国際刑事裁判所(ICC)と日本

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

核のない世界

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毎年終戦記念日恒例のNHKのシリーズ『日本のこれから』
終戦64年目の今年のテーマは「核」だった。題して『核 日本の、これから』

放送に先がけ、番組はアンケートを実施。これを機会に日本の核に対する姿勢に関する意見をぶちまけてみた。職業柄か、いかんせん長くなってしまったのでおそらく番組中では採用されないだろうが、記録のため番組が中断(第二部が間もなく放送)しているうちに掲載しておく。


NHK『核 日本の、これから』Webアンケート回答

1 北朝鮮の核の脅威について
北朝鮮の核実験を受けて、日本政府は北朝鮮への輸出を全面禁止するなど、独自の経済制裁を閣議決定しました。一方で、日本への核攻撃が明らかな場合に、敵基地を先制攻撃するなど、新たな自衛策を唱える声もあがっています。あなたは、北朝鮮の核の脅威に対して、日本がどう対処すべきだと思いますか。最も力を入れるべきと思うものを1つお選びください。
4)その他
話し合いか実力行使かという二者択一の議論は危険であり、国論を分断するだけだと思う。また、話し合いは二国間のみで行われるべきではなく、六カ国協議など利害が絡み合う朝鮮戦争の当事者間のみで行っても意味がない。新たな多国間の枠組みの中で、個別具体的な解決を求めるのではなく包括的な、朝鮮戦争終結に向けた新たな枠組みを構築すべき。拉致問題はそのコンテキストで解決を目指すべき案件であり、二国間のみの「話し合い」では進展しない。
2ー1 日本の核政策について
日本は唯一の被爆国として非核三原則「持たず、作らず、持ち込ませず」を宣言しています。しかし、その一方で、アメリカの核の傘に頼っていることの矛盾が指摘されたり、「自衛のための必要最小限度の実力を超えなければ、核兵器の保有は憲法9条の禁ずるところではない」という過去の政府見解もあります。あなたは、日本の核に対する政策や姿勢をどう思いますか?
2)核の力に頼るべきでない
非核三原則は、核の傘に頼るという矛盾とその矛盾と整合させるための核の持ち込みによって事実上破られているといえる。この矛盾をどう正すか、そして核を合憲とする政府見解については、そのまま鵜呑みにせず国民が議論すべき。広島級原爆の数百倍の破壊力を「必要最小限度の実力」と捉えられるかどうか、現実的な議論が必要だと思う。日本はこれから「原則」を守れる一等国にならなければならない。原則が守られない矛盾があるのならば、原則を否定するのではなく、原則に則した体制をつくるべきだと思う。
2ー2
あなたは、日本の核の現状をふまえて、非核三原則や憲法9条についてどうお考えですか?ご自由にお書きください。'''
現状、原則が守られていないならば守れる体制を作るべき。日本は長い年月をかけて非核姿勢を国是化してきた。周辺国の事情によりこの国是を曲げられるのではなく、周辺国に国是をリスペクトさせる一貫性を示さなければならないと思う。核保有に関する憲法9条の議論はあくまで内閣法制局が提示したもので最高裁の判断ではない。国民が判断し、国民が支持する考えを持つ政府がその判断に基づいて取り組むべき問題。
3 アメリカの核廃絶へ向けた動きについて
オバマ大統領は、核兵器の廃絶を唱え、これまで後ろ向きだったCTBT(包括的核実験禁止条約)の批准や、ロシアとの間で大幅な核兵器削減交渉を目指すなど、具体的な目標を掲げています。しかし一方では、核の拡散は止まらず、核がテロリストに渡る危険性も指摘されています。あなたは、アメリカが主導する核廃絶はうまくいくと思いますか?
4)その他
アメリカが主導すれば各国が必ずしも核を手放すとは限らない。国際社会の支持も必要であり、日本はそこで具体的にアメリカの政策を支援できるようサポートすべき。アメリカ単独で国際社会に核廃絶を訴えるのは難しい。日本が国是とする非核姿勢を貫くべく、日本が他の核保有国を巻きこんでいくくらいの気概が必要。先ずは米露に続き、米中の核軍縮を推進するためにも日本は率先して北東アジア(朝鮮半島だけでなく)の非核化に取り組むべき。
4 核廃絶に向けた日本の役割について
これまで日本は、広島・長崎を中心に、核兵器の悲惨さを世界に伝えるなど地道な活動を続けてきました。あなたは、唯一の被爆国として日本がすべきことは何だと思いますか?
ご自由にお書きください。
「核のない世界」を実現するために、非核三原則を徹底し、周辺諸国の非核化も推進すること、最終的に地球規模の非核化を目指すこと。日本だけ核を持たなければよいのではなく、核を使う状況を現出させない状況を作り出す努力をするのが、唯一の被爆国としてとるべき行動。核をめぐるいまの日本の現状はこれにまるで逆行している。これを正すのが、日本がまずすべきこと。
5 自由記述
核兵器、戦争など、ご自身の体験がある方はそれもふまえて、自由にご意見をお書きください。
日本はこれまで、核に対するアレルギーが強すぎて核に関して真剣に論じることがなかった。日本が核廃絶の理想を掲げても、世界の現状は理想とまるで違って進行した。理想は現実を踏まえなければ絵に描いた餅となる。日本人はこれから、理想を絵に描いた餅としないために現実と向き合い、その中で具体的な核廃絶に向けた道筋を見極めなければならないと思う。そのために、日本人はいま真摯に「核」を論ずるべきなのだと思う。

転載元転載元: GivingTreeの雑記帳

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