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職場の方と、足尾の泙川三重泉沢へ行ってきました。
下部ゴルジュはなかなか大変でした。正直なところ、水線沿いの遡行は自分の力量を越えていた箇所も…。 無事に帰ってこれたので、良しとしておきましょうか。 7/26〜27
参加者:がんも、Sさん、Tさん 【初日】
前日夜、職場を出発して都内でSさんと合流。 車で栃木・佐野まで移動して1〜2時間の仮眠を取った後、Sさんの友人のTさんと合流。 そのまま群馬県へ移動し、沼田から片品川沿いの国道を経由して泙川へ。 泙川右岸沿いの林道を進み、林道終点のゲート前に車を停めた。 6:50 林道終点を出発。
釣り人の車も数台停まっており、何組かと雑談をしながら三重泉沢の出合まで林道を歩く。 地元の釣り人によると、平水より2割ほど増水しているとのことだった。 1時間ほど歩くと三重泉沢の出合に到着。 8:00〜26 堰堤上の入渓地点で休憩
入渓後、しばらくは平坦な河原歩きが続く。 途中に出てくる堰堤は左岸の巻き道(なかなか際どいトラバース)で巻いた。 しばらく進み、標高1000mの右岸支流を越えると、いよいよゴルジュが始まる。 ここは左から簡単に越えた。
写真:ゴルジュ内の淵&小滝
さらに進むと泡だった淵が行く手を阻む。
ここは胸まで浸かりながら右手の岩に取付いて越えた。 左岸には巻き道もあったが、かなり際どいところにロープを張っただけのように見えた。 釣り師の執念と度胸に感服。 しばらく進むと、大岩滝5mがゴルジュを塞いでいた。
とても直登は無理。
両岸とも巻けるようだが、右岸は高度感があって怖そうなので、左岸からの大巻きを選択した。 取付きは難しくは無いが、谷に戻れるところが無く延々と際どいザレのトラバースを強いられる。 だんだんと嫌気がさしてきたころにようやく谷筋が近づいてきたので、懸垂下降2回(10m+5m)で谷へ戻った。 ※諸事情により使えるロープが各自のお助け紐10m×3本しかなかったので巻きに時間を要したが、長いロープがあればもう少し手前から懸垂下降できると思う。 大巻きを終えたところで大休止とした。 10:33〜11:01 休憩
休憩後、巨岩帯を越えると再びゴルジュとなる。 このゴルジュが自分にとって鬼門となった。 ゴルジュに入ると早々にCS4m滝が行く手を阻む。
この滝は、左の岩壁との隙間を直登。
取付きはスタンスが悪く、自分が下になってのショルダーでSさんが突破し、後続にロープを出した。 この次のCS二条2mが厄介だった。
まずはTさんが中央の岩を直登し、Sさんもそれに続く。
最後に自分が取付こうとしたが、スタンスのフリクションが悪く、全く立ちこめない。 Sさん、Tさんはアクアステルスシューズ、自分だけフェルト靴だったのだが、その差が出てしまったようだ。 四苦八苦するものの何度やっても突破できず、上からロープを垂らしてもらうものの上部に支点が無くプルージック登攀もNG。 右端の別ルートからもプルージック登攀を試みたが、屈曲点で引っかかって右往左往。 最後はTさんに別ロープを出してもらい、無理やり引きずり上げてもらった。 末端のカラビナをハーネスに取付けて引き上げてもらった。
このとき、引き上げる力は引っ張る力の倍になる。
体重70㎏超の自分+ザックでも引上げ可能だったので、いざと言うとき便利そうだ。 この二つの滝の突破で体力を使ってしまったので、この上で再び休憩とした。
12:45〜13:07 休憩
この先、左岸支流から押し出された倒木を越えていくと、またもやゴルジュになる。 左写真:最初の淵は胸まで浸かりながら右から突破。
中写真:続く斜6m滝は左岸を小さく巻いた。
右写真:斜6m滝下の右岸には大きな岩屋が。
斜6m滝に続く斜4m滝がまたしても鬼門だった。
この滝を直登するときは、胸まで浸かって右壁に取付くor滝身左端なのだが、一部腕力を要する。
Sさんは滝身左、Tさんは右壁から突破。 自分は落ちても安全そうな右壁を選択したのだが、一部腕力を要するところで体に力が入らなくなり、登れなくなってしまった。 ここまで流水に晒される場面が多く、体温を奪われたことが原因だと思う。 何度かトライするも埒が明かず、またしても引っ張り上げてもらうことに…。 ※左岸には巻き道もあった。簡単ではなさそうだったが、こちらを使うべきだったかも。
この先もいくつか滝は出てくるが、幸い難しいものはなかった。
しばらく進むと標高1110mの滝ノ沢出合に到着。 ここからはしばらく平流となる。 今回、複数名での沢中泊と言うことだったので、数年間封印してきた釣り具を持参していた。
ゴルジュ内で助けてもらった分を返すべく、幕営地の広河原まで岩魚の確保に努めた結果、尺×1、8寸×3のまずまずの釣果を得ることができた。 先行者の足跡もあった中で、好ポイントのみ毛鉤でさっと探った割には上出来か。 16時ごろ幕営地に着き、行動終了。なかなか快適なテン場で薪も豊富だった。
ニグラ峠から広河原へ山越えをしてきたと思しき釣り人の一団も幕営していたが、話を聞くと翌日には下山するとのこと。 お互いの行動範囲が重ならず一安心した。 そうこうしているうちに夕食の準備も整い、焚火を囲んで夕食をとり、しばし談笑。久々の沢中泊だったが、複数名で過ごす沢の夜もなかなか楽しいものだ。
岩魚は8寸級を焚火で塩焼きに、尺を刺身にして美味しく頂いた。 夕食後ものんびり過ごしていたが、寝不足と疲れのせいか、いつの間にか焚火のそばで眠ってしまっていた。 【二日目】 5時ごろ起床。 朝食を済ませ、焚火の始末その他後片付けをしてから出発。 7:30 出発
前日夜にSさんと自分の靴のサイズが一緒であることが分かったので、この日は靴を交換してアクアステルス入門日とした。 確かにヌメリには弱く油断していると足を取られそうになるが、岩肌が出ているところのフリクションはフェルトの比ではない。 下山後速やかに購入することを決意した。 幕営地から少し進むと三林班沢が出合う。
この先の本流は禁漁区となっているらしい。 沢自体はナメ混じりの平流が続き、なかなか綺麗だ。 坑道跡を過ぎると、5m以下の滝がポツポツとかかる。 大して難しいものは無く、アクアステルスのフリクションの具合を確認しつつ越えていった。 いくつかの滝を越え、標高1330m付近で休憩を入れた。 8:25〜38 休憩
この先の斜4m、幅広5m滝を越えると、二段10m滝がかかる。 この滝は張り出した中央の岩を直登。
この先の多段多条3m滝を越えると、10m滝が二本連続する。
ここは右を直登。
経っているが以外にスタンスが豊富。一歩だけバランスを要するが、難しくはない。 右写真:二つ目の10m滝 これは直登不可。左岸から小さく巻き越えた。
この先の小滝とナメを越えると、3つ目の10m滝がかかる。
この滝も直登は厳しく、少し谷を戻って左岸から巻いた。
足元が切れ落ちたザレ斜面の高巻きとなり、なかなか神経を使う。 アクアステルスの足裏感覚に慣れていないこともあり、なかなか難儀な巻きとなった。 この先はところどころナメが出てくるものの、完全に平流となる。
しばらく進むと標高1500mの二又に到着したので、一度休憩を入れた。 9:45〜10:14 休憩
この先、左又は再び滝場があるらしいが、今回は下山路に近い右又を選択。 ところどころナメがあるだけの平坦な沢を淡々と歩く。 左岸尾根までの高度差が小さくなる標高1650mの支流付近で遡行を打ち切ることにした。 10:45〜11:09 標高1650mで遡行打ち切り、休憩
ここからは左岸斜面に取付き、尾根上へ詰め上がった。 藪も大したことはなく、比較的楽な詰め上がりだった。 11:29 左岸尾根上へ
下山ルートにはス沢下降も視野に入れていたものの、思った以上に踏み跡の状況が良かったので、このまま尾根を辿ってニグラ峠へ向かい、ニグラ峠からは釣り師が使う山越えルートを使って林道へ下山することにした。 詰め上がりからニグラ峠までは、うっすらと踏み跡もあり大きく尾根を外すようなこともなく進むことができた。
注意すべきは、ニグラ峠の1㎞ほど手前で、標高1534m標高点のある尾根に入らないようにするくらいか。 途中で雨がぱらついたものの、1時間少々でニグラ峠に到着。
ここからは釣り師の踏み跡があると思ったのだが、明瞭なルートが全く見つからない。
テープがあるトラバース道をしばらく進んだが、やがて鹿道に迷い込んでしまった。 それでもしつこくトラバースを続け、崩壊地を2回ほど越えたところで地形図・GPSを使って位置を確認すると、標高1557.8m三角点の南西300m地点から南南東へ派生する尾根上、標高1200m前後にいることが分かったので、そのまま尾根を下って林道へ脱出した。 14:43 林道に到着
ここからは2時間ほどの林道歩きで林道ゲートへ戻った。 16:49 林道ゲート
ここからは近隣の温泉に向かい、沼田のラーメン屋で打ち上げ。ただし運転があるのでノンアルコール。 その後は往路を戻る形で途中でTさんと別れ、Sさんと東京へ戻ってから電車で横浜に帰った。 一泊二日の沢は楽しめましたが、下流部のゴルジュはいかんせん手強すぎました。 水量、寝不足、仕事の疲れ、ルート選定等々もあるとは思いますが…。 どうやらアクアステルスがかなり効く沢のようです。ゴルジュに入る方は、足回りの選定の一助としてください。 上流部は滝がいくつかあるものの、穏やかな渓相が続きます。
のんびり楽しむなら上部だけでも良いかも。
林道〜ニグラ峠の道はあまり明瞭ではないので、ご注意を…。 |
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