|
12月4日(土) - - - - - - 昨日「Miris dunja/ミリス・ドゥーニャ」というお店で買ってきたロクムというお菓子を食べてみた。 ミリス・ドゥーニャは、手作りのチョコレート、ジャム、ハーブ製品、リキュール類などを販売しているお土産屋さんなのだが、大きな特徴が二つある。 一つは、店内にカフェスペースがあって、コーヒーや紅茶、お茶菓子を頂きながら寛ぐことができる点。そしてもう一つは、隣国にして関係の深いボスニア・ヘルツェゴヴィナの特色が強いお菓子やコーヒーを扱っている点だ。 ロクムもその一つで、元々はトルコのお菓子(ボスニア・ヘルツェゴヴィナはオスマン・トルコの支配下にあった歴史を持つので、トルコから入ってきて根付いた食べ物や文化が多い)。私は今回このお店で見て、初めてその存在を知った。 手作りロクムの詰め合わせ。 一口サイズの立方体に近い形で、いくつかの種類があり、表面に粉砂糖やココナッツや砕いたナッツがまぶしてある。一見和菓子っぽくも見えるが、その味は…? 「…!」あっ、これは…「ゆべし」だ!特に中にクルミが入っているのなんて、くるみゆべしに非常に近い。これまた日本人ウケしそうなお菓子だ。結構甘さが強いので、お茶菓子として濃いめのお茶と一緒に味わうと良さそうな感じ。個人的には、ナッツやクルミの入った物や、それにココナッツをまぶした物がとても気に入った。 朝10時過ぎ、社長と電話がつながった。昨日のミリス・ドゥーニャでの出来事を簡単に伝え、できれば今日か明日、店のご主人がいらっしゃる時に一緒に訪問する事ができないか、と相談してみる。 結果、今日の12時からOKとの事で、一緒に店を訪問する事になった。よかった! 社長も7日からのリエカの仕事(ミーティングのアレンジ・通訳や、日本からの出席者のアテンドなど)で多忙極まる状況なのだが、その事で頭が一杯になっていたので、かえって他の用事が入ってきて良かったと言ってくれた。とりあえず、チャンスの神様の前髪を引っ掴んだ気分。 待ち合わせの12時に広場の時計の下で待っていると、通りすがりの長身・メガネのおじさんに話しかけられた。「日本から来たの?ここで何をしているの?」などと訊かれて答えているうちに、どういう訳だか「現代日本における世代間の関係と子供達の置かれた状況」を説明するハメになっている。街頭で初対面の人と話す話題としては想定外の内容だ。自信を持って言うが、日本語ですらマトモに説明できる自信が無い。日本で訊かれたらおそらく、「さあ…よく分かんないっすね!」とか答えてしまいそうだ。 しかしおじさんが真剣に尋ねてくるので、四苦八苦しながら、自分の知る限りの事を話した。だが、その内容が正しいのかどうか分からないし、通じていたのかどうかも定かではない。嫌な汗をかきながらヨレヨレのクロアチア語で何とか一通り説明した所へ、タイミングよく社長が登場。おじさんは「今、彼と…という事を話していたんですよ!」と社長に言い、私と挨拶を交わして、陽気に去って行った。一方残された私は、「人気者じゃん(笑)」と社長に冷やかされ、一気に脱力…。 ところで、ちょうどこの時、広場で「デモ」があったのだ。クロアチアでデモって初めて見たけど、これは政治デモではなくて、スポーツハンティングや狩猟観光に反対する市民団体の活動らしい。 プラカードには「狩猟観光は死の観光」「動物殺しは人間の死を意味する」「ハンターなんかいらない」などのスローガンが。 小冊子も配っていたので、もらってきた。 個人的には、私も娯楽のために殺生するのは好まない。肉はありがたく戴くし、その美味しさに感激したりもするけれど…。喰っていいのは喰われる覚悟のある奴だけだ。狩っていいのは狩られる覚悟のある奴だけだ(上手い事言おうとして方向性を見失いました)。 さて、社長と共に、ようやくミリス・ドゥーニャへ。 ご主人のアミルさんに「昨日はお茶をごちそうさまでした!」と挨拶すると、「何の何の!よく来てくれたね!」と笑顔で私達を迎えてくれた。 アミルさんと社長が自己紹介を交わし、商談スタート。お店の一角のカフェスペースに座り、社長と私はトルココーヒーを頂きながら、プレゼンと話し合いを進めた。 これが本格的なトルココーヒー!このコーヒーセットもここで買える。 トルココーヒーは香りと風味がとても深く(リッチな気分だ!)、クセがなくて、とても美味しかった。苦味は強めだったが、砂糖を入れて頂いたら「ビターなカフェモカ」っぽくなって、すごく飲みやすく、私好みの味になった。 お茶菓子として、例のロクムを一つ、それにスパイスクッキーも出して下さった。 今朝ロクムを食べながら「濃いめのお茶と一緒に味わうと良さそうだ」と思ったけれど、濃いコーヒーとも非常に相性がいい事が判明する。トルココーヒーと甘いお菓子というのは、日本茶と和菓子の組み合わせを喜ぶ日本人には、すんなりと受け入れられそうな気がする。 アミルさんは、このお店と同じ並びにあるエスノ・スタイルやズラタル・フィリグラン(両方とも弊社のクライアントのお店です)の方から、大体の話は既に聞いていたようだ。それで、うちの会社との提携に、興味を持って下さったらしい。 プロジェクトの詳細について社長がプレゼンを行い、いくつか質問のやり取りがなされる。私はその間、隣で神妙な顔つきで話を聞きながら、時々頷いていた。昔サラリーマン川柳で、「会議中 頷く者ほど 理解せず」という句があったのを思い出す(この当時高校生だった私は友人と、「『授業中』もだよな」と言っていた。あの頃と嫌になるほど変わっていない)。 社長と私は、ホームページ上でこのお店を紹介する際のセールスポイントをさらに探るべく、店内の商品を見て回った(セールスポイントは、既に契約が決まっている他のクライアントとかぶらないようにしなくてはいけない)。ここでは私もちゃんと自分の意見を述べた。社長は鉄分豊富な薬用ワインに興味を持ち、自分用に購入していた。 感触は非常に良くて、契約は上手くまとまりそうな感じ。 と、ここで、ちょっとしたお楽しみタイムの始まりである。 トルココーヒーの作法の一つに、「コーヒー占い」というのがある。飲み終えたカップをソーサーにひっくり返して、流れ出たコーヒーの模様から、飲んだ人の人生を占うのである。 アミルさんはこのコーヒー占いができる方なので、社長と私はお願いし、将来を見てもらう事にしたのだった。 社長のくだりはカットするとして(聞いちゃいけないかと思って、あんまり聞いてなかった)、私の返したカップとソーサーを見たアミルさんは、その途端に、「おおー!!……」と言ったまま、しばらく言葉を切った。ええーっ!な、何!?何が見えてるんデスカ!? 気になる沈黙の後、アミルさんは続けた。「なかなか大変なことが連続する人生のようですね。火山が見えます。成功運がありますが、その成功を妬む人物が、あなたを火口に突き落とそうとします。しかしあなたは転落することなくそこから這い上がり、高らかに手を突き上げて勝利を宣言するでしょう」 私の人生の風景(地獄絵図?) そうか!確かに今まで何度も、どん底に落ちては這い上がり、這い上がってはまた転落する人生を歩んできたが、そこには私の成功を妬む人物の力が働いていたに違いない。たぶん、金髪縦ロールでつり目で寒色系の服を着たお嬢様キャラだと思う。だが勝利は我にあり!ハッピーエンドはもらったぜ! アミルさんにコーヒー占いしてもらいたい方は、土日の10〜15時(平日の午後も会える確率高いです)にお店へどうぞ!クロアチア語の他、英語、ドイツ語もOK。とても雰囲気の良いお店で、お土産の品も魅力的です。 ともあれ、ミリス・ドゥーニャとも首尾よく提携できそうな運びとなって、私としては一安心だ。 アミルさんに話を伝えてくれた2軒のクライアントの方のおかげでもあり、そもそもエスノ・スタイルのディアナさんというお姉さんが私にチョコレートをくれて、そのチョコを買ったというこのお店に連れてきてくれた事から、ミリス・ドゥーニャと私のつながりができたのだった。ディアナさん、ありがとうございます!! でも今回は私自身も、ちょっとはクライアント獲得のために頑張れたんじゃないかな!?…と自分ではとても満足しているのだった。社長も感謝してくれたし、素敵なお店と協力し合える事は、とても嬉しい。 2時頃、社長と一緒にランチ。「Stari fijaker 900/スターリ・フィヤケル 900」というお店。ザグレブの老舗レストランの一つで、昔ながらの雰囲気を留めた内装や、ザグレブらしい赤いハートのテーブルクロスが温かさを醸し出している。 社長オーダーのタラの煮込みスープ。お言葉に甘えて、私も少し味見させて頂いた。 ニンニクとハーブとオリーブオイルの効いた、しっかりした味付けのスープだ。勿論、タラの旨味もよく出ており、そのエキスをたっぷり吸いこんだジャガイモもとても美味しい。 タラの煮込みスープはクリスマス料理として有名だ。このタラは、わざわざ北(スカンジナビア)の海から取り寄せたもので、それを2日ぐらいかけて水で戻してから調理するという、大変手間暇がかかる料理である。目の前のアドリア海からいくらでも新鮮な海の幸は上がりそうなものなのに、あえての贅沢、なのだろうか。ちょっと不思議な気がする。 このタラ料理、日替わりメニューを出すレストランでは、金曜日に出ることが多いらしい。 以前、他の店でフィッシュパプリカーシュ(これもその店では、金曜日のメニューだった)を食べた時にちょっと思った「レストランでも金曜日は魚料理?」という私の憶測は、あながち間違いではなかったようである。 私のオーダーしたパシュティツァーダ。「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」である。 この店のパシュティツァーダ、すごく美味い!これは本来ダルマチアの料理なんだけど。 上の写真は「pola porcija」、つまり一人前の半分の量。この店では、全ての料理ではないけれど、「半人前」で注文できるものがある(値段も一人前の半分となる)。平均的な日本人の胃袋なら、半分サイズ+α(スープ、サラダ、デザートなど)で適量だと思う。お店によって可能な「半人前(ポーラ・ポルツィヤ)システム」、覚えておくと便利かも知れない。 と、とろけるーっ!! 柔らかく煮込まれたほほ肉は、あまり「こってり感」が無く、脂っぽくもない。だけどトロっとしていて、舌の上で柔らかな肉と赤ワインの風味と煮汁の旨味とがホワーッと溶けていく感じ。美味い!美味いよ!何か、すごい贅沢をしている気分だ。勿論、付け合せのニョッキとの相性も良く、最後の一滴(?)までパンで拭い取って、まるで元から皿に何も乗っていなかったかのような状態で完食した(贅沢気分なのに貧乏性丸出しですね)。 社長と今後の事など色々話して、店を出たのは4時過ぎだった。 イェラチッチ広場。もうこんなに暗い。 社長と別れ、広場周辺をちょっとブラついてから歩いて帰った。昼食が遅かったので、お腹も空かず。
データはやっぱり来てないんだけど、新たな調べ物&作業のため、夜はパソコンに向かって過ごす。うーん、明日とか明後日のタイミングでデータが来たとしても、それから7日のリエカ行きまでに自分の仕事を終わらせるのは…無理だなぁ。いっそリエカから戻ってくるまでデータ来ないでくれた方が、正直色々と楽だよう! |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2010年12月06日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


