明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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一昨日、懐かしいクロアチア人の友人からのメールがあった。本当に久しぶりで、最後に連絡を取ってから、3年以上になる。彼女が旦那さんの仕事の都合でアメリカに行ってから、全く音信不通になっていたのだった。その間、私にも色々とあったわけだが…。まあ、今はこうして元気にやっている。何とか、仕事もしている。簡単に近況報告をまとめて、すぐに返信した。

そうしたら、その返事が今日届いていた。資格試験のことも書いておいたので、「絶対に大丈夫、健闘を祈っています」という意味の、ありがたい応援の言葉も綴ってくれていた。
そして、「あなたのクロアチア語は本当に素晴らしい。ファンタスティック!私は未だに、これほど素晴らしいクロアチア語で話す日本人に会ったことがない」とも書いてあった(このようにクロアチア人の特性の一つとして、拙いクロアチア語に対して非常に寛容な姿勢と過剰な程の賞賛を示すことが挙げられる)。

彼女の言葉を読んで、私は、もういたたまれない程に恥ずかしくなって、消え入りたいような気分に駆られてしまった。なぜなら、私は自分が送ったメールの中に、非常に初歩的な文法ミスがある事に気付いていたからだ。メールを送信した直後に気付いたのだ。いっつもこうだ。なぜ誤りというものは、送信前に読み返した時には見付からず、決まって送信した後になって発覚するのであろうか。たぶん、そういう事を専門にする妖怪がいるのではないか。そうとしか思えないほど、もう数え切れないほど同じ事を繰り返しているのだ。本当に簡単な、初歩の間違いなのに、どうして3回読み直してもこれに気付かないのか。妖怪がその時にミスを見えないようにしているか、送信中に文字を書き換えているかだ。

私が間違えるのは、大抵「格変化」という語形変化の語尾である。日本語で例えるなら、「メールをありがとうございます」と書くべきところ、「メールがありがとうございます」と書いてしまっているようなものだ。要するに「てにをは」の間違いである。だから、間違えたところで意思疎通にはほとんど影響がないのだが(前後の文脈から言いたいことは伝わるので)、習い始めてすぐの頃ならともかく、いい加減恥ずかしい。恥ずかしいのだが、性懲りも無く間違える。それでもクロアチア人は褒めてくれる。それがまた恥ずかしい。

それと、メールをくれた彼女は私の事を「素晴らしいクロアチア語で話す」と言ってくれているけれども、私の会話力は、読み書きの能力よりもさらにヒドイのだ。語学の得手不得手にも色々あるようで、読み書きはメチャクチャだけど会話は不自由しないという人もいる。私は逆で、読み書きはある程度できるようになった今でも、ヒアリングが苦手で、会話も相当シドロモドロだ(それでもクロアチア人は根気よく、私の言葉を補いながら話を聞いてくれるのだ。何と心優しいことか)。私には翻訳はできても、通訳は絶対に無理だと思う(この理由については以前から考えていたが、最近その答えが分かった。よく考えてみたら、私は日本語でも、人と会話したり人前で話をしたりするのが得意じゃなかったのだ。これじゃあ仕方がないと思う)。

昔、テレビで片言の日本語で喋る外国の人を見ると笑っていた。馬鹿にするとかそういう気持ちではなく、たどたどしい言葉遣いが面白かったり、一生懸命な様子がかわいく見えたりしたからだ。
しかし、自分がクロアチア語を学び始めてから、そういう光景を見ても全然笑えなくなった。逆に、尊敬の気持ちを抱くようになった。たどたどしくても、ちょっとぐらい間違えても、意味が通じるだけの言葉を話せるのがどれだけすごい事か、身にしみて分かったからである。いやぁ、皆さん本当に立派ですよ!

語学を学ぶことの第一の効用は、もしかすると、謙虚な人柄を形成することかもしれない。

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妖怪『メール書き換え』(想像図)

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