明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

仕事

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昨日の夜、クロアチアの社長から急遽翻訳の依頼が来た。翻訳の仕事は久しぶりだ。

テキストの量は少なくて、A4文書で3枚弱。文化財保護に関する法律と条例の部分翻訳だ(クロアチア語→日本語)。

日本のものもそうだが、法律の文章って、文体が何と言うか独特だ。表現が回りくどいというかゴタゴタしているというか。公用文全般に言えることかも知れないが。最初に読むと途中で主語を見失い、繰り返し読んでも「つまり何が言いたいんだ?」「結局これは否定なのか肯定なのか?」と考えてしまうこともしばしばだ。首をかしげすぎてポキッと鳴ってしまう。日本語を読んでいるはずなのに、「誰かこれを日本語に翻訳してくれ」と言いたくなる。今も旅行管理者試験の勉強で旅行業法だの関連約款だの読んでいるのだが、常々「もう少し何とかならんのか」と思っていたのだ。

ところが、だ。
やっと翻訳を終えて、自分で作った日本語訳を読み返してみると、まさしくあの独特のゴテゴテしてモタモタした法律の文章そのものになっているのだ。うーむ…。
クロアチア語の語順は、日本語のそれとはだいぶ違う。関係代名詞でつながって、文章がどんどん後ろに伸びていくこともあるので、そのまま日本語に訳してしまうとえらいことになってしまう。一つの文がダラダラと冗長になり、最後まで読んだ時には文の主語が何だったか忘れてしまう。自分の作った翻訳文を見て、「この文章を読んで意味が把握できるのは世界中で俺一人だな」と思う。そんなときは、文章を適宜分割したり、語順を入れ換えたりして、きちんと万人が理解できる文章にどうにかして組み直すのだ。原文の意味が正しく伝わるように、ニュアンスもできるだけ損わないように、一番伝えたいことは何かが分かりやすいように、と考えていつも翻訳文を作っている。
今回は法令文ということもあって、できる限り原文に忠実にと思って作業したためか、かなり直訳に近い翻訳となったかも知れない。しかし、その中でできる限り分かりやすい表現を、と心掛けたつもりだったのだが…。それで、これか…。

分かりやすくしようと一生懸命頑張ってみても、法律を一字一句正しく文章化しようとすると、ああなってしまうのだ、きっと。
なんかもう、法律の文章が分かりづらくても文句言いません、と思った。すみませんでした。もうこれからは、あるがままに受け入れるよ。

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