チェンライの田舎から

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心筋梗塞

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心筋梗塞

64MCT

心臓検査のための64列マルチスライスCT

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タイに戻って4ヶ月、そろそろ術後6ヶ月の検査が近づいてきた、できればカテーテル挿入検査はもうしたくないと思っていた、主治医の先生に他の方法はないのかと聞いたが、心臓冠動脈の検査にはカテーテル検査しかないとの返事。

そんなときインターネットでCTで冠動脈の検査が出来ることを知った、早速メールでコンタクトを取った、すぐに返事がきて院長先生直々に見てもらえるとのこと。

その病院は ”西千葉総合病院 ”で、年間のカテーテル施術数が1,600件を越え、全国でもベスト3に入る実績の有る病院であることが解った。

院長先生は自分のブログを持っていて日々の出来事をUPすると共に、全国の患者さんからの問い合わせに丁寧に答えておられた。

”西千葉総合病院 ”のホームページもあってそこに64MCTの紹介記事がある、今までは脈のみだれがあると検査不可能であったり、息を止めている時間が長かったり、不都合な点が多々あってCTによる検査は適切ではなかったが、この世界で初めての1号機は今までの不都合な点を全てクリアーしているという。

早速日本に一時帰国してこのCTによる検査を受けることにした。

心筋梗塞

退院そしてタイへ戻る

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 2週間目にやっと風呂に入る許可がでた、今まではベッドの上で蒸しタオルをもらって体を拭くだけだったが、今回は湯船につかることが出来ないでシャワーだけだったが気持ちよかった。

 2日後に湯船につかる許可がでた、心臓の位置まで湯につかるのはこわかつたが問題なく湯船に全身をつかることが出来た、自然に鼻歌が出てきて生き返ったような気がした。

 小さなバスタブがあるだけの海外のホテルで、ホットシャワーしか浴びられなかった時の欲求不満が思い出される、日本人はやっぱりこれでなくては風呂に入った気がしないもんだと一人ごちた。

 入院後19日目やっと退院する事が出来た、主治医の先生から退院後の指導を受ける。水分を十分に取ること、与えられた薬は毎日忘れないで飲むこと、酒、たばこは厳禁、タイの病院の実力から判断してタイに戻るのは死にに行くような物だから少なくとも半年は日本にいるように、2週間後に検査のため来院するように等々、注意を守らないで再発した前例をあげながら説明された。

 さて、困ったことになったもんだ、酒、たばこはもともとたしなみがないので問題ではないが、タイには明日にでも戻らないと会社の存続にも関わる、仕方がないからかみさんに急遽タイに行って給料の支払いやその他の雑用をこなして貰うことにした。

 そして私は、カテーテル施術が出来るタイの病院をインターネットで検索し、資料を集めることに専念した、カテーテルそのものはタイで作られ、日本に輸出されているのだから絶対にそれを使いこなす良い病院があるはずだと思った。

 その結果、バンコックでもチェンマイでも最近はカテーテル施術を行える病院が有ることがわかつた。特にバンコックゼネラル病院、バムルンラード病院などは心臓センターがあって緊急処置が可能である、早速両病院にEメールで実施症例数等の問い合わせを行った。

 両病院とも月に数十例の実績があり、日本語のわかるクラークがいる、そして施術に関する詳細な料金表が送られてきた、日本の約3分の1だった。

 2週間後の検査の時、料金表を除くこれらの資料をまとめて主治医の先生に提示して説明、タイは暑いから水分だけは多めに取るようにとくどくいわれ、バンコックに滞在することでやっと訪タイの許可がでた、それから1週間後、かみさんに付き添われて発病後約40日でタイに戻った。

 飛行機の中ではやっぱり不安で落ち着かなかった、手首の脈泊ばかり取っていてそんなことばかりしていて本当に大丈夫なのかと、かみさんに心配させたりもした。

心筋梗塞

術後入院

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 2日目になると尿道に挿入していたカテーテルがはずされ、尿瓶に排尿する事になったが寝たままでは膀胱がぱんぱんに張り満杯になっても排尿出来ない、何度トライしても、どう息んでもだめ、内緒でベットから足をおろして半分たった状態で尿瓶にやっとの事で放出できた、このときの放尿感は今も忘れることが出来ない程気持ちよかった。

 _______________(益子病院のカテーテル施術台)_______________

3日目位から少し食欲が出てきた、入院していると食べることと、寝ていることしかする事がない、退屈きわまりない、テレビも余り見る気がしない、本を読む気力も湧かない。

この日の午後から2人部屋から7人の大部屋に移った、2人部屋は術後すぐの人のために明けて置くそうだ。

未だ微熱が少しあり、体がだるい、相変わらず1日中点滴が行われている、テレビを見る気がでてきたので退屈度は幾分緩和されてきた。

大部屋はうるさいし、臭い、いびきの大きな人、寝たきりのためベットで排便する人、自己腎臓透析の人も居てそのポンプの音が一日中続く、幸い窓側のベツトに移れた、窓も開けらるので臭気対策もとれ、外の景色も見えて少し快適になった。

一週間位微熱が続いたがその後平熱に戻った、まだ点滴は続いている、心電図やエコー検査があり順調に快復していることがわかる。

10日ほどが経過し、点滴が終了、首筋に入れられたカテーテルが除去され、普通の人間に戻ったような気分を味わえる、そして経口薬の投薬だけになった、しかし、携帯型心電計発信器は未だはずしてはもらえない、結局この発信器は退院するまでつけていた。
このころになると入院生活が飽きてきた、タイでの仕事が気になり始め、早く退院できないものかやきもきしてきた。

心筋梗塞

術後

処置が終わって病室に戻った、足の付け根のカテーテル挿入箇所の血管を押さえる機器がセットしてあり、更に足が動かせないように砂袋が載せられた、24時間この状態を保持しなければならない。

首筋の静脈には点滴の管がつながれ、心電計の導線が4本ほど心臓の周りに張り付けられ、発信器につながれている、そして尿道に挿入されたカテーテルから排尿が自然になされているがこれ又苦痛の種、小便がしたいのにでないような感覚で、排泄器官がむずがゆくて仕方がない。

2〜3時間するとだんだん足がしびれてきて足先の感覚が無くなり、足の付け根の痛みが増してきた、
無性に足が動かしたくなるし、寝返りもしたくなるが、「足の大動脈の切開部が開いたら大出血しますから絶対に動かないでください」との看護士さんのきつい注意が思い出されじっとしているしかなかった、幸いなことに尿道の違和感はだんだん薄れてきた。

夜になって先生が経過観察にこられたので、傷口の圧迫感による痛みが激しいと訴えると、血管を押さえる機器をはずして、フィルムケースのようなプラスチックの円筒をガムテープで止める方法に変えてくれた、これで足は大分楽になった。

うとうとするが眠れない状態が続き、周囲がすこし明るくなってきた頃、昨日私より2時間ほど後で手術を受けた隣人のベッドの周囲が騒がしくなった、見回りに来た看護士さんの甲高い声が聞こえる、「あれほど足を動かしてはいけないと言ったのに、検査室にすぐに搬送します」どうやら内出血を起こしたらしい。

しばらくして、又隣のベットの周辺がうるさくなった「今度は動かないでちゃんと寝ていてくださいね、」看護士さんの甲高い声、どうやら内出血も大したことが無かったらしい。

又、うとうとしている内に朝になった、回診の先生が来て傷口のプラスチックの円筒がはずされ、砂袋が無くなったので足の違和感が無くなった、ひざを曲げなければすこし動かしても良くなった。

今朝から食事がでた、胃腸系の病気ではないので食事はずいぶん早くから取れるもんだと関心したが、全く食欲がない、3分粥と野菜の煮物、それにヨーグルトがついてきた、全く食欲が無く2〜3口食べただけでギブアップした。

プロローグ

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 バンコックの北部、古都アユタヤ郊外のロジャーナ工業団地に、アサヒ・インテックスという会社がある。東レの関連会社でカテーテル等の医療器具を生産、そのほとんどを日本に輸出している。
医療品なので品質管理は徹底して行なわれている。それらの一環として、エアーリークテスターを使用し、製品のリークテストを行っている。エアーリークテスターは東レの指導により日本で購入。タイに持ち込んだが、試験成績表などが見つからないとのことで、機器の精度を証明するための校正依頼があり訪問した。

 エアーリークテスターは、カテーテルの検査部門に設置されている。カテーテルは80cm程度の長いもので、造影剤の注入や心臓の治療の為に用いられるとのことだった。そして、そのカテーテルが、後日私の一命を取り留める結果になろうとはそのとき夢にも思わなかった。

それから一週間後、私は日本にいた、本社での会議を終えたその週末土曜日の夜、胸痛と吐き気が私を襲った。胸が圧迫されるような痛みとともに、呼吸が苦しくなり脂汗が額に浮かんだ、それが20分位続き、突然その痛みはすぅーと消えた。

 もちろん気にはなったが、食欲もあったので夕食と入浴を済ませ体調不良があったことも忘れて、その後始まった家族麻雀を観戦していた深夜2時頃、またあの痛みがぶり返した。2階の寝室のベットに横たわり安静にしていたがその症状は収まらない、妻を呼んで血圧計を持ってきてもらい、計ってみた、下が94、上が167で少し高め、脈を観察すると20秒間に1回程度脈が遅くなるような気がした。父親が心筋梗塞のため58歳で死去したが、生前不整脈があり狭心症で医者のお世話になっていた。そのときの彼の脈の感じに似ている気がした。

 心臓に異変が起きただろうことが推測できる。今までに経験したことがないような恐怖感がわいてきた。真夜中だったが医者に行くことにした。娘に車で最寄りの病院に送ってくれるよう話したが、妻を含めて家族全員が救急車を呼ぶべきだと言う。こんな深夜に救急車のサイレンで周りに迷惑をかけたくなかったし、近所の手前はずかしいので呼びたくなかったが、「そんなことを言っている場合ではないでしょう」と言う皆の意見に従って119番に電話してもらった。

 救急車が到着するまで階下に降りて待っていた。5〜6分ほどで到着したと思うが1時間も待ったような気がした。歩いて救急車に乗ろうとしたが制止され担架に乗せられた。車内に入ると酸素マスクを付けられ、心電図がとられた。糖尿病であることと、不整脈があったことを告げた。脈をとった救急救命士と思われる隊員が、心電図をみながら今は異常が無いようだと言う。他の隊員は救急病院と無線で連絡をとっている。

 「今日の担当病院は、戸田中央病院、済生会病院、益子病院だが何処がいいか」と言う。一番近いのと前に掛かったことがある戸田中央病院がいいと思ったが、今晩は循環器の医師はいないとのこと。「じゃー済生会病院」とリクエストしたが、丁度他の救急車が到着しており治療中のため駄目だと言うことで、益子病院に行くことになった。正直この病院は、名前も評判も聞いたことも無かったので不安だったが運を天に任せるしかない。私があまり痛がらないし、よくしゃべっているので救急隊員はこれは大したこと無いなという態度で救急車を発車させた。

 病院につくと急患入り口に看護婦さんが待機していてすぐに救急処置室に搬送された。当直の医師がすぐに心電図を取りながら問診した。先ほど救急隊員に答えたと同じ返事をした。医師は取り終えた心電図を見ながら顔をくもらせ「心筋梗塞の疑いがあるので、緊急処置として首の静脈から心臓近傍までカテーテルを挿入し、血栓溶解のための点滴を行います」と言った。ニトログリセリン錠を舌下に含ませると、右首筋を消毒、即座に麻酔薬を打ちカテーテルを挿入、点滴が開始された。

 この間ほんの数分、てきぱきとしてよどみが無い、強い信頼感が湧いてきた。カテーテル内点滴開始後15分間程で胸の痛みが和らいできた。この間、何回か心電図をとったり、超音波心臓検査が行われた。 「心臓の冠動脈に血栓による閉塞があったことは確かです、詳しくは後日、足の付け根の動脈からカテーテルを挿入して造影剤を注入、レントゲン検査を行いますが、その検査を今すぐに深夜緊急で行う程でもないでしょうからしばらく様子を見ましょう。但し、どんな小さな異常でも感じたらすぐ知らせてください。これが心臓病治療の鉄則です」と医師から説明があり4階の病室に移された。

 目を瞑っても全く眠れない、まんじりともしないで迎えた朝方6時頃、先ほどの当直医師が様子を見にきてくれた。又、胸が重苦しくなったと告げると心電図を取り、その結果をみて「すぐに造影剤注入レントゲン検査を行いましょう」、 医師はオペレーションの準備のため階下の手術室に降りていった。医師に同行していた看護婦により陰部の剃毛が行なわれ、その後私も階下に搬送された。

 手術室に入ると、日曜日の早朝にもかかわらず、救急当直医師に加えて、2人の医師がポジションに付いていた。両方の太股付け根付近の消毒が終わると、右足に局部麻酔が打たれメスが入り、部分切開されたのが解る、太股になま暖かい液体の漏れ(多分血液)が感じられるとすぐにそれは止まった。「カテーテル挿入完了」医師の声が聞こえる、続いて左足に局部麻酔が打たれカテーテルが挿入された、今度は液体の漏れは感じられない、多分静脈に挿入されたからだろう。

 「造影剤投与」続いて「冠動脈に2カ所血栓による閉塞を確認、直ちに閉塞箇所の貫通オペレーションに入ります」との声と共にカシャ、カシャという音が聞こえる、レントゲン透視画面をみながらカテーテル操作をしている様子がわかる、心臓がなにかで突っつかれて持ち上げられるような感じと鈍い痛み、それに吐き気がする、レントゲンの機器が左右上下に動いているのが見える、SIMENSの機械だった。 「貫通しました、血流再開を確認、バルーン加圧」よどみなくオペレーションが進行している、冠動脈の血流が正常になると胸の圧迫感が嘘のようになくなった。

「第1閉塞箇所ステント(ステンレス製の網状の長さ2Cm程度の筒)挿入、完了、第2閉塞箇所ステント挿入、完了」、全てのオペレーションが無事終了した。

 これで死なずにすんだ、“ありがとう” 無意識に肩に入っていた力が独りでに抜けて、安堵感が全身を覆い尽くした。胸部を切開することもなしに、レントゲン透視画面だけを頼りに迷路のように入り組んだ血管内にカテーテルを患部に確実に挿入、心臓冠動脈の閉塞を修復した医師の手、これはまさに神の手に他ならない、「ゴッド・ハンド」に感謝、感謝。

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