国際刑事裁判所(ICC)と日本

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

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動画:将来建設予定の国際刑事裁判所敷地についての解説(英語)

国際刑事裁判所が取り扱う事態と案件

概要
国際刑事裁判所ローマ規程(以下、ローマ規程)の定めにより、検察官は、締約国または国連安全保障理事会の付託に基づき捜査を開始することができる。検察官はまた、裁判所の管轄犯罪に関する個人または組織・団体からの「情報提供」(communications)に基づき、自発的(proprio motu)に捜査を開始することも可能である。

2011年11月現在、ウガンダ、コンゴ民主共和国、中央アフリカの3つの締約国が、それぞれの領内において発生している事態について裁判所に付託している。これら3カ国に加え、国連安全保障理事会はスーダン・ダルフールおよびリビアの非締約国2カ国における事態を付託している。また、同じく非締約国であるコートジボワール政府は、ローマ規程に基づき自発的に同国の事態を付託している。

検察官は綿密な調査を行った後、検察官は捜査を開始し、現在、国際刑事裁判所は7つの事態すべてについて訴追手続きを進めている。


1.ケニア 《更新》
2009年11月6日、裁判所長会議はケニアにおける事態の審理を予審裁判部第二法廷に任命した。2011年3月8日、予審裁判部第二法廷は多数決により、ウィリアム・ルトーWilliam Samoei Ruto)、ヘンリー・コスゲイHenry Kiprono Kosgey)、 ジョシュア・サングJoshua Arap Sang)、フランシス・ムタウラFrancis Kirimi Muthaura)、ウーフル・ケニヤッタUhuru Muigai Kenyatta)、ムハンマド・アリMohammed Hussein Ali)ら6名について、2011年4月7日付けで出廷を求める検察官の召喚請求を承認。2010年3月31日、同法廷は検察官にケニアにおける事態に関する捜査を開始することを承認。2011年4月8日、被疑者ら6名は任意で同法廷に出廷。2011年9月1日〜8日の間、検察官対ルトー、コスゲイ、サング被疑者の起訴事実確認のための公聴会が開かれ、2011年9月21日〜10月5日の間、検察官対ムタウラ、ケニヤッタ、フセイン被疑者の起訴事実確認のための公聴会が開かれた。

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2.ウガンダ
検察官対ジョセフ・コニーJoseph Kony)、ヴィンセント・オッティVincent Otti)、オコト・オディアンボOkot Odhiambo)、ドミニック・オングウェンDominic Ongwen)の案件に関する審問が予審裁判部第二法廷で行われている。本件については、神の抵抗軍(Lord's Resistance Army: LRA)の最高幹部5名に対して訴状が発行されている。同じく訴状が発行されたラスカ・ルキーヤRaska Lukwiya)被疑者についてはその死亡が確認されたため、すべての訴訟手続きが停止された。本件に関わるその他の4名は依然逃亡中である。 

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3.コンゴ民主共和国 《更新》
検察官対トマ・ルバンガThomas Lubanga Dyilo)、ボスコ・カタンガBosco Ntaganda)、ジェルメイン・カタンガGermain Katanga)、マシュー・チューイMathieu Ngudjolo Chui)、カリート・ンバラシマナCallixte Mbarushimana)の4つの案件がそれぞれの法廷で審問段階にある。この内2つの案件は、予審段階にある。ルバンガ、チューイ被告の両名に対する訴訟手続きは、公判段階にある。ルバンガ、ジェルメイン・カタンガ、チューイ被告の3名は、裁判所により収監されている。被告人ンタガンダは依然逃亡中である。被告人トマ・ルバンガの公判は2009年1月26日に、被告人カタンガチューイ両名の公判は2009年11月24日に開始された。2011年9月16日〜21日の間、被告人バラシマナの起訴事実確認のための公聴会が開かれた。

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4.スーダン・ダルフール 《更新》
検察官対アフマド・ハルーンAhmad Muhammad Harun)およびアリ・クシャイブAli Muhammad Ali Abd-Al-Rahman)案件、オマル・ハッサン・アーメド・バシルOmar Hassan Ahmad Al Bashir)案件、バハール・アブ・ガルダBahar Idriss Abu Garda)案件、バンダ・ヌーラインAbdallah Banda Abakaer Nourain)およびサレー・ジャムスSaleh Mohammed Jerbo Jamus)案件の4つの案件が予審裁判部第一法廷において審理されている。このうちアブ・ガルダ被疑者は2009年5月18日、予審裁判部第一法廷に任意で初出廷した。起訴事実確認の結果、2010年2月8日ガルダ被疑者の起訴事実は却下された。2010年6月17日バンダジャムス両被疑者は任意で出廷。2010年12月8日、両被疑者に対する起訴事実確認のための公聴会が行われ、2011年3月7日、同法廷は両被疑者に対する戦争犯罪に関する起訴事実を全会一致で確認。両被告人を第一審裁判部へと送致した。

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5.中央アフリカ  《更新》
2005年1月7日、中央アフリカ政府は同国における事態について検察官に捜査を要請。同20日、事態が予審裁判部第二法廷に任命される。2007年5月22日、検察官は同国の事態に対する捜査開始を発表。2008年5月25日、コンゴ民主共和国の前副大統領であるジャン=ピエール・ベンバJean-Pierre Bemba Gombo)被疑者が逮捕される。2009年6月15日、同法廷は人道に対する罪2件、戦争犯罪3件についてベンバ被疑者の起訴事実を確認、第一審裁判部第三法廷に同被告人を送致した。2010年11月22日、検察官対被告人ベンバ氏の公判が開始された。

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6.リビア 《更新》
2011年2月26日、国連安全保障理事会は、リビアにおいて2011年2月15日以降に発生した事態について国際刑事裁判所に付託する決議を全会一致で採択した。2011年3月3日、検察官はリビアにおける事態に関する捜査を開始することを発表。裁判所長会議により、同案件の審理は予審裁判部第一法廷に任命された。2011年5月4日、検察官は同第一法廷に対し、人道に対する罪の容疑で3人の人物に対する逮捕状の発行を請求。2011年6月27日、同法廷はムアマル・カダフィMuammar Gaddafi)、セイフ・イスラム・カダフィSaif Al-Islam Gaddafi)、アブドラ・アル・サヌーシAbdullah Al-Senussi)ら3名に対する逮捕状を発行。これら被疑者ら3名のうち、ムアマル・カダフィ被疑者については死亡が確認されており、残り2名はいずれも逃亡中である。

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7.コートジボワール  《更新》
2003年4月18日、ローマ規程第第12条3項の規定に基づき、非締約国であるコートジボワール政府が事態を国際刑事裁判所へと付託。2010年12月14日、同国はICCの管轄権受託を再確認する宣言書を発表した。2011年5月19日、検察官は裁判所長に対し、同国に対する捜査開始について予審裁判部に申請することを表明。2011年5月20日、裁判所長会議により、同事態の審理は予審裁判部第二法廷に任命された。2011年6月23日、検察官は同第二法廷に対し、同国における戦争犯罪及び人道に対する罪について捜査開始に関する承認を請求した。2011年10月3日予審裁判部第三法廷は同請求を承認、検察官が自発的に捜査を開始することを了承した。

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出典:国際刑事裁判所公式サイト "Situation and cases"(事態及び案件)及び各案件詳細情報に基づき作成。
補足:国際刑事裁判所(ICC)と日本外交 - 外務省国際法局国際法課(2010年8月時点)
作成:2011年06月25日(更新:2011年11月16日)

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【更新】(2011.11.16)―訴追案件情報を最新の公式情報に基づいて更新しました。

2011/11/16(水) 午前 10:46 etranger3_01 返信する

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