気と心と宇宙法則

難病(難しい病気)の人たちの力になりたい、と思っています。

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力の誦句について

「信念」、「信念」と言われても、何を信念すればいいのか、わからないという人が、天風哲学研究者の中にも、多いと思う。
 
敢えて、答えを先にするならば、それは、自分の中に、健康も運命も自由に獲得し得る力、というものがあるということを、信念することだと、思う。
 
そのことが端的に現されているのが、「力の誦句」だと思う。
 
 
「私は、力だ、力の結晶だ、何ものにも打ち克つ力の結晶だ、だから、何ものにも負けないのだ、病にも運命にも、否、あらゆる全てのものに打ち克つ力だ、そうだ強い強い力の結晶だ」
 
僭越だが、この力の誦句が正しく理解できたら、天風哲学を完全に自分のものにすることができたと、言えるだろうと思う。
 
 
ところで、今、手元に、「図解 中村天風」(中村天風財団編 鳥海者社刊)という一冊の本がある。
 
この本の巻末に、そらく、この本の結論として意識して、行われたであろう、と思われる、当時の天風財団理事長合田周平氏と元人事院総裁の内海倫氏の「天風哲学の神髄と人間天風」と題した対談がある。
 
その中で、以前から、特に、内海さんの「力の誦句」の解釈に関して、「少し、違うんじゃないか」と、強く違和感を感じていた所がある。
 
 
内海さんは次のように言っている。次は、長い話の一部を切り取るようにして、引用しているので、話の全部を、間違いなく、正確に知りたいと思う方は、是非、本そのものをお読み頂きたい。
 
内海:「天風哲学の原点は『力の誦句』にあるということにたどり着いたのです。それは天風の『悟り』とも言うべきものです。」
 
天風哲学の原点は「力の誦句」にある、ということも、それが天風先生の「悟り」(ということは、天風先生を勉強する人が等しく目的とすべきところであると言える)であるということも、私も、全く同感である。
 
 
次が、私が、内海さんと大いに見解を異にするところである。
 
内海:「(ヒマラヤの山奥で)ただひたすらに自分自身と対峙し、厳しい自然の中で孤高の修業を続けていたある日、大自然の一角で坐していた天風の頭の中に、一瞬にして鋭角的な気が流れ込んできた。そして、声にはなっていないが、『私は力だ』と叫んだ。天風哲学の最初の叫びです。」
 
 
結論を先にすれば、天風先生が、ヒマラヤの山奥で瞑想をしていて、「一瞬にして鋭角的な気が流れ込んできた」ということと、先生が「私は力だ」(つまり、力の誦句)と言っていることは、全く別の話だと思う。
 
確かに、当時死病と言われた奔馬性結核が、治ったのは、瞑想中に、気が流れ入ってきたからには相違ない。
 
そういう意味(気が病気を治したという意味)では、内海さんが言われるように、確かに、天風哲学で原点であろう。
 
 
ただ、あからさまに言えば、内海さんが「一瞬にして鋭角的な気が流れ込んできた」と言っているのは、私には、経験もないのに、従って、よくわかりもしないことを、美しい美辞麗句でもって糊塗しているようにしか思えない。
 
その時、私が側にいて、これを言いていたなら、きっと、「一瞬して鋭角的な気が流れ込んできた」ということは、どういうことですか、また、そのことによって、天風先生はどうして、「私は力だ」と叫んだんですかと、きっと、訊いたに違いないと思う。
 
内海さんが、自分も「一瞬して鋭角的な気が流れ込んできた」経験をしたというなら、まだしも、決して、そうではあるまい。
 
 
私の経験からしても、又、天風先生の現存する印刷物の、どこを見ても、「一瞬して鋭角的な気が流れ込んで来る」ということは、全く、あり得ない、と思う。
 
少なくても、「私は力だ」と感じるような物が、一瞬にして流れ込んでくるような、ことは普通ではあり得ない。
 
 
瞑想していて、無念無想になり、空の声を聞き、そして神人冥合を果たし、空の世界から「気」が流れ入って来て、そのことによって、病気も徐々に時間を掛けて、回復して行ったに違いないのだが、
 
少なくても、内海さんが言われるように、「一瞬して鋭角的な気が流れ込んで」来て、病気が瞬時にパッと、治ったわけではないのだ。
 
更に、内海さんの勘違いを指摘するなら、気と言うものは、ゆるゆると、時間をかけながら、少しずつ、徐々に入って来るもので、一瞬してパッと入って来るものなんかではない。
 
ましてや、気が入って来たことを自覚できたにしても、「私は力だ、力の結晶だ」を信念できるまでには、相当に時間を要するはずである。
 
 
と言うのも、「私は力だ、力の結晶だ」と信念できることと、本当の自分とは、肉体でもなく、心でもなく、「気で出来た組織である」とうことを自覚することと、全く同じことだからである。
 
これを、言葉を変えて言うならば、本当の自分とは、「気で出来た組織」であることを、自覚できて初めて、「私は力の結晶だ」と信念することができるのである。
 
つまり、「力の結晶」とは、具体的には、自分の中の「気で出来た組織」のこと指して言うのである。
 
このことは、先生の講演録テープ、信念は人生の羅針盤」を聞いていても、先生は、その中で、はっきりそう言っている。
 
 
天風会鎌倉支部に入会して、瞑想中に、頭頂から(後になって、額の印堂から)気が入って来るのを感じて以来十二・三年、やっと、自分の中に、「気で出来た組織」があることを確信できて、そして、これこそ、本当の自分であること信念することができるようになった。
 
 
だって、瞑想中、最近は、無念無想になると同時に、肉体の感覚も全て消え失せ、この「気で出来た組織」しか、残らなくなっているから、本当の自分が、この「気で出来た組織」であることを、信念するもしないも、これしか、存在しないのだから、そう思わざるを得ない、ということになっている。


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このブログに巡り会えて初めて「信念が強くなる」の意味が分かりました。感謝です。

2015/7/5(日) 午後 10:20 [ るど ]


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