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			<title>Mea Bibliotheca</title>
			<description>日々の生活の中でふと思ったこと、読んだ本、観た映画、聴いた音楽、食べたもの、いろいろ感じたことをつれづれに綴ります。毒にも薬にもならないブログですが、歴史と本と映画に興味のある方、遊びに来てくださいませ。

三十年戦争を舞台にした小説『鷲は軍神とともに』、
京極夏彦風妖怪小説？『狢の嘘』。
オリジナル小説なんかもちょっと載せています。

・・・次回作は・・・？

ドイツが好きな方、ドイツ史に興味のある方、ぜひご覧ください。
感想もお聞かせいただけたらうれしいです！

一言メッセージの元ネタがわかった方は、コメントなりゲストブックなりいただければうれしいですｗ

トップページらしきものを作ってみましたｗ</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>Mea Bibliotheca</title>
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			<description>日々の生活の中でふと思ったこと、読んだ本、観た映画、聴いた音楽、食べたもの、いろいろ感じたことをつれづれに綴ります。毒にも薬にもならないブログですが、歴史と本と映画に興味のある方、遊びに来てくださいませ。

三十年戦争を舞台にした小説『鷲は軍神とともに』、
京極夏彦風妖怪小説？『狢の嘘』。
オリジナル小説なんかもちょっと載せています。

・・・次回作は・・・？

ドイツが好きな方、ドイツ史に興味のある方、ぜひご覧ください。
感想もお聞かせいただけたらうれしいです！

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トップページらしきものを作ってみましたｗ</description>
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		<item>
			<title>旅の写真　その３</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/1759080/86/67700886/img_0?1364822979&quot; width=&quot;560&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ウィーン、某カフェにて。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67700886.html</link>
			<pubDate>Mon, 01 Apr 2013 22:29:39 +0900</pubDate>
			<category>写真</category>
		</item>
		<item>
			<title>佐藤賢一『カエサルを撃て』（中公文庫、2004年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/03/67592803/img_0?1362057898&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
内容&lt;br /&gt;
紀元前五十二年、美しくも残忍な若者ウェルキンゲトリクスは混沌とするガリア諸族を纏め上げ、侵略を続けるローマに牙を剥いた。&lt;br /&gt;
対するローマ総督カエサルはポンペイウスへの劣等感に苛まれていた…。&lt;br /&gt;
ガリア王とローマの英雄が繰り広げる熾烈な戦いの果てに、二人は何を見たのか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
久しぶりに読んだ佐藤賢一。&lt;br /&gt;
今回はカエサルと、そのライヴァルとしてガリアを率いて戦ったウェルキンゲトリクスの物語です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いつもの佐藤文体を駆使して、ウェルキンゲトリクスとカエサル、それぞれの内面をじっくりと描き出していました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
若者と中年、侵略するものとされるもの、二人の男のそれぞれの対立軸が浮き彫りになり、そこに様々な物語が絡まりあって重厚な人間ドラマに仕上がっていると思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とくに、カエサルの内面の煩悶は読んでいて面白かったです。&lt;br /&gt;
後の世に英雄として語り継がれたカエサルも髪が薄くなったことを気にしていたり、人心掌握のために相当のストレスを抱え込んでいたりと、中年のおじさんが抱えているであろういたって普通のストレスにうじうじうじうじ悩んでいるところがとてもいとおしく感じました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
対するウェルキンゲトリクスもまた、幼いころに父を失い、母の愛情を受けられなかったトラウマを抱え、古い権威に反抗する実にパンキッシュな若者として描かれます。&lt;br /&gt;
豪放磊落、自由奔放、傍若無人な植える金下トリクスにつき従う参謀役のウェルカッシウェラーノスの苦労が伝わってくるところがかわいらしかったです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして、この二人が最後に直接対峙する「アレシアの戦い」の後、カエサルがウェルキンゲトリクスと相対するシーンでは、『銀河英雄伝説』のバーミリオン会戦後のヤンとラインハルト思い出しました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
全編を通じて、なんとなくウェルキンゲトリクスがラインハルトのキャラクターと重なってしまいました（笑）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
カエサルは日本でも有名ですが、彼が何をした人か、はっきり答えられる人は少ないのではないでしょうか。そして、そのカエサルに立ち向かったウェルキンゲトリクスとなると、がっくりと知名度も落ちるかと思いますが、この作品はそんなことを気にせず読むことができるかと思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
塩野七生とはまた違った視点での「ローマ」の物語です。&lt;br /&gt;
「ガリア」の視点をふんだんにとりいれて描かれたカエサルは、まさにフランス史研究者だった作者の面目躍如といったところでしょうか。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67592803.html</link>
			<pubDate>Thu, 28 Feb 2013 22:24:58 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>小川一水『煙突の上にハイヒール』（光文社文庫、2009年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/88/67589388/img_0?1361970091&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。&lt;br /&gt;
心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。&lt;br /&gt;
猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。&lt;br /&gt;
人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
表題作である『煙突の上にハイヒール』のほか、『カムキャット・アドベンチャー』、『イブのオープン・カフェ』、『おれたちのピュグマリオン』、『白鳥熱の朝に』の５編を収める短編集です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
どの物語もごく近未来のテクノロジーや起こりうる事態を背景としており、淡く優しい物語で、このあたりは作者らしい雰囲気でした。小川一水の小説というと、悪い人が出てこない印象があるのですが、今回の短編集もまさにそのようなエッセンスの詰まった物語です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
面白かったのは『おれたちのピュグマリオン』でした。よくある人間型ロボット開発の物語なのですが、やがて人間型ロボットは現実世界の「アバター」として機能していきます。しかし、それを発明したその理由は…オチがなかなか面白かったですね。ちょっと意外なオチでした。そのうち『世にも奇妙な物語』あたりでやりそうなお話でした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ＳＦの旗手が描く近未来のちょっとした物語をお楽しみください。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67589388.html</link>
			<pubDate>Wed, 27 Feb 2013 22:01:31 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>ルイス・フロイス著、岡田章雄『ヨーロッパ文化と日本文化』（岩波文庫、1991年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/43/67578843/img_0?1361710903&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
イエズス会宣教師ルイス・フロイスは、35年間日本での布教に努め、長崎で生涯を終えた。&lt;br /&gt;
その間、当時の日本の社会を細かく観察し、ヨーロッパ文化と比較・対照して記録した。&lt;br /&gt;
筆は、衣食住、宗教生活、武器から演劇、歌謡等々多方面に及ぶ。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルイス・フロイスといえば、桃山時代の研究の一級資料として欠かせない『日本史』の著者として有名です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして同時に、信長・秀吉の時代を間近で見つめ、同時代人として日本の歴史に大きくかかわった人物でもあります。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その宣教師ルイス・フロイスが描いたこの記録は、当時の日本の文化風俗を知ることのできる面白い資料であると同時に、そのころのヨーロッパがどのような文化風俗を持っていたかを知ることもできます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
子供についての話や衣食住についての比較など、へー、と思うことがたくさんありました。&lt;br /&gt;
一方、史料としてちゃんと批判しながら読まないと鵜呑みにしてしまってはいけない情報も少なからずあるのだろうと感じます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本文化とヨーロッパ文化をここまで比較して記録すること自体、一種のオリエンタリズムと言えるのでしょうか。それとも、博物学的な世界観なのでしょうか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
カトリックの尖兵たるイエズス会士がどのような思想的世界に浸っていたか、それを垣間見せてくれる一冊でした。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67578843.html</link>
			<pubDate>Sun, 24 Feb 2013 22:01:43 +0900</pubDate>
			<category>歴史</category>
		</item>
		<item>
			<title>石田英一郎『桃太郎の母－ある文化史的研究』（講談社学術文庫、1984年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/35/67568435/img_0?1361453169&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
内容&lt;br /&gt;
一見とるに足らぬような民間の俗信の断片にも人類文化史の主要な一節をたどる糸口の秘められていることを学問的に確信する著者は、わが国の桃太郎や一寸法師の昔ばなしの中に見られる〈水辺の小サ子〉の背後にひそむ母性像の源流を原始大母神と子神にまで遡及させる。&lt;br /&gt;
その他併録の「月と不死」「隠された太陽」「桑原考」「天馬の道」「穀母と穀神」等いずれも、日本民俗学と比較民俗学とを結合させて画期的考察を加えた畢生の名著。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今年に入ってから文化人類学に縁のある本を読んできたので、その流れで手に取ってみました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本の民俗学にとどまらず、より広い世界に目を向けたスケールの大きい文化論はダイナミックで大変面白かったです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本の神話も実は世界各国にある神話と同じような系譜をひいていたりとか、同じようなモチーフが見られるという文化人類学的な視点は、普段日本の民俗学だけに興味を持ってきた自分にとっては新鮮な視点でした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
資料の使い方もあまり牽強付会な感じもせず、非常に真摯な印象を受けました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ただ、世界の神話や昔話の共通点だけを取り上げすぎている感がありました。もちろん、通奏低音としての人類が持つ共通性（ある人はこの点に注目して、古代宇宙人説などを唱えるのかもしれませんが…）は否定しません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、比較文化論としては、共通点と同様差異も重要だと感じますが、如何でしょうか。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67568435.html</link>
			<pubDate>Thu, 21 Feb 2013 22:26:09 +0900</pubDate>
			<category>その他人文科学</category>
		</item>
		<item>
			<title>中沢新一『悪党的思考』（平凡社ライブラリー、1994年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/76/67544476/img_0?1360849908&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
内容&lt;br /&gt;
13―14世紀、日本の歴史はひとつの根本的切断を体験した。&lt;br /&gt;
「日本的近世」なるものを準備したこの切断の意味を、自然=ピュシスの力と直接わたりあう「悪党」的人々を座標軸として解き明かす、歴史のボヘミアン理論。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
歴史のボヘミアン理論、なかなか興味深かったです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
叔父である網野善彦の研究を背景に、13世紀から14世紀の日本史の断章にどのような考え方の転換があったのか、それを「悪党」という考えを軸に読み解く作者の思想は面白かったです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自然＝ピュシスから直接「力」や「冨」、「権力」を取り出そうとする思想の頂点にいたのが、網野善彦により「異形の王権」と呼ばれた後醍醐天皇であったという見方は思想的には面白いと思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
真言立川流も同じ時期に宗教界（とくに密教界）を席巻したのも同様の背景によるものという説明はなるほど、と思いました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自然＝ピュシスとの関係性から日本史を俯瞰してみてみるとまた違った風景が見えてきたような気がしました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
話は全く違うのですが、作者の思想を眺めてみると、「大阪」のもつ特異性が薄ぼんやりと理解できそうな気がします。大阪がいかに自然＝ピュシスとダイレクトに取り結び、乱れ流れる「なめらかな空間」の中で発展を遂げてきたか。その荒々しさに繋がる「性」が大阪をして日本の中の異空間としてきたのかもしれないと思いました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
新しい歴史理論として、より実証的な研究につながると面白いかと思います。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67544476.html</link>
			<pubDate>Thu, 14 Feb 2013 22:51:48 +0900</pubDate>
			<category>哲学</category>
		</item>
		<item>
			<title>山田昌弘『希望格差社会―「負け組」の絶望感が社会を引き裂く』（ちくま文庫、2007年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/46/67521046/img_0?1360241081&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
内容&lt;br /&gt;
職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が、いやおうなく拡大するなかで、「努力は報われない」と感じた人々から「希望」が消滅していく。将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂、これが「希望格差社会」である。緻密なデータとともに描かれる、渾身の書き下ろし。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「勝ち組・負け組」や「格差社会」など、いまや人口に膾炙したフレーズを生み出した人の一人であるのが社会学者である作者である。本書はまさに現代日本に広がっている（と言説の上で認識される）「格差」を初めて広く普及させた一冊と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　作者のシニカルで冷徹な分析は実に爽快で、ロジックの展開もきわめてわかりやすい。1990年代の後半から日本は「リスクが普遍化する社会」となったと作者は説く。その遠因となったのが、IT産業の進展やグローバリゼーションによる国際競争の激化、あるいはサービス産業の隆盛による「ニューエコノミー」と呼ばれる新しい形の産業構造の深化であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このニューエコノミーのもとでは、賃金やステイタスの面で社会的に上昇の可能性がある一部の労働者＝「勝ち組」と、単純労働に従事せざるを得ない多くの労働者＝「負け組」とに労働者は分かれていく。 この新しい産業構造は社会構造にも影響を与え（このあたり、いささかマルキシズムの影響を感じさせるが）、高度経済成長を支えていた、そしてそれによって支えられていたシステム（具体的には、学歴に応じた就職や、夫が働き妻が家事をするという家族制度）が崩壊し、リスクの普遍化に至ったというのが作者の論点である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　リスクの偏在は、高度経済成長下で機能していたシステム、つまり「頑張れば豊かになれる」という「希望」を社会の構成員が共有できたシステムが崩壊したことにより、勝ち組は希望を抱けるが、負け組は希望すら抱くことができないということこそが、経済的格差や社会的格差以上に深刻な「希望格差」なのだ、ということが、作者が最も主張したい点であるといえよう。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　皮肉な話である。高度経済成長を支えたシステムが旧弊なものであるとして、それを超克するために改められてきたはずのシステムが、逆に現在の、特に若者から希望を奪っているのである。選ぶ自由とは、負け組になった大多数の凡人にとって苦痛でしかなかったということが明らかになっているといってもいい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　作者による現状分析は見事というほかはない。原書の出版は2004年であるが、それから約10年を経た現在、日本社会の状況はまさに作者が見通したとおりであり、10年前と変わらないどころか状況はますます悪化しているのではないか。秋葉原事件などに代表される、絶望にとらわれた負け組による自暴自棄の犯罪の増加、児童虐待や家族間殺人はまさに作者の「予言」どおりの現象である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　本書をあっという間に読み通してしまったが、それは作者の結論が気になったからである。確かに現状分析は素晴らしい。では、それに対してどのような処方箋を用意しうるか、その点が気になったので、まるで推理小説のラストが気になってしまう時のように読了してしまったのだ。&lt;br /&gt;
　しかし、当然のことではあるが、作者が用意した処方箋はどうにももどかしいものであった。最近よくおこなわれる求職者への職業支援などが対応策として挙げられ、様々な対応策を小出しにせず一気に行うことが肝要、と述べるにとどまっている。それもやむを得まい。作者が見通してしまった社会の現状は、もはやどうやっても変えることができないということに、作者は気づいたのではないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　社会学や経済学は実用の学である。しかし、そのいずれも現状の分析については優秀であるが、未来についての確実な処方箋を提供してはくれない。そこにこそ人文諸科学最大のアポリアがある。いずれにせよ、現代の日本を鋭く描く作者の慧眼に驚かされる一冊。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
こ　れを読んでいろいろと考えるところがあったので、自分なりに「格差社会」の対処について考えていることを近々当ブログに書いてみたいと思う。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67521046.html</link>
			<pubDate>Thu, 07 Feb 2013 21:44:41 +0900</pubDate>
			<category>その他社会学</category>
		</item>
		<item>
			<title>上橋菜穂子『天と地の守り人』【第1部ロタ王国編・第2部カンバル王国編・第3部新ヨゴ皇国編】（新潮文庫、2011年。）</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/88/67514488/img_0?1360070492&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/88/67514488/img_1?1360070492&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/523352/88/67514488/img_2?1360070492&quot; width=&quot;300&quot;&gt;&lt;br /&gt;
内容&lt;br /&gt;
大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―&lt;br /&gt;
密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。&lt;br /&gt;
刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。&lt;br /&gt;
そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。（第1部）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
再び共に旅することになったバルサとチャグム。&lt;br /&gt;
かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。&lt;br /&gt;
バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。&lt;br /&gt;
そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆―&lt;br /&gt;
迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。（第2部）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。&lt;br /&gt;
大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする―&lt;br /&gt;
十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。（第3部）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
およそ2年ぶりに読んだシリーズ最終作。やっぱり面白かったです。&lt;br /&gt;
前作を読んでからかなり時間が空開いてしまったので、登場人物など忘れてしまっているところもありましたが、読んでいるうちにだんだん思い出してきて、ぐいぐいと物語の世界に引き込まれていきました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリーズの最後とあり、大河物語を歩んできた主人公、チャグムの成長が感じられます。&lt;br /&gt;
バルサとチャグムの別れのシーンは思わず涙が出てきました。&lt;br /&gt;
バルサがまるで母親のようにチャグムの成長に感じ入るシーンが多く、読んでいるこちらまで感情移入してしまいます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして、バルサとタンダの物語も大団円を迎えて一安心。最終的にハッピーエンドになったところが児童書らしいかなと思いました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（田中芳樹が書いたらたぶんタンダもトロガイもシュガも死んでいたんだろうなぁ。いや、チャグムとバルサも死んでいたかもしれない…（笑））&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリーズはとりあえず完結しましたが、多くの物語の鉱脈としてこれからもたくさんのスピンオフや後日談を読んでみたいところです。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67514488.html</link>
			<pubDate>Tue, 05 Feb 2013 22:21:32 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>アイドルの身体論についての一考察</title>
			<description>どうでもいい話題のようだが、ＡＫＢのメンバーの丸刈り謝罪騒動について考えてみたい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今回の騒動について、表面に浮かんだ事象（つまり、当該メンバーがわざわざYouTubeで丸刈りになった姿を晒し、涙を交えて謝罪をしたかということ）については、ニュースバリューは全くないというのが私の考えである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、彼女がなぜそのような行動を選んだか（あるいは、誰かの意思がそのような行動を取らせたか）という点については、非常に興味深いと思う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今回の事件で私が真っ先に思い出したのは岡田有希子の自殺である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
髪の毛を「女の命」とする言説に立てば（このディスクール自体、極めてマスキュリンなものであるが）、彼女が選んだ行動は「自殺」の表象、見立て、といえるのではないだろうか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼女のどのような自意識がその「自殺」を選ばせたかは分からない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、消費されるデータベースとしての「ＡＫＢ」を構成するの一つの「データ」が―それは極めてフィクショナルなものであるが―そのフィクションがヴァ―ジニティの喪失という、ある種の「リアル」によって破壊されたことに対する一つの答えだったのではないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
フィクションとリアルの狭間で揺れる「アイドル」という身体。&lt;br /&gt;
その身体に宿る自意識が引き裂かれたときに身体は自らを破壊することでバランスを取る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ＡＫＢという成熟を拒否したデータベースを構成するデータが、性的成熟を受け入れてしまったとき、その身体性が崩壊したとしても不思議ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それは極端に自殺につながっても不思議ではなかったと思うが、その代償行為が今回の断髪ではなかったか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
アイドルが消費される情報であり、データベースと化して久しい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分好みの情報をデータベースからダウンロードして消費する側と、それ供給する側との間にふわふわと漂う、データとして介在する、生身の身体を持った彼女たち「アイドル」が、求められる偶像性―私はこれを「アイドリティ」と言いたいと思う―と自意識の間で引き裂かれたとき、同様のことはこれからも起きるのでないだろうか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たかがアイドル、されどアイドル。&lt;br /&gt;
それを享受する社会がある以上、アイドルという窓を通して社会を観ることもまた、できるのである。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67501060.html</link>
			<pubDate>Fri, 01 Feb 2013 23:56:37 +0900</pubDate>
			<category>事件</category>
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			<title>旅の写真　その２</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-4f-71/johanvontilly/folder/1759080/12/67487712/img_0?1359375869&quot; width=&quot;560&quot;&gt;&lt;br /&gt;
北海道、函館のとあるバス停。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/johanvontilly/67487712.html</link>
			<pubDate>Mon, 28 Jan 2013 21:24:29 +0900</pubDate>
			<category>写真</category>
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