明日は明日のクロアチア

「買っても買ってもどこかに行ってなくなってしまう物、な〜んだ?」「リップクリーム」(私の場合)

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ふるやのもり

住んでいる家が雨漏りした、という経験のある人がどれほどいるのか分からないが、歴史ある日本家屋(木造のボロ屋)に住んでいる私にとっては、割と日常茶飯事だ。
この家は、祖母が商売しながら(70過ぎまで旅館をやっていたのだ)女手一つで建てた家で、部分的に何度か手を入れているとはいえ、一番古い部分は築60年近くになるという。その部分が、雨が降るたびに天井から漏っていて、ドリフのコントみたいに、漏った所にバケツを置いてしのいでいるのだ。何度か職人さんに見てもらったのだが、根本的に直すためには家全体を大改修するしかなく、おいそれと手が出せない状況なのだ。そういうわけで、雨が降るたび誤魔化し誤魔化し、台風が直撃しないように祈りながら、どうにかこうにかやっているわけだ。

しかし、今日の「漏り」は凄かった。
こちらでは朝から雨が降り始めていたのだが、もう朝の時点で早々に、「雨漏り」というレベルじゃなかった。家の中に雨が「降って」いたのだ。何だこりゃ。とりあえず、漏っている所一帯にビニールシートを敷いてバケツを並べたが、「ポタッ…ポタッ…」といういつものペースではなく、天井から幾筋か、「ダーッ」と一直線に水が降り注いでいた。おいおいおい…何のコントだ、これ。
今日の雨は、そんなに激しいものではなかった。小雨とは言えないが、台風みたいにバケツを引っくり返したような雨というわけでもなく、風を伴うものでもなかった。まあ、普通の雨だ。それですらこんな大惨事とは、これで台風でも来たらどうなることか…。クロアチアから帰国した頃には、帰る家がなくなっているかも知れないと思う。

そんな事を考えながら、「古屋の漏り」ならぬ「古屋の守り」に奔走した一日。何しろ、13リットルのバケツがすぐ一杯になる。15分に1回様子を見て、バケツの水を捨てていた。付きっ切りの見守りだ。何の介護か。また漏れた場所が悪くて、ちょうど手すりの真上に漏れた水が、そのまま下まで伝い落ちてしまう。最初全然気付いていなくて、それに気付いた時には階段の下がちょっとした池になっていた。家の中から床上浸水だよ、コレ!ニュースには出ないけどね!

夕方5時を過ぎた頃にようやく雨が小止みになってきて、漏りも一段落して落ち着くことができた。朝からずっと、勉強どころか食事すらままならなかったのだ。何しろ手が離せなかった。本当に、「ふるやのもり」は恐ろしい。雨は明日も降りそうだ。やれやれ、どうしたものか…。

確かに、今回は今までに無いような雨漏りが起こったが、これも結局、今まで少しずつ少しずつ傷んでいたものが、今日の雨漏りを引き起こしたのだ(最後の1本のワラがラクダの背骨を折るように)。わずかな狂いやダメージが長年に渡って積み重なった結果、取り返しのつかない破綻を引き起こす。何事も、過去の積み重ねの上に現在と未来がある。借金にしてもコレステロールにしても、相撲協会にしても日中関係にしてもそうだ。

今とは時代が違うとはいえ、一人でこの家を建てた祖母は本当にすごいと思う。それに引き替え情けない3代目は、家を改築する金すら稼ぎ出せずに、バケツの水を捨てに走るのが精一杯だ。大変申し訳ない気持ちである。クロアチアの南の島に別荘を建てる日まで、頑張って長生きしてほしいと思う。

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