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昨日、母の病院に見舞いに行ってきました。
以前からこのブログにも書いているように、母はかなり認知症が進んでいて、
話しかけても、ほとんど返事は返ってきませんし、反応もありません。
仕方がないので、歌が大好きだった母のために、耳元で歌を歌って帰ってきます。
昨日は、少し春めいて暖かかったので、春の歌を何曲か歌ってみました。
「春の小川」
「めだかの学校」
「早春賦」
「花」
春のうららの隅田川 上り下りの船人が
櫂のしずくも花と散る 眺めを何にたとうべき
見ずや曙露浴びて 我に物言う桜木を
見ずや夕暮れ手を伸べて 我さし招く青柳を
二番まで歌った時です。
母は、すうすうと寝息を立てながら眠ってしまいましたが、
4人部屋の同室の別の患者さんの声が聞こえてきました。
療養病床ですので、その方も母と同じような症状の方です。
病室に入った時から、言葉にならないような唸り声をあげておられました。
しかし、その声が、いつの間にか、「花」の歌声に変っていることに気がついたのです。
それは、よく聞かないと、ただの唸り声にしか聞こえませんし、
メロディーもしっかりはしていません。
でも、明らかに喉の奥から絞り出すような声で、「花」の歌詞を口ずさんでおられたのです。
私が三番を歌い始めると、同じように三番の歌詞を歌われました。
錦織りなす長堤に 暮るれば昇るおぼろ月
げに一刻も千金の 眺めを何にたとうべき
きっと、この歌が大好きだったのでしょうね。
歌っておられる顔を見ても、意識があるのかないのか分からないような様子でした。
それでも、私の歌に反応して、三番まで歌われるなんて、余程この曲が好きなんだなあ、と思いました。
なんだか、とても嬉しい気持ちになりました。
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