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10月26日(火) - - - - - - 社長と一緒にお仕事だ!一張羅のスーツを着てお出掛けだ! こちらに来てから、日本語インタビューの書き起こしのチェックとかネットでの調べ物とか、コマゴマした仕事をやっていたけれど、今日は初めて本格的な…というか、「ここでなくては出来ない仕事!」というのをやった。社長のお供で、クライアント回りに行ったのだ。 ええと、「クライアント回り」というのは、つまりこういう事だ。 今回伺うクライアントというのは、ザグレブ市内にあるいくつかの商店のこと。アクセサリーの店とかアロマの店とか色々な種類のお店があるのだが、観光客がお土産を買うために立ち寄る店、ということで共通している。いや、観光客以外にも、市民が買いに来ることだって多いわけだから、むしろ「お土産としてお勧めの品物を扱う店」と言った方が適切だろうか。 それらのお店とうちの会社とが提携・契約して、ある計画を進めていきたいと私達は考えているのである。まだ正式な契約前なので、今の時点では内容の詳細はオープンにできないのだけれど、その一環として、うちの会社のWebサイト(日本向けなので、勿論日本語)上に、それらのお店の情報を載せたり、お店のWebサイトとのリンクを張ったり…という事もやっていく事になるわけだ。…契約がうまく行けば、の話だが。 今日、社長と私は5軒のお店を回って(昨日の時点では6軒の予定だったが、1軒は担当者の都合で明後日の木曜日に延期となった)、それぞれの店の代表者にその計画のプレゼンテーションをするのである。とは言っても、プレゼンそのものは専ら社長が行うわけなのだが。私の主な仕事は、首尾よく店の許可がもらえた場合の写真撮影係だ。Webサイトに載せるための店舗や商品の写真を撮らせて頂くのである。 という訳で、久々のスーツであるが(1年半ぶりぐらいか!?)、ここでクロアチアの服装事情に関するマメ知識をお話しておきたいと思うのだ。 まず前置きとして、「クロアチアはネクタイ発祥の地である」という説があるのをご存じだろうか? 時は17世紀の三十年戦争の頃。フランスに赴いていたクロアチア人傭兵達が首に巻いていたスカーフが、ルイ14世の目に留まった。そのスカーフ状の布きれは、クロアチアの女性達が風習に従って、戦や長旅に向かう夫や恋人の無事の帰還を祈って贈ったものだったのだが、ルイ14世は初めて見るこの独特な装身具に興味を示し、側近に尋ねた。「あれは何だ?」と。訊かれた側近は、兵士について尋ねられたものと勘違いして、「あれはクロアチア人(クラヴァット)です」と答えた。そのため、彼らが首に巻いていた布は「クラヴァット」と呼ばれ、以後欧州大陸に広まった…という逸話があるのだ(ただし、この説には異説もあります)。 勿論、この故事来歴はクロアチア国内でも有名で、ネクタイ・スカーフの大手ブランド「CROATA(クロアタ)」というのがあったり、ネクタイにちなんだイベントが行われる「ネクタイの日」まであったりする。 しかし、そういう話とは別に、現在のクロアチア人は、仕事中のビジネスマンでも、あんまりネクタイを着用することってないらしいのだ。「極めてフォーマルな場」においてはネクタイを着けるそうだが、通常のビジネスの場においては、商談に行く時もミーティングをする時も、ワイシャツにジャケットにスラックス、これで十分にフォーマルな服装になるのだと言う。 これは、今回社長に聞いた話である(確かに、以前クロアチアに来た時も「ネクタイしている人をあまり見かけないなぁ」とは思っていた。ビジネス街じゃないからたまたま見掛けないだけかと思っていたら、上記が真相だったのだ)。「『ネクタイ発祥の地』ではネクタイが滅多に着用されていない」、これはチョット意外な真実ではないだろうか。 …と、脱線が長くなってしまったが、そんな訳で今回の私の服装も、ワイシャツにダークスーツの上下。ネクタイは無し。「ネクタイ無し」というのが、まるで首輪の無い半ノラ状態の自分の立場(現在、財政的、法的な諸般の事情により、正社員ではなくフリーランススタッフとして雇われている)を微妙に象徴しているようだ。 ともあれ、11時45分にイェラチッチ広場で社長と合流し、12時から始まる1件目の打ち合わせに向かう。 私が生来の人見知りを発揮して緊張していると、社長は「プレゼンと言っても店先でやるし、皆フレンドリーな人だから全然緊張する必要ない」と笑いながら私に言った(当社からの提案の概略については、あらかじめ社長が電話で話してあるのだ)。 この日私達が回ったお店なのだが、日本のガイドブックや雑誌などで紹介されている店も多く、クロアチアのお土産になる品物を扱っている店なので、この記事を読まれる方にとって何かの参考になるかも知れない。 そこで、それぞれの店について、簡単にご紹介しておくことにする(全てザグレブの中心地に位置するお店です)。 - - - - - - ◆Ethno Style(エスノ・スタイル) ・住所:Radićeva 21(イェラチッチ広場から、青果市場へ上がる階段の左の道を上がっていった所の左手) ザグレブや北クロアチアの民族衣装や、この地域の伝統的モチーフの刺繍、スカーフ、テーブルクロスなど。100%クロアチアの素材で作られた手作り品。 - - - - - - ◆Filigran Široka(フィリグラン・シロカ) ・住所:Radićeva 20(上記「Ethno Style」の向かって右隣) 代々受け継がれたクロアチア伝統技術による金銀線細工のアクセサリー。その作りは目を見張るほど繊細。店の奥の工房で、一点一点手作りされている。 - - - - - - ◆Aromatica(アロマティカ) ・住所:Vlaška 7(聖母被昇天大聖堂(カテドラル)から坂を下りてきて、イェラチッチ広場手前の三つ又を左に曲がった道の左手) ・Webサイト:http://www.aromatica.hr/eng/index.asp(英語) クロアチアのイストラ半島やフヴァール島で育ったオーガニックハーブから作られた石鹸、アロマオイル、ハーブティー、蜂蜜、コスメなど。 - - - - - - ◆Bakina Kuća(バキナ・クチャ) ・住所:Strossmayerov trg 7(ザグレブ中央駅からイェラチッチ広場へ向かって、トミスラヴ広場、ストロスマエル広場を右に見ながら歩いて行った左手。ホテルPalaceの少し手前。ホテルThe Regent Esplanadeからも近い) ・Webサイト:http://www.bakina-kuca.hr/(クロアチア語) 「おばあちゃんの家」という店名の通り、入り口でおばあちゃんがお出迎え。 クロアチアの伝統菓子(イチジク入りチョコレート、ラベンダーチョコレート、胡椒クッキーなど)、自然派食材、リキュール、ハーブ、コスメ、小物類など。 - - - - - - ◆Biggie Best(ビギー・ベスト) ・住所:Margaretska 2(イェラチッチ広場を背にしてイリツァ通り(Ilica)の左側を少し歩いて行くと、左に曲がるMargaretska通りがある。そこを入っていった右手) ルイ14世、15世の時代のアンティークを再現したファンシーな家具、雑貨、食器類。専門技術を持った職人によって作られ、クオリティの高さは保証付き。同種の店では、欧州一の安さ。 - - - - - - 場所の説明に「イェラチッチ広場」が何回も登場しているので、ザグレブの町を歩いたことがない方でも、ここが「ザグレブ市街のヘソ」であることが推察して頂けるかと思う。 さて、肝心のプレゼンテーションの結果であるが、クライアントの反応を見る限りは上々であった。尚、資料を使ってプレゼンを行ったのは社長(その資料を作ったのは私!と必死にアピールしておく…誰に?)、今日私がした事といえば、社長の後ろに隠れるようにしておずおずと店に入っていき、「こんにちは、はじめまして」と挨拶して握手して、あとは大体、クライアントと社長がお話をしている間、許可を頂いて写真を撮っていただけだ(写真を撮り終わったら一緒に話を聞いて、いくつか質問したりはしたけど)。 一応来週には、書面を交わしての本契約となる。今日回った全てのクライアントと契約が結べる見通しだ。まずはよかったよかった…というところではあるのだが、これが必ずしもうちの会社のコンスタントな収益に直結するかどうかは…正直、何とも言えないのであった(クロアチアビジネスにおけるマジックの一つだ。社長も一応、その点について考慮はしている)。 勿論私としては、この計画が上手く行くことを願っているのであるが、甘い夢だけを見ているわけにはいかない。夢見る前に現実を見なきゃ駄目なのだ。この計画が上手く行かなかったときのことも同時に考えておく必要がある。結果を待っていて「ハイ、駄目でした!」となってから次の事を考え始めても遅いのだ。 スロヴェニア在住37年の大大大先輩、jadran様から頂いた有難いアドバイスを噛みしめながら、これから自分が為すべき事をしっかりと考え、見付け出していくつもりである。
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