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12月9日(木) - - - - - - 朝9時近くまで寝てしまった。今日も曇りだが雨は降っておらず、昨日より少し空が明るい。 今日もハムとソーセージとパンの朝食からスタートです。 地味に見えるかも知れないが、味はいいのだ。ソーセージはアツアツでパキッとジューシーだし、ハムにもしっかりと肉の旨味がある。あと、パンが美味い!表面はカリッ、中はふんわりと焼き上がっている。黒パンとかゴマ付きのとか何種類もあるが、どれも美味しくて満足だ。 サラダ類はやっぱり無いみたい。フルーツはあるんだけどね(このまま持ち帰ってる人もいた)。 甘いデザート系もあるよ! 今日はオパティヤと、隣町ロヴランを見て歩く予定。 旅行初日、思いがけないフライング(バス乗り過ごし)で早々に足を踏み入れてしまったロヴランだが、元々今回の旅行で訪れる計画だったのだ。 のんびり支度をして部屋を出る。エレベーターの前で掃除のおばさんと出会って挨拶した。とても明るくて、こちらも笑顔になってしまう。このホテル、スタッフが皆フレンドリーでいいなぁ。 今日の足は、例の32番のバス。この辺の道や風景もだいぶ見慣れてきたので、もう不安は感じない。一昨日歩きながら見た風景が車窓に流れる。20分程で無事ロヴランに到着。 バス停から旧市街方面を望む。 背後に「街の塔」を背負ったロヴランのインフォメーション。まずはお決まりの地図&パンフレット入手。 ロヴランの旧市街は小さくて可愛らしい。中世の面影を残した歴史ある佇まいなのだが、ちんまりとまとまっている点が可愛く感じるのだ。 まずはインフォメーション近くの広場から見てみよう。 散策を始めようと思った矢先、窓から外を見る犬を発見。窓枠に乗せた前足が可愛い。 広場に面して建つ聖ユライ教会。12世紀にロマネスク様式で建設され、15世紀にはゴシック様式、さらに17世紀にはバロック様式へと改装された歴史がある。 教会内にはゴシック時代のフレスコ画があるらしいのだが、残念ながら今の時季はクローズ。 後日調べた所、教会が見学できるのは7〜8月の月・水・金、19:00〜21:30。それ以外でも、20人以上の団体なら事前連絡によって見学可との事。 鐘楼は街のランドマーク。 よく見たら、鳥も外を見下ろしていた。 広場には、他にも歴史的な建造物がある。 18世紀、町の評議会があった建物。その入口には… 聖ユライの竜退治のレリーフが残る。聖ユライはロヴランの守護聖人だ。 隣の建物の入口にも強烈なレリーフが! これも18世紀の物。このおっかない髭によって、家に害をなす者から家を守るという、魔除けのような物らしい。日本の鬼瓦みたいな発想だろうか? 建物外壁に刻まれた紋章にハプスブルクの残り香を感じる。 ロヴランもオパティヤと同様、19世紀後半にオーストリア貴族のリゾート地として発展した。海沿いに瀟洒なヴィラが建ち並ぶ風景は両者とも似ているが、ロヴランはオパティヤよりもさらに西にあるためか、あまりオーストリアの雰囲気は強くない。「イタリアの小さな港町風」と評する人もいる。確かに旧市街の街並みは、昨日見たイストラの様子と似ているようだ。 バルコニーを支える小さな竜(?)たち。 広場から縦横に路地が伸びる。さて、どっちに行ってみようかな? 狭い路地、磨かれた石畳、窓の形…。なるほど、これらの雰囲気は、イストラやダルマチアの街に似ている。そしてやはり、この街にも猫が多い。 あ、どうも、こんにちは(ここは彼らのナワバリなので下手に出ます)。 首輪、可愛いですね。 この後エライ勢いで壁を登っていった猫。彼らの頭の中には、この街の三次元マップができあがっているのだろう。 白い毛があくまで真っ白な、綺麗な毛並みの猫が多い。 思わぬ場所から感じた視線。 港町らしく、上空にはカモメ。 東門から海沿いの通りへ。 海のすぐそばに建つ小さな教会は、聖三位一体教会。 ロヴランの港。今日はやや荒れ模様か。 波が打ち寄せる海岸。曇りのため海の色はイマイチだが、晴れれば透明度は高そう。 街灯のイルミネーションは流れ星?オウム貝? ロヴラン旧市街をじっくり歩き尽くして(それでも2時間かかっていない)、午後1時頃オパティヤに戻ってきた。 灰色の厚い雲が空一面を覆っており、残念ながらここでも青い海は見られない。 優雅な雰囲気が漂うオパティヤの海岸。 この辺りは北に背負った山のおかげで冬でも寒気が遮られ、比較的温暖だ。それでこの海岸に、ハプスブルク家の貴族達がこぞって別荘を建てた(それらの建物の多くは、現在ホテルとして利用されている)。それまで小さな漁村にすぎなかったオパティヤは、以後高級リゾート地として発展し、その優雅な佇まいから「クロアチアの貴婦人」と称されるようになったのだ。 海岸沿いの散歩道に面した海水浴場。夏には多くのリゾート客が訪れ、カラフルなパラソルの花が咲く。 しかし今は見事に誰もいない。夏の賑わいと対照的なこの風通しのよすぎる景色は、少々淋しいようにも見える。 おっと失礼。誰もいないというのは間違いだった。 波打ち際にはたくさんのカモメ達がいた。 あと、ハト達も(皆、冬なので羽毛に空気を入れて膨らんでいる)。 海岸沿いの小道を歩いていくと現れたのは、聖ヤコブ教会。 教会前のマリア像。どの場所でも、マリア様の前には蝋燭や花が綺麗に供えられている。そして通りすがりに跪き、十字を切る人達の姿が見られるのだ。 教会の前には聖ヤコブ公園がある。が、残念ながら噴水は工事中。 オパティヤのシンボルの一つ、「乙女とかもめ」の像。彼女は海を向いて立っているため、正面顔は海側からでないと拝めない。 このような海沿いの遊歩道が10km以上に渡って整備されている。美しい入り江や街並みを眺めながらの散歩は気分がよさそう。 1884年開業の老舗ホテル「クヴァルネル」。 その先の海岸にあるのがヴィラ・アンジョリーナ。19世紀半ばに、リエカの富豪イジニオ・スカルパが奥さんの名前にちなんで建てた別荘だ。彼はここに、当時のクロアチアやオーストリアの名士達を招いてもてなし、それによってオパティヤは高級リゾート地として名を知られるようになり、発展していったと言われている。 敷地内には広い庭園があり、東アジアや南米などから集められた異国情緒あふれる植物が多数植えられている。色とりどりの花が咲き乱れる美しい庭だと聞いていたのだが… ……。 まあ、とにかく季節が悪かった。冬だもの。花はほとんど咲いていない。目に入るのは常緑樹の緑と、葉を落としきった樹木ばかり。ひゅるりー。寒いぜ。 竹とかシュロとか、いきなりよく見慣れた物が現れた。しかしヨーロッパでは珍しいのだろう。 一瞬、五百羅漢かと思った(ここ、どこだっけ?)。 花壇の花も春に向けて準備中。奥に見える建物がヴィラ・アンジョリーナ。 オパティヤに戻ってから不安定な空模様だったのだが、ここにきて突然強い雨が降りだした。ちょうど建物の前にいるので、これ幸いと中に入る事に。 ヴィラ・アンジョリーナは、現在では様々な企画展やコンサートの会場として利用されているらしい。この時は、「クロアチアにおけるウェルネス・ツーリズムの発展」という展示が行われていた。 エレガントな雰囲気のエントランスには落ち着いた明るさがある。 様々な鳥獣が描かれた天井絵を丁寧に見ていくのも面白い(首は疲れるが)。 2階の展示を見た後外に出たが、相変わらず雨が強い。庭園の散歩は打ち切って、早めの夕食としよう。 オパティヤのメインストリート、チトー将軍通り。 イストラ地方の郷土料理が食べられるレストラン、「Istranka/イストランカ」。店内はイストラの田舎民家風。落ち着ける。 イストラと言えばトリュフ!ザグレブのパスタ屋でも食べたけど、やっぱり本場に来たら、一度はその味を賞味しなくてはなるまい。今日は豪勢にいっちゃいますよ! 足りてない野菜を補う。ミックスサラダはいろんな野菜が入っていて美味しかった!やっぱり「生きている野菜」がたまには欲しくなるもんだ。 トリュフのパスタ、85kn(約1,300円)也。日本で同じ物を食べるよりはやっぱり安い? パスタは筒状のマカロニ(ペンネ)。ちょうどいい茹で加減でプリプリだ。コクのある濃厚なホワイトソースがたっぷりからめられていて、さらにその上にはトリュフ!惜し気もなくトリュフ! 香り立つトリュフたち。食べる前から、芳香が鼻に抜ける! あーっ、これはスゴイわ。ザグレブで食べた時もその香りに感動したけど、これはもっと強い。勿論いい香りなのだが、ちょっと食べ物離れしている感じがしないでもない(「じゃあ何の香りか」と言われても喩えようがないのだが)。 これ、隣のテーブルの人がこの料理を食べていたら、自分はホワイトソースパスタだけ食べても全く同じ味わいになるのではないか。それぐらいに強い芳香だ。これか!これが本物のトリュフなのか!次回があるかどうか分からないので、トリュフの香りを胸いっぱいに吸い込み、記憶に刻むようにしながら食べた。美味しかった! 5時頃ホテルに戻る。フロントには、私がチェックインした時にいたおじさんがいて、私に気付いてにこやかに挨拶してくれた。 明日はイストラ半島の2つの町を巡る予定。
一応バスの乗り継ぎは調べておいたが、明日の天気(と気分)次第で、急に予定変更するかも知れない。 |
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