なんかでお目にかかれますが、この映画に出ていたヤクの「ンゲンボ」は何故か愛嬌があり好きになりました〜。

・・・ともかく映像と共に、その人々の生き様には感心した次第です。

★ 次回はアフガニスタン映画を鑑賞の予定でしたが、あいにく何処を探してもアフガニスタン映画のレンタルがないので、過去記事の「アフガン零年 : OSAMA」 という事で・・・。

ネパール→アフガンの次は、イランに飛びます!

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 インド
ここ最近では "マサラ・ムービー" という呼び名で知られるインド映画。年間の映画制作数はハリウッドを上回る正真正銘の映画大国。

そこで今回は、歌って踊る、いかにもマサラ・ムービーという映画は避けて、実話ベースのちょっと重たい映画を選んで観てみました。

女盗賊プーラン / Bandit Queen (1994) 製作国:インド / イギリス 

監督:シェカール・カプール 主演:シーマ・ビシュワース、ほか

簡単ストーリー:女盗賊から投獄を経て国会議員にまで登りつめた、伝説のプーラン・デヴィの半生を綴った実話の映画化。


この上の画像はプーラン・デヴィ本人です。惜しくも2001年に暗殺されてしまった訳なんですが、ベストセラーになった著書、『女盗賊プーラン(上・下)』『プーラン・デビィの真実』と彼女に関する本も出ているので彼女の事はご存知の方も居るかと思います。

この映画では60年代から80年代までのプーランの軌跡を描いています。
いわゆるカースト制度(身分差別)の最下層アチュート(不可触民)のマラー(水夫)階級の子として生まれ、幼い時から多くの差別を受け、11歳にして20歳年上の男と結婚。嫁いだ先では働き手として扱われ、夫からの性的虐待にガマンならず実家に逃げ帰ります。

しかし戻ったあとでも差別に苦しみ、やがて盗賊団に誘拐され、新しく首領となった男と恋に落ち、盗賊団に参加。しかし対立する上位カーストの盗賊団に襲われ、恋人を殺され、集団レイプをうけます。
そして脱出。男たちに復讐を誓い、自ら盗賊団を率いるようになり、「盗賊の女王」として名をはせます。

映画はその後、お尋ね者となったプーランが司法取引により当局へ投降するまでを描いてます。
作品自体は、演技、撮影、演出とお世辞にも素晴らしいとは言い難いですが、この『カースト制度』による差別が痛いほど分かる作品です。

インドにおいてのみ通用する常識、『カースト制度』。その常識に人生を賭けて闘った女性プーランの半生は、重く意義深いものであったと思わされた映画でした。
映画自体の評価はそっちのけ、あまりにも衝撃的な作品でした・・・。
プーラン・デヴィのご冥福をお祈りします。

■ ちなみに、こちらの過去記事 「モンスーン・ウェディング」 もインド映画。


ということで次は・・・多分、ネパール!

「夏至」 ベトナム

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 ベトナム
前回のタイから少し間が空きましたが、今回はベトナムに来ちゃいました。

ベトナム映画として観たこの映画、ちょうど運良くBS民放で放映されてたのでラッキー。・・・いやぁ〜、でもちょっと困りました。何がそんなに困ったかという訳は後で書くとして、とりあえず・・・。

夏至 / A LA VERTICALE DE LETE (2000) 製作国:ベトナム / フランス 

監督:トラン・アン・ユン 主演:トライ・ヌー・イェン・ケー、ほか

簡単ストーリー:母の命日に集まった、ベトナムに住む3姉妹。仲の良い姉妹だが、それぞれ自分なりの秘め事をもっていた・・・。

この監督の噂は以前から聞いてましたが、今回初見です。
"ユン・ワールド" と言っていいのでしょうか、この「まったり感」は。・・・とにかくまず、映像の美しさに目を奪われます。

登場人物の優美な動きや、ゆったりとした時間の流れ。そして汗をかいた顔、髪を洗う女の濡れた肩のアップ、陽に映える葉、昼の日差し、青みを帯びた部屋、そして官能的(恥美的)な映像は刺激的でもあります。

しかし、あくまで自分的な意見なのですが、映像の美しさに気をとられ、それで前半は観れたのですが、正直に言って後半になってくると退屈でした。思わせぶりな展開、少し分かりにくいストーリーなどなど、最後まで着いて行けませんでした。
この作品のイメージとして、どこかのウーロン茶のCMの映画版と思ってください。^^;

でもこれは、あくまで自分の意見。この "ユン・ワールド" を受け付ける人にとったら、この映画を鑑賞している時ほど「至福の時」はないと言っていいんじゃないでしょうか。
この映画を堪能できるほど、まだ自分は余裕がないんでしょうかね・・・困った。

しかし、人に聞かれて「まったり感」の映画を薦めるなら、迷わずこの映画を推します!

                     http://www.geocities.jp/jkz203/blog7/gesi.jpg


「まったり」しながら、次はインドへ飛ばせていただきます。(^^)/~~~

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アラウンド・ザ・ワールド ! 映画で世界一周 〜 タイ
タイといえば、仏教、ムエタイ、そしてオカマちゃん ! という訳で今回はこの映画を、わりとアッサリ決めて観てみました。

実話を元に映画化したというこの作品。ホントにこんなヤツらが居てるのか!と疑いの眼で観ましたが、・・・居てたんだねぇ、実際。エンドロールでは実物の彼女たち(?)が登場してました。

アタック・ナンバーハーフ / SATREE-LEX , THE IRON LADIES (2000) 製作国:タイ

監督:ヨンユット・トンコントーン 主演:チャイチャーン・ニムプーンサワットほか

簡単ストーリー:オカマのバレーボール選手たちが、オナベの監督の下、国体を目指し活躍する、実話を元にしたコメディ。

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男なんだけど「女」の選手たち。オカマゆえに差別を受けたり、ヒドい言葉を浴びせられたりと、これは実際に差別なんだけど映画は軽く明るいコメディ仕立てで楽しく作っています。多分に編集、撮影、演出等に難がありますが、オカマちゃんたちの "愛らしい" 活躍でわりと楽しめました。

オカマちゃんの中で唯一まともな男性の存在は愉快だし、チームの監督がオナベの女性と言うのもウケます。
もう〜バレーボールの試合のシーンなんか緊張感も無く、ストーリー自体はどうでもよい、という感じになって来さえします。
大会役員からの圧力で化粧をせずに試合に臨みますが、力が発揮できず試合中に化粧をしたとたん強くなる、そんな調子で全編おバカに近い作りです。
しかし、オカマちゃんたちのハジけた様子を観てると、次第にハッピーになってくるから不思議。

演じる役者さんたちは全員ストレートな人ばかり。あのオカマ演技は見事でした。
気軽に何も考えず観るには持ってこいの楽しい映画です。

宗教上の理由から仏教国タイにおいて「オカマ」は排除される存在だと聞きます。国会においても「観てはいけない映画」という事で論争にまでなった作品。
しかし映画はどこまでもノー天気に近い映画でした。^^; ・・・まぁ、いいだろう!


という事で次は・・・ベトナム! もしくは、また香港に帰るか?

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