明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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11月19日(金)

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今日もザグレブは晴れたり曇ったり。
いつもの如く、昼までパソコンに向かって過ごす。もう気分はすっかり、「ここが自宅」だ。

午後2時頃、外出。ちょっと用事があるのだ。
数日前、ネットを見ていて偶然に、ザグレブ市内で行ってみたい場所を発見したのだ。今まで知らなかった場所。

それは、人形劇劇場。
笑ってはいけない。本気である。
何故か突然、人形劇が見てみたい衝動に駆られたのだ。今まで全然、そんな興味無かったのに。
と言っても、この日劇場に出掛けたのは観劇のためではなく、チケットを買うため。勿論当日でも買えるようなのだが、確実を期して早めに買っておくことにしたのだ。

劇場のWebサイトで、プログラムは事前に調べてある。
私が選んだのは、「狼と7匹の子ヤギ」。おなじみのグリム童話だ。この演目は「4歳以上向け」となっているから、年齢的には私にも十分見る資格はあるはずだ。
あっ、そうそう、人形劇を見ようと思った理由の一つとして、「人形劇なら子供向けだから、きっと私にも少しは聞き取れるだろう」という思いがあったのだ。
しかし、逆に言えば「聞き取れない=4歳児以下」という烙印を押される事になるのではないか?…というプレッシャーがかかったので、あらかじめストーリーをよく知っている物をチョイスしたのであった。

人形劇劇場はザグレブ市立の施設で、1948年の創立。中央駅の前に広がる公園のようなトミスラヴ広場に面した通りにある。

イメージ 1
トミスラヴ広場を右手に見ながら、駅を背にしてイェラチッチ広場方面へ…。

人形をモチーフにした虹色の看板が劇場の物だが、ここは関係者専用入口。
一般観客用の入口は、上の写真の方向で言うと、建物沿いに角を左手に曲がった通りにある。

イメージ 2
住所で言うと、「Ulica Baruna Trenka」。看板が出ている所のドアを開けて中へ。

奥に進むと小さな中庭に突き当り、そのすぐ左手に劇場、という配置だ。

イメージ 3
劇場の外観。小さいながら、カフェも併設。

最初、窓口に人がいなかったのでキョロキョロしていたら、掃除をしていた優しそうなおばさん(上の写真に小さく写っている方)が声を掛けてくれた。「チケット買えますか?」と聞いてみると、すぐに、奥にいた係の女性を呼んできてくれた。
無事にチケットを入手。「〜子ヤギ」の上演は明後日の日曜日だ。あとは当日のお楽しみ!

帰り際の、チケット販売の女性の挨拶が「またね!」だった。普通の店の場合だと「さようなら!」なのだが(親しい店員さんとなら「やあ!」「じゃあね!」だけど)、そうか、チケット買ったら見るためにまたここに来るはずだから「またね!」なのか。小さな発見。

劇場から出てくると、空模様が怪しい…と思っているうちに雨が降り始め、あっという間に本降りになってしまった。出てくる時はきれいな青空だったのにー!
傘を持っていない私は、とりあえずトラムに乗ろうと中央駅へ。さすがのザグレブの皆さん(面倒なので小雨では傘を開かない)でさえ7割弱の人が傘をさしているほどの雨の中、濡れ鼠になりながら小走りで移動!

中央駅〜イェラッチッチ広場は2区間のフリーゾーンなので、チケット無しで乗れる。ちょうどやって来たトラムに乗って広場へ。
雨宿りがてらその辺のカフェにでも入ろうと思っていたのだが、何だか夕立みたいな雨だったようで、降りた時には、ほとんど気にならないぐらいに収まっていた。予定を変更し、店を覗いたり明日の朝のパンを買ったりしながら、目抜き通りのイリツァ通りやその近辺をブラブラすること約1時間。
時刻は4時過ぎで夕食には大分早いが、せっかく街の中心にいるので、この辺りの店で食事を取ることにしよう。

以前通りかかってちょっと気になっていたビアレストランに入ってみた。上の町と下町を結ぶ短いケーブルカーがある所、その下町側の乗り口のすぐそばにある店なのだが、ビアレストランだけに値段は安めで、月〜土曜日に4種類ぐらいずつの日替わりメニューがある。クロアチア料理中心のメニューという点もポイントだ。

イメージ 5
ビアレストラン「VALLIS AUREA/ヴァリス・アウレア」。クロアチア東部の肥沃な盆地地帯は、ローマ時代から「黄金の谷」を意味する「Vallis Aurea」の名で呼ばれていた。

金曜日の日替わりメニューは5種類。なになに、メルルーサ(白身魚)のフライ、イカのグリル…へー、カトリックの国だけに、金曜日は肉料理がないのかな…と思って見ていったら、仔牛のメダイヨン(円形ステーキ)もあった。関係ないのか(後から調べたら、クロアチアのカトリック教徒は、四旬節の期間を除いては金曜日の肉食が許されているらしい)。
勿論私には、守るべき戒律も特にない(腐った物や拾った物は食べないようにしているが)。メニューを検討した結果、「魚のパプリカ煮込み(フィッシュパプリカーシュ)」をチョイス。雨に濡れたから、あったかいスープ物が食べたいよね。お願いします!

イメージ 6
なんか、予想もしなかった形で出てきた!

触れないぐらいにアッツアツの食缶がランプのようにつり下げられて登場。そして、パスタ付きというのも嬉しいサプライズ。主役のパプリカーシュを覗き込んでみると…

イメージ 7
真ん中の細長いのが青唐辛子、その他は全部魚のブツ切り。辛そー!うまそー!あったまりそー!

一瞬、テグタンスープを連想したスープの赤さ。これは相当辛いか?最初にスープだけを一口味わってみる。…確かに辛い。でも、それほど刺激のある辛さではない。まあ、辛さの耐性は人それぞれなので主観的な表現になってしまうが、私からすると「旨辛い」という感じ。続けて食べても全然大丈夫。だけど、しっかりと辛い。パプリカと唐辛子だけでなくハーブも効いていて、そこに魚から出た脂と旨味がしっかりと溶け込んでいる。うまいうまい!これは大当たりだわ!

イメージ 8
それでは、皿に移して本格的にいただきます。

魚の身は、結構な量が入っている。ケチケチせず、どんどんパスタにかけて食べていこう!
この時点では、何の魚か分からない。しかし、身がよ〜く煮込まれているのが見ただけで分かり、とても美味そうである。

イメージ 9
寄ってみるとこんな感じ。

これは白身魚…?とにかくよく煮込まれており、魚の身らしい食感を感じさせながらもトロトロと言っていいほどに柔らかい。そして、パプリカと唐辛子のスープの味(たぶん、タマネギのコクもあるのだろうが)が十分にしみ込んでいて滅法ウマイ!!
骨は少しあるが、非常に身離れが良いので、食べるのに苦労はない。
皮はかなり厚みがあるが、これまた非常に柔らかく、ゼラチン質でプルプルである。鱗はない。私は元々、こういう食感の食べ物(魚の皮と身の間、牛すじ、煮こごり等)が大好きなのだが、このボリュームのあるプルップルの皮をスープと一緒に口に入れて味わってみると、「これはちょっと、反則だよ!」と言いたいほどの美味い食べ物になってしまっている。うわー!大好きだ、これ。どうしよう。なんかバチが当たるかも知れない(ありがた過ぎて)。

イメージ 10
卵も持っていた。子持ちガレイ??…ではないよなぁ…。

卵の左には、いかにも「コラーゲンの塊!」といった半透明のプルプル物質も見える。思わず目を閉じて、一心に味わいたくなってしまう美味さ!
勿論、旨辛スープと幅広パスタの組み合わせも文句のない美味しさで、食事がどんどん進む。
感動を覚えながら全て食べ尽くし、皿の上に残ったわずかなスープまでパンで拭い取るようにしてキレイにいただいた。

イメージ 11
ここの黒パンが、シンプルだが美味しかった。酸味が無く、麦の豊かな風味と香りがある。

このフィッシュパプリカーシュは、この店の日替わりメニューの中では高い方で46kn(約710円)。しかしこれなら大満足だ。すっかりお腹もいっぱいになった。

美味かったからどうでもいいのだが、逆に美味かったからこそ知りたい気もする。
あの魚はなんだったのか…?

「美味しかった?」と皿を下げに来た店員のお兄さんに「すっごく美味しかった!」と答えて、「入っていた魚は何ですか?」と聞いてみた。
「ああ、魚?あれはシャランですよ」
ああ、シャランですか、シャランねー…って…。
「!!!」
鯉かー!!!えぇーっ、あれが鯉!?あの、「泥臭い魚」の代名詞みたいに言われている鯉!
うわー、あのイメージは嘘だ!今まで「川魚=泥臭い」という思い込みがあって敬遠していたが(アユを除く)、完全に間違った先入観を抱いていた。
目から鱗が落ちた。今日この日を、私の第二の誕生日にしてもいいぐらいだ。
鯉は美味い!!もちろん、料理や調理方法(下準備)にもよるのだろうけど。
パプリカ煮込みというのは、川魚の料理方法として実に優れたものなのではないか?日本ではできないのか?本当に美味いよ、フィッシュパプリカーシュ。素朴で美味い。これ、しょっちゅう食べたい!

レジのあるカウンターに行って支払いをする。
お兄さんがレシートを出しながら「256kn!」と言ってきて、えっ、えっ!?と目を白黒させてしまったが、お兄さんはすぐに笑いながら「ウソウソ!56kn!」。
これは、あれか。「はい、おつり200万円!」みたいな「商店街ジョーク」のクロアチア版か!思わず笑ってしまった。

私が「すごく美味しかったです」と言ったら、お兄さんと、すぐ後ろの厨房からおばさん(いかにも「食堂のお母さん」って感じ)も顔を覗かせて、「ありがとう。また来てね!」と言ってくれた。勿論、また行くつもりである。色々なクロアチア料理があって、どれも気になっているのだ。メニューを抜かりなく写真に撮ってきた。

5時を過ぎ、外は大分暗くなった。
このまま帰っても構わないのだが、美味いパプリカーシュですっかりいい気分になっている。
さらに気分よくなるために、イリツァ通りを挟んですぐの場所にある店に入って、一杯引っかけることにした。

クロアチアの有名なチョコレートブランド、クラーシュ直営のチョコ・バー。一般的な飲み物もあるが、何と言ってもお勧めは、クラーシュのチョコレートを使ったオリジナルカクテル、パフェ、アイスだ。
カクテルには、アルコール入り、ノンアルコール、ホット、アイスと様々な種類がある。メニューに写真も付いているので、分かりやすい。

イメージ 12
今回飲んだのは、アルコール入りのホットカクテル「Full Cool」。ホットチョコレートにチョコレートシロップとリキュールが入り、クリームが乗っている。

うふふふ、甘くておいしー!!アルコールが入っている事を思わず忘れてしまいそうなほど飲みやすいが、うん、確かにリキュールが入っている。いいなぁ〜コレ。ホットチョコレートのカクテル。心もあったまる美味しさ。本日最高のシメ!

6時になると、外はもう真っ暗だ。夜道を歩いて帰る。
道中、自分の息が白くなっている事に気付いた。予報によれば、来週末はザグレブに雪が降るかも知れない。
街路樹もあらかた葉っぱを落とし、そろそろ寒い冬の到来か…。そんな事を思いながら部屋に戻った。

イメージ 4
まあ、何の変哲もないですが…購入した人形劇のチケット。35kn(約540円)。座席は3列目の4番だ。

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Hideさん、お仕事頑張ってますか〜?

クロアチア、楽しんでられるようで本当に何よりです。七匹の子ヤギですか〜、懐かしいですね(笑)

言葉の苦労は私も経験済みですから良く分かります。最初は幼児用の本も読めなくて苦労しました。小さな子供と比べても会話力が下だって、屈辱を感じている余裕も無かった様な・・・。

パプリカーシュと黒パンが美味しそうですね。
以前タイ料理にハマッていた私、辛いものに目が無いのです。でも、フランス人は辛いものが大の苦手なので、こちらではインド料理もアジア料理も辛くないのが残念です。パプリカーシュは見よう見まねで今晩作ってみますね。

ホット・チョコレートが豪快ですね〜
Hideさん、辛党で甘党なの・・・?(笑)

寒くなりますから風邪に気をつけて!
傑作ぽち♪

2010/11/23(火) 午後 10:25 proneko

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うーーーむ。なんでこんなに美味しそうなものがたくさんあるの!
日本もあるけど高すぎ。しかし太りそうだ。今の様な運動ゼロの状態でクロアチアにいたら大変なことになりそうです。
後半他の都市には行かれないのでしょうか?食べ歩き日記。出版社に売り込みましょう!

2010/11/24(水) 午前 10:31 [ おーたく ]

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日本の鯉は、細かくて強い骨が手強いはずですが、ちょっと違うタイプでしょうか?
それにしてもHideさんの鼻は利きますね〜♪

人形劇で使われる人形がどんな作りなのか興味がありますが、きっと撮影はできないでしょうね…(催促してませんョ・笑)

2010/11/24(水) 午後 4:08 文月

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今回もまた、なんともおいしそうなもので感動です。
鯉は、鯉専門店で何度か食べたことありますが、私は好きです。
でも、あの時はオール和風だったので、今回の食べ方は格別だろうなぁ。。。
人形劇、楽しみです。
ベトナムでは水上(水中?)人形劇を観たことがあります。
それぞれの国の分解を感じるんだろうなぁ。

2010/11/24(水) 午後 10:07 [ ayaran ]

proneko様

pronekoさん、こんばんは!お返事が遅れてすみません。
仕事、頑張ってますよ〜、エッヘン!これでも!(^^)/
忙しいというか、要領が悪いのですよね〜(汗)
色々な「やらなきゃならん事」に時間を取られつつも、おかげさまでクロアチアを楽しんでおります♪

pronekoさんでも最初は読めませんでしたか!それはとても勇気付けられるお言葉です。私などもう5年も勉強しているのに、会話力は確実にクロアチアの5歳児よりも下ですよ…(たぶんクロアチアのオウムや九官鳥よりも下だと思います)

パプリカーシュ、出来はいかがでしたでしょうか♪
もしレシピが必要でしたら、今度探して翻訳してみますね。
フランス人は辛い物が大の苦手ですか!辛いタイ料理やインド料理が食べられないのは残念ですね。クロアチアにもインド・アジア料理もどきがあるそうなのですが、やはり味付けはクロアチア風で辛くないと聞きました。

私は辛党で甘党、両刀使いですよ〜(笑)
クロアチアの甘い物はかなりパンチ力のある物もありますが^^;

温かいお気遣いと傑作ぽちをありがとうございます!

2010/11/25(木) 午前 2:40 [ Hide ]

おーたく様

次から次へと気になる店、気になる料理を見付けてしまって…^^;
イタリア、ハンガリー、トルコ…と、様々な文化の影響を受けているので、料理の特色も多様ですね、クロアチアは。

こちらのレストランも、高級な所だと結構な値段で、料理の量も少なめなんだそうです(私はそういう所には行った事がありません。ちなみに日本でも)。でも私はご覧の通り、ビアレストランやピザハウスの料理で十分すぎるほどの感動を味わっていますけれど(笑)
私が行く店だと、高い所でメインが1,200円、安い所で600円ぐらいです。でも、クロアチアの一般的な生活水準からすると、やはり外食は相当高いと言えそうです。
今後、スイーツ・ショップの探索もしてみるつもりですので(!)、街までのウォーキング往復1時間の他に、運動しないとヤバイかも知れません^^;

12月にクロアチア西部のリエカとイストラ地方(名物はトリュフ)に行く予定です。初めて訪れる所なので、私自身、新しい刺激を期待しています。食べ歩きもネクストステージへ!

2010/11/25(木) 午前 2:42 [ Hide ]

文月様

何だか分からないのですが、美味い物がある店、面白い出会いがある場所に、無意識のうちに引き寄せられているみたいですね〜(笑)私の鼻が、何かを嗅ぎ付けているのかも知れません。

私は日本で鯉料理を食べた事がないので感想を比較する事はできないのですが、調べた所、ヨーロッパで鯉料理に使われるのは、主に「ドイツ鯉」という食用に改良された品種なんだそうです。鱗がほとんど無く、肉の量が多くて捌きやすい、まさに食用に特化したような鯉。画像を見てみると、確かに鱗が無くツルッとしていて、裸みたいです(笑)私が食べたのも、この鯉かも知れないですね。

人形劇、劇場のホール内は撮影禁止だったのですが、以下、劇場のHPです。
http://www.zkl.hr/raspored/index.html
写真をクリックすると詳細に飛び、そこから画面右の「VIŠE O PREDSTAVI(詳細)」をクリックすると、さらにいくつかの写真が見られます。少しでも雰囲気がお伝えできれば…!

2010/11/25(木) 午前 2:43 [ Hide ]

ayaran様

この料理は本当に「感動物」でしたよ!!
あの刺激をもう一度!と、今でも舌が求めています…。
日本でも食べられないかなぁー!と心の底から思っています(もしかすると、ハンガリー料理の店とかにあるかも??)。
鯉専門店ってあるんですね。そういう所の鯉料理なら美味いんだろうなぁ…。せっかく開眼した事ですし、一度日本の鯉料理も試してみたくなりました!(あっ、そういえば中華料理にもありましたっけ?丸ごと唐揚げにした鯉って…)

ベトナムの水上人形劇、ayaranさん、現地でご覧になったんですか!スゴイ!!
ベトナムの農村から生まれた伝統芸能ですよね。
人形の作りや演出、観客の層や反応など、やはりそれぞれの国の特徴を比べてみたくなるものですね。日本の人形劇も見に行かないといけないかも!?

2010/11/25(木) 午前 2:44 [ Hide ]


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