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心のないやさしさは敗北に似ている―

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内容
刑務所内で大がかりな陰謀が進行しているとの内部告発を受け、パリ警察が誇る名予審判事シャルル・ベルトランは、内偵のためタントワーヌ刑務所を訪れた。そこは十字架形の獄舎に長期刑の服役者だけが収監され、断崖に囲まれた脱出不可能の監獄島。囚人の中には国際的な犯罪者で、かつてベルトランが逮捕したアレクセイ・ボールドウィンもいた。密かに調査を始めたベルトランの前に突如、驚愕の事件が巻き起こる。内部から閉ざされた部屋での殺人。そして時計塔から吊り下げられた火だるまの絞殺死体…だが、これもまだ、その後に続く惨劇の幕開きに過ぎなかった。(上)

捜査は難航していた。輝かしい功績でフランス中にその名を轟かすベルトランの存在を嘲笑うかのように、監獄島全体を舞台とする血塗られた連続殺人が繰り広げられていった。斧でバラバラにされた死体。血で彩られた独房。ギロチンで切断された胴体、そしてついにはベルトラン自身も凶悪な銃弾に命を狙われる!密室、人間消失―謎に継ぐ謎。ベルトランの卓越した頭脳は、果たしてこのトリックを解明できるのか?そして、事件の裏側で進む壮大な陰謀の全容とは。(下)

面白かった…上下巻で1000ページを超える大著ですが、1週間もかからずあっという間に読んでしまいました。まさに新本格ミステリの純粋培養といえましょう。

嵐に閉ざされた孤島で起きる不可解な連続殺人。
密室殺人あり、アリバイトリックあり、ちょっとした叙述トリックありとミステリファンにはたまらない道具立てです。

あらすじをご覧いただければそれだけでミステリファンが飛びつきそうなタームがずらずら並んでいるのがお分かりいただけるかと思います。

割と犯人の目星は付きやすいかと思いますが、純粋な論理的推理でたどり着けるかどうか、フーダニットに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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