明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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既にこのブログで繰り返し言わせて頂いている事だが、夏のアドリア海は本当に素晴らしく、お勧めである。見て良し、撮って良し、泳いで良し、潜って良し、クルーズして良しだ。あとは勿論、海の幸を舌で楽しむ事も忘れてはならない。

そこで、夏のクロアチアを訪れた皆さんにアドリア海でのバカンスをより快適に楽しんで頂くために、私が自らの失敗を糧に得た教訓と、それを防ぐために是非用意して頂きたい持ち物について、2回に分けてご説明したいというのが今回の記事の趣旨である。

* * * * * *

そういう訳で、まず【その1】では「海水浴」の注意についてお話させて頂こうと思う。

やはりアドリア海は、見るだけでなく是非その中に入って泳ぐ楽しさ、贅沢さを存分に味わって頂きたいのである。いや、別に泳がなくても構わない。暑い日差しの中、冷たくて澄んだ海の水にのんびりと浸かって、周りの景色を眺めながら、ひたすらゆったりした気分を楽しむ。冷えてきたらビーチで日光を浴び、暑くなったらまたおもむろに、ひんやりとした海の中へ…。これはもう、実に幸せな時間なのである。

だがしかし。ビーチから海の中へと足を踏み入れるその前に、必ずその足元をよく確かめて頂きたいのである。「Jež(イェジュ)」がいないかどうかを。

「Jež」とはクロアチア語でハリネズミを指す語だが、ここで言っているのは「Morski jež(モルスキ・イェジュ=海のイェジュ)」のこと。海で「イェジュ」と言ったらコイツのことである。

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「海のハリネズミ」の正体

お分かりだろうか。岸に近い海底にゴロゴロ転がっているのは「ウニ」である。上の写真の中で黒く見える物は、全てウニ。これを絶対に踏んだり蹴ったりしないよう、気をつけて頂きたいのである。

一般に、クロアチアではウニは食べられていないらしい。そのせいかどうか知らないが、とにかく海水浴客が大勢訪れるような場所でも、ウニが転がり放題転がっている所があるのだ(ちなみに、食べてみたという人(日本人)に味の感想を尋ねたところ、「美味しかった。全然問題なく食べられる。醤油を持っていけば良かった」とのこと)。

上の写真は、ウニがいた場所の中でも特に密集していたポイントで、勿論全ての場所がこんな風になっているわけではない。ウニが全然いないエリアもあるし、同じエリアの中でもウニがいるポイントといないポイントがある。だからこそ、最初にしっかり状況を確認しておくことが重要なのだ。水は透明なので、岸辺付近なら、ちょっと覗けば海底まで見えるはずである。それを知らなかった私は、最初に行った海水浴で早々に両足の指計5本にウニの棘を刺し(爪先で蹴飛ばしたらしい)、そばで釣りをしていた地元のおじさんがライターで炙ってくれた針を借りて、泣きそうになりながら自力で全部抜いた。ウニの棘は折れやすく、刺さってしまうと先端が細かく皮膚の中に残って、なかなか取れないのである。

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現場となったソラリスの海(シベニク近郊)。観光客も多く、市民にも人気の海水浴場だ。

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海水の透明度は素晴らしく高い。少し注意して海中を見れば気付いたはずなのだが…

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針を貸してくれたおじさんが釣っていた魚。「オラダ(ヨーロッパヘダイ)」と呼ばれるタイの一種で、メジャーな食用魚

刺さった棘を取り除くのは非常に痛いし、まともに上から踏んで病院行きになった人も知っている。皆さんには同じ轍を踏んで頂きたくないわけである。
そこで是非ともお勧めしたいのが、サンダルの着用である。サンダルといっても色々な形があるが、いわゆる「ビーチサンダル」はお勧めしない。選ぶべきサンダルは、爪先が完全に覆われ、足首の所でボタンでしっかり留められるタイプのものだ。これは地元の人達から聞いたアドバイスである。確かにこれなら爪先が完全にガードされるし、しっかり固定されていれば泳いでいても邪魔にならない。このようなサンダルは、ビーチの露店や海辺の町の市場でも買い求めることができる。そして、清潔な針、消毒薬、絆創膏があれば、万一の時に役に立つ。

泳ぐ前に確認し、辺りにウニが見当たらなかったとしても、なるべくサンダル着用で泳いだ方がいいと思う。なぜなら、泳いでいった先にはウニがいるかも知れないからだ。岸の近くだけで遊ぶ場合には、海に入る前に水の中をよく見て、周りの人達の様子(裸足で海に入っているか)を観察し、大丈夫だと判断できたら、裸足で楽しむのもいいと思う。岸近くの、角が取れて磨かれた丸い石のツルツルした感触もまた心地よいものである。

前記の通り、ウニが全くいない場所もあるので、警戒や心配のしすぎは無用である。しかし、初めての場所では、一応の確認は怠らない方が無難であろう。ほんの少しの注意によって、痛い思いをしなくて済むのだから。

私の痛い経験も、今では楽しい思い出の一つである。だが、もう二度とご免である。この経験を役立てて頂き、皆さんがアドリア海での海水浴を安全に楽しく、心ゆくまで楽しんで下さる事を願う次第である。

イメージ 5
これは「Morski pas」(サメ)のフライである。クロアチア語では「海の犬(モルスキ・パス)」=「サメ」である。サメのフライはとても美味しい。白身で意外なほど淡白だ。

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