明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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12月9日(木)

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朝9時近くまで寝てしまった。今日も曇りだが雨は降っておらず、昨日より少し空が明るい。

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今日もハムとソーセージとパンの朝食からスタートです。

地味に見えるかも知れないが、味はいいのだ。ソーセージはアツアツでパキッとジューシーだし、ハムにもしっかりと肉の旨味がある。あと、パンが美味い!表面はカリッ、中はふんわりと焼き上がっている。黒パンとかゴマ付きのとか何種類もあるが、どれも美味しくて満足だ。

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サラダ類はやっぱり無いみたい。フルーツはあるんだけどね(このまま持ち帰ってる人もいた)。

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甘いデザート系もあるよ!

今日はオパティヤと、隣町ロヴランを見て歩く予定。
旅行初日、思いがけないフライング(バス乗り過ごし)で早々に足を踏み入れてしまったロヴランだが、元々今回の旅行で訪れる計画だったのだ。

のんびり支度をして部屋を出る。エレベーターの前で掃除のおばさんと出会って挨拶した。とても明るくて、こちらも笑顔になってしまう。このホテル、スタッフが皆フレンドリーでいいなぁ。

今日の足は、例の32番のバス。この辺の道や風景もだいぶ見慣れてきたので、もう不安は感じない。一昨日歩きながら見た風景が車窓に流れる。20分程で無事ロヴランに到着。

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バス停から旧市街方面を望む。

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背後に「街の塔」を背負ったロヴランのインフォメーション。まずはお決まりの地図&パンフレット入手。

ロヴランの旧市街は小さくて可愛らしい。中世の面影を残した歴史ある佇まいなのだが、ちんまりとまとまっている点が可愛く感じるのだ。
まずはインフォメーション近くの広場から見てみよう。

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散策を始めようと思った矢先、窓から外を見る犬を発見。窓枠に乗せた前足が可愛い。

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広場に面して建つ聖ユライ教会。12世紀にロマネスク様式で建設され、15世紀にはゴシック様式、さらに17世紀にはバロック様式へと改装された歴史がある。

教会内にはゴシック時代のフレスコ画があるらしいのだが、残念ながら今の時季はクローズ。
後日調べた所、教会が見学できるのは7〜8月の月・水・金、19:00〜21:30。それ以外でも、20人以上の団体なら事前連絡によって見学可との事。

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鐘楼は街のランドマーク。

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よく見たら、鳥も外を見下ろしていた。

広場には、他にも歴史的な建造物がある。

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18世紀、町の評議会があった建物。その入口には…

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聖ユライの竜退治のレリーフが残る。聖ユライはロヴランの守護聖人だ。

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隣の建物の入口にも強烈なレリーフが!

これも18世紀の物。このおっかない髭によって、家に害をなす者から家を守るという、魔除けのような物らしい。日本の鬼瓦みたいな発想だろうか?

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建物外壁に刻まれた紋章にハプスブルクの残り香を感じる。

ロヴランもオパティヤと同様、19世紀後半にオーストリア貴族のリゾート地として発展した。海沿いに瀟洒なヴィラが建ち並ぶ風景は両者とも似ているが、ロヴランはオパティヤよりもさらに西にあるためか、あまりオーストリアの雰囲気は強くない。「イタリアの小さな港町風」と評する人もいる。確かに旧市街の街並みは、昨日見たイストラの様子と似ているようだ。

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バルコニーを支える小さな竜(?)たち。

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広場から縦横に路地が伸びる。さて、どっちに行ってみようかな?

狭い路地、磨かれた石畳、窓の形…。なるほど、これらの雰囲気は、イストラやダルマチアの街に似ている。そしてやはり、この街にも猫が多い。

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あ、どうも、こんにちは(ここは彼らのナワバリなので下手に出ます)。

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首輪、可愛いですね。

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この後エライ勢いで壁を登っていった猫。彼らの頭の中には、この街の三次元マップができあがっているのだろう。

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白い毛があくまで真っ白な、綺麗な毛並みの猫が多い。

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思わぬ場所から感じた視線。

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港町らしく、上空にはカモメ。

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東門から海沿いの通りへ。

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海のすぐそばに建つ小さな教会は、聖三位一体教会。

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ロヴランの港。今日はやや荒れ模様か。

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波が打ち寄せる海岸。曇りのため海の色はイマイチだが、晴れれば透明度は高そう。

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街灯のイルミネーションは流れ星?オウム貝?

ロヴラン旧市街をじっくり歩き尽くして(それでも2時間かかっていない)、午後1時頃オパティヤに戻ってきた。
灰色の厚い雲が空一面を覆っており、残念ながらここでも青い海は見られない。

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優雅な雰囲気が漂うオパティヤの海岸。

この辺りは北に背負った山のおかげで冬でも寒気が遮られ、比較的温暖だ。それでこの海岸に、ハプスブルク家の貴族達がこぞって別荘を建てた(それらの建物の多くは、現在ホテルとして利用されている)。それまで小さな漁村にすぎなかったオパティヤは、以後高級リゾート地として発展し、その優雅な佇まいから「クロアチアの貴婦人」と称されるようになったのだ。

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海岸沿いの散歩道に面した海水浴場。夏には多くのリゾート客が訪れ、カラフルなパラソルの花が咲く。

しかし今は見事に誰もいない。夏の賑わいと対照的なこの風通しのよすぎる景色は、少々淋しいようにも見える。
おっと失礼。誰もいないというのは間違いだった。

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波打ち際にはたくさんのカモメ達がいた。

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あと、ハト達も(皆、冬なので羽毛に空気を入れて膨らんでいる)。

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海岸沿いの小道を歩いていくと現れたのは、聖ヤコブ教会。

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教会前のマリア像。どの場所でも、マリア様の前には蝋燭や花が綺麗に供えられている。そして通りすがりに跪き、十字を切る人達の姿が見られるのだ。

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教会の前には聖ヤコブ公園がある。が、残念ながら噴水は工事中。

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オパティヤのシンボルの一つ、「乙女とかもめ」の像。彼女は海を向いて立っているため、正面顔は海側からでないと拝めない。

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このような海沿いの遊歩道が10km以上に渡って整備されている。美しい入り江や街並みを眺めながらの散歩は気分がよさそう。

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1884年開業の老舗ホテル「クヴァルネル」。

その先の海岸にあるのがヴィラ・アンジョリーナ。19世紀半ばに、リエカの富豪イジニオ・スカルパが奥さんの名前にちなんで建てた別荘だ。彼はここに、当時のクロアチアやオーストリアの名士達を招いてもてなし、それによってオパティヤは高級リゾート地として名を知られるようになり、発展していったと言われている。

敷地内には広い庭園があり、東アジアや南米などから集められた異国情緒あふれる植物が多数植えられている。色とりどりの花が咲き乱れる美しい庭だと聞いていたのだが…

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……。

まあ、とにかく季節が悪かった。冬だもの。花はほとんど咲いていない。目に入るのは常緑樹の緑と、葉を落としきった樹木ばかり。ひゅるりー。寒いぜ。

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竹とかシュロとか、いきなりよく見慣れた物が現れた。しかしヨーロッパでは珍しいのだろう。

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一瞬、五百羅漢かと思った(ここ、どこだっけ?)。

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花壇の花も春に向けて準備中。奥に見える建物がヴィラ・アンジョリーナ。

オパティヤに戻ってから不安定な空模様だったのだが、ここにきて突然強い雨が降りだした。ちょうど建物の前にいるので、これ幸いと中に入る事に。

ヴィラ・アンジョリーナは、現在では様々な企画展やコンサートの会場として利用されているらしい。この時は、「クロアチアにおけるウェルネス・ツーリズムの発展」という展示が行われていた。

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エレガントな雰囲気のエントランスには落ち着いた明るさがある。

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様々な鳥獣が描かれた天井絵を丁寧に見ていくのも面白い(首は疲れるが)。

2階の展示を見た後外に出たが、相変わらず雨が強い。庭園の散歩は打ち切って、早めの夕食としよう。

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オパティヤのメインストリート、チトー将軍通り。

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イストラ地方の郷土料理が食べられるレストラン、「Istranka/イストランカ」。店内はイストラの田舎民家風。落ち着ける。

イストラと言えばトリュフ!ザグレブのパスタ屋でも食べたけど、やっぱり本場に来たら、一度はその味を賞味しなくてはなるまい。今日は豪勢にいっちゃいますよ!

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足りてない野菜を補う。ミックスサラダはいろんな野菜が入っていて美味しかった!やっぱり「生きている野菜」がたまには欲しくなるもんだ。

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トリュフのパスタ、85kn(約1,300円)也。日本で同じ物を食べるよりはやっぱり安い?

パスタは筒状のマカロニ(ペンネ)。ちょうどいい茹で加減でプリプリだ。コクのある濃厚なホワイトソースがたっぷりからめられていて、さらにその上にはトリュフ!惜し気もなくトリュフ!

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香り立つトリュフたち。食べる前から、芳香が鼻に抜ける!

あーっ、これはスゴイわ。ザグレブで食べた時もその香りに感動したけど、これはもっと強い。勿論いい香りなのだが、ちょっと食べ物離れしている感じがしないでもない(「じゃあ何の香りか」と言われても喩えようがないのだが)。
これ、隣のテーブルの人がこの料理を食べていたら、自分はホワイトソースパスタだけ食べても全く同じ味わいになるのではないか。それぐらいに強い芳香だ。これか!これが本物のトリュフなのか!次回があるかどうか分からないので、トリュフの香りを胸いっぱいに吸い込み、記憶に刻むようにしながら食べた。美味しかった!

5時頃ホテルに戻る。フロントには、私がチェックインした時にいたおじさんがいて、私に気付いてにこやかに挨拶してくれた。

明日はイストラ半島の2つの町を巡る予定。
一応バスの乗り継ぎは調べておいたが、明日の天気(と気分)次第で、急に予定変更するかも知れない。
12月8日(水)

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昨日のバス乗り過ごし事件のダメージを幾分残しつつ起床。
まずは朝食のため、ホテルのレストランへ…今回の宿泊プランでは、宿泊料(1泊30ユーロ)に朝食が含まれているのだ。

パン、ソーセージ、ハム、卵料理、チーズ、果物などが数種類ずつ用意された、王道のバイキングスタイル。よし、とにかく食べて、元気出そう!

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肉食獣の食事。

苦手な卵料理と乳製品を避けたら、肉加工品のオンパレードになってしまった。サラダ類が無いな…たまたまタイミングが悪くて切れていたのか?
ハムもソーセージも、シンプルだけど、味はどれも美味しかった。それぞれ4種類ずつあって、味や脂分に違いがある。鶏のソーセージ、あっさりしててウマかったな。

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ドリンクの表示に日本語の表記が!

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ココPに見えるのはご愛嬌。

今、日本からの団体さんが来ているようなので、そのためかとも思ったのだが、給仕係の女性に聞いてみた所、この日本語表記は常時出ているとの事。
このホテル、日本人客の利用が多く、冬にもたくさんの日本人が訪れるそうなのだ。
そういえば、ヨーロッパのツーリストは夏のバカンスの時季に集中しているけど、日本人は比較的年間を通じて観光に訪れる…という話をどこかで聞いたような気がする。

部屋に戻って、出掛ける支度を整える。
このホテルにあと3泊するので、荷物は部屋に置いておく事ができる。身軽に移動できるというのは非常に嬉しいポイントだ。

今日の目的地は、イストラ半島の町、ポレチュ。一度、例の32番のバスでリエカに出て長距離バスに乗り換え、そこからポレチュに向かう行程である。

9時半過ぎにホテルを出発。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様だ。
32番バスは、昨日ほどではないにせよ、今回も混んでいた。通勤時間帯にぶつかったか?やっとリエカに到着した時には既にグッタリ…30分って、結構長い。
バスターミナルでポレチュ行きのチケットを買った後、付近を散歩したり市場や店を覗いたりして乗り継ぎ時間を潰す。

12時にリエカを出発し、約1時間半でポレチュに到着。
移動の途中で雨が降り出していた。ポレチュのバスターミナルから旧市街へと向かう。

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7本の通りが合流する自由(スロボダ)広場。

ポレチュはローマ時代の都市計画に基づいて作られた、古い歴史を持つ町。歴史的遺産を多く残した旧市街は小さな半島状に海に突き出しており、自由広場から西に向かって伸びるデクマヌス通りがメインストリートとなっている。

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旧市街への入口、五角形の塔。

この塔は、かつて旧市街が城壁で囲まれていた頃の名残。現在城壁の大部分は失われているが、当時城門の要塞だった塔の部分だけが、こうして現在もその姿を留めているのだ。

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旧市街の通りは、ダルマチアの街と雰囲気が似ている。

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メインストリートからやや北へ路地を入った一画。周囲の建物と調和して静かに佇む世界遺産…

この町最大の見どころ、「エウフラシス・バシリカ」である。
バシリカとは初期キリスト教建築の様式で、6世紀半ばに聖堂を完成させたエウフラシス司教の名が冠されている。
作られた時代や、建築群として価値が高いという点で、日本の法隆寺と似ているかも知れない。法隆寺に金堂、五重塔、夢殿などが含まれているように、エウフラシス・バシリカには聖堂、中庭、洗礼室、大司教邸宅が揃っており、このため「聖堂建築群」とも訳され、その価値が認められている。初期キリスト教建築の秀逸な例とされ、1997年に世界文化遺産に登録された。

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聖堂の奥に輝くのは、後陣の内壁に施されたビザンチン時代のモザイク。

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上部には中央にキリスト、その左右に12使徒が描かれている。下部、ドーム部分の中央に配されているのは聖母マリアで、左から2番目の黒衣の人物がエウフラシス司教(手に教会の模型を抱えている)。

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祭壇の天蓋は13世紀に作られた物で、こちらも庇部分にモザイクが施されている。大理石の柱のアーチ部分には、植物や鳥をモチーフにした美しいレリーフが施されている。

場所柄失礼かとは思ったが、撮影時フラッシュを使わせて頂いた。曇天のせいか、実際は聖堂の中がかなり暗かったのだ。
壁画やモザイクをよく見るためには、窓から光がふんだんに差し込む晴天の日中に訪れるのがよさそうだ。

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聖堂入口付近の床に遺されたモザイク。

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聖堂外壁に施されたモザイク。

教会敷地内には、聖堂に隣接して建てられた博物館もある。この教会が建てられる以前にあった教会跡が保存されており、そこでもモザイク美術を見る事ができるという話だったのだが…

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無情にも閉ざされた博物館への扉。

「事前連絡によって見学も可」のような事が書いてあったので、一応記された連絡先に電話してみた所、「今のシーズンは休館。20人以上の団体で事前連絡があった場合のみ見学可能」との事。ダメだ…。

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よく写真で見るこのお魚さんのモザイクが見たかったのに…

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回廊と鐘楼。鐘楼の上からはポレチュの街と海が一望できるらしいが、こちらも冬期クローズ。

無念じゃ…。
尚、私が見学している間、他の見学者が一組しかいなかった事を付け加えておく。夏には聖堂に入る順番待ちで列ができるほどだと聞くが…。
ゆっくり見学できた事は嬉しかったが、人気がなく、ひんやりと湿った石の匂いがする暗い聖堂は、少し寂しげな気配だった。

その後、地図を見ながら旧市街を一周するも、気が付いたのは、とにかくどこもクローズという事。イストラ半島を代表する観光地だけに、土産物屋もレストランもたくさんあるのだけれど、とにかくクローズ。どこもかしこもクローズ!

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水族館!ここは「OPEN DAILY」って書いてあるぞ。

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おぉ、ここですな!

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と思いきや、4カ国語で休館をアピールされる。

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クリスマスの装いの地方博物館も…

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改装中につきやっぱり休館。

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ネプチューン神殿跡も閉まっていたが…

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外から写真だけ失礼します。それにしても、観光客らしき人をとんと見かけない。

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ぐわあぁぁ!どれも美味しそう…しかし、このレストランも休業中(涙)

そしてもう一つ気付いた事は、この街には猫が多い。

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街の猫としては精悍すぎる容貌。

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小雨の中、気にせず散歩してる猫もいれば、雨宿りしてる猫もいた。

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この港の景色も、夏には全く違った様子を見せるのだろう。

晴れ渡った空を映す真っ青な海、そして活気あふれる旧市街の通り…。
ああ、もったいない!来る時季を完全に間違えた。
冬の観光にもそれなりのメリットはあるけれど、私個人の感想では、ポレチュに限って言えば、絶対に夏のシーズン(5月〜9月)に来た方がいい。
惜しい事をした。何より、これ程あらゆる施設が休館・休業しているとは知らなかった。
全然勉強にならなかったのが悔しい(そういう事実も、実際この時季に来てみなければ分からなかった事ではあるのだが)。
ともあれ、必ず季節を改めて、再びこの町を訪れなくては…と、早くも決意する。

さて、こうなればもう、あとの楽しみは食べる事だけだ。
幸い、自由広場近くの「Cotton Club/コットン・クラブ」というレストランは営業中だったので、ここに入る事にした。

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パブの奥が食事スペース。とても感じの良いウェイターさんが案内してくれた。

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ポロや乗馬をモチーフとした絵画やインテリアが特徴的。

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サービスのパンが変わっていて、すっごく美味しかった!

薄いフォカッチャと言えばいいのか。薄いプレーンのピザ生地みたいな感じで、外はふっくら焼けており、中はモチッとしてる。うっすら塩味がついていて、何枚でも食べられてしまいそうな軽さ!これだけでも美味しいが、オリーブオイルをつけて食べると、もうこれだけでお腹いっぱいになってもいいと思えるぐらいに美味いのだ。

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メインのシーフードリゾット。いろんな意味で豪快な見た目!

程よく芯の残った米が一粒一粒立っていて、食感がとてもいい。ハーブの効いた濃いめの味付けが食欲をそそる。具のイカや貝も、海鮮やトマトのエキスをこれでもかとばかりに吸っている。美味い!エビも頭から尻尾まで、しっかりと中身がつまっていた。他のお客さんが周りにいないのをいい事に、エビの頭部分を外して、根元から中のミソをジュージューすするというワイルドな(お行儀悪い)食べ方をしてしまった。レモン水の入ったフィンガーボウルを出してくれたおかげで、ためらいなく素手でバリバリ食べる事ができた。

料理の味も店内の雰囲気も良くてスタッフも親切。とてもいいレストランだった。大満足!

観光が不発だったため、せめて絵葉書でも買っていこうと店を探したのだが、営業してる土産物屋が全く見付からない。キオスクはあったが絵葉書は置いておらず、結局買い求める事ができなかった。どこかの町に行って絵葉書一枚も買えなかったなんて初めてだ…。

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夕闇が迫り、イルミネーションが灯る。正面に見えるのが、自由広場に面して建つ聖ドミニク教会。

早めにバスターミナルに行って帰りのチケットを買い、そのままバスを待つ。

往路と同じくリエカでバスを乗り換える。タイミング良く19:05発のバスが来て、今度は座る事ができた。
昨日の苦い経験が頭をよぎる。外はもう真っ暗で、景色を見ていても、どこを走っているのかサッパリ分からない。あらー、これはマズい。時間から察するに、到着まであと少しだと思うのだが…。

少々焦りながら、近くの席の初老のご婦人に声を掛けてみた。「すみません、ここ、オパティヤですか!?」
「今オパティヤに入った所よ」との答えと、ご婦人の穏やかで上品な雰囲気にホッとした。私がさらに「自分の泊まるホテルまで行きたくて…ホテル・オパティヤという所なんですが…」と言うと、「ああ、ホテル・オパティヤね。私はその先まで行くから、着いたら教えてあげる。大丈夫よ」と優しく微笑みながら言ってくれた。助かったぁ!

彼女はその後も私に、「もうすぐ着くわよ」、「ほら、あそこの上にホテルが見えた」と声を掛けてくれ、私が降りるべきバス停に着いた時、「ほら着いた。ここよ!」と優しく教えて下さった。
おかげで失敗を繰り返さずに済んだ。どうもありがとうございました!お礼を言って、バスを降りた。

ポレチュ観光には課題が残ったが、最後に温かいご親切を受け、嬉しい気持ちで旅を締めくくる事ができたのだった。
12月7日(火)

【前回のあらすじ】
リエカでの仕事が流れ、4泊5日の旅は完全なプライベート旅行に。忙しい社長の手を煩わせながら慌ただしく準備を整えたものの、最近の停滞ムードが払拭できず、出発前夜になっても気分は一向に盛り上がらない。ついには荷造りもしないまま眠り込んでしまう。

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早朝5時、アラームで目を覚ます…が、結局30分近くベッドの中でノタノタ…瀕死のイモムシ。
出発前の1時間で荷物をまとめた。4泊分の下着類と服、パソコンやガイドブックをいつもの肩掛け鞄に詰め込んだら、手作りの稲荷寿司みたいにパンパンになった。入りきらない着替えの一部と洗面道具は別の巾着袋に。

夜明け前の6時45分に部屋を出て、トラムでバスターミナルへ。リエカ行きのチケットを買ってプラットホームに下り、バスの行先を確認して乗り込む。座席の座り心地は上々だ。

7時30分、定刻通りに発車。リエカは海に面した町だが、ザグレブから向かうと、ゴルスキ・コタルという森林山岳地帯を越えていく事になる。山にはたくさんの雪が積もっており、途中で降り始めた雨も、ここではちょっとした吹雪のようになっていた。
ザグレブからリエカまで、小休止を挟んで約2時間半。高速道路が全開通したので、随分早くなった。途中ウトウトしていたせいもあるが、あっという間に到着。

今日はリエカを少し見た後、オパティヤのホテルに行ってチェックインの予定。
今回リエカで必ず行きたい場所は、トルサット城と自然史博物館だ。前者はリエカを訪れる観光客の多くが足を運ぶ有名スポットだが、後者は完全に個人的趣味。以前ザグレブの自然史博物館でたくさんの生物標本に興奮した動物好きの私としては、リエカの自然史博物館にも是非行ってみたいと思っているわけだ。

トルサット城では、私はある写真を撮りたいと思っていて、それは数年越しの悲願となっている。せっかくなので、よく晴れた日に数百段の階段を歩いて上り、リエカの街を一望する眺めと達成感を味わいながら綺麗な写真を撮りたいと考えている。
天気予報によれば滞在後半は晴れるはずなので、今日の散策は短時間に留め、リエカをゆっくり見て回るのは日を改めて、という事にしたい。
という事で、荷物は預けず(長距離バスターミナルの所に有料の荷物預り所がある)、手に持って歩く。

目抜き通りのコルゾ通りから階段と坂を上って自然史博物館へ。標本の数はザグレブの博物館の方が圧倒的に多いが、リエカはさすが港町だけあり、海洋生物の展示が目を引く。

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充実のサメ展示。タッチパネルコンピュータでの解説もある。

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体長1mになるイシビラメ。デカイ!

地下には水族館のような生きた魚の展示もある。

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タイの一種、ホワイトシーブリーム。

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これもタイ科のサレマ。食用魚だが、ごくまれに、食後幻覚・幻聴の症状を起こす事があるらしい。

2階、恐る恐る通り抜けた昆虫ゾーンの奥には、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類の剥製がズラリ。

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ヒグマとヤマネコ。ヨーロッパを代表する野生動物。

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ハリネズミ。カワイイ!

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ヨーロッパヒメウ(手前)とチチュウカイミズナギドリ(奥)。クロアチアには多くの種の野鳥も生息する。

博物館の公式サイトを見ると、展示されている標本は収蔵品のごく一部のようだ。観光向きの場所とは言えないが、私としては十分楽しんで博物館を後にした。

外に出ると、何だか雨がひどくなっている。昼食後はホテルへ直行した方が良さそうだ。チェックインは2時からなので、ゆっくり昼を食べてバスで向かえばちょうどいい。

リエカに来たら食べようと思っていたのがピザ。本場イタリアに近いこの辺りのピザを、ザグレブの物と食べ比べてみたい。
コルゾ通りから細い路地をちょっと入った所にある「Bracera/ブラツェラ」というピザ屋に行ってみた。

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まるで絵本のような可愛いメニュー。

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海をモチーフにした飾りもポップでファンシー。

せっかく海の町に来たからには…という訳で、シーフードピザを注文。

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なんか本格的なの来ちゃった!

ムール貝のインパクトに一瞬怯むも、負けじとナイフで貝柱を切って中身を取り出す。そして口に入れた瞬間、「あっ、こりゃ本物だ」と思った。物凄く「貝の味」がする。貝が瑞々しいって変な表現かも知れないけど、それが第一の印象だ。新鮮って事なんだろうか。貝殻ごと調理しているせいか、エキスが凝縮した上、身がふっくらしている気がする。

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小エビがまたジューシー!やっぱりシーフード美味い!!コレ選んで良かった!

ピザ生地も美味かった。生地の一番外側(耳の部分)と下側がカリッとしていて、あとの部分は「サクッ」と「ふっくら」の中間…というか、ちょうどその「いいとこ取り」といった感じ。すごく私の好みに合っている。
リエカの他のピザ屋の味は分からないが、もしも全体的にこれぐらいの物を出してくるとしたら、リエカのピザのレベルは相当高いかも知れない。…スロヴェニアのピザの地位は不動だけど。

後ろ向きな気持ちに悪天候が重なって下がりきっていたテンションが、このピザのおかげでちょっと上向いてきた。
とは言え、店を出てもやはり雨だ。しかも本降り。そのままバス通りに行って、オパティヤ行きのバスを待つ事にした。

リエカとオパティヤを結ぶバスは、ザグレブからここまで乗ってきたような長距離バスではなく、地元の人達の足として利用されているローカルバスだ。32番という路線らしい。30分に1本程度の間隔との事だったが…。雨宿りして待つことしばし、2時少し前に32番と表示されたバスがやって来た。
運転手さんからチケットを買って打刻機に通し…さて、ここからが本日の悲劇の始まりだった。

この32番のバスについての情報は社長からも聞いていたし、色々なガイドブックやブログでも読んだ。説明は簡単で、特に注意点という物はなかった。
だから私は、初めて行く場所だったけれど、非常に気楽に考えてしまっていたのだ。「迷わず行けよ、行けば分かるさ」ってなもんである。大体、オフシーズンとはいえ、有名な観光地なのだし。

結論から話すと、降りるべきバス停に気付かず、そのまま乗り過ごしたのだ。そして大分行き過ぎた後で「さすがにおかしい」と気付いてバスを降り、2時間以上かけて歩いて戻ったのである。

乗り過ごしの詳しい経緯については、後日別記事にまとめようと思う。とにかく気付いた時にはバスは明らかにオパティヤっぽくない風景の中を走っていたのだ。

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とりあえずバスを降り、岩に腰かけて呆然と海を眺める。不幸中の幸いか、雨は上がっていた。

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右手に海を見ながら、今来た道を引き返す。おっ、いい砂浜発見!

空は一面灰色の雲に覆われ、海の色も鈍い。それでも、こうして遠目に見ても水の透明度がはっきりと分かる。
再び目にすることができたアドリア海。「また会えたな…帰ってきたよ!」と挨拶したいような、大きな感慨を呼び覚まされる。

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というわけで、浜に下りてみた。クロアチアには珍しい、砂のビーチ。

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ああ、すぐそこにあるアドリア海…!!

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透明な波に洗われる渚。4年前の夏を思い出すなぁ。

誰もいない冬のビーチ。吹きつける海風、打ち寄せる波の音、眼前に広がる青灰色の海…。
時間もその時の状況も、全てどうでもよかった。自分の中に纏わりついていた物、わだかまっていた物が、ポッカリ開いた穴から外へ流れ出ていくような気がした。海って、いいな…。
自分には転地療法が必要かも知れないと本気で思う。

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アドリア海タッチ証明写真。冷たいけど、これなら足ぐらい入れそう!…と思ったけど、この先の道のりを考えて自重。

再び歩き始めて約20分後、街の地図を発見!あーやれやれ。えーと、ホテルはどこかな?

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オパ…ティ……いや!!これ、隣の町ロヴランの地図じゃねぇか!!Σ(゚Д゚;)

オパティヤの先のロヴランの、さらにその先まで来てしまっていたとは…。ショックで2歳老けた。
地図にはオパティヤまで7kmとある。ここからバスに乗り直す手もあるが、何だかシャクだ。7kmなら歩いても行ける。2時間もあれば余裕さ!…くっ、2時間も…歩くのか…!

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ここよりオパティヤ市。まだ先は長そうだが…。

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道は一本道なので迷う心配はないのがありがたい。

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右手はこんな景色。日が出てたら、もっと綺麗な海が見られたのになー。

この辺りからまた雨が降り始める。時折止んだり、時折バラバラと激しくなったり。
日はどんどん暮れていくし、オパティヤ行きのバスが何台も追い越していくし…。
黙々と歩いていると頭の中で嫌な妄想ばかりがグルグル。鬱街道まっしぐらだ。鬱な時って、足が鉛みたいに重くなるんだよねぇ。あー、進まない進まない。

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どうでもいいから、とにかく歩け。

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海を見て気を紛らわそうとするも、もう暗くなってきちゃった…

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強くなってきた雨。もう疲れたー!足重いー!喉渇いたー!(泣)

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街灯につけられたイルミネーションが海の町らしくヨット。

この後、10分かそこらで急速に暗くなった。そしてついに…

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オパティヤ、キター!!

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右の道を行くとオパティヤ市街および旧市街、だ。

闇に浮かぶこれらの標識が、本当に光り輝いて見えた。

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カーブした坂道をズンズン下りて行くと…ホテルが見えたっ!

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バスターミナルが思いがけずファンタスティックな一枚に。さあ、ここから坂を上ればすぐに…

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あぁ、着いたー!!(感涙)「ホテルに到着した」という事にここまで感激したのは初めてだ。

この時5時20分。本当なら3時間近く前に着いていたはずなのだが…。
目の前のこのホテル、今の私にとっては世界中のどんなホテル、どんな豪邸よりも輝かしく、暖かい。

フロントの、優しそうなおじさまスタッフが迎えてくれた。予約票を見せて無事チェックイン。

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清潔なバス・トイレに…

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申し分ない設備のダブルルーム!今日はもうノンビリするんだぁ〜!

疲れたけど、昼のピザのおかげでお腹は減ってない。ホテル近くのキオスクで水だけ買ってきて、思うさま飲んだ。うー、生き返る!ベッドに転がって足を伸ばすと、それだけで極楽だ。

明日はイストラ半島のポレチュという町に行く予定。天気予報は雨だけどね!

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