|
10月31日(日) - - - - - - 10月の最終日曜日。この日は何の日かというと、サマータイムの終了日なのだ。 夏時間と冬時間が切り替わる日をクロアチアで過ごすのは初めてだ。夏時間(サマータイム)っていうのは、時間が1時間進んでいるわけで、それを戻すんだから、えぇ〜っと、今より時計の針を1時間遅らせればいいわけだ。…だよね!? 夏時間が終了するのは、正確に言うと、10月最終日曜日の午前2時。夜中である。この瞬間、具体的にどういうことが起こるのかというと… 日曜日の日付に変わった夜中の2時、すなわち、夏時間で言うところの3時になった瞬間、時間が1時間巻き戻る…つまり、3時になった瞬間、時計を2時に合わせるのだ。だからこの日は、夜中の2時から3時までの1時間が2回あるということ。すなわち、1日が25時間になるわけだ(サマータイムの開始日には逆のことが行われるから、その日は1日が23時間になる)。 実際には、一般の人達は、前日土曜日の夜、寝る前に時計を冬時間に合わせておくのだそうだ。これを忘れると、翌日の待ち合わせも電車もバスも、全部1時間待ちぼうけだ(サマータイムの開始日を忘れて、自分一人置いて行かれるよりはマシかも知れないが)。 私はこの日、遅くまで起きていたのと、「せっかくだから」ということで、3時になった瞬間に時計を戻し、また2時から3時の1時間が繰り返されるという不思議な「タイムスリップ」を体験してみた。 別に全然、何ということもなかったのだが。 でも、「何だか不思議だな〜」という気はしていた。それに、「1時間得したなぁ!」という気分だった。皆はサマータイムの開始日にマイナス1時間、今日でプラス1時間でプラスマイナスゼロになってるわけだけど、私はサマータイムのない日本から来て、今日1時間プラスになったわけだから、丸々1時間得して…あれ?でも時差があって、来る時は7時間の時差で、帰ったら8時間の時差で…れれれ???…結局どういう計算になるんだ?? 数字に弱い私は、考えているうちに混乱して訳が分からなくなり、結局1時間得をしたのかしていないのか、答えが出ないまま数字を足したり引いたり、頭の中で時計の針をグルグルさせているうちに1時間を浪費していたことに気付く。1時間得していたとしても、これでパーだ。「1時間儲けた♪」と思い込んで、気分良く、さっさと寝ればよかった。 目が覚めたら朝8時半だった。 今日は午前中に、行ってみたい所があったのだ。 イェラチッチ広場から、ザグレブの目抜き通りであるイリツァ通りを西に10分弱歩いた所にブリタンスキ広場(イギリス広場?)という場所がある(ちなみに、イェラチッチ広場からはトラム無料ゾーン内なので、チケット無しでトラムに乗れる)。 ここで毎週日曜日に、アンティークマーケット(蚤の市)が開催されていると聞いたのだ。 この広場、平日は食料品や生花などが売られる普通の市場が開かれている。土曜日は、広場の半分が普通の市場、もう半分がアンティークマーケットになっているそうだ。そして、日曜日は広場全体でアンティークマーケットが開かれているというわけ。 一年を通じて、毎週日曜日に開かれているそうだけど、前日に何かのスポーツの試合があって、それにクロアチアが負けてしまうと、お店が全く出なくなってしまう(皆悲し過ぎて、商売どころじゃなくなってしまうので!!)のだとか…。社長は一度、取材のコーディネートをした時、当日この状況になってしまって、大変困ったことがあったと言っていた。 でも、今日は大丈夫だった。行ってみたら、ちゃんとマーケットは開かれていた。 半年前にザグレブに来た時、この広場沿いの宿に泊まったので、ちょっと懐かしい場所だ。広場中に広がる店、店、店。並べられた物、物、物…。 広場に着いたのは10時近い時刻だった。お店もいっぱい、人もいっぱい出ている。 あまりにも様々な物が所狭しと並べられている光景に、目がクラクラしそうだ。こういう場所に全く慣れていないので、どこからどう見ていっていいのか分からず、舞い上がってしまう。 とりあえず、どんな物が売りに出されているのか、順番に見ていくことにする。 ガラス製品や陶器の置物、アクセサリー… 古本なんかも出ている。 刺繍の施されたテーブルクロスやレース… コインに紙幣に切手…この方面の趣味の人には堪らないお宝があるのかも(事実、コレクターらしい人が熱心に見ていた)。 食器類に絵画(ザグレブの風景を描いたものが多い)… グルグルと見て回っているうちに、当初の昂ぶるような気持ちは落ち着いてきて、様々な品をじっくりと見て楽しむことができた。こういう「蚤の市」って、話には聞いたことがあっても実際に見たのは初めてだったから、ただ見ているだけでも面白かった。 何かアンティークっぽい小物を買っていきたいと思うのだけど、結局「これ!」という品を決められない。大きな物や重い物は持ち帰れないし、どれもそんなに安くはないし…どういうのがいいだろう? まぁ、まだ帰国までには間があるし、マーケットは毎週開かれているわけだから、また訪れてゆっくり見てみることにしよう。 でも以前の自分だったら、たぶんこんな所に来たら、あれもこれも!ってバッジやコインや飾り物を買いまくっていただろうな…とも思うのだ。 理性が発達したのかも知れないし、色々と消極的になってあらゆる欲求が低下したことの一つとして、物欲も低下したということなのかも知れない。そう、今の私はあらゆることに対して欲望や執着心がなくなっているようなのだ(以前が強すぎたとも言える)。淡泊だ。まるで上質な白身魚のようだ。もしかしたら仙人になりかかっているのかも知れない。 とりあえず、このアンティークマーケットには、また来てみることにする。今度は舞い上がらないで、落ち着いて見られるだろうから…。
あーあ、ここでたまたま買った一品がとんでもないお宝で、それで家を建て直せたりしないかなー…。 ま、無理だね。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2010年11月01日
全1ページ
[1]
|
10月27日(水)に出掛けたサモボル旅行記の続きです。 - - - - - - 写真を撮りまくったり、古の時代に思いを馳せたり、種々の雑念にとらわれたりしながら、のんびりと歩いていたので、結局3時間ぐらいハイキングコース内をウロウロしていた。 山の中の小路から街の一般道へ出て、また最初の広場に向かって坂を下りていくと… 聖アナスタジア教会を別角度から見ることに。教会手前のスペースは「祖国感謝の公園」。 緑豊かなサモボルの街。遥か向こうに見えるのがサモボル丘陵だ。 さて、街の中心に戻ってきた。 そんなに疲れてはいないけれど、喉が渇いたので、カフェに入って休憩することにしよう。 入る店はもう決めてある。実は、このサモボルに来た目的の半分はこのためだと言ってもいい。 「サモボルの名物」を味わうためだ。 サモボルの名物…それは、「クレムシュニテ(kremšnite, 単数形はkremšnita)」というケーキの一種だ。私は今まで、何度も聞いたことはあるけど、実際に食べたことはない。 何でもそのケーキは、カスタードクリームのケーキらしくて、サモボルに来たら絶対にこれを食べろ、と勧められる逸品らしいのだ。また、地元の人達にもこよなく愛されている「ご当地スイーツ」らしい。何しろ、「クレムシュニテの日」とか「クレムシュニテの歌」が作られているほどの愛されっぷりなのだ。日本だったらたぶん、クレムシュニテのゆるキャラが作られているレベルだろう。 これから入ろうと思っている店は、「U Prolazu/ウ・プロラズ」という、広場に面したカフェ。ここは、サモボルでクレムシュニテを出す店の中でも特に美味しいという評判で、この店のクレムシュニテを食べるためにわざわざ遠くから足を運ぶファンもいるほどの人気なのだそうだ。 今日は是非、この店のクレムシュニテを賞味したいと思う。 広場に来れば、店の場所はすぐに分かる。看板でも勿論クレムシュニテ押し。 ちなみに、この「U Prolazu」という店名は、「道すがら」とか「通りすがりに」という意味の言葉。この店の場合には、「通りに面した場所にある」という意味と、「通りすがりに寄っていって下さい」という意味とのダブルミーニングになっているのだ。 明るい女性の店員さんに迎えられて店内に入り、席に着く。時刻は午後3時半を過ぎたところだ。観光シーズンを外れているからか、先客の4組はいずれも地元の人っぽい感じ。 一応メニューを見てみると、色々な種類のケーキやデザートもあったけど、今回はとにかくアレだ。 というわけで、クレムシュニテとオレンジジュースをオーダーですよ! ほどなくして運ばれてきたのがこちら。これがサモボルのクレムシュニテ! まず形。看板の絵と同じく、四角くて、上下にパイ生地の薄い層があり、そこに、プリンのようにも見えるカスタードクリームのケーキがサンドされている。そして、一番上にはサラサラのパウダースノーのような砂糖が隙間なくまぶされている。 そして、そんなに大きくない。ちょうど手のひらに可愛く乗っかるぐらいだろう。 ではでは早速、頂いてみますよ。 !!!!この食感は…! サラッサラの白い粉砂糖の柔らかな甘さと、サクサクッとしたパイ生地の心地よい食感が同時に口の中に広がる(たぶん、この時脳内に快楽物質が出ている)。続いて、真ん中のカスタード部分…これが、出来たてで、ほんのりと温かい!ふるっふるだよ!カスタードのプリンというか、ババロアというか、ムースというか…とにかくふわっふわだよ!夢みたいだ! それで、味がまたすごくいい。卵とミルクと、あとバニラの風味もするかな?自然素材の味。全然しつこさやもたれる感じ、べたつく感じが無い。食感も甘さも、とにかく軽い。ふわっふわ。どんどん食べてしまう。 何だろうなー…。子供の頃、「あのフワフワした雲って、食べたら甘いんじゃないかな?」って空想していた、その雲を本当に食べているような感じ。わー、本当に夢みたいだ!(この「オッサン」と「メルヘン」のガッカリするような取り合わせは一体どうしたものか)。 これは確かに美味しい。そして、愛されるお菓子だ。もう1個ぐらい、あの場で軽く食べられただろう。あの甘さと食感と温かさ、クレムシュニテには、人を幸せな気持ちにする力がある。もし私が誰かからヒドイ事をされて「コイツもう絶対に許さない!!」と思ったとして、もしその相手からクレムシュニテを贈られて「ゴメンネ!」って言われたら、たぶん、大抵のことは許してしまうと思う。 サモボルのクレムシュニテ、是非皆さんにお勧めしたい。ザグレブからバスで30分、このケーキを食べるためだけでも、この町に足を運ぶ価値は十分にありますよ。勿論訪れたら、是非ともこの小さく可愛らしい街の、素朴で穏やかな風情をのんびりと味わっていって頂きたいと思うわけですが…。 サモボルに来て良かった。クレムシュニテは美味しかったし、街も可愛くて綺麗で、秋の山道の散歩も楽しかった。それに、町の人達も素朴でのんびりとした感じで、とてもフレンドリーだった。今日は仕事の合間の、いいリフレッシュになった…。 そろそろ夕方になり、風も冷たくなってきた。そろそろザグレブに戻るとしよう。 ありがとう、サモボル!また来たいと思うよ! もう一度、この町の風景を目に焼き付けて…あっ、絵葉書買って帰ろう! |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用
全1ページ
[1]



