これがたまらん

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Joe Zawinul (ジョー・ザビヌル)さんがなくなりました。

Zawinulのホームページ(http://www.zawinulmusic.com)には、未来永劫の時に生まれ変わったと書かれています。

75歳、Wikipedia によれば、6週間におよぶヨーロッパツアー終了の1週間後、8月7日に生まれ故郷のウィーンの病院に入院、9月11日に亡くなられたそうです。 死因はメルケル細胞癌という非常に珍しい皮膚癌。

Weather Reportでの活躍が有名ですが、精力的に音楽活動を続け、常に新しいものを追い求めていた人です。

昨年も来日して元気な姿を見せていたのに、本当に残念です。

いつ頃書かれた曲なのか分かりませんが、彼の"Midnight Mood" はあのBill Evansもアルバム Aloneで取り上げているし、Michael Breckerもアルバム "Nearness Of You"で取り上げているとても美しい曲です。

"Teasin" - Cornel Dupree

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数ヶ月ぶりに更新してます。

6月と7月にワーナーからフージョン(もはや死語?)の名盤シリーズが1枚1500円でリリースされて、その中の1枚に、わが師、コーネル・デュプリーお師匠様の "ティージン" が....
レコード店で感動のあまり"ティージン"を2枚買ってしまうところを何とかもう一枚を クラウス・オガーマンとマイケル・ブレッカーの シティスケープ に入れ替えて帰ってまいりました。

レコードに針を...いや、CDでしたね、 CDトレイを閉じた瞬間にあの張りのあるデュプリー・トーンが飛び出してきて、もうゴキゲンです。
脇を固めるプレイヤーは リチャード・ティー、チャック・レイニー、バーナード・パーディー、ラルフマクドナルドといったメンバーで、もうよだれが止まらんです。 さらにちょっとダルなホーンセクションがまたいいんです。

このあるバム、アナログ盤では持っていたのですがCDではなぜか買っていなくて、う〜ん、もっと早くCD買っとけばよかった。

1曲目はアルバムのタイトル曲で Teasin、チャック・レイニーのブヒブヒベースに後ノリのドラム、リチャード・ティーが肩を揺らしてリズムを切る様子が目に浮かぶようです。

2曲めは、BLUE NOCTURNE リチャードのオルガンとパーディーのドラムにお師匠様のそれはもうピュアなギターが美しい曲です。最後のほうはホーンも絡んできて盛り上がりマッセ。

3曲目はJamaican Lady このギターの音は何かなぁ、トレモロ?とオートワウ?(古ッ)お師匠ッ様がやるとシブイなぁ

4曲目は、ゴキゲンなアップテンポのブルース。ここまで来るともう後は体が浮いてきちゃって、もうたまらんです。 残りの曲もゴキゲンゴキゲン、もう聴くしかないです。

お師匠様もそうだけど、チャック・レイニーもバーナード・パーディーも、みんなリズムが軽いです。
いい加減って云うわけではなく、もちろんバッチリツボにはまっている訳ですけど、リズムキープ命!みたいにシャカリキになってはいないってこと。
お師匠様は基本ピックは使っていなくて、コードカッティングなんか、人差し指でチャラチャラ〜って感じだし、チャック・レイニーも、一歩間違えば、いかりや長介のように親指だけでブヒブヒやったりするし、それなのにリズムが気持ちよく刻めるのは何故なんだろう??? やはり超人的に動きが軽い、カロヤカなんである。 ...と結論も出たので、めでたしめでたし。

Gary Burton - "Generations"

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GARY BURTONの GENERATIONS

GARY BURTONのビブラフォン、ギター、ピアノ、ベース、ドラムの編成。
ピアノは小曽根真、ギターはなんと16歳(当時)のジュリアン・レージ(読み方は自信なし)、このアルバムに参加したときは高校2年生だ。

このアルバム、ベタベタのJazzではなく、どちらかというとフュージョンっぽい、それじゃあ、軽めで聞き流す感じかというとそうではなくて、かなり奥深い。

フュージョンと書いたが、いわゆるちょっとノリのよいリズムに合わせてJazzっぽいメロディーとアドリブで埋めるというものとはまったく違う。 

音楽性のベクトルがまったくそちらのほうには向いていない。 それぞれのメンバーのJazzはベースにしているけれど、もっと大きな広がりの部分をうまく引き出してまとめたような音になっている。

そういった意味でもこのアルバムの音作りに貢献しているのは小曽根真だろう。
というわけで、今回のこれがたまらんは小曽根真だ。

このアルバムにおける小曽根のイマジネーションの広がりは本当にすばらしく、その聞き手の心を掴む着想の新鮮さとさらにそれを推し進める力強さ、聴いていると、そこまでやってくれるかと思えてくる。

アルバムの中でも圧巻なのが3曲目の小曽根のソロ部分だ、ココまで完成されたアドリブがあること事態が奇跡的といえると思うのだが、小曽根はそれができる本当に数少ないアーティストなんだと思う。 

音楽は何度も何度も繰り返して練りに練って作り上げるものもあるけれど、このソロの場合は、おそらく数回のテイクだろうと思うし、それぞれがまったく違うアドリブだったのではないかと思われる。

ところがその仕上がり具合は、アドリブの始まりから最後まで計算しつくされているように思える。 つまりこの人の場合は、その場の一瞬の時間の間に非常に凝縮したエネルギーでもって音楽を創造するタイプであって、しかもそのクオリティーのレベルが非常に高いのだ。 

機会があれば、この人の演るモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いてみるといい。この人のイマジネーションの拡大は、クラシックとしう音楽の枠くらいでは止めることはできないのだ。

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Nearness Of You

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"Nearness Of You" - Michael Brecker

テナーサックスの名手、マイケル・ブレッカーが残念なことに他界されました。
骨髄異型性症候群という血液がんの一種に侵され、一時期娘さんからの骨髄移植によって
回復に向かっていたようなのですが、2007年1月13日に死去。享年57。

これがたまらん 2007年第一発目はマイケル・ブレッカーの「Nearness Of You : The Ballad
Book」です。
このアルバム、Amazonのユーザー評価では賛否両論で、これはマイケルじゃない、なんてい
うものありましたが、このアルバムこそマイケルがやりたかった、今思えば、やっておきたかっ
たことだったのではないかと思えてきます。

参加メンバーは豪華で、ピアノにハービー・ハンコック、ギターにパット・メセニーが全面的に
参加しています。さらにジェームス・テイラーがボーカルで2曲歌っています。

曲もいい曲がたくさん。 一曲目は映画ラウンドミッドナイトでも使われている Chans song、
メセニーのギターセンセとマイケルのサックスのハーモニーが泣けるNascente、Zawinulの
Midnight Mood(これもきれいな曲、EvansがAloneの中でやってる曲)、それとジェームスが歌うアルバムのタイトル曲Nearness Of You、(これはノラ・ジョーンズも取り上げています)など、そして極めつけの「たまらん」が二曲目の Don't Let me be Lonely Tonight です。 

この曲はスペシャルゲストのジェームスの曲で、ライナーによればジェームスのアルバムでの
この曲のレコーディングでサックスを吹いているのが実はマイケルだったそうです。
ジェームス・テイラーというと、フォークソング? 見たいな想像をする人も多いと思いますが、実
はこういったジャジーな曲も凄くいいんです。 Evansが、ワルツ・フォー・デビーでやっている
My Romanceなんかも彼のアルバムで取り上げていていい味出しています。
僕はこの人のちょっと湿り気のある歌声って凄く好きなんです。 

ジェームスについてはまたの機会にするとして、この曲、歌詞の内容は、「今夜は俺のことを
一人にするなよ、 さよならは朝陽までとっておけよ」なんて、強がっているけど、一緒にい
欲しいって云う男の歌で、マイケルのサックスが本当に歌っています。 それと、それを支え
る他のプレーヤーの繊細でしかも暖かく包み込むような演奏がたまらんです。

日本版のライナーでピーター・バラカンが云っているのですが、ソウルのいれどころがスッゴク
いいんです。

このアルバム、マイケルのブローを期待して聞くと物足りないと思いますが、いわゆる一流の
プレーヤーがお互いをリスペクトし合ってお互いの音に触発され、さらに包まれて奏でられる
音楽の心地よさの点では、これだけのアルバムは滅多にお目にかかれないと思います。

もうひとつ、このアルバム、サブタイトルがバラードブック となっているのです。 マイケルとい
えばコルトレーンを敬愛することで有名なんですが、コルトレーンにバラードというアルバムが
あります。 マイケル自身コルトレーンのアルバムを意識してこのアルバムを作ったようなこと
を云っています。ただ、同じようなものにしようとは思わなかったけどということだそうです。 
でも、音楽に立ち向かう姿勢という点ではコルトレーンと同じかそれ以上であると感じられま

す。 日本盤では、最後に Say it (コルトレーンのバラードの一曲目の曲)が日本のファン
のためにということで収録されています。 

そのプレイにおいて非常に雄弁であったプレイヤーの突然の沈黙はまるで宇宙から輝きが減
ってしまうほど大きな空白となって横たわっているようです。 この穴を埋められるようなプレ
イヤーは当分のあいだ出てこないのでしょう。

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