明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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10月29日(金)

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ザグレブは珍しく晴れの日が続いている。今日も朝から青空が広がっていて、温かい。
朝10時、イェラチッチ広場にて待ち合わせ。今日は当社スタッフの顔合わせである。

ザグレブ在住の日本人女性スタッフ(クロアチア人のご主人がいる)Jさんと、初めてお会いした。
この方とも既にメールでは何回かやり取りをさせて頂いており、写真でお顔も存じ上げている。でも、実際にお会いするのは初めてだ。

自己紹介と現況報告、今後の打ち合わせなど、広場に面したホテルDubrovnikのカフェで1時間少々。社長はこの後急ぎの仕事があり、Jさんも仕事とお家のことでお忙しいので、この日は短いミーティングで終了した。

Jさんは社長と同様、優秀な頭脳と輝かしいキャリアの持ち主なのだが、とても話しやすく、親しみやすい方だと感じた。本当にいい方だと思う。

しかしそれでも、私はここ数日のミーティングや顔合わせを通じて、自分が以前より輪をかけて人見知りになっており、人と会う事や知り合う事、話をする事に対して極度に緊張し、臆病になっていることに気が付いた。

しかも、相手が女性の場合が特にひどい。「変なふうに思われたくない」などと思って過度に意識しているというわけではなく、たぶん私の場合は、女性に対する時、分厚い防壁を何重にも張ってしまっているのだ。で、この時私は、非常に愛想よく、にこやかになっている。これ、緊張の反動というか裏返しというか、ガチガチに強張った表情と精神状態を誤魔化そうとするため、不自然なほどの笑顔になってしまっているのだ。

我ながらどうしようもない人間だと思うが、これも一種の防衛本能だから仕方がない。
女性に対しては基本的に逃げ腰、というか、常に警戒態勢をしいていて、何かあったらすぐさま足の速い小動物のように影だけ残してズザザザッと逃げ去るか、もしくは理由も考えず、間髪を入れずにとにかく謝るかのどちらか。脊髄反射の如くに、この行動パターンが叩き込まれてしまっている。「触らぬ神に祟りなし」、あるいは「敬して遠ざける」というのが、現在の基本的なスタンスだと言ってもいい。以前はここまでひどくはなかったと思うんだけど…。
思春期とか若い男性がそういう状態なのは分かる気がするけど、何だか私の場合、年齢を重ねるごとに程度が甚だしくなっていっている気がする。どんどんシャッターが閉まっていってるというか、警戒レベルが引き上げられているというか…。

この原因が失恋の後遺症なのか、あるいは幼児体験がひどかったのか、それとも過酷な環境で生き延びるための進化だったのか(どういうわけか私は昔から、家族、職場、サークルなど、あらゆる環境において周り中を女性に囲まれて孤立するというパターンが多かった。「ハーレム状態だ」なんて言う奴は、一度味わってみればいい。その心境たるや、敵の真っ只中に一人取り残された二等兵さながらだ)、はたまた前世の因果なのか(だとしたら、世の中の女性という女性をよっぽど酷くイジメて、泣かせていたヤツだったのだろう)、そんなことは知らないし、どうでもいいのだが、とにかく今後はもう少し上手く適応していかないことにはマトモに仕事もできないし、その前に身が持たない。

あとそれから、とってもとっても優秀で努力家で意志の強い立派な人達と立て続けに会っているので、そんな人々の中に交じって仕事していかなきゃならない自分自身が非常に可哀想になってきた。たった一人で取り残された上に何の武器も持っていなかった二等兵みたいだ。
あまりにも次元が違い過ぎて、「劣等感を感じる」とかいうレベルじゃないです。あぁぁ、「天の意思」とやらがもしあるのなら、どうしてこんなに何の取り柄もない人間を生み出し、ここに導いたのデスカ?苦しむことの他に、私は一体何をして罪を償えばよいのデスカ?

…と、会合の後、「ダメな子オーラ」全開で自分の努力不足を棚に上げ、見えざるモノに責任を押し付けながらカフェを出る。そこで2人と別れた後、突然の思い付きで「上の町」(旧市街)に散歩に行くことにした(どうしてこう何もかもが脈絡なく行き当たりばったりなのか)。

ザグレブの「上の町」の成り立ちは、ザグレブの歴史とも非常に関係が深く、後日改めてしっかりとご紹介しようと思う。今日は気分転換のための軽い散歩にお付き合い下さい。

イメージ 1
上の町へ行くにはケーブルカーに乗るほか、いくつかのルートがある(これはラディッチ通り(Radićeva))。坂道の両側にはカフェや商店が並ぶ。

イメージ 2
オープンカフェが並ぶトカルチッチ通り(Tkalčićeva)。建物の色や形も可愛いくてオシャレな感じ。

イメージ 3
石の門。かつてここ(旧市街西側地区)が「グラデツ」という商工業の盛んな自由都市だった時、街を囲んでいた城壁に造られた門。中に礼拝堂があり、聖母マリアの肖像に祈りを捧げる人々と、蝋燭の温かな光をいつも目にすることができる。

イメージ 4
独特な屋根のモザイクが印象的な聖マルコ教会。向かって右側がザグレブ市の紋章。左側の3分割のものは、左上がクロアチア王国(赤と白の市松模様)、右上がダルマチア地方(3つの獅子の頭)、下がスラヴォニア地方(動物のテン)の紋章を表している。

イメージ 5
聖マルコ教会のすぐ脇に位置するこの建物(クロアチア国旗とEUの旗が掲げられている)はクロアチアの国会議事堂。うーん、普通!表に警備の人が立っていたりもしないし…(でも入っちゃダメですよ!)

イメージ 6
総督夫人で詩人のカタリナ・ズリンスキにちなんで17世紀に建てられた聖カタリナ教会。白い、シンプルなデザインのバロック様式の教会だ。教会の前が聖カタリナ広場。教会の隣には、ザグレブで最初にできた高等学校がある。

イメージ 7
グラデツ南門の見張り塔、ロトルシュチャク塔。ケーブルカーの頂上駅の目の前にある。ちょうどこの辺りをうろついていた時、毎日正午に打ち鳴らされる大砲がズドォォ…ン!!と鳴り響いた。

イメージ 8
ここからザグレブの下町(新市街)が見渡せる。

イメージ 9
旧市街東側地区はかつて「カプトル」という宗教都市で、司教座が置かれていた。カプトルの象徴と言えるのが、この聖母被昇天大聖堂だ。向かって左側の尖塔の修復が終わり、現在は右側の修復が進行中。見上げた時の高さ、壮麗さには思わず息を呑む。早く修復完了した姿が見たいな…。

イメージ 10
大聖堂の前には、聖母マリア像の噴水がある。

歩き回っていたらお腹が空いた。やる事もあるし、そろそろ部屋に戻るとしよう。
で、今日の昼ごはんはもう決めてある。贅沢して、外食してしまおう。
ここに着いて最初の日に社長に連れて行ってもらったシーフードレストランの「Korkyra/コルキラ」、ここで「小エビのホワイト・リゾット」というのを食べてみようと思うのだ。今回こちらに来て一度もリゾットを食べていないし(私の大好物なのだ)、「ホワイト・リゾット」というのを食べたことがないから、どんな物か試してみたいと思う。
レストランまで20分少々、頑張ってもう一歩きだ!

イメージ 11
レストラン「Korkyra」、街からホテルまでのちょうど通り道にある。もはや通い慣れた道をサクサク歩いて到着です。

陽気なオーナーは私の事を覚えていてくれて、何とご厚意で、ラキヤを一杯ご馳走して下さった!どうもありがとうございます!

イメージ 12
午後1時過ぎ、店内にはお客さんが多く、ウェイターさんは大忙し。料理を待つ間、パンにツナ(たぶん)のペーストを塗って食べる。すごくコクがあって深い味。勿論生臭さなんか全然ない。美味しい!

暗くて分かりづらいのだが、上の写真に写っている、小さいグラスに入った琥珀色の酒、これが奢って頂いたラキヤだ。ラキヤには色々な種類(原料)があって、モノによってはかなりクセがあるのだが…

あ、これ、すごくウマイ!!何のラキヤだろう?今まで飲んだラキヤで一番好みだなぁ。甘味があって飲みやすい。あー、これはいい!イケるわ〜♪後学のために、きちんと聞いておかなくては…。

イメージ 13
「これは『ロガチュ』のラキヤだよ。ほら、あそこ!上に黒いのがあるだろう?あれが『ロガチュ』だよ」

おー!なるほどなるほど。そういえば社長と来た時に、「あの干してある黒いのは何ですか?」って聞いたんだった。あれがロガチュだったか。へぇ〜、それのラキヤなのかぁー!
そうそう、その時社長が食べていたデザートのチョコレートケーキにロガチュが入っていて、「これは甘いから、こういうお菓子にも使われるんだ」と教えてくれたんだっけ…。

調べてみたら、この植物、地中海付近で栽培されるマメ科の植物で、日本では「キャロブ」と呼ばれているそうだ(参照:Wikipedia)。チョコレートに似た風味で、リキュールにも使われると書いてある。

ロガチュのラキヤ、気に入った!今度来た時、絶対頼もう!

イメージ 14
お店が混んでいるので、ゆっくりとパンを食べて料理を待つ。ウェイターさんが小走りにテーブルの脇を通り過ぎながら、「あと2分ね!」と言ってくれた(そんなに物欲しそうな顔してた!?)。

イメージ 15
来ました!今回初リゾットは「小エビのホワイト・リゾット」!!

んー、濃厚ー!美味しいー!!
今まで食べていた普通のリゾット(レッド・リゾット)はトマトベースで煮込まれていたけど、これは何だろうなー…オリーブオイルと、ハーブと、ニンニクと、塩・コショウ、チーズも入っているかな。後はなんだ?魚介のエキスとかも入っているのかなぁ…。
この店の味付け、やっぱりすごく美味しい。脂っこさとか、もたれるような重さは一切無いのに、味の豊かさ、コクが物凄い。お腹と脳の中枢が、すっごく満足する味。あー、もう幸せだわ〜…

美味しいリゾットとラキヤ、そしてオーナーの嬉しいお心遣いのおかげですっかり気分がよくなった。

この後、一旦部屋に戻って荷物を置き、すぐに一番近いパン屋に出掛けた。夜の(お腹が空かなければ明日の朝の)サンドイッチを買いに行ったのだ。
そうしたら、荷物と一緒に財布まで置いてきてしまい、注文した後に気付いて「あっ!ごめんなさい!財布忘れちゃった!」と言って、皆(お店のお姉さんとその場にいたお客さん)に笑われた。どこのサザエさん?(すぐに取りに戻りました。)

午後と夜は部屋で仕事して、結局お腹空かなかったので、サンドイッチは翌朝食べることに。外食でお金使っちゃったから、ちょうどいいね。

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ちょうど、この記事の所を、この前BSで観ましたよ!
一緒で当たり前なんだけど、なんだか感動!!!
新市街と旧市街は昔は中が悪くて・・・ということも言ってました。
でも、こんあにおいしそうなリゾットがあるとは言ってませんでした!
う〜〜〜ん、食べたい!!!

2010/11/5(金) 午後 9:31 [ ayaran ]

ayaran様

おぉっ、そうでしたか!!^^
確かに、ザグレブ市内の見所というと、この辺りに集中していますからねぇ。ザグレブ観光では、必ずここを回る…というエリアです。
東の宗教都市カプトルと西の商業都市グラデツが合わさってザグレブ市が出来上がったのですが、現在この2つのエリアは、「Krvavi most/クルヴァヴィ・モスト」、その名も「血の橋」という小さな通りで結ばれています。その昔、2つのエリアの境界を流れる小川にかけられた橋があった場所で、ここでしばしば流血の抗争が繰り広げられていた名残を示しています。今はこの周辺は、カフェや軽食屋が立ち並ぶ、市民の憩いの場ですけれど…ね。
このリゾットの店は、街の中心部からは少し離れています。それだけに穴場ですよ!前を通っても、知らなければウッカリ見過ごしてしまいそうな目立たない佇まいですが…。でも味は本当に抜群です!保証しますよ!!

2010/11/6(土) 午前 5:32 [ Hide ]


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