明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

クロアチア

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ザグレブでできた友達

12月2日(木)

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予報では「晴れ」となっていたこの日、実際には一日中雨が降っていた。
天気予報は毎日チェックしているが、当たらない日が多いような気がする。たぶん、天気が安定せず、非常に変わりやすいからなんだと思う。

さて、仕事の方は、データが来なくて連絡もないので進展せず。もはや諦めの境地に達しつつある。

一方時間は着実に経過しており、12月に入って、街ではいよいよクリスマスのムードが高まってきた。

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ホテルから最寄りのトレシュニェヴカ広場の市場にも、クリスマスマーケットが立ち始めた。リース、電飾、人形、置物、そして…

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微妙な表情のぬいぐるみ。つり下げられた紐がよじれて、右へ左へクルクル回っている様子がまた何とも…

昼間はパソコンに向かって仕事。自分のアイディアで追加する事にしたWebページの原案をまとめたり、必要な資料を集めたりしていた。地味にコツコツやる仕事は得意分野だ。つい没頭してしまい、あっという間に時間が過ぎる。手元が暗くなり、キーボードが見えづらくなったところで、ようやく「あ、もう夕方なのか」と気付くのである。

この日の夜、かねてからの約束通り、カルメラさんと会うために外出した。
カルメラさんは、ザグレブ大学で日本語を学んだ女性である。以前記事にも書いたが、ナイーヴアートのギャラリーで偶然知り合った。
待ち合わせは彼女の仕事の後、7時15分にイェラチッチ広場の時計の下である。

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イルミネーションが灯って一層華やかな目抜き通り、イリツァ。

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イェラチッチ広場。大きなツリーも輝いてる!

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そうか、2011年か…(あ、帰ったら年賀状書かなきゃ!)

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クリスマス仕様のマンドゥシェヴァツの泉。夜はさらに光って、いい雰囲気。

広場や通りのイルミネーションは綺麗で、やっぱりこういう所にいるとテンションが上がる!
しかし、それはそれとして…非常に寒い!!モノスゴク寒いのだ。じっと立っている事ができず、意味も無くフラフラと歩き回ってしまう。この時は雨は降っておらず、風もほとんど吹いていなかったのだが、空気そのものが暴力的なほど冷たい。たまらん!ザグレブが本気出してきた感じだろうか。

寒さしのぎに広場を歩き回っているうちに待ち合わせの時間となり、時計の下に行くと間もなく、カルメラさんが「Hideさん、こんばんは〜!」と(日本語で)言いながらやって来た。「寒いですね〜!」と近くのカフェに入って、二人とも温かいココアを注文した。日本だったら自販機で缶コーヒーでも買うところだけど、こっちで温かい物を飲もうと思ったらカフェ、である。

この日はカルメラさんと色々な話をした。まずはお互いの家族や兄妹の事(私は一人っ子だが)、住んでいる場所、そして仕事の話なんかを。
私が「郵便局の窓口で3年働いて、その後病院の事務の仕事を9年やって…」と言ったら、カルメラさんは「9年!?」と驚いた様子で「えっ、すごくビックリした。もっとずっと若いと思いました。Hideさんはいくつですか?」と私に尋ねた。「34歳ですよ」と答えたら、「えーっ!…25歳ぐらいだと思ってました」って…。だから!!こんなに(髪が)薄い25歳がいたら可哀想だよ!(泣)
しかしその直後、今度は私が驚いた。私も彼女の事を「自分よりずっと若い」と思っていたのだけど、実際には1つしか違わない(私が1つ上)事が分かったからだ。思わず身を乗り出して「えーっ!嘘だぁー!」と言ってしまったほどだ(カルメラさんはニコッと笑ってガッツポーズしていた)。いや、コレには本当にビックリ!あぁ、でもそう言えば…。
以前シベニクに滞在していた時も、年齢当てをしたら、周りの皆がことごとく実年齢より若く見えた事を思い出した。特に中高年の人達が若く見えたのだ(年配のおばあちゃんとかもキュートだった)。まあ個人差も大きくて、反対に、20代で自分より若いのに、やたらと貫録のあるお兄ちゃんとかもいたのだが…。でも改めて考えると、笑顔が人を若く見せるのかも知れない…という気がするなあ。表情筋を鍛えた方がいいのかも。目尻のシワは増えるかも知れないが。

それから、私が4年前にクロアチアに来た時の事や、どういう経緯でクロアチアに興味を持ち、クロアチア語を学ぶようになったのか、という事も話した(ドラマ「ER」のくだりから話した)。
反対に、カルメラさんが日本語や日本文化に興味を持つようになったきっかけというのも聞いた。最初に会った時、「和紙にとても興味を持っている」というのを聞いて、「シブすぎるっ!なんでまた和紙に??」と不思議に思っていたのだ。

クロアチアで柔道や空手などの武道が盛んな事について以前少し触れたが、カルメラさんは元々合気道を習っていた(現在も続けている)のだそうだ。そのサークルのイベントで、ある時和紙に関するドキュメンタリー映画を見て、それで一気に和紙の魅力にハマったのだという。ううむ…。日本人としては「参りました!」と言うしかないではないか。たぶん私だったら、頑張っても、見始めて15分ぐらいで寝ていると思う。和紙について語れる知識も無いし…。
尚、後日この話を社長にしたところ、社長は「へぇー!…どこにでも変わった人がいるね」とコメントした。日本に10年住んで、日本の大学で文化財保存学の博士号を取った社長自身だって相当変わってると思うが…。ツッコミ待ちとしか思えない発言である。

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カルメラさん自作(!)のカンテラ。中のロウソクに火を点けると、柔らかなオレンジ色が灯る。

去年個人輸入して手に入れた和紙を自分で張って作ったのだそうだ。将来は、このような和紙を使った小物やインテリアを作って販売するお店を開きたい…という夢を教えてくれた。うん!スゴクいいよ、その夢!だってこのカンテラ自体、普通に売っていても全然おかしくないレベルだし。灯りを灯した時の感じが、「ああ、こういうのが手元にあるといいなぁ」と思える、とても素敵な温かさなのだ。和紙を通した光の柔らかな美しさがそう感じさせるのだろうか?うーん、そうか…和紙ってスゴイのかも…!
まあ、こんな自分では全然役に立てそうな事も無いのだけど、彼女の夢の実現のために何か協力できる事があるのなら、少しでも力になる事ができたら嬉しいな、と思った。

カルメラさんの専門は経済学で、大学卒業後、いくつかの会社で経営コンサルタント的な仕事をしていたそうだ。その後、ザグレブ大学の日本語学科で3年間勉強し、2年前に卒業。現在は、私が彼女と出会ったナイーヴアートのギャラリーで、ほとんど毎日働いているという。
このギャラリーはお土産屋さんの店の奥にあって、日本人のお客さんもたくさん訪れるということだ。彼女はそこで日本からのお客さんと話す事をとても楽しみにしているそうなのだが、それで面白い話を教えてくれた。
彼女は日本のお客さんと話す時、「日本のどちらからですか?」という事を尋ねるらしい。で、やっぱり地域ごとのカラーというのが、かなりハッキリ表れているようなのだ。

・東京の人→たまに値切る
・大阪の人→絶対に、100%の確率で値切る
・京都の人→アート好き
・福岡の人→温かくて人情味がある

との事である(笑)
やっぱり大阪のパワーは凄いなぁ。値切れない私としては、その現場を是非見てみたいと素直に思う。また、福岡が大変好印象なようだ。

それから、お互いの「好きなクロアチアの食べ物」と「好きな日本の食べ物」の事を話した。
カルメラさんは、大学のイベントで食べた寿司と焼き鳥が美味しくて気に入ったと言っていた。あー、前に他のクロアチア人も、焼き鳥を喜んで食べていたっけなー…。よし、たこ焼きと一緒に焼き鳥も焼いて売ってみるか!(一緒にビジネスして下さる方、ご連絡下さい。)

「日本の映画ではどんな物が好きですか?」という話になって、私が「クロアチアでもよく知られている宮崎駿監督のアニメは好きですよ」と答えると、カルメラさんは笑顔で「私も大好きです。それに、久石譲の音楽が本当に最高!大好きです」と言った。私がちょっと驚いて「久石譲もクロアチアで有名ですか?」と聞いてみると、どうやらそういう訳でもないらしく、彼女が個人的に熱心なファンである、という事のようだった。
「それから、黒澤明監督の映画も好きですね。ほとんどの作品を見ています」と私が言ったら、カルメラさんは、「あなたは本当の日本人(日本人らしい日本人)ですね」とクロアチア語で嬉しそうに言った。

あと話していて驚いたのは、共通の知人・友人が何人かいた事だ。まあねぇ…何しろ狭い業界、というかサークルですから。
彼女の「とても仲のいい二人の日本人」というその二人を私は知っていたし(一人は少し前までザグレブにお住まいだった、とても有名な方。私は一度だけ日本でお目にかかってお話した事がある。もう一人は私のクロアチア人の友人Iさんの友達。つまり「友達の友達」だ。やはりお会いしたのは一度だけだが、Iさんからよく話は聞いていた)、彼女も、ザグレブ大学日本語学科に助手として勤めている私の友人(これが前述のIさんなのだが)の事を知っていた(彼女は在籍時に直接教わってはいないそうだが)。

いや、本当にこの業界(?)、辿っていったらすぐ知り合いに行き当たるし、自分の面もすぐに割れてしまうのだ。私も、もしかしたら知らない所でネタにされているかも知れない。事実、卓球コーチのマリオさんご夫妻が東京のクロアチア大使館で大使に私の事を話し、興味を持って下さった大使が私に直接お電話を下さった事があって(大使館でのパーティーに、大使直々にお誘い下さったのだ)、私は携帯電話片手に、心臓止まりそうなほどビックリした経験があるのだ(ビックリしすぎて、脳の働きは完全に止まっていた)。

カルメラさんと色々な話ができて、驚いた事、思わず笑ってしまった事、感心した事などたくさんあって、本当に楽しい時間だった(尚、会話はお互いクロアチア語と日本語のチャンポンで話しています)。勉強している言葉や文化の事で相談し合える友達ができたというのは、本当にありがたいし、嬉しい事だ。今回、ここで得た素晴らしい財産の一つである。

カフェを出たのは9時近くだった。カルメラさんは、明日も早くからギャラリーでの仕事があるそうだ。大変だ。私はもう、「スーツ着て電車乗って毎日定時出勤」なんて、二度とできる気がしない(コラ!)。トラムで途中まで一緒に帰り、私はまたギャラリーに行く事を約束して別れた。

トラムを降りた後、途中のパン屋でハムサンドとジャムクロワッサン買って帰宅。このパン屋のハムサンドが美味くて最近気に入っているのだが、前に2回買ったら、それぞれ別のパンで作られていたのだ。で、今日はまた今までとは違ったパンで挟まれていた。

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いい感じに噛みごたえのある黒パンに、ゴマと何かの種っぽい物がくっついてる。

これもまた美味かった!溶けたチーズとケチャップ、マヨネーズがボタボタ落ちてくるし、ゴマと種もボロボロ散らばりそうになるが、もうそんなこと一切お構いなしに、バクバクかぶりついて夢中で食べてしまうほどウマイのだ。
麦や穀物の豊かな香りがフワッと鼻に抜け、噛むほどに旨味を増す黒パン。アツアツのハムチーズ。香ばしさと食感のアクセントを添えるゴマと種のトッピング…なんて語るのも野暮か。
シンプル。だけどこれ以上何も足さなくていい。そんなハムサンド、日本に帰ってからも気軽に食べられるかなぁ…。

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街のイルミネーションの画像には、色彩が無いようですが偶然かしら?
それとも、コンセプトなのかな? 『ダイアモンド』とか『ガラス』とか『透明感』とか…笑(センスが無くて可笑しい、自分)
大人っぽくて本当に素敵♪

2010/12/30(木) 午後 9:16 文月

文月様

記事のアップが大変遅くなっておりまして、本当に申し訳ありません!
見捨てずにお付き合い下さり、本当にありがたく、感謝致しております。ありがとうございます!!

あぁ、そう言えば…
そうですね!広場周辺のイルミネーションは、あまり派手な色使いの物ではなかったですね(別の通りには赤いイルミネーションが頭上に輝いていたりもしましたが)。
白や青、薄い青や黄色といった光が清楚な感じに煌めいていました。そうそう、透明感のあるイメージで、「ダイアモンド」や「ガラス」のような…という表現は実にピッタリです!
ネオンサインのような派手さや光の洪水のような明るさはありませんが、その分星の光のような、清冽な印象がありましたね。

傑作ポチ、いつもどうもありがとうございます!

2010/12/31(金) 午前 8:58 [ Hide ]


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