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表題はマイルス(tp)デヴィスが1958年に作ったオリジナル・ナンバー。
いまじゃ古典定番の範疇に入っている。よって多くのミュージシャンが演奏、録音。
どれが・・・といわれれば、本家マイルスが一番である。
個人的にはその次にグレート・ジャズトリオが来る。
FM番組タイトルナンバーでも使っていた。その思い込みが大いにある。
因みに同名曲を本家の演奏で使っていた番組もあった。こちらはAMだった。昔の話である。

久し振りに訪れた温泉の街は、春の柔らかな日差しの中で静まり返っていた。
風もないので濃密な硫黄ほ匂いが立ち込めている。
午後も早い時間。団体客到着前なので静か。
風とは言えない空気の流れが、古刹の松を揺らし、かそけき松籟、断片的。
この温泉街にあるKホテルで仕事をしていたのは二十年も前のことだった。
いまじゃ当時の従業員たちも退職し、顔見知りは経営者親子しかいない。
挨拶に立ち寄ったが「休憩中」と知らされ、呼んでもらうのを辞退した。
サーヴィス業とは、宿泊客がいない時だけがプライヴェートな時間なのだ。

この温泉のプロローグは仏教によって拓かれている。
よって由緒ある寺があり、私の宗派と同じなので、来たときは詣でることにしている。
周囲にはショート・ヴァージョンの八十八ケ所や、噴煙を上げる火口は地獄と呼ばれている。
地獄の探勝路を歩く。水の枯れた三途の川を渡る。が、まだ生身!ちょっと早い!
ここに到るまで苦の娑婆をもう少し彷徨わなければならない。
で、人生どのくらい歩いて来たのだろう、と考えるが、その里程は?
今回の表題は、欧米で道端に置かれている石。1マイルごとの目印。
作曲者の「音」(トーン)というシャレもある。

かつて日本にも里程石が旧道に建っていたのだが、
朽ちたり撤去されたりでお目にかからなくなってきた。
足で旅する時代、旅人の目安になっていたものだが、現在の旅人はロードマップに車。
狭い日本を狭く早く使っているように思える。
単純な移動の手段としての車であり、それ以外はもっぱら歩くことにしている。
心の中で「諸行無常」と呟きながら・・・・。

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