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left alone

left alone・・・・ボールの飛んで来ない左翼手ではない。ジャズの定番曲である。
作曲したのはピアニストのマル・ウォルドロン、
彼は晩年の女性シンガー、ビリー・ホリデイと組んで仕事をしていた。
曲は彼女に捧げて作られ、彼女が歌詞を加えているが、彼女が歌っているアルバムはない。
日本人にウケるバラードで、内外でかなりのシンガーが収録しているが、これというアルバムはない。
インストとなると、逸品はマルのトリオにジャッキー(as)マクリーンが客演したアルバムが著名だ。
ブルーノート・レコードがまだ日本で売られていなかった50年も昔、
ジャッキーはブルーノートに沢山のアルバムがあったが聞けなかった。
そのとき、確か東芝サンがこのアルバム「left alone]を発売し、購入した記憶がある。
原盤はブルーノートではなくベツレヘムにあったから発売できたのだろう。

友人の三回忌を終えてこの曲が聞きたくなった。
マルがビリーに捧げなくても、勝手に自分だけで故人を追悼したかったから。
三年経って彼の死をやっと受け入れられてきた。そして(もう居ないのだ)との実感。
こんな思いでこのアルバムに針を落としたのかも知れない。潜在意識かな。
ロックグラスの向こうに、彼のハニかんだような笑顔が浮かび上がった。
ねぇ、(さよならをいうことは、少し死ぬこと?)
返事はなかった。窓の下で秋の虫が鳴き始めた。
時間は真夜中に近い。

加齢してくると、年下の友人知人の訃に接することがある。
そんなとき、なんとなく取り残されたという気になるのだが、
冥府へ誘ってくれる使者は年齢通りには来ない。順不同である。
「がっくり来ちゃって腹に力が入らない」と言ってきたのは島原在住の友人。
同世代の仲間を病で最近に失った、という。「これからのことを考えちゃうね」
これからとは老後にほかならない。
生涯現役と思っていても、心の支えとなっていた人間関係が欠け始め、つい気弱になってしまうのだ。
大丈夫だよ、と私は友人を励ました。「亡くなった彼の分まで生きてあげなきゃ・・・ね」
年下の友人への励ましになっただろうか。

レコードが終わった。
グラスの中には溶けて水割りになってしまったボウモア。

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