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風もなく、日が落ちてもモヤモヤした空気が漂っていた昨夜。我が家ではGで始まる黒光りしたアイツが相次いで出現し、台所や廊下で不幸にも奴らに遭遇した私が繊細なハートを痛め、なおかつ驚いた拍子に裸足の足の小指を柱にぶつけて皮が剥ける痛々しい怪我を負うという惨事が発生した。 奴らに限らず、私は虫全般が大の苦手なのだ。決して都会育ちというわけではない。むしろ逆だ。虫と並んで田舎を彩るヘビやトカゲやカエル、つまり爬虫類や両生類はむしろ大好きだ。愛していると言っても過言ではない。 しかし、虫は駄目だ。種類や大きさを問わず駄目だ。モンスターだと思っている。田舎だから家の中に突如お出ましになることもあるが、遭遇時の私のアクションは常に「走って逃げる」、この一択である。 昨日現れた連中は、揃って巨大な体躯の持ち主だった。業務用サイズと言っていい。以前見かけたときに私が退治できずに放置したチビ達が成長してしまったのかも知れない。 そう、今年は梅雨の頃には奴らは現れず、その後に小さい奴らがチョロチョロ姿を見せ始めたのだった。そして、チビの頃のあいつらは本当にバカだったのだ。 不幸なことに、私のバイオリズムは奴らと似ており、活動時間が重なってしまう。奴らとの遭遇確率が極めて高いのは夜の台所。夜中に喉が渇いて水を飲みに行く時、私はまず、台所の壁のスイッチにサッと手を伸ばして電気を点ける。そして急いで一旦そこから離れる。それから、わざと大きな足音を立てながら少しずつ近付いていくのである。人が来た事を奴らに知らせ、退散を促すためだ。基本的に、奴らは人間が現れると逃げていくものだから。 ところがチビどもときたら、人間の子供と同じで危機管理能力が未発達なのか、逃げていかないのである。スリッパを履いた足でバンバン床を踏み鳴らし、音と衝撃で人間の接近を警告しているというのに、チビ達は何故か遠ざかっていかない。私の姿を見てさえ逃げようとしないのだ。思い切ってバンッと一歩前に踏み出しても、向こうに行ってくれない。中には、何を思ったか、逆にこちらに向かって走ってきた奴もいた。私の方がギャッと叫んで逃げてしまったではないか。そうかと思えば、ちょっとだけ移動して、隅っこの方でジーッと気配を殺そうとしている奴もいる。こちらからは丸見えなのだが、そうしていればバレないとでも思っているのだろうか?これが私じゃなく他の家族だったら、お前は確実に殺されているぞ。本当にバカだなー。…などと思っていたのだった。 これらの経験から思うに、奴らが「敵から逃げる」というのは、もしかすると生まれながらに持っている本能ではなく、生き延びていく中で「学習」しているものなのであろうか?「学習能力」なんてものが奴らにあるとは思ってもいなかったが。
まあ、それはどっちでもいいのだが、「熊除けの鈴」みたいに奴らを追い払えるアイテムはないのだろうか。人間には無害だけど奴らが嫌がる音波か何かを出して、置いておくだけで家中から奴らがいなくなる、とか。 自分の進歩が期待できないので、文明の利器の進化に大きな期待を寄せる次第である。ああもう、ホントやだ。 |

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