明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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12月5日(日)

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日が出ているのにとても寒い一日。外にいると、日向でも寒くてじっとしていられない。歩いていても顔面や耳に冷気が当たって痛い。冬眠するべきじゃないのか。日本にいたら、こんな日は絶対外になんか出ない。目の前のスーパーにだって行かない。

しかし、そのためか、空気はいつもにも増して澄んでいるように感じる。冴え冴えとしていると言ってもいい。まるで山の空気みたいだ(山なんて20年以上行ってないけど)。
今日は日曜日なので、ブリタンスキ広場のアンティークマーケットまで出掛けた。清涼な空気を感じながら、歩いて。

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相変わらずのカオス&フリーダム空間。何でもアリだ。

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このフィギュアっぽいチェス、ちょっとイイな(駒の初期位置がメチャクチャ)。

いやーっ、それにしても寒い!広場中に広がるブースの間をウロウロしている間にも、どんどん寒さが体の中に浸透してくる感じだ。お腹の中に何かあったかい物を入れたい気分。
昼近い時間だし、ひとまずここは切り上げて、イェラチッチ広場まで移動する事に。歩けば10分弱の距離だが、寒さに負けてトラムに乗ってしまった。2区間のフリーゾーンなので無料で乗れるから、まあいいだろう。

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広場にはステージが設置されていて、毎日何かしらの催しが行われているようだ。

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この時も民族衣装を着たグループの歌と踊りが披露され、多くの人が集まっていた。

まずは何か食べよう!という事で、広場に出ているソーセージの店に入ってみた。これ、以前からすごく気になっていたのだ。

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このお店。広場には他にも同種の店がいくつか出ている。

今回ザグレブに来た頃(つまり10月半ば頃)には、街中でやたらと焼き栗の屋台が目について、「ザグレブの秋の風物詩?」と気になっていたのだが、11月後半ぐらいから、今度はあちこちにソーセージの屋台や店(中で食べられる簡易店舗)が目立つようになってきており、「ザグレブの冬の風物詩?」と、前を通る度に気にしているのである。
今までは、店の前を通りかかるのがちょうど食事の後だったり用事の途中だったりしてタイミングが合わなかったのだが、今日こそは絶好のチャンスだ。皆が食べてる、ソーセージをパンに挟んだやつ、あれを食べてみよう!

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店に入ってすぐ、眼前に展開するソーセージパラダイス!五感に訴えかける、破壊力抜群の訴求。

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店の中はかなり広くて、こんな感じ。ここにもステージがあり、ザグレブの民族音楽舞踊団によるショーが行われていた。

ソーセージには、白いの、太いの、赤くて細長いの…等、いくつか種類があった。しかし、メニュー表を見ても、どれがどれだかイマイチ分からないので、焼かれているソーセージを指差して「Dajte mi ovo!/ダイテ・ミ・オヴォ(これ下さい!)」と注文。やや太めの、ノーマルっぽいのを選んでみた。これを、タレのプールをジャブジャブっとくぐらせ、細長いパンの真ん中に開けた穴にズボッと上手い具合に差し込んで完成!
一緒に頼んだ飲み物は、これも以前から試してみたかったホットワイン。やはり赤と白があって、今回は赤に挑戦。

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このソーセージサンド、ホットワイン(0.2リットル)ともに15kn(約220円)。

「冬のホットワイン」は、クロアチアや周辺国で古くから伝わる風習だそうだ。「冬のソーセージ」も現在ではすっかりお馴染みとなっているが、こちらは元々は、北の方の国から入ってきて、定着したものらしい。

店の中は暖かくて、とりあえず人心地ついた。温かい物を胃の中に流し込もうと、早速ホットワインを一口、二口と飲んでみる。
最初だけ、「ちょっと薬(養命酒とかの)っぽい?」という気もしたのだが、すぐ味に慣れた。元来ワインをあまり飲まない私にはちょっと刺激的というか、パンチのある味に感じたのだが、飲み込むと、お腹の中からたちまち温まってくる感じなのだ。

そしてソーセージサンド。今まで人が食べてるのを横目で見ながら「おいしそうだなー!」と思っていたのだが、実際食べてみると、これが期待通りの美味しさだった。いや、期待以上と言っていいかな!
確かに、シンプルで手軽なファストフード的食べ物ではあるのだが、ソーセージの本気具合が日本とは全く違う。かぶりつくとパキッと折れて、中からジューシーな肉汁が溢れ出る。顔を覗かせる断面の肉々しさ(?)がたまらなく魅力的だ。そして、タレがまたピリ辛で旨い!周りのパンにまでしっかりしみ込んで、非常に食欲を刺激される(注文時に頼めばケチャップや辛子をつけてもらえるのだが、私はこのピリ辛のタレがとても美味しそうだったので、「何もつけずに」とオーダーした)。
パンは、フランスパンに似た感じ。外側はやや硬めで噛みごたえがあり、中はモチッとした食感。パン自体も炙られており、温かくて、表面はカリカリしている。
いいねぇー!シンプルだけど、これ以上何も足す必要なんかない。こういうワイルドな食べ物は、ワイルドに喰らい付くに限るんだ!だけど猫舌の私は、ハフハフしながら小さく一口ずつかじって食べていたのだったが。なんか、全体的に逞しさが足りてない(でもカリカリのパンの屑をテーブルの上にボロボロこぼしていたので、別の意味でワイルドだったかも知れない)。

ともあれ、冬のザグレブを訪れたら、手軽に食べられるアツアツジューシーなソーセージサンドと、体の芯から温まるホットワインを是非どうぞ♪

体が温まって動けるようになってきたので(変温動物なのか?)、広場近くで賑わっているクリスマスマーケットの様子を見てみる事にした。

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マーケットが立っているのはリュデヴィト・ガイ通り。ホテル・ドゥブロヴニクのすぐそば。

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こういう正統派(?)のクリスマス飾りが並ぶのを見るにつけ、「ああ、カトリックの国なんだなぁ」と改めて思わされる。

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そして、その飾りの中に妙にリアルな「魚」があるのを見るにつけても(イエスの奇跡に基づく豊かな実りの象徴、らしい)。

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イエス生誕の場面を再現した飾り「ヤスリツェ」のパーツもたくさんバラ売りされている。馬小屋とイエス様、マリア様、三賢者辺りから買い始めて、天使、羊、牛…と徐々に買い足していくのかも知れない。

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クリスマス飾りもザグレブはあくまでハート推し(左のベルやボールにもハートの模様)。

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自家製ケーキや…

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自家製のワイン、ハム、ソーセージなどを売る店もある。

尚、このマーケットでも、あちこちにホットワインの手書き看板が出ている。小さい紙コップ1杯で10kn(約150円)が相場。

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ポップでカラフルなお菓子屋さん。夢の国か。

ほんの30分程ウロウロしていただけで、また体が冷え切っている。そろそろ帰ろうと思うのだが、もう本当に寒くて、すぐにでもどこか暖房の効いた屋内へ入りたい気分だ。少々迷ったが、、トラムで帰る事にした。
イェラチッチ広場からトラムに乗車。うおー、トラム、あったかい!暖かくて速い!いいなー、トラム!8knの贅沢。

トラムの最寄駅から部屋まで徒歩5分。サクサク歩いて帰り、飛び込むように部屋に入って、暖房のメモリを上げた。うーん、部屋、あったかい!やっぱり暖房ってスゴイな!!寒さの中、続けざまに文明の利器の力を思い知り、その素晴らしさに感動する。
こんな時季、外で働いている人達はさぞ大変だろうな。そういえば市場やマーケットで店を出している人達は、皆、厚いコートを着込んで帽子やフードをかぶっていたし、耳あてをしている人も多かった。

メールを確認すると、待っていたクライアントからのデータは来ていなかったが、先日訪問したミリス・ドゥーニャというお店に関する情報や画像のデータが社長から転送されてきていた。書面契約はまだ交わしていないはずだが、このお店のWeb用データも準備しておけという事だろうか?社長に確認のメールを送り、受け取ったデータに目を通しておく事にする。

夜、近所のピザハウスVIVAで夕食。パスタが食べたい気分だったのだ。ベーコンと唐辛子とトマトという材料に惹かれ、ホワイトパスタのアマトリチャーナというのを注文する。

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たぶん、一般的な「アマトリチャーナ」と違う(参考:Wikipedia)。

後で「アマトリチャーナ」を調べたところ、オリジナルはトマトソースをベースに、タマネギやチーズを加えたパスタソースで食べる物らしい。
この店のはかなり(アレンジを超えたレベルで)違っていて、どうしてこのパスタに「アマトリチャーナ」という名前が付いているのかよく分からないけど、これはこれで美味しいパスタだった。私の求めていた唐辛子(例によってあんまり辛くはないのだが)とベーコン、オリーブオイル&ガーリックの濃いめの味付けが期待通り味わえて、満足!
正直、このトマト(ミニトマトですな)の使い方は予想外だったのだけど、オリーブオイルで炒めたトマトは、思いのほかウマかった。中身が柔らかくなって、酸味と共にバランスのいい甘味が出ている。これ単品でもおかずになりそうな感じ。ミニトマトのオリーブオイル炒め。ガーリックとバジルを入れたりしてね(自分じゃ絶対やらないけどな)。

それと今日は、この店で初めてアルコールを飲んでみた。

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蜂蜜入りラキヤ、メドヴァチャ。

ラキヤについては既に何度か紹介したけれど、結構アルコール度数が高いし、原料によってはかなりクセのある物もある。
私はラキヤに関して言えば甘い味の物が好きで、この日初めて試したメドヴァチャもとても飲みやすく、すっかり気に入った。しっかりと蜂蜜の味が分かる。甘くて美味しい!だけど喉にグッとくる。
唐辛子が入ってるはずだけどあまり辛くないパスタ。でも一口食べた後、そこにラキヤを飲むと口の中がボーボーする。たぶん、激辛料理の後だったら火ぐらい吹けると思う。

カウンターの中で琥珀色の酒をグラスに注いでいたウェイターさんが私に声を掛けてきた。「ほら、俺も同じのだよ!」と言って楽しそうにグラスを掲げる。思わず笑顔になって私も同じようにグラスを掲げ、「Živjeli!(ジヴェリ)」と声を揃えて二人で乾杯。意味もなく。いいじゃないか。こうして楽しい酒が飲めるなんてね。

すっかり満足・満腹して帰宅。
リエカへの出発が明後日に迫っている。昨日社長からURLを送ってもらったバスの時刻表サイトを見ながら、いくつかの町を回る順序や日程をあれこれシミュレーションして計画を練る(今頃?)。
それと、天気予報をチェックしているのだが、ちょうど旅行期間に当たる日の当地の空模様が怪しい。雨・雨・雨・雨だ。なんじゃそりゃー!!(泣)
せめて滞在後半ぐらいからは晴れてくれないだろうか。せっかく海のある地方に行くんだから。
少しは青い海が見たいなー…中に入りたいとまでは言わないからさ。
これの前の記事で、「金曜日は魚料理の日」というカトリックの風習の事を書いたけれど(タラの煮込みスープのくだり)、実はその時、社長から近年のクロアチアにおける興味深いカトリック事情を耳にしたので、この場でご披露したいと思う(どうしてこの話題を別記事にしたかというと、単に前の記事が字数オーバーしてしまったからです)。

クロアチアはカトリックの国。カトリックにおいて、家庭や家族と過ごす時間というものは、とても大切にされるそうだ。「日曜日は家族と過ごす日。家族で教会のミサに行って、それから家で皆で食事して…。だからこの日は働いちゃダメ!」という事が、法律で(!)決まっているそうなのだ。だから、個人商店であっても、日曜日の休業は法律によって定められて…いたそうなのだけど、実は数年前から少々事情が変わってきたらしい。

数年前にある経営者が、「私は独身者で一緒に過ごす家族もいないのに、なぜ仕事しちゃダメなんだ!」と起こした訴えが通り、以来、日曜日の営業が部分的に認められるようになっているという。
確か4年前に来た時、日曜日のザグレブは、土産物屋も含めてあらかた店が閉まっていたという印象が強かったのだが、今回日曜日に街を歩いてみると、15時ぐらいまで営業している店が結構あったりして、「あれ、前もこんなだったかなぁ?」という気が確かにしていたところだ。
現在日曜日の営業が認められている商店は、主に観光地の土産物屋が中心という事だけれど、ザグレブもそれに準ずる扱いになっているらしい(いわゆる観光地ではないが、首都であり、通過・滞在するツーリストも多いため)。

とは言え、社長の話によれば、近年クロアチアにおいて、カトリックの精神は重んじられる傾向にあるという。結婚して家庭を築くのが当たり前、それをしないと、年々周りからの視線が厳しくなり、何だかんだと言われるようになるらしい。そういう古くからの考え方や物の見方が、なぜか時代と逆行するように復活してきているそうである。

日本でも、少し前まではそういう風潮があったと思うけれど(宗教的背景からではないが)…。
今では男女ともに初婚年齢も上がって、結婚するもしないも、家庭を持つのも持たないのも、その人の自由、みたいな考え方の人が増えていると思う。一生独身、という人も増えているみたいだし。
かと思えば、「結婚→専業主婦」という人生を望む一流大学卒の女性が少なからずいる、みたいな報道を目にしたりもして、まあ、それも含めて、「自由に人生を選べばいいんじゃないですか?」という雰囲気があるかな、という気がする。今の日本は。
少なくとも、独身者に対する風当たりは、昔に比べたら緩くなっていると思う(でも税金では痛い目みてるよ!)。ついでに、「男は家一軒建てて一人前」という言葉にも耳をふさぎますよ。あー!あー!何にも聞こえない聞こえない!

私の10年はこう(↓)なるようです(画像はこちらのサイトより)。
来年は四面楚歌、10年後は苦悩しながら中古の一戸建てに住んでるようですね。
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