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私は名古屋の中学1年生です。夏休みの自由研究の課題にしたらて言われてお父さんに教えてもらってよんでみました。むつかしい言葉が多くて読むのが大変だったけどがんばってよみました。国際裁判所はどこにあるのですか?ローマにあるのですか。あと犯罪をしたひとはだれがつかまえるのですか。警察の人がつかまえるのですか。いままでにつかまってろうやに入れられ人はいますか。ろうやはどこにあるのですか。
aiti2521さんの娘さんから久しぶりに質問があったので、簡単にお答えしましょう! 今回は、4つも質問いただいちゃいました。 aitiさんからの質問はとても基本的なものだけれど、たしかに誰もが疑問(ギモン)に思うことですよね。 さあ、どんな答えがでてくるでしょうかっ^^ ○質問1:国際裁判所はどこにあるのですか? ○質問2:犯罪をしたひとはだれがつかまえるのですか。 ○質問3:いままでにつかまってろうやに入れられ人はいますか。 ○質問4:ろうやはどこにあるのですか。 〔答え1〕国際刑事裁判所(ICC)はオランダのハーグ(DEN HAAG)という街にあります。ハーグは国際司法都市(こくさいしほうとし)といわれていて、ICCのほかに、国と国との争いごとを調停(ちょうてい=争っている間に他人が割り込んで争いをやめさせること)するICJ(国際司法裁判所)や、旧ユーゴスラヴィアという昔あった国で行われた国際犯罪(はんざい)をさばくためのICTY(旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷)など、国連の国際司法機関もあったりして、まさに世界の国際司法の中心といわれる街です。http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/netherlands/image/map.gif オランダの場所(だいだい色の部分) (ココで「ハーグ」を探してクリックしてみてね!) 〔答え2〕犯罪を犯したとされる人(被疑者=「ひぎしゃ」といいます)は、その被疑者がいる国の警察が捕まえます。被疑者のいる国は、ICCに加盟していない場合は、被疑者を捕まえることは、その国の義務(ぎむ=しなければならないこと)ではありません。 ICCは、国連を通して協力(きょうりょく=助けること)を要請(ようせい=お願い)できますが、ICCに加盟していない国は、この要請に応じる(おうじる=YESということ)必要はないのです。だからICCは、加盟国をもっといっぱい増やして、世界中の国々がICCに協力できるようにしたいんですね。 最近、日本がこのICCに加盟したことで、日本も、たとえば日本に被疑者が逃げたときに、ICCに協力して被疑者をICCに引き渡すことができるようになりました。これはICCにとって、とっても心強いことなんです。 〔答え3と4〕2003年にICCが機能しはじめてから、いままで捕まった人、1人だけいます。アフリカのコンゴ民主共和国(みんしゅきょうわこく)という国で、こどもを強引に兵士する(強制徴兵=「きょうせいちょうへい」といいます。「ちょうへい」については、お父さんに聞いてみてね!)という犯罪を行っていたとされる、トーマス・ルバンガという、反政府武装勢力(はんせいふぶそうせいりょく=政府に対して暴力で反対するゲリラ)のリーダーです。 ルバンガ被疑者は、ICCに加盟したコンゴ民主共和国の政府当局(警察)によって捕まえられました。捕まえられた被疑者は、まずコンゴ国内の収容所に入れられて、そのあとでオランダのハーグに移送(いそう=他の場所へうつすこと)されました。つまり、捕まえられた被疑者はオランダのハーグに収監(しゅうかん=ろうやに入れられること)されます。いま、ルバンガ被疑者は、ハーグのろうやの中にいます。http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/congomin/image/map.gif コンゴ民主共和国の場所(だいだい色の部分) |
質問に答えよう!
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また質問があったので特別に簡単にお答えしましょう! これは、いい質問ですね!日本が加盟するとどうなるのでしょう。 さあ、それでは一緒に考えてみましょう。 ○質問1:アメリカ、中国、ロシアがなぜ、反対しているの? ○質問2:日本が加盟するとどうなるんだろう? アメリカや中国、ロシアは、実はそれぞれ別の理由でICCに反対しています。 アメリカが反対するのは、アメリカが世界中に多くの軍隊を派遣(はけん)していて、その兵士ひとりひとりが、もしかしたらICCによって裁判を受けるかもしれないと思っているからです。アメリカは、自分たちの国が、それほど世界に好かれていないことを知っています。だから、アメリカをよく思わない国が、ICCを使ってアメリカをわざと訴える(うったえる)ようなことをするのではないか、と。アメリカはその可能性を恐れているのです。でも、本当はそんなことはないんですよ。ICCは、そうやって悪意を持って訴えることができないような仕組みになっているからです。この仕組みについては、後で説明しますね。 中国とロシアのうち、中国はたしかに反対しているんですが、ロシアは実は「反対」はしなかったんです。ここを見てもらうとわかるのですが、ローマの会議ではロシアは確かに反対票を入れてないんですね。ではなぜ、いまだにロシアはICCにおおっぴらに賛成することをしないのでしょうか? 中国が反対しているのは、実は通常の「解説!」シリーズでも説明した「主権」(しゅけん)※が関係してくるからです。中国はICCは中国の主権をおびやかすのではないかと考えています。またICCが扱う戦争犯罪の罪が、国際的な戦争だけでなく、国内での紛争も対象としていることを警戒しています。 中国はとても広く大きな国で、多くの種類の人々が暮らしています。だから、争いが絶えず、いまも中国の中では中国の政府に不満を抱える人がぶつかりあって、テロを行ったりしています。中国は、こうした国内の問題について、ICCが強引に関わってくるのではないかと警戒しているわけです。これを「内政干渉」(ないせいかんしょう)といいます。「内政」とは、「国内の事柄」という意味を持ちます。「干渉」とは、口を出すこと、口をはさむことを言います。中国は、ICCがこの内政干渉をしてくるのではないかと気にしているから、ICCに反対しているのです。※主権についての説明はコチラ! ロシアの場合は、少し違います。ロシアも大きな国ですから、国内にさまざまな問題を抱えていますが、ロシアは中国と違って、会議では反対票を入れなかったんです。それは、ロシアの考えではICCがまだ不完全なもので、ちゃんとした形のあるものでないと思えたから、もっと形のあるものになったら賛成する、というのが反対した理由だったからです。実際、ロシアはその後もちゃんとICCの会議には参加していて、ICCの中身を作るために積極的にかかわっています。 アメリカ、中国、ロシアがなぜ反対しているか、わかりましたか? それぞれの国が、別々の理由で反対していることが、よくわかりましたよね。 それに、中国やロシアがICCに反対していたのは1998年のときのこと。いまは、おおっぴらに「反対だ!」などとは言わずに、積極的に会議に参加して、ICCの成長を見守っているみたいです。いまだに会議にもまったく参加していないのは、アメリカくらいのものなんですよ。1998年からもう9年も経ちましたから、国というものも立場を変えるものなんですね。実は、アメリカも少し反対の態度がやわらかくなってきているんですが、その説明はまた後でしましょう。 |
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小三の息子は加盟ということの意味がまずよく掴めないようでしたが、私が読んだ内容について耳は傾けてくれました。それからICCてなに?と何度も聞かれました。
きょうかさんの息子さんから質問があったので、特別に簡単にお答えしましょう! |
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