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心のないやさしさは敗北に似ている―

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内容
大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―
密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。
刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。
そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。(第1部)

再び共に旅することになったバルサとチャグム。
かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。
バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。
そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆―
迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。(第2部)

ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。
大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする―
十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。(第3部)

およそ2年ぶりに読んだシリーズ最終作。やっぱり面白かったです。
前作を読んでからかなり時間が空開いてしまったので、登場人物など忘れてしまっているところもありましたが、読んでいるうちにだんだん思い出してきて、ぐいぐいと物語の世界に引き込まれていきました。

シリーズの最後とあり、大河物語を歩んできた主人公、チャグムの成長が感じられます。
バルサとチャグムの別れのシーンは思わず涙が出てきました。
バルサがまるで母親のようにチャグムの成長に感じ入るシーンが多く、読んでいるこちらまで感情移入してしまいます。

そして、バルサとタンダの物語も大団円を迎えて一安心。最終的にハッピーエンドになったところが児童書らしいかなと思いました。

(田中芳樹が書いたらたぶんタンダもトロガイもシュガも死んでいたんだろうなぁ。いや、チャグムとバルサも死んでいたかもしれない…(笑))

シリーズはとりあえず完結しましたが、多くの物語の鉱脈としてこれからもたくさんのスピンオフや後日談を読んでみたいところです。

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