音楽に満たされて(世界音楽紀行)

世界中の色々な時代の音楽を探索するブログです

クラシック

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モーツァルトやバッハやヴィヴァルディ、ベートーヴェン、バロック音楽などをとりあげます。私はクラシックのド素人です。そのため楽器経験者やクラシックにお詳しい方が見るとちっとも参考にならないと思います。浅はかで非常にいい加減な文章でアルバムの感想を書いています。素人による素人のための(?)クラシックのアルバムの紹介です。
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☆ワンダ・ランドフスカ:ゴルトベルク変奏曲☆


今日の音楽は、ワンダ・ランドフスカ演奏によるバッハのゴルトベルク変奏曲です。


ランドフスカといえば、チェンバロそのものを20世紀に復活させその演奏を世に再び広めた人です。チェンバロ復興の先駆者です。プレイエルという会社と共にモダン・チェンバロを製作しました。ピアノの長所を応用したチェンバロは、現在ではオリジナルのチェンバロとは別物だとされ、ピリオド楽器主義者から批判されています。


私は本作で初めてモダン・チェンバロという楽器の音を聞きました。私が持っているヒストリカル・チェンバロ(歴史考証を基に製作されたもの)演奏のCDと比べ、音が違います。チェンバロはヒストリカルなものでも使用するものによって音が異なります。ヒストリカル・チェンバロの各々の音の違いを無視しても、本作の音はヒストリカルなチェンバロのそれとは違いますね。何となくですが、電気で増幅したチェンバロという感じに聞こえます。昔のシンセサイザーっぽく聞こえなくもありません。ヒストリカル・チェンバロ演奏では多分聞かれない、ピアノ的、時にはオルガン的な面が時折顔を出しています。「モダン」(現代的)なのに「ヒストリカル」(歴史的)なチェンバロの方が新しく聞こえます。まあ録音やリマスタリングのせいかもしれませんが。ちなみに本作のゴルトベルク変奏曲の録音は何と1945年です。ランドフスカは1933年にもゴルトベルクの録音を行っています。それが同曲の世界初録音だそうです。本作のゴルトベルクは63年前の録音ですが、リマスタリングがいいせいか古さを感じさせません。ヒストリカルなチェンバロにはない独特の味わいは悪くないですね。


ランドフスカは相当な技量を持っていた人のようで、モダン・チェンバロかピアノでなければできそうにない、スピーディーでシャープな演奏をいくつかの変奏で披露しています。グールドが登場するずっと前に、ランドフスカは彼を予見させるような演奏を既に行っています。面白いです。もし彼女のピアノ演奏によるゴルトベルクが録音されていたらどういう感じになっていたでしょうね。


このCDにはゴルトベルクだけでなく、バッハの他の曲も収録されています。「協奏曲ニ長調 BWV.972」(原曲はヴィヴァルディの協奏曲集)、「幻想曲ハ短調 BWV.906」、「前奏曲、フーガとアレグロ変ホ長調 BWV.998」です。どの曲もなかなか興味深い演奏です。チェンバロが苦手な人でも聞きやすいです。


ランドフスカのチェンバロ演奏を聴いた人の中にはあのトルストイがいたそうです。今聞くとちょっと古く、そして電気的な感じがするチェンバロの音ですが、当時は新鮮な驚きを与えたのではないでしょうか。

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☆ヴォルフガング・シュルツ他:モーツァルト フルート四重奏曲集(ホフマイスター編曲)☆


今日の音楽はモーツァルトのフルート四重奏曲集です。


といっても、フルート四重奏曲第1番から第4番までを収録したアルバムではありません。モーツァルトのオーボエ四重奏曲とピアノソナタをフルート四重奏用にアレンジしたものを収録したアルバムです。面白いです。編曲したのはフランツ・アントン・ホフマイスターという人です。モーツァルトと同時代に生きていた人です。作曲家でしたが、今では主に楽譜の出版業者として知られています。モーツァルトの弦楽四重奏曲第20番は通称「ホフマイスター」ですが、それはフランツ・アントン・ホフマイスターを指しています。モーツァルトは彼と仲がよかったようで、彼のために第20番を作曲したそうです。楽譜の出版はもちろんホフマイスターの出版社が行っています。


編曲は18世紀当時よく行われていたそうです。モーツァルトの作品をある程度聞きますと、私はこういう変り種、それも「歴史のある変り種」である編曲ものに惹きつけられます。ホフマイスターだけでなく、プレイエルやヨハン・アンドレ、リヒテンタール(レクイエムを弦楽四重奏曲に編曲)などもそんなモーツァルト作品の編曲者として知られています。モーツァルト本人もヘンデルやバッハなどの曲を編曲しています。また、自分の作品を編曲して他の作品にするということもしています。


本作の曲は以下のとおりです
1)フルート四重奏曲 ト長調(原曲:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370)
2)フルート四重奏曲 ハ長調(原曲:ピアノソナタ第7番 ハ長調 K.309)
3)フルート四重奏曲 ト長調(原曲:ピアノソナタ第15番 ヘ長調 K.533, K.494)
4)フルート四重奏曲 ニ長調(原曲:ピアノソナタ第9番 ニ長調 K.311)
5)フルート四重奏曲 イ長調(原曲:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331)


5曲目はあの「トルコ行進曲」があることでしられるピアノソナタ第11番です。面白いです。どの曲もほとんど別の曲を聞いているかのような気になります。



シュルツは他にもモーツァルトのフルート四重奏向けの編曲もの(「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」)の演奏を行っています。セリフや歌詞がない分、モーツァルトの歌劇の音楽の素晴らしさが分かりやすくなっています。そして日常的に聞きやすくなっています。


モーツァルトは当時のフルートを嫌っていたそうですが、フルート用に編曲され現代のフルートで演奏される本作の曲を聞いてどう思うのでしょうか。

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☆ロンドン・バロック、チャールズ・メドラム:モーツァルト 教会ソナタ集☆

http://www.harmoniamundi.com/usa/album_fiche.php?album_id=1247
(本作について。試聴可能です)


今日の音楽はロンドン・バロックによるモーツァルトの教会ソナタ集です。


タワーレコードのコメントによりますと(キングインターナショナルの提供)、「教会ソナタというと、緩−急−緩−急という楽章構成のソナタを思い浮かべますが、モーツァルトのソナタにつけられた『教会ソナタ』というジャンル名はそれとは異なります。モーツァルトのこれらのソナタは、教会の典礼ミサの中の『グラドゥアーレ』の合間に、言葉のない器楽曲として演奏されたという、まさに『教会ソナタ』なのです。ミサの全体時間が長くなり過ぎないように、というお達しもあったため、このような単楽章の形をとっています。」とのことです。


素人の私が聞く限りでは、教会のための曲というよりもサロンなどの室内で演奏される室内楽の曲という感じです。本作の英語タイトルは「室内ソナタ」ですけれども。教会の音楽にしては明快で快活です。オルガンだけが教会らしさを感じさせます。そのオルガンもあまり表に出てきません。本作はディヴェルティメント集といってもいいでしょう。


教会用に作曲演奏されたという来歴は、ハッキリ言って、私にとってはどうでもいいことです。知識としては一応知っておくにこしたことはありません。しかし、2008年を生き、色々な音楽を聴いている私は本作の音楽を私なりの解釈方法でしか鑑賞する事ができません。その鑑賞においては教会云々はどうでもいいことです。モーツァルトやバッハといったクラシック(古典音楽)とされる音楽は、価値観の変遷に耐えうる強靭さを持っています。あるいは多用な価値を生む多面性を持っています。本作の音楽もまさにそういう性質を持っています。私は宗教性とは別の観点で本作の作品に興味を持っています。私はやや珍しい編成の室内楽の曲として教会ソナタを楽しんでいます。


モーツァルトの宗教作品は19世紀になると教会で冷遇されました。モーツァルトの音楽が持つ世俗的(大衆的)な面が敬遠されたようです。本作の曲にもそういう面があります。神妙、厳粛、荘重、荘厳といった言葉は似合いません。そういった語はバッハやモンテベルディなどの宗教音楽に向いています。バッハが大好きだったグールドはモーツァルトの大衆的な面を好まなかったようです。それはバッハファンでモーツァルトに違和感を感じる人に概ね共通していることなのかもしれません。私は両者が好きですけど。



本作の演奏はピリオド楽器によるものです。ピリオド楽器によるモーツァルトの音楽が好きな人にとっては嬉しい事です。

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☆ウィンサム・エヴァンス:バッハ チェンバロによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ☆


今日の音楽は、ウィンサム・エヴァンスによるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(以下無伴奏ヴァイオリン)です。


バッハの無伴奏ヴァイオリンをチェンバロで演奏しようという画期的なアルバムです。画期的といっても過去にその試みを行った人はいるようですが、全曲を演奏録音し、そしてCDで発表した人はこれまでいませんでした。


ひねくれ者の私は本作のようなCDに惹きつけられます。前にここでヴィオラ・ダ・ガンバによる無伴奏チェロをとりあげました。最近ですと、寺神戸さんが幻の楽器ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを使って演奏した無伴奏チェロをここで紹介しました。シタールによる無伴奏チェロかヴァイオリンはないのでしょうか?(笑)


楽器が違うと曲の様相が一変しますね。ほとんど別の曲だといってもいいかもしれません。曲順と編曲が功を奏しているんでしょうね。パルティータ第2番の有名なシャコンヌも別人、いや別物のように感じられます。面白いなと思うのは、本作はバッハのチェンバロのための作品よりもはるかに聞きやすいという事です。チェンバロの演奏が堅苦しくて聞くのが苦痛だと思う人でも本作のチェンバロは聴きやすいかもしれません。ノリがいいです。

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☆セルゲイ・シェプキン:バッハ パルティータ1番〜4番☆




今日の音楽は、セルゲイ・シェプキンによるバッハのパルティータ(1番から4番)です。


私はこのアルバムを予約注文しました。発売日当日に届きました。わくわくしながら本作をCDプレイヤーのトレイに載せました。ゴルトベルク変奏曲で一発で気に入ったシェプキンは今回のアルバムでも私を魅了するでしょうか?


このアルバムも私にとっては期待通りでした。多分シェプキンの演奏解釈はグールドを踏まえたものなのでしょうが(本人はグールドが大好きだそうです)、私はグールドが演奏するパルティータを聞いたことがありません。そのため自信を持ってそうだと言うことはできません。でも、グールドより繊細で優しく、エゴがない感じなのだろうなと推測しています。


流麗でちょっと早めのテンポの演奏は少しも退屈ではありません。ゴルトベルク変奏曲もそうですが、私はパルティータ全曲を既にチェンバロ演奏で聞いています。バッハの生前に近いオーソドックスなチェンバロ演奏と比較して、本作のピアノ演奏はとても現代的に聞こえます。単に使用楽器が違うというだけでは言い切れない違いが両者の間に感じられます。シェプキンのゴルトベルク変奏曲でも感じられた装飾音らしきものが本作にもあるようです。素人の私には断言できないことですが、チェンバロ演奏のそれにはなかったような音があります。今レオンハルトのCDが近くにないので比較をすることはできません。


本作もゴルトベルク変奏曲も近年の録音ではありません。10年以上前の録音です。現在のシェプキンの演奏解釈はどうなのでしょうか?気になりますね。


シェプキンのゴルトベルク変奏曲をまだ聴いていない人にはそちらもお勧めです。こちらで試聴できますのでお試しください。まずは2曲目から聴くことをお勧めします。そろそろ入手困難かもしれませんので気になる人は今の内にどうぞ。




本作はジャズファンが聞いても十分楽しめるCDだと思います。お勧めです。

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