明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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師走突入、そして多忙

12月1日(水)

※帰国後に、素知らぬ顔で2週間以上前の記事をアップしています。

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雪だ!朝、目が覚めたら雪!
カーテン開けたら、隣の屋根に積もってた。あ、テラスにも積もってる…。夕べのうちに降り始めたらしい雪は、まだ静かに降り続いていた。

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テラスに出てみた。眠気も吹っ飛ぶ寒さだ!

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テラスにうっすら積もった雪はこんな感じ。シャリシャリとしたシャーベットのよう(この撮影後すぐに、逃げるように室内に退散)。

まあ雪はともかくとして、淡々と12月に突入である。

仕事のデータ、結局来なかった…!!おかげで、昨日までに仕上げてWeb制作会社に引き継ぐはずだった私の仕事も完成せず。
朝イチでメールチェックしてみたけど、やっぱり何にも届いていない。
昨日、社長に指示を仰ぐメールと、いくつかの質問事項を書いたメールの2通を送っておいたのだが、それの返事まで来ていない。皆、生きているのだろうか?

午前中、社長からメールが来て、社長が生きている事が分かった。…ではなくて、社長は現在、来週のリエカでの仕事の準備のために、返信メールを書く時間も取れないほど超多忙な状態との事。そこで、今日午後2時以降にスカイプで話せないか、という内容だった。
すぐに了解メールを送り、質問や連絡は、今日の午後、スカイプでやり取りするという事になった。

落ち着かないままパソコンをいじったり、シリアルをボリボリ食べたりしているうちに昼を過ぎる。

2時過ぎに社長からスカイプで着信。
昨日私がメールで送った質問事項について、口頭で教えてもらう。いくつかの事項はクライアントや関係機関への確認が必要との事だったが、当面の私の疑問は解決する。

それと、社長から私へ重要な連絡が2件(内容は業務連絡なので、読み飛ばし可です)。

1つめは、翻訳の仕事の件。これは、以前うちの会社でも何回か受けた事のある、某機関の毎月のニュースレター翻訳なのだが、今度またうちの会社で、12月作業分から毎月継続して仕事を受けられる事になり、今回分のデータが12月9日頃に送られてくる予定…という連絡が数日前に社長からあった(この仕事の契約の話は実は以前から出ていて、実際に翻訳を担当する私としては、今回のクロアチア滞在が終わった来年1月作業分からの契約を希望する旨社長に伝えてあったのだが、どうやら1カ月前倒しされたらしいのだ)。
この契約自体は大変ありがたい。毎月定期収入が入るようになるというのは、すこぶる魅力的な話である。
ただ、この仕事、普段は納期1週間なのだが、現在の状況と自分の実力を鑑みた結果、「正直、無理!」と判断し、今回だけはちょっと、締め切りを交渉して12月24日(つまり私の帰国から1週間後)まで延ばしてもらえないだろうか…と社長にお願いしてあったのだ(自分としては、結構捨て身のお願いだった)。
で、その事について今日社長から返事があって、「先方から『それでもOK』だって」との事であった。
はあ…そうですか。あっさり要求が通って(社長が頑張って交渉してくれたのかも知れないが)いささか拍子抜けの態。だがこれで、帰国の当日から1週間、睡眠もそこそこに、缶詰で翻訳作業に入る事が決定した(私の実力だと、この分量を1週間で上げるというのは、ギリギリのラインなのだ)。

2つめの連絡は、リエカでの仕事の件についてだった。
リエカでは、以前から日本に関わるあるプロジェクトが進められている。
うちの会社でこの件に直接関わっているのは社長だけで、今の所、私も詳しい話は聞かされていない。
今回、12月に日本側組織の代表者がリエカに来て、リエカ側組織の代表者とのミーティングが行われる事になっている。社長は、もう何年もこの2つの組織のパイプ役を務めており、今回もミーティングのアレンジや通訳、日本側代表者のアテンドなどをすることになっているのだ。
それで、その最初のミーティングに私も同席させてもらうという話が渡航前から決まっていて、ようやく私自身、このプロジェクトの全貌を掴めると思っていたのだったが…。
今日の社長からの話では、「今回のミーティングは契約に関しての話し合いのため、必要最小限の人数だけで行う。よって、それ以外の人の出席は控えてほしい」という事になったそうなのだ。それで、当初出席予定だった日本側のデザイナーさんも、契約には関係が無いため、出席しない事になったという。勿論、私も出られない。
社長は「Hide、ホントごめん!」と恐縮して下さったが、まあ、出席できないものは仕方ないし、そういう事情がある事も十分理解できる。残念ではあるが、不満はない。
ただ、「会議の内容と出席者の制限はいつから決まっていたのだろうか?もっと前の段階でこちらに伝わるようにはしてもらえなかったのだろうか?」という気は、正直ちょっとしたのだったが。
まあ、ビジネスに限らず、土壇場で事態が急転するのはままある事だ。そーいうコトもあるさ!
「つまりリエカでのHideの仕事はなくなったので、プライベートの旅行として、完全にフリーに行動してくれていいです。ほんとにごめんなさい」…という事になったわけだ。
リエカでのホテル探しを社長にお願いする事になっていたので、宿泊日程を再考し、決まり次第改めて社長に連絡する事とする。

社長とのスカイプの後、さらに仕事、そしてデータ未着の対応に追われ、非常にバタバタした一日となった。

夕食は、ビアレストラン「Medvedgrad/メドヴェドグラード」へ。
途中の歩道には雪が少し残っていたので、暗い足元に注意して歩いた。そういえば、ホテルの部屋が入っている建物の前は大丈夫だったな。きっと今日の当番さんが雪かきをしてくれたのであろう。

徒歩5分とはいえ寒い夜道、ドアを押して暖かい店の中に入っていくとホッとする。

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今日のビール、「GRIČKA VJEŠTICA(グラデツの魔女)」

5種類の地ビールを全て制覇しようという目標を立て、今日はその4種類目。
「グラデツの魔女」(グラデツというのは、ザグレブ旧市街の西側地区、商工業の盛んな自由都市だった中世の町の名だ)は、上の写真で見るよりも実際は明るい茶色で、輝きのある綺麗な色をしている。
味は、クリーミーですごく軽い。でも実は5種類の中で一番アルコール度数が高い。とは言っても7%であるが。特徴的なのが、まろやかさというか、ビールの甘さ…というのだろうか。勿論ビールだから、ジュースとかの甘さとは全然違うんだけど、苦味がキライで基本的にビール苦手な私が「飲みやすい」と感じるぐらいだから、ビールにしては「甘い」のかも知れない。
特に後味がいいのだ。心地よい苦味が舌に残る。私が苦味を「心地よい」と表現するなんて、空前にして絶後の出来事かも知れない。
飲みやすいけど、後から結構ジワジワ来る感じ。これが7%の底力だろうか?0.5リットルですっかりいい気分になってしまった。

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料理はこちら、「チキンストロガノフ、ライス付き」

チキンストロガノフって初めて食べたので、他の店(あるいは日本)との比較はできないのだけど、クリーミーでまろやかな味だった。だけどちゃんと、ビールに合う塩気もあるのだ。すごく美味しい!チキンがあっさりしているので、全体的に「こってり」という感じがしない。どんどん食べられる。一緒に入ったキノコも、クリーミーなストロガノフソース(と言うのか?)とよく合っている。いいね、チキンストロガノフ!

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一方のライス。米粒が日本のよりも細長い。インディカ米ってやつなのかな?

薄味のバターライスといった感じか。いためてあるけど油っぽさは少ない。薄味なので、ストロガノフソースと一緒に食べるとちょうどいい。芯は残っていないのだけど、何となく麦飯みたいな(粒の形は全然違うけど)食べ応えのある食感だった。日本の米とは確かにかなり違うけど、よく言われる「パサパサした感じ」は全くなかった。料理方法にもよるのだろうか。

さて、今日の私はこれでは終わらない。皆さんに安心して頂くべく、もう一品付け合せを頼んであるのだ。

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野菜のグリル。鮮やか!

野菜だ。健全な食生活に欠かせない野菜だ。しかも、体を冷やす生野菜ではなく、火を通したグリルである。どうですか!(何が?)
ズッキーニ、赤パプリカ、マッシュルーム、タマネギ。野菜メインの料理なんて普段絶対にオーダーしない私なのだが、この野菜のグリルは大満足だった。味が濃くて美味いのだ。非常にしっかりした味付け。うん、どの野菜も美味い!濃い味だけど、しっかり野菜本来の味がする。それと、いい油の匂いと味がする。美味いわ。見直したよ、野菜!

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それと、特筆すべきは付け合わせのキュウリのでかさかも知れない。このキュウリ1本丸ごとって、一体どんなだ??

今日も野菜をたくさん食べて、量も味も大満足の料理とビールで、一人仕事の労を労った。
このメドヴェドグラードにも、入口や壁にクリスマスの飾り付けが施されていたのだが、会計をしにレジのあるカウンターに行くと、そこの上には各国の国旗が飾られていた。クロアチアやヨーロッパ諸国、EUの旗、アメリカ、インド…
いつもこの店に来ると、最初来た時にサーブしてくれた、ちょっとミルコ・クロコップっぽい人(と私が心の中で呼んでいるウェイターさん)が給仕してくれるのだけど、彼に「日本は無いですね、残念!」と旗を指して言ってみた。
彼も頭上の旗に目をやり、「日本ないか?…ないな。日本の旗、持ってない?」と私に尋ねた。「あー!持ってないですね〜!」と私。すると彼は、「今度来る時、持ってきてよ。OK?」だって!あははは!日本の旗、持っていったら、次のクリスマスにはここに日の丸も飾ってくれるかなぁ(笑)
「OK、次来る時には、必ず持ってきますよ!」と約束した。

部屋に帰ってからまた仕事の続き。7%のビールを飲んじゃったけど、酔いは大丈夫だった。
それと、結局単なるプライベート旅行になってしまったリエカ行きの日程を再考。行きたい場所は既にピックアップしてあるので、バスの時刻表を調べて、効率のいい日程を検討する。

インターネットでバスの時刻表を調べたのだが、ある路線の本数が異常に少ない気がする。有名観光地なのに。しかも、未明と夜に到着する便しか出てこない。いくらオフシーズンだからって、そんなはずは…。
仕事の連絡のついでに社長にその事を話してみたところ、「それは1社のバス会社だけの時刻表を見ているんじゃない?」との事。その地方のバス会社のサイトを、社長が調べてくれる事になった。
リエカでの仕事の準備で多忙極まる時期にもかかわらず余計な手間を掛けてしまい、全くもって申し訳ない気分である。恐縮至極…。
仕事では役に立たないし、情報は一人じゃ集められないし、忙しい時に迷惑かけるし…。
はぁ…。何か色々へこむなー。

充実野菜生活

11月30日(火)

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今日がWebページ原案作成の締め切りだったのだが、遅れているデータは未だ私の手元に届かず、仕事は完成していない。社長がクライアントに状況の確認をしてくれてるはずなのだが…。まあ、「待つのも仕事のうち」か(でもたぶん、こういう時のための言葉じゃないと思う)。

今日は曇りで、夕方から雪の予報。
昼過ぎまで、メールが来てないか頻繁にチェックしたり、今まで作った分のデータを見直して手直しを加えたりしていた。

さて、今日は日が暮れる前に、外での用事を済ませておいた方がいいだろう。暗くなってから雪が降るとなると、二重に足元がおぼつかない。言ってる事がおじいちゃんみたいだが、雪に慣れていない人間は、雪道を歩くのが本当にコワイし大変なのだ(特に下り坂と凍結路面)。
試しに「雪道、歩き方」で検索してみたら、27万件以上もヒットした。皆苦労しているのだ。誰だって転びたくない。大人になってから転ぶと、いろんな意味でダメージが大きいからだ。
というわけで、雪の前に用事を済ませるべく、正午頃に外出。

今日の外での用事というのは2つ。まず1つめは、野菜を食べにいくこと(←用事?)。そして2つめは買い物だ。
まずは1つめの目的を果たすため、シーフードレストラン「Korkyra/コルキラ」にやってきた。あの陽気で優しい親方、じゃなくてオーナーのアレクサンダーさんのお店だ。

今日も私が店に入っていくと、アレクサンダーさんは奥からすぐに私を見つけて、「Hide!」と私の所に来てくれた。「元気にしてる!?何も問題なくやっているかい?」と言いながらあったかい手で握手し、「さあさあ、座って!」とテーブルを指して促してくれる。
長身のウェイター、マリンコさんも「やあ、Hide!」と言いながらやって来て、メニューを渡してくれた。行きつけのお店があるって、やっぱりいいよね!(来店数回目で常連客気取りとは図々しい!)

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海をモチーフにした内装のコルキラ店内にも、クリスマスの飾り付けが。

今日の一品目はもう決まっている。「フィッシュサラダ『コルキラ』」だ。これまでの野菜不足を返上し、皆さんに安心して頂くためにも、新鮮な生きた野菜をバンバン食べていきたい。
このフィッシュサラダは60kn(約900円)。一人で食べるにはかなりの量があると思われるため、この上メインをガツンと頼んでしまうのは無謀だ。パンもついてくるので、あとは何か、スープでも頼もうか。
メニューをじっくり見て慎重に検討した結果、トマトスープと魚の塩漬けをチョイス。魚の塩漬けは、おそらく、以前前菜で登場して「白いご飯が欲しい!」と私を大騒ぎ(心の中で)させたアンチョビーの塩漬けだろう。これにパンと魚のパテだ。なかなか気の利いた組み合わせではないか!?と自画自賛しながら、早速運ばれてきたパンをかじる。

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カリッとあぶられたコーンブレッド。美味!

「kukuruzni kruh/ククルズニ・クルフ」と言われるトウモロコシのパンで、見た目が黄色っぽい。適度な噛みごたえでモチモチした食感があり、噛むほどに味がある。これをオリーブオイルで食べると最高!初めてクロアチアに来た時食べて、それ以来大好きなパンである。

まずやって来たのはトマトスープ。ボウルで運ばれてきて、これをスープ皿に食べる分ずつよそって頂く。

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たっぷりのトマト、そして米も入っている。

トマトスープ、もうこの一品で満足してしまうぐらいに充実していて美味しいのだ。しっかりとトマトの味がする。だけど、青臭さやとがった酸味は全くなくて、まろやかで爽やかな酸味が、ハーブの風味と共に口じゅうに広がってフーッと抜けて行くのだ。トマトも温かく煮込まれて、とても柔らかくなってるけど「ああ、トマト食べてるなぁ」という食感がちゃんとある。米も、しっかりスープを吸ってはいるが、全然べチャッとしておらず、適度な硬さを残している。この米が入ることでアクセントになり、結構お腹にもたまる気がする。非常に満足できるスープ。

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ビンゴ!やっぱりあのアンチョビーの塩漬けだ。会いたかったヨ〜!

再会の感動もそこそこに食べ始めてしまったが、やっぱり美味い!この旨味は、完全にクセになる。

続けてすぐに、フィッシュサラダ「コルキラ」が運ばれてきた。

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本日のメイン、堂々たる姿で登場!

このサラダの中身、全てお分かりになるだろうか?
全部マリンコさんに教えてもらったので、せっかくだから一つ一つご説明させて頂こう(ただし、このサラダは日によって材料が変わるとの事。なので、この日のサラダの中身、という事です)。

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詳細解説のため、アップの写真もどうぞ。

まず、緑の葉っぱはルッコラ。苦味がかなり強い!(私は苦い物が大の苦手なのだ。普段はちょっとでも苦いと、もう食べない。)でもこのサラダ、私でも結局全部食べてしまったぐらいなので、他の人が食べたら、そんなに苦くないかも知れない。とにかく、たっぷりと和えてあるオリーブオイルが美味しくて、これなら苦い葉っぱ(ルッコラに失礼だろう)でもどんどんいけてしまう。いや、むしろルッコラの苦味がいいアクセントに感じられるほどだ。
それに、アンチョビーの塩漬けを食べながらルッコラを食べるのが、またいい!塩辛い旨味とほろ苦さが、口の中でいい具合に結び付くのだ。

開かれた状態で両端に乗っている魚、これはイワシ(アンチョビー)のマリネ。色が違うのは、左の白い方がレモン果汁、右のピンクの方が酢(赤ワインビネガー)で漬けてあるから。小骨までキレイに取り除いてあるし、全然生臭くないので、とても食べやすい。ワインビネガーの方、コハダみたいな味だ!(歯ごたえはコハダと違って、柔らかいけど。)皮まで美味い!

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折りたたむと確かにイワシ。光もの!

黒くて丸まったのが、イカ墨で和えた小エビ。小エビとは言え、エビの醍醐味であるプリッとした食感を十分に楽しめる。そして、イカ墨のコクと旨味が思いのほか利いている。周りのルッコラにまで、旨味がしっかりと染みているのだ。
私のイカ墨デビューは、4年前のシベニク滞在時、大家さんが作ってくれたイカ墨リゾットだったが(食わず嫌いだったのだが、その時イカ墨の旨さを初めて知った)、今回、イカ墨の旨味は、オリーブオイルやニンニクとも非常にマッチする事を知った次第である。

皿の中央上下の赤っぽいのは、干しトマト。酸味がかなり強くて、ちょっとビックリ!トマトの味がギュッと濃縮された感じ。酸っぱいんだけど(私は酸っぱい物も苦手だ)、グッと噛みしめたくなる旨味もある。食感は、ちょっとクニュッとしてて、フルーツっぽい感じ(だから酸味とのギャップにビックリしたのだ、最初の一口で)。

薄黄色でホウキみたいな形にカットされてるのが、アーティチョークのマリネ。これも、私はクロアチアでしか食べた事がない。他の食べ方もあるのだけど、今回のマリネは、新鮮な若いタケノコを思わせるような食感だった。非常に柔らかな層がいくつも重なっていて、噛んだ時の歯触りが非常にいい。味も美味しくてとても気に入ったのだけど、その味を何かにたとえて説明するとなると難しい。決して濃い味ではないのだけど、「メンマやザーサイっぽい」と私は食べながら思っていた。

アーティチョークに挟まれた丸い茶色の物は、小さな紫タマネギのピクルス。ピクルスだから当然酢の酸味があるのだけど、それを上回るタマネギの甘みと旨味が出ている。意外だ!あと、たぶんコショウやハーブも入っていて、かなりしっかりした濃い味がついている。でも、やっぱり一番前面に出てくるのは、タマネギ独特の甘味だ。ルッコラを続けて食べていて口の中が苦くなってきたら、このタマネギを食べる。これが美味しい!

パンもしっかり3切れ食べて、すっかりお腹いっぱいになった。
どの料理もハッとするような美味しさがあって、大満足の食事だった。サラダにトマトスープで、野菜もバッチリだ(いつも野菜食べない人が珍しく野菜十分の食事をすると、このように「もう自分には何一つやましい事はない」とでも言いたげな態度を取りがちだ)。
食事を終えてふと時計を見たら、もう2時近くだ。なにぃ〜!2時間もかけてメシ食ってたのか!スペイン人か!なんでこんなに時間かかったんだろう?

「美味しかった?」と片付けに来たマリンコさんに、「全部、すっごく美味しかったです!んー、幸せです〜!」と言うと、それを聞いた彼は「私達もだよ!」と言って笑っていた。

会計を済ませ、奥の厨房近くにいたアレクサンダーさんに挨拶に行った。
まだ渡していなかった自分の名刺を渡して「あと2週間ここにいます。また来ますね!」と言うと、アレクサンダーさんは言った。「勿論、勿論!また来てくれよ!Hide、次回は君にちょっとしたプレゼントを用意しておくよ、日本へのお土産用にね!」
うわー、すごく嬉しい!そんな事を言ってくれる気持ちが何より嬉しい!え〜、何だろう、「ちょっとしたお土産」って!?新巻鮭かな?(クロアチア土産じゃないし、「ちょっとした」でもない。)

帰る時も、スタッフの皆が「じゃあね、Hide!」「またね!」と言って見送ってくれた。
うーむ、私には彼らに何のお礼もできない。せいぜいこのブログで、料理の味とオーナー&スタッフの人柄と店内の雰囲気の素晴らしさをお伝えして、「ザグレブにお越しの際は是非足を運んで下さい!」とわずかな読者の方にお勧めするのが関の山である。
勿論、こういうのは主観ではあるけれど、このお店は本当にお勧めしたい、素晴らしい店なのだ。
コルキラに行って、もし白い服を着たオーナーのアレクサンダーさんがいたら、「Hideから聞いた」と言ってみて下さい。たぶん……えー、たぶん、どうにもならないと思いますが、しかし!間違いなく、とびっきりの笑顔で温かく迎えてくれるとは思いますので!

首尾よく1つめの用事を完遂させたので、続いて2つめの用事、買い物を済ませるべく、スーパーに向かった。いつものごとく、インスタントスープ(いくつも種類があるので、飽きることなく色々食べている)とトマトジュースを購入して、早々に任務完了!

スーパーからの帰り道、パン屋に寄って、今夜食べるつもりのサンドイッチも買った。
アパートメントホテルのすぐ近くのパン屋。前回ハムチーズサンドを買った時は、パンがゴマ付きの黒パンだったんだけど、今日はパンが違ってた。

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夜食べたサンドイッチ。ケチャップとマヨネーズも追加してもらっている。

レンジであっためると、中からジュワッ、トロ〜!だ。たまらん!
今日のパンは、フランスパンみたいに噛みごたえがあって、表面は固め、中はモチッとしてて、噛むと甘味がある。これはこれでまた美味い。私はフカフカのパンよりも、こういう噛みちぎるようなタイプのが好きなのだ。

結局この日、万全の準備を整えていたにもかかわらず、夕方になっても雪は降ってこなかった。
まあ、それならそれでいいかという気もするのだが、何だか空回った気がしてチョット悔しい。

その代わり…と言うのもヘンだが、夜から雨が降り出した。そして明日が雪の予報。ちょっとズレたのか。
結構予報が当たらない事が多い気がする。天気が変わりやすいのだ。一日の中でも、霧→曇り→晴れ→雨と、目まぐるしく変わる日もあるし。
明日の雪はどれぐらい降るだろう?スーパーで、明日の分の食糧も買い込んでくればよかったかー!
11月29日(月)

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遅れているクライアントからのデータ、まだ来ない…。状況を知らせるメールも来ていない。
本来なら明日までに作業を完成させて、Webサイト制作会社にデータを送る予定だったのに(そしてその後はほとんど自由時間になるはずだったのに…)。
少々予定が狂いそうだ。仕方ないので、データを待ちながら、さらに自分のアイディアで追加したいページを考えてテキストを書いたり、そのための調べ物をしたりする事に。

朝からパソコンに向かって仕事をしていたが、9時半頃にふと窓の外を見れば、きれいな青空が!ああー、空が青いと嬉しい!晴れの日は本当に貴重なのだ。仕事はまだ終わっていないし、データの到着も気になるが、せっかくなので、ちょっとだけ街へ出掛けてみることにしよう。こんな日には外に出て気分をリフレッシュさせてこそ、仕事もはかどるってもんだ(やっぱり日本でのペースと全然違う。こっちにいる時の方が、どう考えても活動的…というか健全である。野菜は不足気味かも知れないが)。

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外に出た。これがアパートメントホテルのあるビサチュ通り(ビサチュカ)。通りの名前は、モンテネグロの地名「Bisač」に由来しているのだろうか?

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今さらのご紹介で気がひけるが、これがホテルの部屋が入っている建物(真ん中の白いの)。一般のアパートの部屋に、滞在型ホテルとしての設備が整っているわけだ。

空気は冷たいけど、歩いていると気持ちいい。いつものように、街の中心、イェラチッチ広場までやって来た。

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広場にある「マンドゥシェヴァツの泉」がクリスマス仕様になっていた!

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ちなみに、イェラチッチ総督像はいつもと変わらず、今日も凛々しいお姿だった。某チキン店に立ってるおじさんみたいに、この時季サンタの服を着たりはしていない。

広場から階段を上って、青果市場をブラブラしてみる。普段の店に加えて、クリスマスの飾りや大きなロウソクを売っている店も目に付く。
私の場合、日本でこういう街の景色を見ると「クリスマス→年の瀬」という一連のイメージが思い浮かぶが、今ここでは「ああ、クリスマスだなぁ」とは感じているものの、イコール「そろそろ年末だなぁ」とは不思議と意識しないのだ。もしかすると、帰国を拒絶する心が時間の経過を止めたい方向に作用して、無意識に先の事を考えまいとしているからかも知れない。

市場には食べ物だけでなく、日用品やお土産を売る店も出ている。雑貨や民芸品、刺繍にレース…そのような品が並んだ一画を眺めながら歩いていると、突然「あら!こんにちは!」と声を掛けられた。んっ?この笑顔の素敵な黒髪の女性は…ああっ!訪問したクライアントの一つ、「エスノ・スタイル」というお店の娘さんで、前にチョコレートくれたお姉さん、ディアナさんだ!わー、覚えていてくれたんだ!思わずつられて笑顔になって握手し、挨拶をした。
「元気にしてる?ザグレブは楽しい?いつまでこっちにいるの?」などと聞いてくれて、少し話をした。
そうそう、「写真送ってくれてありがとう!返信メールがなぜか上手く送れなくて…ごめんなさいね。でもちゃんと届いたから。嬉しかった!」との事。Webページに載せるスタッフ写真ということで彼女の写真を撮らせてもらい、その時に「撮った写真をメールで送ってくれる?」と頼まれ、教えてもらったアドレス宛に送ってあったのだった。ちゃんと送れたかどうか少し気になっていたんだけど、よかったよかった!

知らなかったのだが、彼女達のお店「エスノ・スタイル」は、以前訪問した店舗だけでなく、この市場にも店を出しているとの事。「ほら、ママよ」とディアナさんが指す方には、初回の訪問時にお会いした、お店の奥さんもいらっしゃった。「まーあ!元気?また会えて嬉しいわ!」とやっぱり笑顔で握手してくれた。
12月16日までこちらに滞在していることを伝え、「日本へのお土産を買いたいので、またお店に伺います」と私が言うと、「是非来てちょうだい。ここでもいいし、お店の方でもいいからね。あなたのためだったら、20%でも30%でもまけてあげるわよ!」なんて言って下さった。あはは、どうしよう。これはもう、民族衣装一揃い、買っていかないとダメかなぁ(笑)
とにかく、ありがたい気持ちでお礼を言って、必ずまた来る事を約束した。

彼女達と別れ、市場を後にして街に下りてきた。
まだお腹は空かないんだけど、ちょっと休憩する事にした。広場のソーセージも非常に気になるが、今日はせっかく晴れて少し暖かいので、スイーツ・ショップ「Vincek/ヴィンツェク」でアイスクリームを食べることにする(ちなみに、この日の最高気温は8度。なんか感覚がおかしくなってます)。

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1個だけのつもりが、つい口をついて2つ目のアイスも注文してしまっていた。

今日はコーンで。下のアイスは「ダーク・チョコレート」。物凄く濃い色をしている。見た目通り、チョコレートの味が非常に濃厚だ。「一切の妥協を排したチョコレート」と言ってもいい。チョコの甘味と苦味が絶妙のバランスで、「ちょっとお酒入ってる?」と感じるほどの芳醇さがある。かと言って、しつこくまったりする感じではなく、ちょうどいいシャリシャリ感があり、ジェラートのような口当たりで食べやすいのだ。うはは、美味いー♪
そして上の方、見ているうちについ口が滑って(?)注文してしまったのが、店名と同じヴィンツェクという名のアイス。チョコとバニラのマーブルアイスにチョコシロップがかかって、ナッツが入っている。これ、本当にすっごく美味い!!是非皆さんにオススメしたい。いや〜、ウッカリ頼んでよかったわー。前回と同じく、アイスの注文カウンターのすぐそばの立食スペースで立ち食いしてたんだけど、アイスを買う人の多くがこのヴィンツェクを注文しているのが聞こえた。人気があるらしい。手作り感のある深みのある味なんだけど、決して甘過ぎない。滑らかなミルクチョコの味だけど、ミルクっぽさが濃厚という事ではない(ミルクが苦手な私にとっては、この点重要)。チョコとナッツがしっかり仕事をしていて、まろやかさの中にもチョコのビターな味とナッツの香ばしさ(プラス食感)がしっかり生きている。ヴィンツェクに来たら、このアイスを是非食べてみて頂きたい。たとえそれが冬であったとしてもだ(でもケーキも美味しいので、ケーキでもいいです)。

イリツァ通りを渡って、さらに周辺をブラつく。
別名「花の広場」とも呼ばれる(中世からこの場所に花売り屋台が多かったため)ペタル・プレラドヴィッチ広場に来た。フラリと入った本屋は、意外に奥行きがあって、文房具屋と雑貨屋も兼ねている店だった。

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クリスマスの飾りがいっぱい。人形、置物、クリスマスカード、クリスマス用の紙ナプキン…宗教的な意匠のものからファンシーなものまで様々だ。

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これはクリスマスと関係無い、恐竜や動物やファンタジー系キャラクターのフィギュア。こういうのにヨワイのだ(昔買い集めたのが家にいっぱいある)。見ていたら物欲が再燃しそうになった。

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ここで「リツィタル・ハート(Licitarsko srce)」というザグレブ定番の飾り物を購入。今のシーズンならではの雪だるま型だ。

リツィタル・ハート自体は、(いかにもクリスマスっぽい配色ではあるが)クリスマス用の飾りというわけではない。クッキー生地を焼いて蜜蝋などで固め、綺麗に装飾した飾り物だ。元はハート形の物に小さな鏡を付けて(私の心には常に貴方が写っていますよ、というメッセージを込めて)愛の告白として渡されていたようだ。今では親しい人に贈る風習となっており、お土産としても人気がある。形もハートの他、花、鳥、蝶、キノコなど色々な物があり、イースターの頃にはイースターエッグのような装飾の物、クリスマスが近い今頃は、クリスマスツリー、ベル、ブーツ、天使などの形の物も買う事ができる。
尚、クッキー生地でできているとは言え、今売られている物は食べる事はできないので、かじらないで頂きたい(昔のは実際に食べられたそうだが)。それと、材質上長期間の保存が難しいようで、特に引き出しや缶の中などに入れておくと、いつの間にか割れたりボロボロに崩れたりしてしまう(数年間は大丈夫であるが)。どうしたらできるだけ長持ちさせられるだろうか?

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広場からイリツァ通りの方向を望むとこんな感じ。

オープンテラスには人が溢れている。晴れてるから。こんな日に青空を求めて表に出てくるザグレブの人達の気持ちが、今なら私にもよく分かる。
頭上のハートは、クリスマスシーズンに入って設置されたイルミネーション。ザグレブは至る所にハートがいっぱいなのだ。尚、左のメリーゴーラウンドはクリスマスとは関係無く、普段からここにある物。

この写真を撮っている時、通りすがりのおじさんが私に声を掛けてきた。これがまた、楽しいおじさん(「おっちゃん」って感じかな)だったのだ。

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このおっちゃんです。

向こうから歩いてきたおっちゃんに「よお、あんたは中国人かい?」と訊かれたので「いえ、日本人です」と答えたところ「そりゃあいいや!日本人は中国人よりいいよ、あんた!」と、おっちゃんは急にフレンドリーさ全開の笑顔になった。「サムライ!」とか「嬉しいよ、日本の兄弟!」とか言いながら、握手とハグで挨拶してくるおっちゃん。真っ昼間の広場の真ん中で、楽し過ぎるテンションの二人。
「名前は何ていうんだい?俺はヨシップ、愛称はヨーゾだよ」とおっちゃん、いや、ヨーゾさん。
「ドイツ語ではヨーゼフになるんだ。ヨーゼフ、ジョセフ、ヨシップ、みんな同じ意味なんだよ」と教えてくれた。
クロアチア人の名前というのは、あまり種類が多くない。最近では新しい響きの名前(外国風の)の人もいるけど、多くは古くからの名前、偉人や聖人、あるいは名詞や形容詞由来のものである。だから、どうしても同じ名前の人が多くなる。そこで、多くの人は本名から派生したニックネームを持っているのだ。ヨシップさんの「ヨーゾ」というのもそれである(ちなみに、イェラチッチ総督の名前もヨシップだし、ユーゴスラヴィア建国の父チトーの本名もヨシップ・ブローズである)。

「私はHideっていいます」と答えると、「Hide!そうか、Hide!」「ヨーゾ!」とまた抱き合い、はたから見たら生き別れの身内(どう見ても人種違うが)の再会みたいな事になってきた。
「写真、撮らせてもらってもいいですか?」と聞いたら「撮ろう!誰かに頼んで、一緒に撮ってもらおう」と言って、ヨーゾさんは通りかかった若い女性に「お姫様!(Princeze!)」と呼び掛けていた。あはは!「お嬢さん」って呼び掛けはよく聞くけど、こういう状況で「お姫様!」っていうのは初めて聞いた。調子がいいなあ。
そのお姉さんは快く私達の写真を撮ってくれて、私はお礼を言った。
そしてヨーゾさんと私は、もう一度お互いの名前を呼び合い、「じゃあね!」とゲンコツタッチして、親指を立て、通りの南と北へと別れたのだった。ホント面白い。ああいう人は憎めないよなぁ〜。

そのまま歩いて部屋に帰る事に。帰り道、パンを買って、2時頃に帰宿。あとはひたすら仕事した。
夜はシリアルをザクザク食べて、それで満足してしまった。あー、また野菜が…。

クライアントからのデータは結局届かず、夜はメール書いたりしてこの日は終了。明日データが来なかったらアウトだ。私は締め切り破りの罪人だ…
11月28日(日)

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朝起きたらすごい霧…まあ、大体いつものことなのだが。
ちょっとテラスに出てみたら、朝のひんやりとした空気が…なんて言っていられるレベルじゃないな、これは。あまりにも寒いので(部屋着のまま出てしまったせいもあるが)、すぐ温かい部屋の中に戻ってしまった。あー、暖房は偉大だ。何だかこの霧って、空気に氷が含まれているみたいだ。非常に冷たい空気に、一瞬で体温を奪われていく感じ。文字通り、身に染みる寒さだ。

今の時期、ザグレブは朝夕の気温が-3〜-1度ぐらい。氷点下の冷え込みだ。日中もあまり上がらず、最高気温が1〜2度。日本と比べると、やっぱりかなり寒い。
だけど同じ時期、南のドゥブロヴニクでは最低気温が10度ぐらい、最高気温は15〜16度(今日は19度まで上がったそうだ)である。北海道と九州ぐらいの違いがあると言える。
クロアチアは日本よりさらに小さい国だが(面積は九州の約1.5倍)、気候帯の違いにより、国内でも場所によってだいぶ気候が異なる。やはり地中海性気候の沿岸地域が(冬には「ブラ」と呼ばれるアルプスからの冷たい北風が吹き荒れる日もあるとはいえ、)最も暮らしやすいと言えるだろう。台風や梅雨もないし(それらはザグレブにもないが)、全く羨ましい限りだ。

さて、ここに来て仕事が忙しくなっている。
うちの会社のWebサイトにページを追加する必要があって、その元になるデータ(文章や画像ファイル)を作ったり整理したりしているのだが、これに地味に時間がかかる。
ハッキリ言って日本でもできる作業なのだが、これを11月いっぱいで終わらせてWebサイト制作会社の方にデータを渡すことになっているため、どうしても今やらなければならないというわけだ。
しかも、まだいくつかのクライアントから基礎データが上がってきていないので、私のやるべき作業の一部が進められないという事態も発生している。社長を通じて状況を確認したり催促してもらったり、そんなやり取りをしながら作業全体の追い込みをしていて、一日があっという間に終わってしまう。大丈夫なのか、これ。約束通りに、今月中にデータの引き渡しができるだろうか?

朝、市場に行ってみたい気持ちもあったのだが、寒いのと時間が惜しいのとで(行くと絶対にウロウロと見て回ってしまうので)、買ってある物で済ませた。
3種類目のシリアルを開けてみた。

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リノのチョコシリアルシリーズの一つ、「クリスプ」。

このシリアル、うまい!すごく食べやすい。
一粒が米粒ぐらいの大きさで、見た目はチョコ味のひなあられ、といった感じ。ザクザクした歯ごたえが楽しい。チョコ味がおいしくて甘いんだけど、ちょっとしょっぱさもあるので後をひくのだ。

それとオレンジジュースで簡単に食事を済ませて、すぐに仕事に取り掛かる。

データをちまちまと作ったりメールのやり取りをしたりしているうちに、時間はどんどん過ぎて、ふと時計を見たらもう3時だ。気分転換を兼ねて、近所に食事に行くことにする。

昼過ぎから降り始めた雨の中、すぐ近くのピザハウス「VIVA」へ。ここももう何度も来ているので、店員さんともすっかり顔なじみだ。
今日は、前から気になっていたパスタを頼んでみた。この店のメニューでは高い方の部類に入る50kn(約750円)の料理。名前からしてゴージャスな一品である。

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ジャーン♪「トリュフとプルシュートのホワイトパスタ」!!

テレビや本で見た事のあるスライスしたトリュフはかかっていないが、黒っぽいツブツブした物が入ったホワイトソースがふんだんにパスタにからんでいる。そしてプルシュート(ダルマチア名物の生ハム)が乗っている。
トリュフとプルシュート!トリュフだけでなく、なんと、そのうえプルシュートも!トリュフだけでも十分なのに、そこへもってきてダメ押しのプルシュートまでもが!!素晴らしい!盆と正月が一緒に来たような祝祭感に溢れていると言えよう(オーダーした当人が)。

近頃、私の食生活(野菜不足)について皆さんからご心配を頂いている。日本から9,000km離れた小さな国の片隅で細々と生活している私の事を気にかけて下さる方がいるなんて、何だか本当に嬉しくて、ありがたい気持ちでいっぱいである。そして同時に、もうすぐ35にもなろうって男がこんな事でまで皆さんにご心配をお掛けして何やってんだ!子供か!ちゃんとしろ!とも思っている。大変申し訳ありません。

そこで今日は、きちんと野菜も食べることにする。サラダも頼もう。

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「海の幸サラダ」!(野菜を食べるという趣旨で、どうして海鮮方向へ行ってしまうのか?)

このサラダ、タコメインに見えるが、その下にはルッコラが敷き詰められているのだ。あとは真っ赤に熟したトマトとシャキシャキした根菜(あれ、コレ何だったかな?中身が白いから、赤カブじゃあないよなぁ…)。うーん、でもやっぱりメインはシーフードと言わざるを得ないか。タコ、ムール貝、小エビ、そしてスリミ(カニカマ)である。量がかなり多かった。メインのパスタと併せて完食できるだろうか?(パスタやサラダはさすがに持ち帰りはキビシイだろう。ビニールとかに入れて持ち帰らせてくれたとしても、それはそれでキビシイと思う)

さて、肝心の味であるが、まず海の幸サラダは、全体がオリーブオイルで和えてあって、味がよくまとまっている。クロアチアのオリーブオイルは、ホント美味しいのだ。
クロアチアではタコは非常にポピュラーな食材で、様々な料理に使われている。「タコのサラダ」というのも、レストランなどでもよく見掛けるし、家庭(特に沿岸部の)でも作られている料理である。店や家庭によってレシピが少々違うと思うが、小ぶりに切ったタコと、同じぐらいの大きさに角切りした茹でジャガイモをオリーブオイルで和えるのが一般的だ。

そして、トリュフとプルシュートのホワイトパスタ。
実は私は、トリュフって食べた事がなかったのだ。高価な食材だと聞くし、正直、そんな高い金を払ってまで食べなくてもいいや!と、あまり興味もなかったのだ。
しかし、クロアチアの西、イストラ地方という場所はこのトリュフの有名な産地で、「クロアチアのトリュフ」というのは、かなり有名らしいのだ(ちなみに、クロアチアではトリュフを探すのは豚ではなく犬だそうだ。勿論、訓練を受けた犬)。
だから、今回の滞在中に一度は食べておこうと思っていた。12月にイストラへ行く予定があるので、是非本場のトリュフを賞味してみようと考えているのだが、ちょっとフライングで、ここでも食べてみる事にした。トリュフソースとは言え、750円でそれが味わえるのなら安い物だし、ザグレブと本場イストラで食べ比べてみるのもいいだろうと思ったのだ。

で、初めて味わったトリュフ。確かに美味かった!ソースなので、香りだけだけど。時間帯が中途半端で周りに他のお客さんが誰もいなかったのをいいことに、思わず何回も鼻を近づけて香りを思いっきり吸い込むという行動に出てしまった。
750円という値段からして、おそらく、使われているトリュフの量はそんなに多くないと推測できるのだが、それにしても非常に特徴的な香りである。からめられたホワイトソースのせいもあるとは思うが、とても濃厚でまったりとした味と風味だった。何に似ているとか、言葉で表現するのが難しいのだが…。
強いて説明するなら、このパスタを食べている時に私の頭に思い浮かんでいたのは、なぜか「とんがりコーン」というスナックの事だった。それの、「香ばしバター味」というやつ。こんな事を言うのは世界中で私一人しかいないかも知れないが、このコーンの焼き菓子の香ばしさとバターの風味が、何となく記憶の中でつながったのかも知れない。とんがりコーン<香ばしバター味>の塩味を抑えて、バターのコクとまろやかさ、そして香ばしさをアップさせ、全体の芳醇さをググッと増した感じ。いやいや、やっぱりこの説明は乱暴すぎるな。とにかく素晴らしい香り、風味だった!この濃厚なソースが、幅広のパスタにとてもよく絡むのである。

そして忘れてはならないのがプルシュートの存在だ。カリッと焼かれてベーコンっぽい食感になっているプルシュートの塩辛さと、そしてこれも独特な香ばしさが、まったりとしたソースの中で、非常に贅沢なアクセントになっている。ダルマチアとイストラを代表する味覚の夢の競演である。これは本当に食べてよかった!という大満足のパスタだった。かなり濃厚で結構重いはずなのに、どんどん箸ならぬフォークが進んで、あっさり食べきってしまった。
ちなみに、プルシュートの無い「トリュフのホワイトパスタ」というのもあって、こちらは10kn安い40kn(約600円)となっている。

サラダまで全て完食した時にはさすがにリミットを超えて満腹の状態だったが、とにかく全部食べた。野菜も食べた。とにかく、初めてのトリュフが思いのほか美味しい物であったという事に驚いた。
あとはイストラに行って、是非本場のトリュフを試してみたいと思っている。トリュフを削って入れてくれるような、本格的なトリュフ料理を一度ぐらいは味わっておきたい。勿論財布と相談して、分相応な範囲で…という事だが。お勧めのレストランがあるかどうか、社長に訊いてみよう。

濃厚なトリュフソースの誘惑に負けずにワインも飲まずに帰ってきて、仕事を再開。
灰色の空のまま日が暮れて夜になったが、勿論夕食はパス。お腹いっぱいだ。

メールをチェックするも、データも連絡もまだ来ていない。これが来ないと、私としてはどうする事もできないのだが、Web制作会社の人に対して責任を感じる所ではある。
早く自分の仕事を完成させて、クロアチアでの貴重な自由時間を楽しみたい(本音が出た!)。
11月27日(土)

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ああ、滞在もついにあと20日間だ。残り3分の1だ!到着の日に時間を巻き戻したい。

今月末までに仕上げないといけない仕事があって、それがもうすぐ終わるから、最後の2週間少々、また色々な場所に行ってみたいと思っているのだけど。しかし天気が良くない日が続くみたいなのが残念である。
雪景色も私には珍しいから昨日は浮かれていたけど、やっぱり旅行に行って街や風景を見たり写真を撮ったりする事を考えると、天気がいい方が嬉しい。雨や雪が降ると、機動力も落ちるし…。という訳で、やっぱり晴れてくれる事を望んでいるのである。

当たり前のように晴れの日が続くと、別に何とも思わない。曇りや霧の日が続くと、「晴れないかなぁ」と思う。雨の日が続くと、「曇ってもいいから、雨さえ降らなきゃいいのに」と思うようになる。そして雪が降り始めると、「雨ならいいけど、雪だけは勘弁してほしい」と考えるのである。このうえさらに雹が降ったり竜巻や猛吹雪が起こったりすれば、「雪だったらまだよかったのに」と思うことだろう。
厳しい現実を前に贅沢を言っていられる状況ではなくなり、次第に差し迫った立場に追い込まれて、エスカレートした妥協と譲歩の果てに思ってもいなかったものを掴まされ、それによってまた苦境に立たされるのだ。恋愛も結婚も就職も同じだ。

さて。私の恨み節が天に届いたのかどうか知らないが、今日は朝のうち曇りだったが、11時過ぎから青空が見えてきた。晴れた!なんだー、じゃあ、今日ヴァラジュディンに行けばよかった?…いや、今日は土曜日だ。博物館が早く閉まってしまう。ヴァラジュディンには3つの博物館があって、是非ゆっくり回ってみたいと考えているのだ。だから、行くなら平日に行きたい。
しかしまあ、せっかくの青空だ。とりあえず街に出てみよう!

ホテルの部屋が入っている建物を出ようとして、昨日まで無かったはずの「お知らせ」が貼り出されている事に気付いた。

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2010年11〜12月の雪かきスケジュール

へぇ〜。建物の住人やテナントが、当番制で雪かきをするらしい。日本でも、雪国ではこういう制度があるのかな?町内会とかで。
念のため「お知らせ」を読んで確認したが、私(アパートメントホテルの宿泊客)にはこの義務はないようだ。当番表に入っていなかったから。
「雪かき用のシャベルと塩は廊下に置いてあります」って書いてあるけど…

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…あ、あった!

シャベルはともかく、「雪かき用の塩」というのがよく分からない。
後で調べてみたら、雪かきの後には「塩まき」をして残った雪を溶かし、凍結を防ぐのだそうである。雪国の人には常識なのだと思うけど、私は今日に至るまで全く知らなかった。
それにしても、管理人名義で右側に書いてある文章が気になる。「住人同士で当番日を交換する場合は、管理人に連絡して下さい」というのはまあいいとして、「今年、雪かきのスケジュールが守られなかったり少数の人しか作業をしてくれなかった場合は、その労に対して共同積立金から報酬を支払う事を検討します。このような(昨年のような)隣人同士の非協調関係は、もはや意味をなさないので」…だって!
去年は雪かき当番をサボる人続出だったのだろうか?管理人さんもなかなか大変そうである。お疲れ様ですと言いたい(当番を務めて下さる方にも)。

外に出ると、青空から明るい日差し。雪解け水が雨どいを伝い落ちる音があちこちから聞こえる。
街の中心まで行くのにいつも通っているアジーナ通りを歩いていく。道の雪はもうすっかり溶けているので、歩くのに支障はない。

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山が白っぽく見えるのは、木々に積もった雪のせいだろうか。

今クロアチアに来ていて、周りにいるのはクロアチアの人ばかり、聞こえてくる会話はほとんど聞き取れず、食事もこちらの物ばかり…という状況にありながら、実はそんなに「異郷にいる」とか「遠くに来ている」という実感が無い(図々しいね)。
でも、ザグレブの街を歩いていてこのように山が目に入る時、「ああ、家から離れた所に来ているなぁ」という事を思い出したように感じるのである。

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思えば遠くへ来たもんだ(サヴァ川南岸からの眺め。ザグレブの街のさらに北に見える山が「Medvednica/メドヴェドニツァ」。

私は生まれてこの方、ずっと関東平野の只中で暮らしてきた人間なので、普段「山」という風景を見ることがない(近所の裏山ぐらいはあるが)。だから、日本国内でも、山地のそばや盆地地帯に行くと、その風景を眺めて「あー、家じゃない場所にいるなぁ」としみじみ思うのである。私にとって「異郷」のキーワードは「山」である(それと、「日本語でもクロアチア語でもない言葉しか聞こえてこない場所」というのも同じく「異郷」を強く感じさせるが、それはどちらかというと「疎外感」かも知れない)。

ブリタンスキ広場で毎週日曜日にアンティーク・マーケットが開かれている事は以前書いたが、土曜日にも半分の規模で店が出ている。土曜日は広場の半分で普通の市場、もう半分で蚤の市が開かれているのだ。土曜日にしか出ていない店もあるらしいので、ちょっと覗いていくことにした。

やっぱり、ブラブラ見ているだけでも楽しい。ただ、一見して古い物やユーゴスラヴィア時代の物と分かる品は別として、アクセサリーや飾り物などを見ていても、新品なのか新しい中古品なのか、それともいわゆるアンティークなのか、イマイチよく分からなかったりする(目が節穴)。お店の人に聞けばいいのだろうが、話しかけて買わないという展開が気まずいので、どうしても声をかけられない(これは日本でも同じ)。

そんな中、今日ついに蚤の市で買い物をしてしまった。飾り物を2つ。全然高い物じゃないし、掘り出し物でも何でもないんだけど。値切りのスキルも無いので、言い値で買いました。

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小さな木彫りの、ザグレブの民族衣装の男女(上の赤いのは傘)。10kn(約150円)。どこかにぶら下げよう。

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手の平に乗る大きさのハト(?)の置物。「いろんな色に光ってキラキラして綺麗だから」というカラスのような理由で目を付けただけ。30kn(約450円)。

こういう素材の置物は見た事あるような気がするが、何製と言えばいいのだろうか?色も非常に綺麗なのだが微妙で、説明や表現が難しい。雨上がりのガソリンスタンドの前の水たまりのような(綺麗さ台無し)、貝殻の内側のような…。
また割れ物が増えたが、気を付けて持って帰って、家に飾ろう。

イェラチッチ広場に来てみると、大きなクリスマスツリーの設営中だった。

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これはかなりの高さ!夜に見に来てみたいね!点灯はいつからかな?

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広場に「ソーセージ・バー」みたいのが設置されていた!ソーセージとかホットドッグとか食べられる店らしい。ザグレブの冬の風物詩なんだろうか?今度行ってみよう。

この時、広場でソーセージを食べなかったのは、今日の昼食を既に決めてあったから。
先日マリオさんとミラさんに教えてもらった、「チェヴァプチチが美味しいレストラン」に行くのだ!

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トカルチッチ通り(トカルチチェヴァ)を上って行って左手にある、「MIRNI KUTIĆ/ミルニ・クティチ」という店。

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店内より。「アッシジの聖フランシスコ教会」が見える。この辺りは「カプトル」と言って、中世には宗教都市だった場所。

この店は、肉のグリル料理がメインなようだ。あとはピザ。メニューには非常に魅力的な料理ばかりが並んでいるが、今日はマリオさん達オススメの一品を食べてみたい。

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この店では「チェヴァピ」(トルコの「ケバブ」を語源としている)。「チェヴァプチチ」とは「小さいチェヴァピ」という意味なのだ。

ほら来た!これ、1本の長さは私の中指よりも長い。
このジュージューとアツアツな感じ!肉汁のしみ出すジューシーさと表面の香ばしさ!これでもかとばかりに本能(煩悩?)を刺激する要素満載。
やっぱり付け合せとして生のタマネギ。そして、トマトの左の2つ盛られた白っぽいものは、勿論バニラアイスではない。これは「カイマク」という乳製品の一種で、やはりトルコ由来の物らしい。まあ、クリームチーズと思って頂ければほぼ間違いないはずだが、さらにバターのようなコクもある(脂っぽさは無いが)。前にご紹介したアイヴァル(パプリカや唐辛子などを煮詰めて作るペースト)と同じく、チェヴァピ(チェヴァプチチ)につけて食べる事が多い。

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チェヴァピのお供をさらにもう一つ。これは「レピニャ」というパン。

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中はこんな感じ。ナンやピタに近いか。

結構厚みがあって、モチモチっとした食感。そして表面はカリッと焼き上がっている。レピニャ自体にもうっすらと味がついていて、アツアツのものを食べると実にウマイ!レピニャだけ食べても十分な美味しさなのだ。
これに肉汁たっぷりでプリップリのチェヴァピを挟み、さらにカイマクを塗って食べるところを想像してみて下さいよ!!くーッ!!この時もう本当に、「夕べに死すとも可なり」と思った。

さすが、マリオさん達がお勧めしてくれた店だ。この店の他のグリル料理も是非食べてみたいものだ。
しかし、それにしてもチェヴァピは美味い。これは絶対に日本人が大好きな料理だ。これを日本に紹介したら瞬く間に人口に膾炙して、全国の居酒屋のメニューにチェヴァピが登場するのではないか?勿論、アイヴァルやカイマクやレピニャもだ。
大体、日本に帰ったらこの味が食べられなくなると考えただけで憂鬱だ。本格的なチェヴァピを料理として日本に持ち込むため、料理人を日本に連れて行くべきではないか?そして全国に普及させたい。日本のどこででもチェヴァピが食べられるようになるために、私の残りの生涯を捧げてもいいとさえ思う。これはビッグビジネスの予感がする。

いや、ビジネスもともかく、この存在、この美味さを是非とも日本に知らしめる必要がある。知らしめたい。とにかく皆に食べてみてほしいのだ。
私は、チェヴァピとカイマクとレピニャの渾然一体となった強烈な美味さを幸福感と共に噛みしめながら、一人妙な義務感に燃えていたのだった。

せっかくの晴天なので、腹ごなしも兼ねてしばらく上の町を散歩して回り、また歩いて部屋まで帰った。

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帰る途中で見かけた散歩中のハスキー犬。これなら寒くないだろうと思える立派な毛皮。

結局、この日の夜と翌日の朝まで満腹感が持続して食事を抜くことに(オレンジジュースだけ飲んだ)。
1,200円(飲み物込み)で3食分食べたと考えれば高くはないだろう。

この日はクロアチア語でメールのやり取りをする用事が数件重なったため、夜はほとんどそれだけで終わってしまった。

もうすぐ12月、ザグレブの街にも本格的なクリスマス・シーズンがやって来る。

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