国際刑事裁判所(ICC)と日本

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

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TB先のような質問があったことを受けて、NTTレゾナントが主催する教えて!gooというサービスにID登録しました。主に国際刑事裁判所(ICC)関連の回答を専門に受け持つ予定ですが、たまに質問側にも回るかもしれません。さて、Yahoo!以外のコミュニティでの一問一答はどのようなものなのでしょうか。

以下は、その「教えて!goo」で初めて投稿した回答と、その元となる質問をより見やすく、参照性を向上させることを目的として再編したものです。尚、回答中も明記しておりますが、以下の回答は専門家としての私個人の理解に拠るものであり、JNICCを代表するものでも、政府各省庁の公式見解を代弁するものでもありません。

質問番号:QNo.3265418
質問日時:07/08/18 16:15
質問者名:salut231
Q:わが国が国際刑事裁判所について最近批准したと聞きました。
これまで批准が遅れていた背景及びこのタイミングで批准された理由を教えてください。


ブログで、salut231さんの最後の質問に間接的にお答えしていたと思いますが、批准のタイミングについては、これまで一連の動きを観察してきた者として私見を言わせていただきます。

まず「このタイミング」という質問の主旨がやや曖昧で、「どのタイミング」(例えば、何らかの国際的な動きに対して呼応するタイミング等)のことを仰っているのか、やや不透明なのですが、簡潔に申し上げますと次の要素が働いていると思われます。

(1)政治上の意味合い:アフガン・イラク攻撃中に発覚した米軍による数々の捕虜虐待スキャンダル(グアンタナモ、アブグレイブ収容所など)により、米国に対する国際的信頼が失墜し、(a)米国の反ICC姿勢を懸念する必要性が減り、(b)米追従路線を転換する転機に恵まれ、(c)日本が本来推進する「人間の安全保障」外交の柱の1つとして、名実ともにICCを支持する機運に恵まれた。

(2)国内政治の意味合い:これまで長きにわたってICC批准に消極的だった政府が、(1)の情勢を受けてかICC批准に積極的に取り組み始めた。政府の積極姿勢を読み取った上で議連が発足するなど国会での批准推進の動きが活発化した。

(3)予算上の意味合い:ICCに対する拠出は「グローバルな課題への対応」という名目で計上、財務省によって承認されたが、その金額(7.2億円)は当初計上予定だった19.8億円の四割以下である。これは、相当な折衝が外務省と財務省の間で行われた結果と見られ(参考URL2)、最終的にはこの予算(ICCに関する年間予算の全体の約二割)に基づいて批准のスケジュールが決められたと考えられる。

総括すると、外務省は(1)(2)の機先を制する為にも批准を急ぎたかったが、金庫番の財務省の抵抗に合い、批准スケジュールを予算確定に合わせて決めたのではないかと思われる。

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