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内容
「平将門が生きて甲斐国に出現」
坂東の地に独立国の野望を掲げ、国中を揺るがした承平・天慶の乱。
940年、将門は道半ばにして戦場に散ったはずであった。
まさかの報せにおののいた朝廷は、幻影を断ち切らんとばかりに当代随一の陰陽師、不死身の僧兵など、強力な追っ手を次々と差し向ける。
民に慕われたという猛将は、夢破れて、いったいどこへ向かうというのか?
壮大なスケールで描く、歴史伝奇ロマン。
ひさびさに読んだ三雲岳斗。
歴史伝奇ロマンと言いつつも、割としっかりとした歴史冒険小説として楽しめました。
あまり伝奇の部分は強くありません。
カバー画見るとなんとなく安っぽいラノベっぽいですが、どうしてどうして、骨太で読みごたえのある歴史小説です。平清盛が新しい国づくりを目指した時代よりさらに200年以上前に、同じ平氏が都から遠く離れた関東の地(しかも、のちに源氏の本拠地となる地)で新しい国を目指したのだという事実に改めて気付かされました。
陰陽師賀茂保憲(安倍清明の師匠)など、馴染みのない歴史上の人物が実に生き生きとキャラクターを与えられており面白かったです。
平将門が生き延びていたらどんな歴史になっていたか、夢想するのも一興です。
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