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心のないやさしさは敗北に似ている―

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内容(「BOOK」データベースより)
子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。
だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。
他をえぐり自らをえぐるスウィフト(1667‐1745)の筆鋒はほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

夏の海外文学強化月間第二弾。

有名な作品ですが、「リリパット国渡航記」(小人の国)や「ブロブディングナグ渡航記」(巨人の国)などが、子供向けに童話として訳出されているのを読んだだけで、全編を通して読んだことがない人が多いのではないでしょうか。

かく言う私も今回初めて読んでみましたが、大変面白く、また、18世紀イギリスという時代背景を背後において読むとより楽しい作品でした。

リリパットでは巨人となり、ブロブディングナグでは逆に小人となり、空を飛ぶ島ラピュータでは考えることのできない人間としてさげすまれ、馬の国フウイヌムでは卑しく下劣な生き物、ヤフーと同じ生物として自己嫌悪に陥るというガリヴァー。

彼がめぐる世界は、18世紀の啓蒙主義の時代においてヨーロッパが到達した「理性的人間」というテーゼそのものを揺るがしているように思えます。

見事な風刺小説で(現在も北朝鮮では発禁書のひとつだそうです。)大人が読んでも楽しめます。それと同時に、リリパットやブロブディングナグでのガリヴァーの冒険譚は胸躍るものがあります。

この夏休み、子供のころを懐かしんで読んでみてはいかがでしょうか。

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はじめまして!KING王と申します。
私がブログを始めた頃(4年半前)に記事にしたのがこの作品でした。非常に親近感を覚えたのでコメントさせていただきました。
良かったらTBさせてくださいませ。

2010/9/19(日) 午前 4:34 KING王

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