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詩人の堀口大學は、「僕は身体が弱かったから、太陽よりも月にあこがれを持っていた」と身近な人に語ったと聞く。私も理由は違えど(私の身体にも別の意味で弱い箇所や可哀想な箇所は多々あるが)、明るく活気のある太陽の光よりも、静謐な闇や月の光に安らぎを見出す人間である。陽の当たらない世界に生きる者にとって、生命力に溢れた昼間の光は眩し過ぎるのだ。私は夜の闇を好む。 いや、出だしから何を思わせぶりな書き方をしているのか。私がこの稿で言いたいことは、単に「私は夜型人間です」という、たったそれだけのことなのだ。 どういうわけだか世間には、「早寝早起きこそ人としての正しい生活」「夜型人間=自堕落なダメ人間」というような思想がはびこっている。昔から「早起きは三文の得」とも言われているし、西洋にも「早起きの鳥は虫を捕まえる」という意味の諺がある(私はかつて、この諺を教えてくれた塾の先生に「早起きの虫は捕まえられて食われてしまったではないか」と反論したことがあったが、先生は「その虫は朝帰りだったんだ」と答えた)。 とにかく洋の東西を問わず、「まっとうな人間は朝日とともに起きて働き、夜は眠るものだ」という固定観念が幅を利かせているのは困ったものだ。夜型人間の人権はどこへ行ってしまったのかと言いたい。 私は夜に活動するべき生命として、夜中の3時1分にこの世に生まれてきた(深夜加算が付いて分娩代も高くついたはずである。私の人生最初の親不孝がこれだ。生まれてすいません)。だからその時以来、草木も眠る丑三つ時が私のゴールデンタイムだ。この時間帯、私の五感は野生動物のように研ぎ澄まされ、頭は月光に照らされた氷の刃の如くに冴え渡っている。そして太陽が高く昇ってくると、ねぐらに帰る時間である。昼間の私は寝ているか、寝るのを我慢しているか、眠りながら起きているかの状態だ。活動すべき時間ではないし、外に出る時間でもない。筋金入りの夜型人間なのだ。 どうしても昼に出掛けなければならない用事があったり、完徹しなければならない時もあったりするわけだが、そのような日が何日間か続いたとしても、それが一段落するとまた自然と生活リズムは夜型へと戻っていって、そこで固定する。 もしかすると、やはり自分はクロアチアに生まれるべき人間だったのではないかと思ったこともあったが(日本より8時間遅れの時差があり、日本の朝7時がクロアチアの前夜11時にあたる)、クロアチアに行った時も、時差ボケが落ち着くと現地時間での夜に元気になり、朝しおれるようになった。この時私は、自分の夜型リズムが国際的に通用することを知った。 ちなみに、クロアチア語でも「夜型人間」のことを"noćna osoba/ノチュナ・オソバ"、「夜の人」と言ったりするが、"noćna ptica/ノチュナ・プティツァ"とも言う。夜更かし族を「夜の鳥」、すなわちフクロウやミミズクにたとえたものだ。 今の私は会社に出勤しているわけではなく自宅で仕事を行っているので、普段の生活ならばこのままでも何ら問題はなかったのである。ところが、今回の試験。これが11時開始ときているのだ。昼の11時である。夜中じゃないか!朝型人間の横暴だと思う。11時に試験開始ということは、10時には現地に着いていたい、ということは8時には家を出なければならぬ、ということは何か!6時に起きろということか!(私は朝の寝覚めが非常に悪く、半分寝ながらズルズルと体を引きずるようにしてノロノロ支度をするため、起きてから家を出るまで2時間かかってしまう。化粧もしないのに、だ。) 試験は一発勝負だ。たとえ合格できる実力があっても、本番でそれを発揮できなければ何の意味も無い。「普段はできるのにー!」とか「夜なら冴えてるのにー!」という言い訳は通用しないのだ。 この半年間勉強を積み重ね、皆さんに応援やご協力を頂きながらここまでやってきた。それらを無駄にしないためにも、最後の1週間で生活リズムを試験に合わせていこう。本番当日、ボーッとしていて解答欄を間違えたりしたら泣くに泣けない。 しかしとにかく、まずは正しい試験会場に辿り着くことが何より大切である。電車の中でウッカリ寝過ごしたり、寝ぼけて電車を乗り間違えて迷子になったりしないよう、十分気を付けたいと思う。 夜の鳥。シベニクの猛禽類センターで会ったミミズク一家。昼間だったけど起きてました。 |

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コメントありがとう 試験頑張ってください 私は今月も穂高へ目的を達成したので 上高地と穂高の紅葉を撮りたいです。明治時代イギリス人宣教師ウェストンは穂高や上高地を世界中に知らせました。その素晴らしさを いま上高地で多く外国人に会います この素晴らしさをこれからもブログで・・・ありがとう
2010/10/4(月) 午後 10:14 [ masudakun ]
うらやましい。私は6時30分に家を出て会社には8時前に着いてます(始業は8時50分)。直行とかでゆっくり出来る時もありますけど。
クロアチアへ行ったのが夏だからかもしれませんが、早起きして昼間は部屋へ戻り暗くなってきたらまた活動というのが一番良いパターンだと思いましたよ。
とはいえ私も若い頃は同じでした。朝はつらい。試験にそなえて早く起きる準備をしておいた方が良かったかもしれませんね。
でも若いから大丈夫でしょう。試験でアドレナリン出っぱなしでしょうから当日はいけますよ!
2010/10/4(月) 午後 11:10 [ おーたく ]
楽しい・・・語り口が最高です♪
お腹を抱えて笑わせて頂きました、
特に「生まれてすいません」の一言が・・・(笑)
でもやはり、
何か「土地縁」ってあるのかも知れないですね
時差をしょって生まれてしまったわけですもの。
目指せクロアチア!!
お勉強大変だけれど頑張って下さいね。
試験のご成功をお祈りしています(^^)/
2010/10/5(火) 午前 0:04
ミミズク一家にあやかって、朝からしっかり覚醒して下さいね。
私は、毎朝5時起きです。
好きで起きているわけではありませんが、必要に迫られてと、前夜くたくたで起きていられないからというのが理由です。
試験の数日前から、昼間に少し体を動かしてみたらどうでしょう?
そして、夕食をいっぱい食べたらきっと睡魔がすぐに襲ってくると思いますよ。
2010/10/5(火) 午前 6:25 [ ayaran ]
あ、太宰さんを引用してはりますね〜(´m`)くす
わたしもどっちかとゆえば夜になるとギラギラ元気になってくるんで、朝早く起きなければいけないのはしんどいです〜
お仕事も11出勤や9時半出勤で終わるのはちょっと遅めだったし。。
試験までは、もうそろそろ生活のリズムを変えていってはどうかなあ、そして朝起きてコーヒーを飲んですっきり目覚める♪
早く寝付くために、超退屈な映画とか見てると睡魔がやってきますよ〜
2010/10/5(火) 午後 1:23
masudakun様
応援のお言葉、どうもありがとうございます。試験まであと少し、精一杯頑張ります!
上高地で、6月にウェストン祭という催しがあると聞きました。この宣教師ウェストンさんにちなんだお祭りなのですね。上高地、一度は行ってみたいと思いつつ、未だ訪れておりません。masudakun様のブログで、美しい写真を楽しませて頂いております。
予報によれば、今年の紅葉は期間こそ短いものの、大変美しく色付きそうだとか。上高地と穂高の美しい紅葉の写真、楽しみにしております!
2010/10/5(火) 午後 9:25 [ Hide ]
おーたく様
実は1カ月ほど前から、試験に向けて少しずつ起きる時間をスライドさせて、8時起きぐらいまでは順調に来ていたのです。ところが、例の雨漏りの不寝の番、あれのおかげで一発で元に戻ってしまいました(泣)
6時30分に家を出られるなんて、おーたくさんの朝は早いですね!私も2年前までは6時に起きて7時20分に家を出る生活を送っていたはずなのですが、今から思うと夢のようです。もう二度と適応できない気がします(それと満員電車にも)。でも、早朝〜昼前と夕方〜夜の「二部制」は確かにいいかも…と思いました。
試験当日は、アドレナリン大放出でガンガンいきますよ〜!(笑)
2010/10/5(火) 午後 9:27 [ Hide ]
proneko様
お粗末さまでございます(照)お目汚しにて、全く恐縮でございます。
「土地縁」なんておっしゃって頂けると嬉しいですね〜。ついその気になってしまいます。クロアチアへの移住、「縁」を信じて、目指していきたいと思いまーす!
試験には、時差計算の問題なんかもあるのです。ヨーロッパの時差計算は少し慣れているのでイメージも掴みやすくてやりやすいのですが、日本と時差の大きいアメリカ大陸の方はちょっと慣れていなくて…。指折り数えながら(!)一生懸命計算しています^^;
私にはなかなか難しい試験なのですが、ここで頂く応援の言葉が本当に嬉しく、それが大きな力となって背中を押してくれております。頑張ります。どうもありがとうございます!ポチ、恐縮です^^
2010/10/5(火) 午後 9:30 [ Hide ]
ayaran様
朝5時なんて!普段の私なら、「まだ」起きている時間ですよぉ…!
でも、わかりました、先生、明日の朝からちゃんとします!
昼間、少し外に出て、日光に当たって動いてみることにします(普段どんな生活をしているんだか!)。ミミズクだって起きられるのですから、私もしっかり覚醒するように努力します。親身なアドバイスを頂きまして、恐縮です!
それと、「睡魔がすぐに襲ってくる」で思い出しました。英語の問題集!コレ見てると、あっという間に睡魔が襲ってくるんですよねぇ〜。これから毎晩、寝る前にこの問題集を読んで速やかに就寝したいと思います。相変わらず英語の問題は全然解けないので捨てているのですが、いやぁ、こんな使い方があっただなんて♪
2010/10/5(火) 午後 9:31 [ Hide ]
レイナ様
いやぁ、太宰さんとファンの方に怒られそうな次元の差がありますが。本当、各方面にすいません^^;
レイナさんも夜型ですか。朝はしんどいですよねぇ。でもおっしゃる通り、一時的にでも朝型に切り替えなければいけない時期なのです。朝起き抜けのブラックコーヒー、いいですね。それか苦ぁーいお茶か。夜寝る前は、見ると頭が麻痺する英語の問題集を見ることにしました。超退屈な映画もいいですね(笑)親身なアドバイス、ありがとうございます。
実は、自分だけの「目が覚める必殺技」を1つ持ってはいるのです。他の人にも有効かどうかは分からないのですが。それは、手のひら側の手首に冷たい流水をしばらく浴びせる事。嫌な言い方をすると、リストカットする人が切る場所です。つまり、体の表面に近い所を太い血管が通っているので、ここを冷やすと体全体がシャキっとする…ような気がするんですよねぇ。思い込みかも知れませんが、私の場合には結構コレが効いています。
2010/10/5(火) 午後 9:33 [ Hide ]