音楽に満たされて(世界音楽紀行)

世界中の色々な時代の音楽を探索するブログです

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☆バング・ギャング:サムシング・ロング
(Bang Gang:Something Wrong)

公式サイト:http://www.banggang.net/
(試聴可能です)

アリヨス・エンタテイメントでの紹介:http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=339269


 今日の音楽はバング・ギャングです。先日上記のサイトで購入した3枚のCDの内の1枚です。私にとってこのバングギャングは、シガー・ロス、ムーム、ヤコブ・マグヌッソンに続く4番目のアイスランド出身のアーティストです。アルバム自体は2枚目のアルバムで、2003年発表です。バング・ギャングというのはグループ名のように聞こえますが、バルディ・ヨハンソンという人物のソロプロジェクトの名前です。別名といってもいいかもしれませんね。解説によると、元々はグループとしての名前でした。


 内容の方は非常に個性的なものです。本作の音楽を説明するために私の乏しく勘違いも入った(?)ボキャブラリーを使うと、シューゲイザー、ドリーム・ポップ、ゴス、ポストロックなどのキーワードを挙げる事が出来ます。何回か聴いてはっと気づきましたが、メロディが60年代後半から70年代前半のそれっぽいですね。ここ最近はその時代の音楽を買って聴く機会が多いからかもしれませんけど。あるいはそれらの時代の影響を受けた90年代のイギリスのロックやポップスのメロディを思い浮かべる事も可能です。案外90年代後半のイギリスのロックのファンは本作を気に入るんじゃないでしょうか。あと本作を好みそうな人として考えられるのが古代・中世ヨーロッパを舞台にした歴史ものの洋画ファンや、アイルランド音楽ファンですね。

 

 1曲目のイントロからしてポストロックや北欧らしい「冷気」を感じさせます。英詩を歌う非常に透き通った女性の声も北欧的に感じます。あるいはシューゲイザー/ドリームポップでお馴染みの女性ヴォーカルを思い浮かべてもいいでしょう。なお他の曲ではバルディご本人も歌っています。シンフォニックでドラマ性のある演奏と構成、そして北国の冷たい空気を想像させるアンビエントな空間性、ギターに代表される前衛感、そして何よりもそれらの要素によって支えられる主役のヴォーカルパートまたはメロディが特に優れている事が特筆すべき事です。本人達は意識していないかもしれませんが、日本人の私が聴くとアイスランドの民俗音楽(フォルクローレ)らしいもの、または伝統的な何かがアルバム全体にあるように思えます。生まれ育った環境という影響が無意識のうちに曲に表れるのかもしれませんね。

 長くなるのは覚悟の上でいくつかの曲について触れたいと思います。1曲目はちょっと触れましたので2曲目から。

 2曲目は憂鬱な曲です。ここからバルディがリードヴォーカルで登場です。

 3曲目は非常に清楚かつトゲを持った作品。かなり好きな曲です。

 4曲目は聴きやすくアコースティック感のある曲。メロディが北欧ならではと言う気がします。アリヨスさんからCDを送っていただいた際に同封されていたパンフレットにアイスランドの風景写真があり、その写真にぴったりと合いそうな気がします。その写真にある風景の国で育った人にしか書けない曲だと思います。


 5曲目はドラマティックなストリングが印象的です。中世のヨーロッパを舞台にした映画によく合いそうな曲です。

 6曲目はギターがかっこいいです。シンフォニックな曲の展開はシンフォ系プログレファンに大いにうけそうです。例えばアイルランドのアイオナが好きな人にはたまらないかもしれません。

 7曲目は物憂げなメロディやギターがいかにも90年代の(イギリスの)ロックバンドのそれです。

 8曲目も前曲と似たような感じ(90年代UKロック感)を与える曲です。そして何となくではありますがビートルズ的なものも感じます。

 9曲目は本作でちょっと異色な感じを与える曲です。それもそのはず、あのダイアナロスのいたシュープリームス(the Supremes)の名曲のカヴァーです。確か日本のグローブの曲でこの曲のカヴァーまたはサビの一部をカヴァーしている曲があります。昔ゆうせんでがんがんかかっていまして、「あれ?このサビはシュープリームスのあの曲じゃないの?歌詞の英語(stop in the name of love, before you break my heart)もメロディも全くおんなじだ・・・」と思っていました。意外かつ嬉しい選曲です。カヴァー曲を通してオリジナルの持つ(潜在的な)良さが、オリジナルを聴く以上に分かる時があります。この曲ではまさにそうした原曲の良さを再確認できます。


10曲目はこれまた北欧らしい曲です。60年代後半の音楽が好きな人はたまらない曲です。日本でも昔似たようなコーラスとメロディーを歌うアーティストがいたような気がします。ゆうせんで聞いた覚えがあります。

11曲目はちょっとくせのある(ブロッサム・ディアリーを思い出すのは私だけかな)女性ヴォーカルや雄大なストリングパートと孤独なかっこよさのトランペットが印象的。

最後の12曲目はインストです。まあ女性のスキャットがちょっとだけありますけど。この曲だけでなく他の曲でも聞けるピアノのポロンポロンというか細い音が、控えめながらも非常に印象的なものとして聞こえます。


ビョーク、シュガーキューブズ、シガーロス、ムームに飽き足らないと思うようになった人にぜひ聞いてほしいアルバムです。アイスランドのアートポップとでもいうべき音楽は幅広い音楽ファンに十分アピールできると思いますよ。

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