ムッシュウ栗丸

そろそろ復帰しなくちゃ。。。

本と映画と美術館

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梁塵秘抄


この哀愁を帯びた調べは出色のものでした。

後白河法皇を演じる松田翔太が唄うシーンは名場面でしたねえ。

映画『永遠の0』

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映画を観てきました。

小説は何年か前に読み、昨年のゼロ戦ブームでもう一度読んでいました。

長編小説を映画化すると、おうおうにして小説の内容を全て盛り込もうとして、ちぐはぐな出来になることが多いのですが、この作品はコンパクトにまとまっており合格です。

映画の表現すべきテーマを絞り込み、スリムにしていたことと、俳優達が芸達者を揃えたことが理由かと思います。
元ゼロ戦パイロットだった役回りのベテラン達は勿論ですが、若手達も好演していました。

岡田君は力みがなく主役を演じきっていました。彼の演技力はSPで証明済ですが、今回も上出来です。
特筆すべきは、三浦春馬君です。彼は上手くなりました。かつてのチャラ男が、悩める青年を、彼の心が虚ろいながらも何かをしっかりとつかんで行く姿を演じきっています。
帰宅して娘に、三浦春馬君がなかなか良かった、と話したら、ファンのポケ娘は、当然だわ!と上から目線で申しておりましたが…

あの時代の背景や、戦後になって極端に描かれることが多い旧帝国陸海軍しか知らない世代が、どこまで理解できるのかは分かりませんが、しかし考えるきっかけになるのかもしれませんね。そう意味でも、観ることをお勧めします。

私は帝国海軍が趣味ですが、その理由の一つが、海軍は本来ややもすれば反戦的なカルチャーを持っているからです。
フリート・イン・ビーイング、と云う言葉があります。ようは、海軍の存在意義は戦うことではなく、浮かび続けて抑止力となることです。
その海軍が特攻を行ったことは、ある指揮官が、統帥の外道なり、と言ったそうですが、正しくその通りです。帝国海軍最大の汚点であり、先人達の功績も台無しにしちゃいました。
この映画は、そのこと思い出させてくれます。

最後に昨年亡くなった夏八木勲の演技を観てると、死を覚悟していた彼はどんな気持ちだったのだろうと思い涙が滲んできました。
他にも泣きそうになるシーンがいくつかあります。
映画を観て涙ぐむなんて、男たちの大和を観て以来です。

鷹ブログ仲間のnobuさんとコメント交換していて

NHK大河ドラマ“篤姫”で中村梅雀演じる井伊直弼のことを思い出しました。
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桜田門外の変で井伊大老が落命する直前に、初めて敵対する篤姫と二人きりで対談する茶室のシーンです。

茶道の場ですから多くを語ることのないシチュエーションの中で、

夫々の生き様や信条といったものを凝縮され選びぬかれた言葉でのやりとりしています。

そこにはゆったりとした時間が流れているにもかかわらず緊張感が漂います。

国の行く末を案じながら、自分に与えられた使命を全うしようとした井伊直弼。

極悪非道の謗りを受けることを覚悟しながらも、

自分の信ずるところに従い安政の大獄を断行した井伊直弼。

自分が世間から如何なる評価を受けようともかまわず、

ただひたすらに徳川将軍家を守ることのみに専心した忠義の士、井伊直弼。

そんな井伊大老を中村梅雀は、少ないセリフ廻しと無言できびきびとした茶道の所作で好演していました。

そして、感銘を受けた言葉は…

篤姫が『たまには、そちと会って語り合いたいものじゃ』と言った時、

井伊大老が『手前の点てた茶を褒めてくださる方とは、私も語り合いたい。』とこたえるところです。

遠まわしな言い方ですが井伊大老の淋しさが滲み出ています。

強靭な精神力で末期的な症状に陥っている徳川幕府を立て直そうとした井伊大老といえども、

やはり人間ですから“自分を理解してくれる人、自分の存在を認めてくれる人”を求めていた。

そんな人間の寂しさや弱さを表していました。

中村梅雀のお父さんである中村梅之助は演技力のある役者で好きでしたが、

この茶室のシーンによって、中村梅雀はお父さんを超えることができたのだと思います。

中村梅雀のインタビューはこちらです ⇒ http://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/inter15/index.html






佐伯泰英の傑作時代小説を2007年に山本耕史主演、中越典子など共演でNHKがドラマ化。

木曜時代劇の枠で連続時代劇ドラマとして放映されたのですが、

好評だった実績を受けて9月6日から土曜時代劇(30分)の枠で、

全12回でパート2が登場します。
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前回は山本耕史の演技・殺陣が見所だったのですが、

意外だったのは中越典子の演技が良かったことです。

彼女のイメージは現代風(?)の活発な女の子というもので、

『時代劇かあ〜?』と疑問形の眼で視聴したのですが、

深川のおきゃんな女の子ながらも、現代から見たら古風であり、

部分的には感情を抑制した演技が求められていたのを見事にこなしていました。

この時代劇をすっかり気に入ってしまい、大枚をはたいてDVDを購入までしちゃいました。

今度は、しっかり録画するつもりです。




藤沢周平の世界

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職場が大森に変わって通勤時間が長くなったせいもあるのですが、

ここのところ文庫本をやたら読んでいます。

その殆どが藤沢周平の本です。

改めて、藤沢周平ワールドにのめり込んでいる感じすらします。

彼の作品は江戸時代を舞台にしたものばかりですが、

古臭さを感じさせません。

そこには、名もなき一介の武士や、江戸の町人といった市井の人々に

スポットライトが中てられています。

彼らの生き様、考え方、人への思いといったものは現代にも通じるものばかり。

ですから、人生をどうやって生きて行くべきかを学ぶことすらできます。

つまり、登場人物は江戸時代の人達であっても親近感を覚えるのです。

彫師伊之助捕物帳覚えシリーズの第一回作品である“消えた女”の解説で、

長部日出雄という方が、こう書いています。

“主人公の潔癖性。伊之助は、世間とはべつの、自分だけの法律を心の中にもっていて、
 それを守ることには、すこぶる潔癖で厳格だ。
 世間の法律を重んじることなくとも、
 自分に義務として課したものは、なんの得にもならなくても徹底的に遂行し、
 そのためにどのような危険に襲われても、たじろがない。
 『おのれの分を尽くす厳格な義務感』と
 『毅然として運命に耐える態度』のストイシズムを持っている。
 そして、正義を大上段に振りかざすのではなく。
 小さな悪や間違いには目をつぶっても、大きな悪は許さない。”

この、生き方は伊之助に限らず、大抵の主人公達に共通しています。

“蝉しぐれ”の文四郎も、“用心棒日月抄”の青江又八郎も、海坂藩の下級武士たちも、

主人公たちは皆、こういったものを根底に持っているような気がするのです。

それは、自分なりの正義感を持ちながらも、しなやかに生きて行くための、

人間の知恵というか術なのかもしれません。

そういったものを、藤沢周平の本から学ぶことができるのです。

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